朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -155ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

恩は忘れない。

真心は時代を超え国境を越えて紡がれます!

トルコとの間の絆について、以前、博多の歴女、白駒妃登美さんから涙腺を緩ませながらこのお話を聞いていました。

 

和歌山県串本沖でのトルコ人遭難者に対する日本人の献身的な救助。

トルコ人負傷者に対する我が身を省みない日本のホスピタリティ。

昔から自然の脅威に対峙して身につけてきたぼくら日本人の本質。

1890年のトルコ軍艦エルトゥールル号遭難事故から、約100年間トルコ国民の心の中でずっと繋いできた日本に対する恩義。

1985年。イラン・イラク戦争に伴うテヘランからの救出の際、トルコ自国民よりも日本人を優先させるように決断をしたトルコの友好心。

 

語り継がれてきたこと、

忘れなかったこと、

恩を返してくれたことに対して深く敬服します

 

 

 

 

 <目次>

プロローグ

出航

航海

遭難

救助脱出

エピローグ

 

 

 

 

 

199-200P

オザル首相の意向は、昨夜のうちにイスタンブルのトルコ航空へ伝えられた。

すぐに全パイロットが会議室に集められ、管理局長のドゥンダルは、一同を見回しながら、努めて冷静に告げた。

「救援機がもう一機、派遣されることになった。この任務は非常な危険を伴う。行き先はテヘラン。有志を募りたい」

だが、次の瞬間、ドゥンダルは目頭が熱くなるのを抑えきれなかった。

パイロットたちは手を上げ、一人残らず、全員が志願したのだ。

もちろん皆、イラクの声明のことは知っている。戦時下では何が起こるかわからず、もし飛行中に期限を過ぎれば、撃墜される可能性が大いにあるにもかかわらず……。

―時代を超えて、今度はトルコが、日本を救う、か。

「たいそうなことだ……」

ハミットはもう一度、呟いた。

 

 

 

 

 

 

215-216P

「今、救えるのは我々だけだ」

「……」

反対の声は出ず、皆が黙り込んだ。ムラトは続けた。

「今からはるか昔、我々の祖先であるトルコの英雄たちが、異国の地で困難にあったことがある。だが、その国の人たちの善意で、無事、祖国へと帰ることができた」

つかの間の沈黙のあと、人々から、波のさざめきのように声が聞こえてきた。(中略)

トルコでは誰もが幼い頃に学校の教科書で学び、また親から子へと語り継がれてきた、歴史的な海難事故とその顛末―。

ジャンは思わず手に持っていた絵本を見下ろした。まさにその出来事が描かれた絵本だったからだ。

「我々のそうしよう。助けを求める者には、救いの手を差し伸べよう。真心なんです」

「……」

「決めるのは、あなたたちだ」

そう言うと、ムラトはカウンターの台から下りた。

 

 

 

217P

日本人が窮地に陥って救いを求めたならば、助けるのはトルコでなければならない。受けた真心は、真心で返さなければならないのだ。

 

追記

日本・トルコ友好一二五年―時代を超えても変わらない気持ちがある。

こうして結ばれた二つの国の物語は、これからも紡がれて語り継がれていく。

BGMに「世にも奇妙な物語」のテーマソングが流れているような感じ。

「世にも奇妙な物語」で取り上げられるような奇妙な世界の物語集。

ぼくは、「シェアハウさない」のオチが好きかな。

すべての謎は、第5話の「脇役バトルロワイアル」に集約されます。

朝井リョウさんの文章って才能があって面白い!

