ストームPのマンガ(後篇)
前篇につづき、
デンマーク最大のユーモア家、
ストームPのマンガの翻訳を。
むずかしい、というか、
ギャグがわからない。
den ud i Køkkenet!
これキッチンにおいてきてあげるね。
der gik i Stykker!
なんだったんだ?
割れたのかい?
ああ、おかわりはなかったさ。
どうかも確かめようがない。
風刺とペーソスなのだろうか?
ピーダ、ネコがニワトリを生んだよ。
生まれたのは子ネコって言うんだ!
ニワトリって言わないんだ。
de to vi fik fra Slagteren -?
そいつら二つとも肉屋さんから
もらってきただろ。
そうだよ。
- Katten fik --!
だから、それだったんだ、
ネコがもらったのは。
ニワトリはクリンガーkyllinger
子ネコは キリンガーkillingerで
とても、似ている。
の意味もとても広くて
「得る、手に入れる」
のほかに場合によっては、
「子を儲ける」というのもあるし、
ネコがニワトリをfikというのは、
「殺す」にあたるかも知れない。
というところで、
といっているのも、
わからないギャグで、困り果てる。
こんにちは、素敵な席をひとつお願いします。
ハイ、でどんなクラスの席をお望みでしょうか?
フム、私のテーブルの前にあって、マホガニー製のやつを。
へへ。
「椅子の形状」を説明しだすというギャグ、
…いやはたしてそれだけなのか?
ひょっとして、
デンマーク人にしかわからない何か
深いギャグがあるのかもしれない。
笑いの本質が違うのだろうか?
そもそも笑いとは何なのだろう…
「うつ」になってしまいそうだ。
デンマーク文化史を語るときには、
欠かせない人物であることは、違いない。
デンマークを語る勿れ!
「触んなや、ファミ通やぞ」
「悔しいです!」
って感じです。
ストームPのマンガ(前篇)
とにかくデンマーク人に
今も、愛されている。
過激ではなく、
またナンセンス過ぎず、
それでいて
風刺とペーソスに満ちている、
とデンマーク人は言う。
ただ、彼の笑いは、
デンマーク語のできないぼくたちには
全然といっていいほど、
理解できないのだ。
試みにその不可能に、
いくつか挑戦してみよう。
いろいろございますが…
Fruen vilde måske hoste engang -?
奥さま、(このあとが意味不明)
Fruen måske vilde hoste
ならまだ、
「奥さまはひどい咳をするだろう」
と無理やり訳せなくもない。
ということは、
何か別の意味なのだろう。
それにmåske~engangで、
何かの成句かも知れない。
いずれにしても、
辞書には載っていない。
「奥さま、咳き込まれるほど
たくさんの種類がございますよ」
みたいな感じなのではないか
と思っている。
納得いかないなぁ。
では次、
Her De nu også hver Dag
tagete to Pulvere
i et lille glas Cognac-?
今までちゃんと毎日、
粉ぐすりを2さじずつ、
小さなコニャックグラスの水に
入れて飲んできましたか?
Med Pulverne er jeg lidt bagud -
men jeg er tre uger forudmed Cognacen.
粉ぐすりに関しては少々出遅れておりますが、
コニャックの方なら3週間ほど
先んじておりますです。
これは小さいグラスをいうのに
医者がコニャックグラスと言ったのを、
患者のほうが、かってに
小さいグラスのコニャックと
勘違いしていたというのが
ギャグなんだろうと思う。
har De metet at ta' det i -?
Ja, Doktoren sagdt,
エムスはドイツの温泉保養地。
普仏戦争の引き金になった
エムス温泉水は、
ところがこのエムス温泉水、
さっぱり理解できないし、
カッターナイフの意味
Cutter knife
「切るナイフ」どういうこと?
「切らないナイフ」なんてものはなく、
ナイフはすべて切るものである。
カッターナイフの起源については、
OLFA社(元岡田工業)と
NT社(元日本転写紙)
の両社がともに「折る刃」式ナイフを
開発したと主張しているのは有名な話。
結局のところ、
岡田良男氏が発明、開発、
日本転写紙社が協力、特許取得…
その後分裂のような事情で、
特許は共有したらしい。
折る刃自体の特許は、
すでに保護期間を過ぎている。
だから誰でも折る刃式ナイフを
製造していいが、
OLFA社の規格が世界標準となっている。
さて、ぼくが気にしたのは、
そんな特許の話ではなく、
カッターナイフは、
英語ではどういうのか?
