オーマイゴッド~気分はマイアミビーチ
chim↑pom
場所:無人島プロダクション
http://www.mujin-to.com/toppagej.html
http://www.mujin-to.com/artistschimpomprofile.html
会期:9.19-10.25, pm1:00-8:00(祝日以外無休)
この展覧会の初日は、夜から仕事があるため、オープニングの時間までいられなかった。
そんなわけで、まだ展示準備の完了していない時に行ってみた。
殆ど作品展示が完了していたのだが、又改めて行ってみようと思う。
展示内容は、さながら「チンポム版環境アート展」であった。
chom↑pomが環境問題をテーマにしたアートを作ったら、こんなんなるだろうな、
という内容。
相変わらず、毒が効いていて素晴らしい!!
今回驚いたのは、無人島プロの入っている建物の2階も会場として利用した事。
元々は確か、ブティックか何かが入っていたと思うのだが、
一時的に借りたのだろうか?それとも潰れたのだろうか?
確かに、こんな場所、お客なんて来ないだろうな。
知っている人しか分からない。
それに、一時的に借りるにしても、商品の移動が凄く大変だろう。
恐らく潰れたのだろうと思う(その辺きちっと後で聞いてみるか)。
もう一つは、エリィちゃんが映像の中でヘリコプターをチャーターしてそれに乗ってる
映像が出てた事。
チャーター料は、もしかして、チンポムメンバーが必死になって短期で高収入の
バイトをして働いたお金なのか?
それとも、太っ腹にも無人島がポンと出したのか?
チャーター料ったって、10万円じゃ効かないだろ?
その辺も後で聞いてみよう。
「気分はマイアミビーチ」というタイトルは、まさしくそうだ!!と思った。
何といっても、上述の映像の中に東南アジアのゴミ埋め立て場が出てくるのだから
(マイアミがゴミだらけだと言っているのではなく、南国気候が一緒だという意味)。
同じ熱帯旅行でも、エリィちゃんの置かれたセレブな立場と、
その他のチンポムメンバーの置かれた境遇の差が何とも言えない!!
一番ウケたのが、地球温暖化を防ぐためと称して外に向かってクーラーの冷気を出し、
代わりに無人島の会場内に室外機からの熱風を排出するという作品。
が、この作品はそれだけではなく、「でも、やっぱり暑いから、
別の空調機で会場内を冷やしてしまい、意味が無い」というオチ!!
これは、偽善的な社会運動家に対する批判が込められている様に私には感じられた。
チンポムがそこまで深く考えてこの作品を制作したのかは分からない。
深読みしすぎなのかも知れない。
が、私はそう感じた。
聖書の「姦通の女」(ヨハネ福音書・8:3-11)じゃないけど、「人権を守れ!!」とか
「地球環境を守れ!!」とか言っている人の、一体何人にその資格があるのだろうか?
「人権を守れ!!」と言いながら、チベット人に対する人権侵害には触れない。
「環境を守れ!!」と言いながら、クーラーを付けてる。
「平和を守れ!!」と言いながら、某ならず者国家や覇権主義国家の肩を持つ。
私は偽善者にはなりたくないので、「人権を守れ!!」「環境を守れ!!」「平和を守れ!!」
等といった偉そうな事はあまり言えないのです。
まあ、その手の人達には、正義感でもってやっているのではなく、
何か別の目的でやっているのが多いと思う。
又、環境問題には嘘が多いとも言われているし。
・・・とまあ、そういった色々な事を考えてしまう作品でした。
平和をテーマにしたアート展にしてもそうだけど、よくある環境をテーマにしたアート展も、
何だか胡散臭い雰囲気が漂っている気がする。
そんな事をする位なら、展覧会自体開かない方が地球に優しいだろ!!みたいな
(また怖い事言ってしまった)。
そういった偽善的なものが大嫌いな人は、このアート展に来られる事をお薦めします。
【追記】
上の青字で示した作品についてだけど、恐らくはこうなんではないかな?
地球環境に優しい生活を送りたいのは山々だけど、中々そうするのは難しいよね?
取り敢えずチャレンジしてみたけど、やっぱり長続きませんでしたァ~的な意味なのでは?
単純に、そういう意味だと思う。
でも、上に書いた通りに深く考えさせられる深い味わいのある作品であるには違いない。
chim↑pomの作品は、単なる底の浅いお笑いアートではどではなく、
深みのある色々と考えさせられるお笑いアートである。
矛盾している様で、ちゃんとバランスが取れているのだ!!
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「超アート展」と
「友情か友喰いか友倒れか/BRACK OF DEATH」の
最終日
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10133742438.html
chim↑pom「アイムボカン」展