 

 

 

 

1 シェアハウさない

2 リア充裁判

3 立て! 金次郎

4 13.5文字しか集中して読めな

5 脇役バトルロワイアル

 

 

 

19895月生まれ、岐阜県出身。2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2012年に同作が映画化され、注目を集める。2013年『何者』で、戦後最年少で第148回直木賞を受賞。2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。他の著作に『もういちど生まれる』『少女は卒業しない』『スペードの3』『武道館』など。

 

 

 

 

 

8P

気持ちが悪いくらいに満腹。お酒がまわって頭が痛い。そろそろ終電を逃す。たとえ小規模であっても様々な事象が重なったとき、人間は、全てがどうでもよくなる。浩子はテーブルに突っ伏したまま、頭と体、両方のスイッチをあっさりと切ってしまった。帰宅どころか、ここから立ち上がっている自分すら、もう想像できない。

 

 

 

10P

蛇口からまっすぐに落ちた水が、シンクにぶつかって粉々に砕け散る。その音が、五感すべての電源を押した。

「ごめんなさい、私っ」

腹筋だけで起き上がった途端、まるで鉄の塊でも埋め込まれているみたいに、頭のどこかがずきんと痛んだ。二日酔いの痛みだ

 

 

 

 

70P

「既読とかいいねとか言われても、私の言葉がどれだけ伝わっているかわからないでしょう。きちんと相手の顔を見て、直接話さないと、思いってたぶん伝わらないと思うんだよね」

 

 

 

148P

この二人に、認められたのだ。幼稚園教諭として、認められたのだ。今ならグングンと背を伸ばし、空の真ん中を頭で突き破れそうな気がした。これがきっと、人間としての成長なのだ。学人にも感じてほしかった、人間の持つ可能性なのだ。やっぱり自分は正しかった。スポットライトを当てられるのを待つのではなく、きちんと自分の頭で考えて実践すれば、いま感じたような、人間を成長させてくれる本物の喜びに出会えるのだ。

札幌の中島公園近くにある大きなお屋敷。

訪れた本人が気付かない業を持った人が偶然吸い寄せられるように引き寄せてしまう館。引き寄せられるこの罪多き人たち。そこに住んでいる人たちもまたミステリアス。

 

短くキリがよいから読みやすい。

終わりのパターンは一緒だけどもライトミステリなのでちょうど良いか。

 

推理と不思議なお話で楽しめる。

読んでいる人もついつい引き込まれる6つの短編集。

 

 

 

 <目次>

さいしょの客 友人と、その恋人   

2人めの客 はじめての一人旅   

3人めの客 徘徊と彷徨   

4人めの客 懐かしい友だち

5人めの客 待ち人来たらず

さいごの客 今度こそ、さよなら 

 

 

 

1966年愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。97年、鮎川哲也編『本格推理11』に短篇「暗い箱の中で」を発表、2002年『アイルランドの薔薇』で長篇デビュー

 

 

 

 

38P

これは、偶然なのか?

偶然だ。当たり前だ。

たとえ知っていたとしても、あのときの上本に、そんな判断力はなかった。

でも、結果的に僕たちは、この館に入ってしまった。北良氏という、とてつもなく頭の切れる男性が住んでいる館に。

いや、入ったのではない。囚われたのかもしれない。上本も僕も、そして友理奈も、それぞれに業を抱えていた。この館は、業に反応したのではないか。そして業を抱えた人間を取り込んでいく、食虫植物のような館。まったく理性的ではない考え方だけれど、ごく自然にそう考えられた。

北良氏が門を開けた。僕は門をくぐる。そして館の敷地から出る。

中島氏が申し訳なさそうな顔をした。

「謎が解かれてしまった以上、あなたはここにいてはいけないんです。悪く思わないでください」

意味はわからなかったけれど、納得はできた。

「はい」

僕がそう答えると、門が閉じられた。

僕は、館から解放された。

 

 

 

 

 

202P

「あの人もやっぱり秘密を抱えていたな」

「そうですね」北良は、感情を読ませない表情で答える。「この館に引き寄せられる人たちは、みんな何らかの業を抱えています。罪であったり、秘密であったり。あの人も例外ではなかったということでしょう―僕も含めて」

 

「英雄男色を好む」

例えば、武田信玄、独眼竜政宗、空海、藤原頼長らもそうでありました。

歴史にはあまり語られない別の側があるんですね。

歴史を眺める視野がすこし広くなりました。

こういったことを本で見たり聞くことはなく、

でも、なんとなくおかしいなとうすうす感ずいていました。

 

なぜ御屋形様の傍に、麗しき小姓がいたのか。

武士が命がけに主君を守ることができたわけは?