という問題だ。
さっそくアメリカ人に訊いてみた。
こたえは、Utility knife(便利ナイフ)。
でも、これは決して折る刃式ナイフに
かぎったことばではない。
(実は日本のカッターナイフという
ことばも折る刃式とはかぎらない)
そして、イギリス人は
Utility knifeと同じ意味で
Stanley knifeということばを使う。
便利ナイフ(Utility knife)の元祖は
英国スタンリー社のナイフなんだそうだ。
このスタンリーナイフは、
日本ではAmazonでも売っていない。
で、英国在住の弟に買って帰ってもらった。
これがスタンリーナイフ。
ごつくてグリップ感もしっかりしてる。
…ところが、
肝心の刃は、
折る刃式ではないうえに、
スライド式でもないために、
鋭利な刃が出っぱなしだ。
ロック開閉の絵がかいてある。
ロックをはずすと、
本体がオープンできる。
で、グリップ部の中に
替え刃が5枚格納されていて、
黒い平行四辺形はマグネットで、
刃が落ちないようになっている。
刃をセットしたら、
本体を元に戻し、
ロックして使用可能だ。
しまうときは、
いちいち逆のことをして、
刃を格納しなければならない。
せめて鞘をつけたらよかったのに。
このぶさいくな
スタンリーナイフが
今でも堂々と町で売られている
ところがいかにも英国である。
ちなみにスタンリー社も
さすがに折る刃式ナイフも
作っている。
いかにスタンリーナイフが
無骨であるかがわかる。
手前から2本めが、
スタンリー社の折る刃式ナイフ。
スライド式は、パッと
刃が収納できるが、
スタンリーナイフは、
基本的に刃が出っぱなし。
英国人が、
この伝統的スタンリーナイフと、
折る刃式スタンリーナイフを、
どのように言い分けているのか、
どなたかご存じありませんか?
たしかにSnap-off blade
ということばはありますが、
日本でもいちいち、
「折る刃式」なんて言わず、
ふつうは「カッターナイフ」
と呼びますよね。
でも、少なくとも英語では、
Cutter knifeでは通じないでしょう。
英国製の文房具が使えないのは有名で、
イギリスで文房具屋なんか行かないと、
弟は言ってました。
やっぱり日本製とドイツ製がいいのだそうです。
「白組優勝」 昭和基地より。
ブログネタ:紅白歌合戦に絶対出そうな人は?
参加中めちゃくちゃひさしぶりに
このブログネタの運営人は、
AKBとか言ってるけど、
出てほしいのは、
外タレ少女集団ですね。
それも、元祖的なやつ…
というわけで、
ぼくの推しメン、
いや推しグループは、
女子十二楽坊です。
いやー、
どこいっちゃったんでしょうね。
それに、運営人は、
芦田愛菜とか、
月並みなこと言ってるけど、
子どもタレント枠は、
皆川おさむで決まりでしょう。
えー、みなさん知らないとか、
知ってるくせに……。
でも、本当に紅白に
出たらいいと思うのは
GReeeeN
だって今時、コロムビアローズみたいに
覆面歌手やってるのも変でしょ。
えー、コロムビアローズ知らないとか、
知ってるくせに……。
あと、紅白に出てほしいのは、
初音ミク
曲は「みくみくにしてあげる」でも、
「初音ミクの消失」でも、
どっちでもいいけど、
弟の姉との共演もいいですね。
えー、弟の姉知らないとか、
知ってるくせに……。
以上、今年の紅白歌合戦でした。
ひきつづき、行く年来る年を
お楽しみください。
ゴ~~~ン
(知恩院の鐘)
ディアク・パッサー
デンマーク人のギャグセンスについて
いろいろ考えているのだが…
最初にご紹介するのは、
やっぱりディアク・パッサーだろうか。
喜劇役者というか芸人で、
とにかく彼は面白くて、
この顔を見れば、
デンマーク人は自動的に笑う。
という約束事みたいになっている。
一見、せんだみつおに
似ていなくもないが、
そんなモノと比較してたら、
デンマーク人は怒るかも。
彼は国民的スターなのである。
大げさな演技と誤解されがちだが、
本当は、控えめな演技との
コントラストが彼の持ち味。
ボケときまじめ、
熱情と無感情、
狂気と冷静さ、
そのバランスにたった笑いなのだ
とデンマーク人は言う。
ただ、彼の笑いのセンスは、
デンマーク語のできないぼくたちには
全然といっていいほど、
理解できないのだ。
デンマーク最大の喜劇役者は、
ぜったいに世界では認められない
とデンマーク人も自負するくらいだ。
(この逆説がデンマークらしさだ)
彼を有名にした持ちネタの中に、
デタラメ・ロシア語というのがある。
たぶん、このサーカスがそれだと思う。
これは言葉がわからなくても、
ちょっとは笑える。
おもしろくないと思ったら、
それはあなたに、
デンマークの笑いのセンスが
ないからである!
