快眠アドバイス『アレルギーと寝具』 | ウメナ寝具の快眠BLOG

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静岡県三島市の寝具店「ウメナ寝具本店」の【店長(睡眠健康指導士・sleepdesigner)】が書くブログです。睡眠の話、睡眠に絡めた寝具(布団)の話、お店の情報などを載せています。
※6月18日にWebサイトをリニューアルし、記事内のリンクが一部切れています。

前回の快眠アドバイス『家庭で洗える掛ふとんに対する考え方』の最後を

それから、この様な洗える掛ふとん、洗える寝具は“アレルギーを持っているので使っている”という方も多いですね。さて、それは本当に正しい使い方、選び方なのでしょうか。この“アレルギーを持っている方はどの様に寝具を考えた方が良いのか”は、次の快眠アドバイスで取り上げます。

と、締めました。


そういう事で、アレルギーを持っている方はどの様に寝具を考えたら良いかについて今回は書きます。


まずはアレルギーの原因をハッキリさせましょう。つまりアレルゲンが何かです。寝具に関係するアレルゲンはダニ、ノミ、ホコリ等の使う事によって生じるものだったり、ソバ殻、羊毛、羽毛、絹、綿、ラテックス(天然ゴム)等の寝具の素材そのものがアレルゲンになります。




まず素材に対してアレルギーを起こしてしまう人は、当然ですが「その素材を使わない事」です。そして吸湿性や保温性、敷ふとんなら耐圧分散性や姿勢保持性などを「寝具として備えるべき性能を持っているか」を確認しましょう。


私はアレルギー体質の人こそ、しっかり睡眠を取って免疫力の維持・向上を図るべきだと思います。


例えば素材に羽毛が使えない場合、綿や羊毛という吸湿性や保温性を持った天然素材のその他の選択肢があります。「羽毛が使えない」=「天然素材が使えない」ではありません。


吸湿性や保温性には乏しいものの直接的にアレルゲンにはならない事からポリエステルを使った寝具で「アレルギー体質の方向き」と言った謳い文句の商品も多いですが、そもそも寝具が持つべき性能を備えているかをまず考慮すべきだと思います。


ちなみにポリエステルの寝具でも人が使えばダニやノミが発生するリスクは高まります。静電気が起きやすいのでホコリも集まりやすいです。




では、その様に人が寝具を使う事で生じてしまうダニやノミ、ホコリ等にアレルギー反応を起こしてしまう人はどうするべきか。その寝具の「お手入れが簡単かどうか」をまず考えてほしいです。


家庭で洗いやすいか、丸洗いに出す場合に安価で出来るか、湿気を飛ばす乾燥(天日干し)が簡単に出来るか等です。ふとん乾燥機を使えるかも考えた方が良いでしょう。


ただ、この場合も注意してほしいのが、そのお手入れが簡単な寝具が「寝具として備えるべき性能を持っているか」です。洗いやすいとか、乾燥が簡単に出来るとか、その様な特徴を謳う寝具は吸湿性に乏しいポリエステル等の化学繊維を使っている場合が多いのです。


その為、お手入れが簡単かどうかを寝具単体で判断していくよりは、寝具の組み合わせを利用して「お手入れの簡単さ」と「快適な睡眠」を確保していくべきでしょう。




組み合わせのポイントは肌と触れる寝具を「洗いやすいもの」かつ「吸湿性の良いもの」にして、常にその寝具を使う事です。


季節への対応は、その常に使う寝具の上に掛ふとんを重ねる事で行います。掛ふとんは最低2種類(薄いもの、厚いもの)は用意した方が良いでしょう。日本には四季があります。掛ふとんが1種類では対応しきれません。




「洗いやすいもの」かつ「吸湿性の良いもの」とは具体的には「キルトケット」「タオルケット」です。「ガーゼケット」も良いでしょう。素材は「綿」や「麻」が候補になりますね。




また、カバーやシーツでダニを通過させない高密度の生地を使った補助寝具もありますが、この様な高密度のカバーやシーツは吸湿性が悪くなるデメリットを持っています。人が直接触れる形で使うと、寝床内がムレて睡眠の質を落とします。加えて、このタイプの多くの商品がポリエステルで作られています。


この様な補助寝具を使う場合も必ずキルトケット、タオルケット等を併用して下さい。敷ふとんやベッドマットレスの場合は敷パッドを使いましょう。


ベッドスタイルの場合は従来の金属コイルのベッドマットレスではなく、ウレタン系素材の三つ折マットレスやオーバーレイを組み合わせて使うなどして、マットレスを定期的に丸洗いに出すために持ち運びがしやすい方が便利だからです。




綿ふとんが昔からダニやノミの温床等と言われますが、ベッドマットレスだって人が使っていれば同じです。むしろ綿ふとんなら丸洗いや打ち直しでお手入れが簡単に出来ますけど、従来の金属コイルのベッドマットレスを丸洗いに出すのはかなりの手間ですからね。




寝具を購入する場合は、まず購入予定の店舗が「丸洗い」を受け付けてくれるか。お近くのクリーニング店が寝具の丸洗いをしてくれるか。してくれる場合、どんな種類の寝具まで受け付けてくれるかも確認した方が良いでしょう。


当店でも寝具の丸洗いは受け付けています。詳しくはWebサイトを。マニフレックスのマットレスや枕も丸洗いをしますよ。

●当店Webサイト内「お手入れ」
『丁寧なふとん・寝具の丸洗い』


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by sleepdesigner:圭(睡眠健康指導士・ダウンプロフェッサー)


■今回の記事に関連するページも是非ご覧ください。
当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2018年6月26日)
『家庭で洗える掛ふとんに対する考え方』

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