戦場で形勢が振りになっても裏切ることなく、敵の中に突き進めたのはなぜなのか?

 

男色は、日本だけではなかったのです。

 

「洋の東西を問わず、戦乱の時代に決まって栄えた少年愛。

死を賭して戦う戦士たちのそば近くに控える、あるいは金髪の、あるいはブラウンの、あるいは黒髪の少年たち

小姓、稚児、エローメノス、宦官、酒姫(サーキ)。

呼び名はさまざまなれど、それら美しい少年たちに戦士は何を求め、少年は戦士に何を与えたのか。」

 

歴史を変えた、男と少年の秘密の恋を描く物語

 

 

 

 <目次>

はじめに

序章 武田信玄のラブレター

第1章 世界の男色(ガチムチだったソクラテス―哲学の祖に恋した危険な少年、同性愛者ばかりのローマ皇帝たち―神になった少年アンティノウス、皇帝の四割は両性愛者?劉邦にひざ枕をしていた謎の美少年、髭のない少年に用心せよ!!イスラームの少年愛、ホモフォビアの吹き荒れる中世ヨーロッパ青髭ジル・ド・レ)

第2章 日本の男色(日本に男色を持ち込んだのは空海?日本仏教の男色、武士に犯される貴族!?平安貴族の男色の実態、真田丸の血筋を守ったのは政宗の愛人!?独眼竜政宗のキス、お江戸の華は美少年!陰間茶屋案内記、美少年に血と刀はよく似合う!?男色と流血)

第3章 男色はなぜ廃れたのか(男色を互いの国のせいにしあうヨーロッパ諸国―オスカー・ワイルドの愛と悲劇、日本でも衰え行く男色―美少年を集団で襲う白袴隊)

あとがき

 

 

1979年宮崎県生まれ。歴史小説家。システムエンジニアの仕事のかたわら、小説教室「玄月の窟」で修業中、エージェントに才能を見出され、古代中国を舞台に宦官の少年が主人公の『劉邦の宦官』(双葉社)でデビュー。著書に「九度山秘録」など

 

 

 

 

 

222P

「美少年に血と刀はよく似合う?男色と流血」

 

貴族:ドライ、情緒を大切にする

情愛は淡白で体だけのつながりの場合が多い

年長者と少年の上下関係がはっきりとしている

政敵を従属させたり自陣営に取り込むために、ビジネス感覚で男色行為を行うことがある

愛人同士かばい合い守り合うという精神は希薄で、状況が悪くなるとすぐ相手を見捨てる

 

武士:ウエット、現実主義、情熱的

体よりも精神的なつながりが重視される

年長者と少年の関係はあくまでフラット

有力な家臣団を作る目的での男色行為ならある

念者は少年を庇護し少年は念者に尽くさなければならず、状況が悪くなってもお互い死ぬまで庇い合う

弘兼憲史さんの漫画を読むよりも、彼のエッセイを見るのがいまは楽しいかな。

年賀状、中元・歳暮はやめるなるほどという提案が多くありました。

男性から見ても彼の生き様はかっこいいですね!

彼のように素敵に齢を重ねていきたいものです。

 

 

定年後の不安がたしかにあります。

今からでも早くも遅くもない。

その時になって考えるのではなく、今から心と行動の準備をしていけばよいのではないかと。

そのために弘兼さんなど人生の先輩たちが辿った足跡を調べて活用をしていきたい。

自分の考える方向性があてはまるものは、自分流にアレンジするのもよいし真似をしていくもよいと思って。

 

 

 

 

 <目次>

はじめに 弘兼憲史、身辺整理始めました。

第1章 持ちものを捨てる(60歳とは起承転結の「結」、つまらない「見栄」や「こだわり」があるから捨てられない ほか)

