【No.385】世にも奇妙な君物語 朝井リョウ 講談社(2015/11) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

BGMに「世にも奇妙な物語」のテーマソングが流れているような感じ。

「世にも奇妙な物語」で取り上げられるような奇妙な世界の物語集。

ぼくは、「シェアハウさない」のオチが好きかな。

すべての謎は、第5話の「脇役バトルロワイアル」に集約されます。

朝井リョウさんの文章って才能があって面白い!

 

 

 

 

1 シェアハウさない

2 リア充裁判

3 立て! 金次郎

4 13.5文字しか集中して読めな

5 脇役バトルロワイアル

 

 

 

19895月生まれ、岐阜県出身。2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2012年に同作が映画化され、注目を集める。2013年『何者』で、戦後最年少で第148回直木賞を受賞。2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。他の著作に『もういちど生まれる』『少女は卒業しない』『スペードの3』『武道館』など。

 

 

 

 

 

8P

気持ちが悪いくらいに満腹。お酒がまわって頭が痛い。そろそろ終電を逃す。たとえ小規模であっても様々な事象が重なったとき、人間は、全てがどうでもよくなる。浩子はテーブルに突っ伏したまま、頭と体、両方のスイッチをあっさりと切ってしまった。帰宅どころか、ここから立ち上がっている自分すら、もう想像できない。

 

 

 

10P

蛇口からまっすぐに落ちた水が、シンクにぶつかって粉々に砕け散る。その音が、五感すべての電源を押した。

「ごめんなさい、私っ」

腹筋だけで起き上がった途端、まるで鉄の塊でも埋め込まれているみたいに、頭のどこかがずきんと痛んだ。二日酔いの痛みだ

 

 

 

 

70P

「既読とかいいねとか言われても、私の言葉がどれだけ伝わっているかわからないでしょう。きちんと相手の顔を見て、直接話さないと、思いってたぶん伝わらないと思うんだよね」

 

 

 

148P

この二人に、認められたのだ。幼稚園教諭として、認められたのだ。今ならグングンと背を伸ばし、空の真ん中を頭で突き破れそうな気がした。これがきっと、人間としての成長なのだ。学人にも感じてほしかった、人間の持つ可能性なのだ。やっぱり自分は正しかった。スポットライトを当てられるのを待つのではなく、きちんと自分の頭で考えて実践すれば、いま感じたような、人間を成長させてくれる本物の喜びに出会えるのだ。