とにかく、デンマーク人の
ギャグ・センスには、
ちょっと独特なものがあると思う。
華やかな芸人人生とは裏腹に
リアル・ライフの彼は
非常にシャイで、
舞台のあとは憔悴しまくっていた。
1980年のチボリ・レヴューで、
舞台の直後に彼は倒れ、
すぐそばの病院での
二度にわたる蘇生の試みもむなしく、
54才の短い生涯をとじた。
デンマーク演劇界にとっても、
早すぎる死であった。
ぼくもがんぱって、彼の笑いのセンスが
わかるようになりたいものだ。
少彦名神社神農祭
ちょっと時間があったので、
北浜から、散歩。
今日のニュースで、
東証と吸収合併されるという大証。
前の銅像は住友の五代友厚。
このビルには正面から中にも入れる。
ステンドグラスの窓もレトロ調。
中は楕円のバロック空間だが、
装飾はモダン。
楕円なのがよくわかる。
さて、そこからお気に入りの
三休橋筋を南下していると、
縁日のテキヤがでていた。
こんな街なかで、
どういう祭礼なんだろう?
カルメラもなつかしい。
とにかく、行ってみよう。
少し東に歩くと、
神農さんの案内があった。
道修町は、薬の町。
「春琴抄」の鵙屋も、
道修町の薬問屋だったな。
小さな資料館には、薬の展示。
昔の地図など、興味深い展示だった。
タナベもタケダもシオノギも、
大阪の大手製薬会社。
小さい会社は数知れず。
資料館の前には、
家庭薬協会の出店も。
ブレードランナーの広告の影響で、
ぼくも「強力わかもと」を飲み始めた。
すぐ横の少彦名(すくなひこな)神社の
神農(しんのう)祭というお祭りだった。
神農は、中国の三皇のひとり。
人類に薬草・医学を教えたという
とにかく、健康を祈願する。
たくさんの人が参拝のあと、
笹についた張子の虎を、
買って帰る。
タイガースファンだからじゃなくて、
張子の虎は施薬の神さま
少彦名神社のマスコット? なのだ。
そういえば、子どものころ
家にもこの張子の虎があったな。
ひょっとして、
大阪のおばちゃんが
豹柄好きなのも、
もともとはこの張子の虎に
関係しているのかもしれない。
大証は合併されても、
大阪の経済を元気にするように、
たのんまっせ、神農さん、
そして少彦名命さま。
などと考えながら、ミナミまで、
そぞろ歩いたのであった。
ちなみに道修町っていうのは、
「どしょうまち」と読みます。
関西以外の人には難読でしょうね。
高野山大学図書館見学
現在の入口はウラへまわってコチラ。
一目見たかったのは、
玄奘訳の般若心経が、
日本のお経は、漢訳仏典、
原典にあたる梵語との
でも、お坊さんのみんなが、
お経の意味を理解して、
お経を唱えているわけではない。
哲学と宗教の違いである。
研究せずとも信仰はできるのだ。
……、
でも、あまりにも研究が
等閑視されていないか?
ぼくたちはあまりにも、
お経の意味やなりたちを、
なおざりにしてはいまいか?
信仰のために研究が邪魔者に
され過ぎていないだろうか?
それで結局、
信仰もいいかげんな、
「無宗教」を名乗る大人が多すぎないか?
さらに、科学信奉の名のもとに、
お経の科学的解明も、
無視されているのではないか?
笠井量雲師のブログ では、
たまにお経が解説されており、
非常に有り難いものになっている。
……。
ちょっと話がそれたので、
図書館に戻ろう。
こちらは台北版チベット大蔵経。
中身は、こんな感じ。
もちろん、ぼくにはまったく読めない。
でも、本で見たことなかったので、
ただ、見てみたかっただけだ。
書庫の中の急な階段をあがる。
書庫の4Fは密教関係の書籍。
むきだしの鉄骨が交錯し、
あちこちに頭上注意の表示。
密教大辞典なんてものもある。
「空海」をひいてみる。
本当は異体字なのは知らなかった。
もちろんコンピュータフォントにない。
字が違っても、
お大師さまは怒ったりしない
…はずだ。
ところで、この書庫は、
実に変わった作りで、
1Fから5Fまで、
ちゃんとした床や天井がなく、
吹き抜け構造になっている。
書架は1Fから5Fまで、
ひとつづき。
書架の間に、鉄骨が渡され、
その上に簡易の床が張られているだけ。
5Fから1Fの書架まで見えて、
ちょっとしたスリルも味わえる。
写真でおわかりいただけるだろうか?
蓮花院の紹介をうけていたので、
ふだん人の入れない、
貴重書の書庫にも入れていただいた。
こういう書庫がいくつもあって、
中には貴重書が雑然と(失礼!)
平積みされている。
貴重書というより、未整理の書籍だらけ。
貴重書というのは、ほとんどが、
こういう手書きの本で、
高野山に学んだお坊さんたちが、
書き残したものだ。
どこの大学でも、手書きの古い本は
貴重書扱いになる。
中身を読み解いて、
整理してデータ化するのには、
手が回らないのが現状だそうだ。
と、まぁ…、
先にも書いたとおり、
以上、
長々とした文章になってしまいました。










