第2章 友人を減らす(本当に信頼できる友が一人いればいい、年賀状、中元・歳暮はやめる ほか)

第3章 お金に振り回されない(老後不安とは、すなわちお金の不安である、お金に振り回されず、生活をサイズダウンする ほか)

第4章 家族から自立する(「家族はひとつ」という幻想を捨てる、家族は理解してくれる、この思い込みが悲劇を生む ほか)

第5章 身辺整理をしたその先に(何はなくとも料理せよ!、60を過ぎたら共働きが当たり前 ほか)

 

 

 

1947年、山口県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、松下電器産業(現パナソニック)に入社。73年、漫画家を目指して退職し、74年、『風薫る』で漫画家デビュー。その後『人間交差点』で小学館漫画賞、『課長島耕作』で講談社漫画賞、『黄昏流星群』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞し、2007年、紫綬褒章を受章

「ネクラな時代に ネアカな諭吉を」

「迫力ある名言の数々で人生を立て直せ」と帯に書かれてあります。

 

「学問のすすめ」を現代風なタイトルにすると「自分で考えることのすすめ」となります。

 

この本に引用された文章からは、勇気と元気が湧いてくるような名文句がたくさんありました。

奥野さんの意訳と事例を使った説明があるので意味を理解しやすかったです。

各自のこころに響く箇所でこれから生きていくためのヒントが得られものと思います。

 

 

「たとえば、論語や学問のすすめなどの古典といわれるような本」

「過去から現代に読み継がれてきた本。そして未来の多くの人に読みつがれていってほしい本」を読んでいきたいと気づきました。

 

読んだ本の数が優劣なのではありません。

少なくてもよいのです!

今まで出会えた本で自分にとって役に立つなにか大切なことに気づくことができたかのかどうかが問題だ。

さらに、本を読んで知識を取り入れるだけでなく、実際の行動に移すかどうか重要なのです。

 

 

著者の奥野宣之さんの読書法や図書館の活用術など彼のやり方を活用させていただいております。

ぼくにとって、親愛なる気持ちを持ってリスペクトしながら応援している著作家さんです。

 

 

 

 <目次>

はじめに 

第1章 「働き方」の悩み(結局、仕事って「食うため」でしょ?普通に給料がもらえるなら出世しなくてもいいんじゃ?、よく「本を読め」っていうけれど、ホントに本をたくさん読むだけで「デキる人」になれるの? ほか)

第2章 「心と体」の悩み(「頭がいい」ってどういうこと?一体どうすれば頭が良くなるの?、勉強ができれば、仕事もうまくいって最終的に人生もうまくいくんでしょうか? ほか)

第3章 「人間関係」の悩み(エライ人に気に入られたいって思うのは普通ですよね?、今の世の中、バカばっかりで困る!ほか)

第4章 「生き方」の悩み(人生に成功する秘訣はあるの?、起業したりとか、夢を追いかける生き方に憧れるんだけど、なかなか勇気がなくて ほか)

あとがき

 

 

 

 

 

 

1981年大阪府生まれ。同志社大学でジャーナリズム専攻。出版社、新聞社勤務を経てライターに。

読書や情報整理などを主なテーマとして、執筆、講演活動などを行っている。

著書に「情報は1冊のノートにまとめなさい」など。

 

 

 

 

115P 「頭がいい」とは自分でものを考える姿勢を持っているかどうか、ということ

 

 

121P 勉強以外のムダな体験がないと、勉強したことが活かせない。

 

 

226P 合理性より、直感や感覚に従うほうが人生は楽しい。

 

 

235P どんな時代であれ、「信じるに値すること」は自分の力で探さなければならない。

「夢は見るものではなく、叶えるもの」女子サッカーの澤穂希さんの言葉を思い出します。

 

佃、山崎、中里、貴船、殿村等々、ドラマを見ていたおかげで俳優さんの顔を思い浮かべながら楽しく読むことができました。

 

佃製作所のような雰囲気で仕事ができたら最高に愉しいって思うのです。

 

 

議論が喧喧囂囂であったり、侃侃諤諤な雰囲気っていいですね。

自分らの意見をみんなと堂々と交わしていきたいな。

 

 

 

 

 

池井戸さんの描く言葉って、いわゆる名言だと思うのです。

 

こころを奮い立たせてくれます。

元気を出させてくれます。

明日からもまた頑張ろうと思わせてくれます。

夢が叶うことを信じさせてくれます。

勧善懲悪で気持ちをスカッとさせてくれます。

 

 

池井戸さんの作品っていいなあ。

これからも継続して読んでいきたい!

