快眠アドバイス『お子さんや赤ちゃんの寝つきが悪いのは寝具の素材が原因かも』 | ウメナ寝具の快眠BLOG

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静岡県三島市の寝具店「ウメナ寝具本店」の【店長(睡眠健康指導士・sleepdesigner)】が書くブログです。睡眠の話、睡眠に絡めた寝具(布団)の話、お店の情報などを載せています。
※6月18日にWebサイトをリニューアルし、記事内のリンクが一部切れています。

小さなお子さんのいるご夫婦が旦那さんの敷寝具を探しにいらっしゃった時の事です。




当店にお越し頂いた際には既に何件か他のお店を見ていまして、西川のオーダーメイドマットレスを第一候補にお考えでした。


ただオーダーメイドマットレスはSサイズで約15万円です。小さいお子さんがいるご家族にとっては特に大きな出費になりますので、慎重になられていたようです。


今使っている寝具、旦那さんの睡眠状態、当店へお越しいただいた経緯など色々とお話を頂いて、マニフレックスの「DDウィング」「ヴィロブロックトッパー」の組み合わせを試されました。




この寝心地はオーダーメイドマットレスと大差無いと旦那さんが思われ、更に当店では「お試しレンタルサービス」で自宅で実際に試し寝が出来る事から、現在お試し中です。(2020年2月1日追記:レンタル後にご購入いただきました。)

◆当店Webサイト(こだわり寝具)
『自宅で実際に“お試し”出来る「敷寝具のレンタルサービス」』


このトッパーを乗せる「レイヤースタイル」なら何かあった時にトッパーだけを当店で丸洗いしたり、買い替えたり出来るという点も魅力に感じられていました。


しかもDDウィングは60,500円(税込)、ヴィロブロックトッパーが22,000円(税込)で、合計しても82,500円です。これはオーダーメイドマットレスの約半分の費用で済む事から、お子さんと一緒に寝ている奥さんの敷寝具も検討しようという流れになりました。


奥さんは小さいお子さん2人と一緒にSサイズの低反発マットレスを2枚並べて寝ているとの事でした。奥さん自身は旦那さんほど起きて体が痛くなる様な状態ではなく、むしろお子さんがおねしょをするので安価なもので良いというご希望でした。


そこでご提案したのが、職人が手づくりする「綿わた敷ふとん」です。




お子さんが一緒に寝るので、特にその子の為には汗吸いの良い自然素材がベストだからです。


それに当店の普段使い用の敷寝具の中では綿わた敷ふとんが最も安価という事も理由の一つです。ちなみに写真の水色の敷ふとん、綿90%わたを使ったSLサイズ平織り無地タイプが17,900円(税込)で最安です。生地の色は他に5色あり、全6色から選べます。


それから現状の奥さんの状態を考慮すると低反発マットレスに重ねて使うという方法も今回のケースなら無しではないと思われますので、薄く仕立てて2枚敷スタイルにすれば価格をもっと抑える方法もあるとご提案しました。


価格だけを優先すればポリエステルわたを使った羊毛混固わた入り敷ふとん(7,990円)もありますが、これは素材だけじゃなくクッション性なども考慮して普段使い用としてはオススメしてません。主にお客様用としてご販売しています。




最近は本当に子供用も大人用もポリエステルを中心とした化繊の寝具が非常に多く出回っていますが、化繊の汗吸いは非常に悪いですからね。


この化繊の代表ポリエステルの特徴ですが、衣料品、雑貨、日用品に至る幅広い分野の品質評価試験を実施するグローバル総合試験機関「ボーケン」によると、

《長所として》
・優れた強度、伸度を持っており、衣料用合成繊維の中では耐熱性が高い方で、汎用性に富んでいる。
水分を吸いにくい(公定水分率 0.4%)ので、乾きが早い。

《短所として》
吸湿性に乏しく夏の高湿期は蒸れやすい。また、冬の乾燥期には静電気が発生しやすい。
・紡績糸の織り編み物に毛玉(ピル)が発生しやすい。

●一般財団法人ボーケン品質評価機構
https://www.boken.or.jp/knowledge/fiber/polyester/

と、あります。


赤字で示した部分をお読み頂ければ汗吸いが悪いことが分かりますよね。


それに生活に身近なタオルという道具で考えてもらうと、より実感出来ると思います。水を吸う事が求められるタオルのほとんどが綿や麻といった自然素材で作られています。タオルメーカーは売れるタオル(水を吸うタオル)を作るために自然素材を選んでいるんです。

●当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2020年5月29日)
『タオルは吸水力が重要だから綿や麻を使っている』


この様な話をしている際に「お子さんの寝つきが良くなるかもしれませんよ」って何気なく話したら、奥さんがお子さんの寝つきの悪さに相当悩んでいるようで非常に興味を持たれました。




子供も大人と同じように睡眠中に汗をかきますからね。お子さんの寝具が汗吸いの悪い状態だと、当然お子さんも眠りにくいんです。


そこで、

「パジャマが寝汗でビショビショになっていませんか?」

「寝相が悪すぎてマットレスから出ていきませんか?」


って、ご質問したらどちらもその通りでした。


パジャマを含めて寝具の汗吸いが悪いと寝つきの悪さ以外にこんな状態がみられるんですね。お子さんの場合、自分で暑いとか気持ち悪いなど話せないうちは泣くしかないので、寝汗とか寝相を不快のサインとしてチェックしてみて下さい。ただ寝相の方は年齢の低いうちはある程度悪くて普通ですよ。




