見聞録もかねて、病状の紹介と 思いを綴っていきます
父が 脳梗塞になってから、約 2ヶ月
体のマヒの状態は、はじめの頃と かわらず
家族からみても、わからない程度なので
ホッと しています
父 本人は、段差や、物をまたぐとき、よけるとき
せまいところを通るとき、など
今までより、慎重に 動いている姿を よくみかけます
自分で 工夫しているようで
“ そういうことに、気を まわせるんだな~ "
なんて、ちょっぴり うれしい気持ちになりますね
言語聴覚士によるリハビリも、2ヶ月目 になりました
家族がひとり、同席することができるので
私が 付き添っているのですが
最初は、わかっていながらも
父の記憶障害を目の前に、ショックを受けていました
細かいところまで、しっかり記憶をしていて
先頭切って、物事を 動かしていた人でしたので 。。
意識障害 リハビリ開始時の状況
意識障害の程度を 把握するために
「 長谷川式認知症スケール 」という
知能評価のテスト をしたのですが
( 意識障害がない方には、とても簡単なテスト なんですよ )
父は
・西暦を間違える
・100ー7=93はOK 93ー7は間違える
・野菜の名前を 1分間で何個いえるか、も
「いっぱいあるけど、わかりません」など
間違えや、わからないということが、多すぎて
びっくりとともに、ショックを受けたところから
リハビリが スタートしました
それでも、このようなテストや、数々の質問に
一生懸命 答えている父をみて
胸が熱くなり 。。。。
“ できるかぎりの応援と、サポートをしていこう ” って
そう思いましたね ( いつもは案外、くそジジイ なのですが )
普段の会話も、チグハグ なことを
それが、当たり前かのような 口ぶりで
堂々と話す父
父の中では「 今 」をふくめて
「 過去 」のできごとの 時系列が、バラバラに存在していて
さまよっているようにも、みえていましたね
ありもしないことを、そうであるかのように
自信満々で答えるたびに、訂正すると
不思議そうな顔をするのが、とても印象的でした。。
行動、言語ともに徐々に回復中
救急外来を 受診してから、1週間くらいたったときに
ぼよーーん としていた顔に
“ 締まり” が、見えはじめて きたんですよね
そして、そのくらいから
少しずつ できることが 増えてきたんです
自分の食べたいものを、冷蔵庫から出してくる
電子レンジをつかう
↓
パンの焼き具合を 調整できる
そばを作れる
↓
ビデオカメラの操作ができる
と、『 行動 』のほうが、先に できるようになったんです
行動が できるようになると、記憶のほうも
少しずつ、よみがえって きたんですよね
昔の時系列が、だんだん整ってきて
その詳細を 思い出せたり
会話の内容に合った、返事がかえってきたり
父 本人も自覚するくらい
「 段階的に、思い出せるようになってきた 」
と言っているんです
そのころになると
「 あれ!??? 」という、表情をして
考えこむ時間が、短くなってきているな~ って
感じていたので、うれしかったですね
今は、自分から話しかけてきて
自分の思いや、考えを
自分の言葉で伝えることが、できるようになるまで 回復しました
それでも、どうしても苦手で、できないことの方が多い のが
『 新しいことを覚えることと、それを思い出すこと 』
言語のリハビリでも、日常生活の中でも、みられることです
とくに、リハビリのような、テスト方式のことになると
できないことが 多いですね
父が 言うには
「 ごちゃごちゃ言われたり、覚えようとしていると
次にいってしまうから、わからなくなってしまう
だから、もういいや~ ってなる 」
って、笑って言っていました
まあ~ それでも、、覚えようとしているし
嫌がらず、リハビリにも行っているので
母とともに「 良し 」としています
もうリハビリは 必要ないかも~
と、自分で判断しているので 。。
今後 。。。。あやしいのです 。。。。。
発症後の 記憶障害による
なにしでかすか わからない、目が離せない 状況からは
抜け出すことができたので
私たち家族は、心身ともに
落ち着きを 取りもどしつつあります
そして父も、自信を 取り戻しつつ あるのですが 。。
これがまた、危険なかおりが、ぷんぷんしていまして。。
“ 正常になってきた! なんでもできる! “
の、スイッチが 入ってしまうと
なにしでかすか わからない 。。。
という心配が ーーーー
良くなっていくことは、とてもうれしいのですが
また違う悩みが 出てきそうな 。。そんな 父なのでした
でも 。。うれしい悩みです
これからも、父のことを
時々、書いていきたいと思います
人間の記憶の構造って 。。興味津々 。。
今日はこの辺で 。。
では、また~