 

 

 

 <目次>

ナゾの依頼

ガウディ計画

ライバルの流儀

権力の構造

錯綜

自己か事件か

誰のために

臨戦態勢

完璧なデータ

スキャンダル

夢と挫折

最終章 挑戦の終わり 夢の始まり

 

 

 

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。1998年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞

 

 

 

 

119P

「わかった」

ぽんと、佃は両膝を叩いた。「であれば、もう止めない。だけどな、中里、一つだけ聞いてくれ。どこに行っても楽なことばかりじゃない。苦しいときが必ずある。そんな時には、拗ねるな。そして逃げるな。さらに人のせいにするな。それから―夢を持て。オレがお前に贈ってやれる言葉はこんなことぐらいしかない」

心に届いたのかどうか。中里は、じっと佃を見たまま動かない。

「新天地では、何がなんでも成功してくれ。ウチではできなかった分までな」

そういうと、佃は悔しさに唇を噛んだ。

 

 

 

 

328P

帝国重工のロケットエンジンのキーデバイスである佃製作所バルブは、下町工場の技術、経験、知恵、そして努力の結晶だ。

そしてそれは、ここにいる全員のプライドそのものである。

この写真館での出来事。

素敵な男女が背を向けている姿に惹かれます。

江ノ島の路地の奥、ひっそりとした入り江に佇む「江ノ島西浦写真館」

注文したまま誰も受け取りに来ない「未渡し写真」の束を見つけます。

桂木繭は、祖母の遺品整理のため訪れた写真館でその写真の謎を解いていきます。

フィルムの中に隠されていた真実を明るみに写しだす作業。

注文主にその写真を返していくという作業。

ワクワクしながら読み進めていきました。

ほんとうのわけを知りたくて。

 

 <目次>

プロローグ

第一話 5

第二話 11

第三話 61

第四話 133

第五話 175

エピローグ 223

 

 

 

1971年生まれ。神奈川県出身。古書店勤務を経て、2002年「ダーク・バイオレッツ」でデビュー。ほかの著書に「シャドウテイカー」シリーズ、「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズなど。

 

 

 

 

48P

写真って、過去の瞬間を切り取るものじゃないですか。誰かが死んでも、その人の写真はずっと後まで残るでしょう?

 

 

 

59P

写真に撮られる時って、変な感じなんですよね。その瞬間の自分が切り取られるみたいで……緊張して、レンズから目が離せなくなるんです。写真館にあるような、立派なカメラだととくに

ある一方だけの意見を聞くだけではなく、他方の話も聞いて判断をしていきたい!

 

 

翁長さんの思いは、報道だけでなく実際に読まないとわかりません。

 

例えば、翁長さんが「米軍基地の辺野古移設」の変わりに、民間人が全く住んでいない硫黄島への移設案を出していたこと。それを政府がまったく取り上げなかったことなどが書かれてありました。

 

 

なぜ翁長沖縄県知事が「戦う民意」なのかを知りたかったのです。

 

彼と直接お話するようなことは難しい。

テレビや新聞などのマスコミからの情報だけではなく、翁長さんの自身の言葉を直接知ることが大切。

そうならば、書籍を読むのが最適。

 

翁長さんと沖縄県民の危機感ある言葉がありました。

 

 

7P「私たちには少なくとも『主張する権利』があります。これは人間の誇りと尊厳を賭けた戦いでもあるのです。」

 

