Chim↑Pom展 「FujiYAMA, GEISHA, JAPAnEse!!」
【コンセプト】(引用開始)
7/9より無人島プロダクションでは、Chim↑Pom展「FujiYAMA, GEISHA, JAPAnEse!!」を開催いたします。ここ最近無人島以外での個展も多いChim↑Pomですが、約一年ぶりに無人島プロダクション(ホーム)で開催する個展です。今回は「日本観」をキーワードに新作群を写真、絵画、立体、インスタレーションなど多種多様な表現形態でおみせします。
今回Chim↑Pomが注目したのは、海外目線でとらえた「JAPAN」です。一般的に「日本のイメージ」とは、例えば「禅」であったり「和心」であったり…、かと思えば、「アニメ」や「秋葉原」だったり、相当勘違いだと「サムライ」だったりと様々だと思います。が、それでは「日本」のイメージとは一体何でしょう?
作品のモチーフやコンセプトは彼らが生きるこの社会や日常の中からいつもみつけているように、今回も彼らの日常生活の中で感じる違和感、例えば海外へ赴いた時に訪れた日本食レストラン、外国人キュレーターが日本人作家の展覧会を企画したときに感じる既視感などに着眼し、なんちゃって外国人に彼ら自身がなりきって、その目で自分たちの国「日本」をとらえなおします。
当然のように、彼らの手にかかると「わび・さび」や「伝統」「和心」といったモチーフは完全に捨て去られ、日本が独自に育んできた感性やセンス、美意識といったものも全て排除されしまっており、作品の題材として選んだ、寿司、浅草、忍者、相撲・・・、といった「日本らしい」と呼ばれるものを、日本の伝統技術などを使って表現するのではなく、とびっきりポップでキッチュに表現します。
毎回も全身全霊をかけ、捨て身覚悟で、時に強引に時に痛烈に社会へ切り込んでいく「サムライ」のようなChim↑Pomが表現する「日本流のおもてなし」と「Chim↑Pomジャパン」の世界観をどうぞ会場でご堪能いただきたくどうぞよろしくお願いたします。
(引用終了)
http://www.mujin-to.com/upcomingtop.html
一言で言うと、『勘違い外人の日本観』を皮肉っぽく面白アートにしたもの。
残念ながら、OPは丸々仕事だったので行かれず、数日後に見に行きました。
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流石ですわ。
多岐に渡った表現による、見事な作品揃い。
特に気に入ったのは、寿司のサンプルを『ナメクジ』に見立てた『Namesushi』という作品。
いったい何処から取ってきたのか?古ぼけたベニヤ板にボンドか何かで作り物の寿司を貼り付けたわけですが、ナメクジの這った跡のテカテカ表現がボンドか何かで見事に表現され、しかも、『サルノコシカケ』がベニヤに生えていて、それが『ガリ』の役割を果たしている。
藤城さんの話では、かなり人気の作品だそうで。
トラックの後部扉の所謂『デコトラ』イラストですが、エリィちゃんが描かれています。
でも、描いたのは稲岡くんでは無いようです。
稲岡くんは、chim↑pom唯一のペインターなので、もし稲岡くんが描いていたら凄いなと思いました。
でも、『にんげんていいな』展でかなり大変な役回りをしていたので、それところでは無かったと思います。
その他、ディズニーに引っ掛けた写真作品といった、怒られながらも作った作品など、
chim↑pom節が炸裂していました。
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今回の展覧会の主役は、『水野くん』です。
それぞれの展覧会に於いて、一番相応しい役回りのメンバーが、主役として登場するわけです。
『にんげんていいな』の主役は稲岡くんしか考えられず、『FujiYAMA, GEISHA,
JAPAnEse!!』の主役は水野くんしか考えられません。
写真作品でお殿様にも扮していたが、やっぱり水野くんしか適任者がいない。
私が来た時はいなかったのですが、仮設壁が丸く『和風』に空けられていて、そこから線路が見えるのですが、その高架下に、忍者姿の水野くんがいつも隠れているそうです。
その高架下に隠れていた時を写した写真も、『忍者』っぽくお客が捲って見るようにして展示されていました。
警察に通報され、警官に「お前何やってる?」と注意されたりしたそうです。
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展覧会が遅れた理由ですが、富士山の山開きが遅れてしまった為に、富士山頂でのロケが遅れてしまったからだそうです。
その映像がYouTubeに出ており、見せてもらいました。
都会の只中でドロン!!と煙を巻き、富士山頂にドロン!!と姿を現すという、たった数秒の映像の為だけに、わざわざ富士山頂までロケしに行くというバカバカしさ。
この、『たったこれだけの為だけにとてつもないエネルギーを費やす』という行為は、『ピカッ!!』にも現われている。
そのバカバカしさに、驚き、呆れ、笑いが込み上げる。
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よく分からないが、未だにチョンマゲ結っている日本人がいると誤解している外人もいるかも知れない。
フランスでは『禅』がブームらしいのだが、かなり勘違いはいっていたりしているらしい。
でも逆に、日本人の方も、ステレオタイプで外人を見ている事はあるでしょう。
その国のリアルな情報が入って来なければ、正直分からないですもんね。
チャイナドレスを日常生活で着ている中国人女性や、メキシコ帽を日常被っているメキシコ人なんか、まずいないでしょう。
プロパガンダの問題とも繋げて考えてしまう私もいました。
反日国が、日本人を残虐的だと誤って教育しているという問題です。
(自分達の事を棚に上げるのはやめましょうね)
まあ、それはともかく、そういった文化認識のギャップ、誇張、勘違いと、それへの違和感などを楽しみましょうよ。
会場:無人島プロダクション
会期:7月26日(日)~8月8日(土)
【関連エントリー】
Chim↑pom『にんげんていいな』展を見る(2009.6.27)
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続々・例のchim↑pomの問題について
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「友情か友喰いか友倒れか/BRACK OF DEATH」の最終日
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