お子さんや赤ちゃんが使う寝具はパジャマも含めて「綿」を基本に自然素材を選びましょう。布団や敷パッドは生地だけじゃなく、中わた(詰め物)の素材まで自然素材が使われているかを確認して下さい。


特に冬の寒い季節はパジャマや毛布を見た目や肌触り、そしてお母さんの感覚で厚着や厚い布団を掛けたりしますが、お子さんの感覚は少し異なりますので気を付けて下さい。どちらかと言うとお父さんの感覚に近いと思いますよ。

ポリエステルのモコモコしているパジャマではなく、綿100%の長袖のパジャマを。

ポリエステルの洗える掛布団ではなく、綿わたの掛布団を。

ポリエステルやアクリルのスベスベ毛布ではなく、綿毛布や綿のタオルケットを選んで頂きたいです。

●当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2017年5月23日)
『子供(赤ちゃん)の寝具選びで大切なこと』




この寝具の素材の話、お父さんの感覚の話をしていたら、奥さんが「旦那が寒い寒いって言うのはパジャマのせいなのかな?」っておっしゃいました。


羽毛布団を使っているのに寒いって言うらしく、どうしてなのかと不思議に思っていたとの事です。おっしゃる通りで、例え羽毛布団でも選び方や使い方、一緒に使う寝具の選び方や使い方次第では暖かく眠れません


具体的にはパジャマの他に、羽毛布団の側生地の素材、羽毛布団に使っているカバーの素材、毛布を使っているならその素材と使い方、敷パッドの素材まで注意しましょう。

●当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2020年9月28日)
『買ったばかりの羽毛布団が寒く感じる理由』




最後に、お子さんの寝つきの悪さですが、寝具の素材も一因と考えられますが、今の生活スタイルで最優先に考えなければいけないのが「光」です。




お子さんは光の感受性が高いので、大人以上に夜間に浴びる光に反応してしまいます。そして夜間に浴びる光は体内時計を乱して、睡眠に非常に悪い影響を与えます。


夜を過ごす部屋が白色で明るい状態、夜にスマホやゲームでずっと遊ばせている状態があるなら、これを変える事が最優先になりますね。


睡眠はお子さんの健やかな発達と深く深く関係しますので、現在子育て真っ最中の皆さん、これから子育てを控える皆さんも睡眠環境と生活習慣は真剣に考えた方が良いですよ。

●当BLOG ⇒ メディア(2014年1月26日)
『今、子供の眠りが危ない!?』 この春、子供の眠りを再確認




まず夜を過ごす部屋の照明は白色から「オレンジ色」へ変えて下さい。現代生活で照明無しで夜を過ごすのは不可能と言っても過言じゃないので、影響力の低い光環境を作りましょう。ちょっとイイ感じのホテルの部屋の照明が理想的ですね。




寝る時に部屋を暗くするだけじゃなく、寝るその前に過ごす時間がどんな光環境なのかが重要です。


これは裏を返すと、朝になってお子さんを起こしたい場合は部屋を明るくすると良いという事になりますよ。起きるのが苦手なお子さんは朝になったら問答無用でカーテンを全開にして下さい。太陽の光はたとえ曇りでも人工的な照明よりも明るいので。


そうそう、ホテルの部屋は照明の環境は良い場合が多いんですけど、カーテンが遮光カーテンの場合がほとんどで、これは個人的に好ましくないですね。遮光カーテンは外界の光が全く入らなくなるので夜は都合が良いですが、朝起きるのが辛くなるんです。


私はホテルに泊まった際、必ず遮光カーテンを閉め切らずに朝陽が入り込む隙間を作っておきますよ。もしご家庭の寝室にも遮光カーテンを使っているなら、是非閉め切らずに寝てみて下さい。




スマホやゲームに関しては夜になったら電子機器ではない遊びで楽しむ工夫を考えて頂きたいです。決して電子機器を使うなという訳ではありません。電子機器はいつ使うかが重要なのです。


後、スマホやゲームは光源が目に非常に近いので、同じ電子機器でもテレビの方が幾分かマシではあります。


そして夜の電子機器使用による睡眠への悪影響は大人も同じです。それにお子さんは親の背中を見ていますので、親子で電子機器の利用を見直してみて欲しいですね。




私はまだ子育ての経験無いですけど、2人の娘を子育てしている姉がいます。子供が出来た友人も増えてきました。有難い事に子育て世代のお客様のご来店、ご相談も増えて来ています。


その様な方々の話を聞いていると、お子さんが夜にちゃんと眠ってくれるというのは、お子さんの発育にとっても大切ですが、お母さんお父さんにとっても「自分の時間」を確保できるので好ましい事だなと思っています。


同棲、婚約、結婚、妊娠、出産、出来れば早い方が良いですけど、子育てが視野に入ってくるどこかのタイミングで睡眠の重要性と睡眠の正しい知識に辿り着いて欲しいですね。


睡眠や寝具に関する相談は電話やメールでも受け付けてます。お気軽にどうぞ。

【電話番号】055-977-2200(営業時間内にお願いします。)

【E-Mail】info@umena.biz(営業日48時間以内の返信を心掛けています。)

●その他の快眠アドバイス ⇒ 〔http://ameblo.jp/sleepdesigner/entry-11902557375.html

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『ウメナ寝具本店の『アプリ』がスタートしました!』


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@sleepdesigner 杉本圭(ウメナ寝具本店店長・ふとん屋の眠りオタク・睡眠健康指導士)


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★出入口の手すり、お客様が試し寝をされたベッドや枕等については随時、アルコール除菌を行っています




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●当BLOG ⇒ 新型コロナウイルスへの感染リスクを減らしたい方へ(2020年3月2日)
「宅配&出張サービス」の活用を!


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