10P「沖縄が日本とアジア、日本と世界の架け橋となる役割を存分に発揮していく―。

辺野古新基地反対に託して、そんな時代が来ることを私は夢見ています。そのためにも、私たちの民意をぜひ形にしなければなりません。戦後七十年という節目を迎えた日本は、その力量を試されています。」

 

 

 

 <目次>

はじめに

第1章 日本政府との攻防(圧倒的な民意の表明;普天間周辺住民も移設に反対 ほか)

第2章 この国を問う(沖縄はどうするのですか;相反する立ち位置のバランス ほか)

第3章 品格ある安保体制を(すれ違う本土との安保観;時代によって変わる基地の意味 ほか)

第4章 苦難の歩み、希望への道(慰霊碑に込めた平和への願い;侵略と差別の歴史 ほか)

第5章 アジアへ、世界へ(基地は沖縄経済最大の阻害要因;跡地利用の巨大な経済効果 ほか)

おわりに

 

 

 

沖縄県知事。1950年、沖縄県那覇市生まれ。父は琉球政府立法院議員や真和志市長、兄は沖縄県副知事を務めるなど保守政治家の一家に育つ。75年、法政大学法学部法律学科卒業。85年より那覇市議会議員を2期、沖縄県議会議員を2期務めた後、2000年、那覇市長となり(以後4期)行財政改革や環境問題などで大きな実績を上げる。14年10月、オール沖縄で「米軍普天間飛行場の辺野古移設反対」を訴えて沖縄県知事選挙に立候補。前職の仲井眞弘多氏を10万票の大差で破り、同年12月に第7代沖縄県知事に就任した

 

 

 

228P「おわりに」

いずれ終わりが来る生に対して、自分はどのように対処していくか。生きている間に何をするか。

もし自分なりに考えを極めて自分がこれだと思ったものがあるのならば、それが本当に正しいかどうかは保証がなくとも、真心を込めてそれに人生を賭けていくこと。これは小さなころから死を意識していた私なりの人生観です。

 

 

忘れられない。

岐阜県の白川郷にあるトヨタ白川郷自然学校で見たあの星空を。

 

夏の大三角。

はくちょう座のデネブ

わし座のアルタイル

こと座のベガ

 

あまたの星が自分にものすごく迫ってくるようにはっきりと目で確認することができた。

 

夕食のあと、自然学校から暗いなかを意味がわからず歩くというミステリーツアー。

 

終点は、周りに光がまったくない山のなかで拓けた丘

 

そこから見る夜空にぼくらは時間を忘れて心が動かされた。

 

 

「遠くを見るってことは、過去を見るってことだ」

「君はいつの日か、本当に届けたい人に、本当に届けたい思いを届けるんだ」

バラバラのように見えた話が「星空レディオショー」で繋がっていた。

 

知らない土地で聴く深夜のラジオはミステリアスだろう。

なんて魅力的なのだろう。

ましてや星の話なんて素敵だろう。

 

星空を見上げたら、ぼくはまたこの本を読みたくなるかもしれない。

あたたかくて切ない話。

終わりまで読んでこれはよかったと思える物語

 

 

星空、ホタル、願い、祈り、流星などはかない光に包まれた優しいおはなし。各章で語り手、視点が変わる。

 

 

各章の登場人物

第一章:大介、麻里、アキオ、DJ:サトザキ・宇宙

第二章:アキオ、大介、美紀、稲葉、DJ:サトザキ・宇宙

第三章:掌、ミニー、DJ:サトザキ・世界

第四章:美紀、まゆみ、アキオ、セカイ(犬)

 

 

 

 

 <目次>

キャンプの夜

約束を探して

挿話-intermission

約束の世界

最近の話

解説 角田光代

 

 

 

1969年岐阜県生まれ。02年、「リレキショ」で「文藝賞」を受賞しデビュー。「ぐるぐるまわるすべり台」で「野間文芸新人賞」を受賞。「100回泣くこと」が累計七十七万部のロングセラーに