忘れられない。
岐阜県の白川郷にあるトヨタ白川郷自然学校で見たあの星空を。
夏の大三角。
はくちょう座のデネブ
わし座のアルタイル
こと座のベガ
あまたの星が自分にものすごく迫ってくるようにはっきりと目で確認することができた。
夕食のあと、自然学校から暗いなかを意味がわからず歩くというミステリーツアー。
終点は、周りに光がまったくない山のなかで拓けた丘
そこから見る夜空にぼくらは時間を忘れて心が動かされた。
「遠くを見るってことは、過去を見るってことだ」
「君はいつの日か、本当に届けたい人に、本当に届けたい思いを届けるんだ」
バラバラのように見えた話が「星空レディオショー」で繋がっていた。
知らない土地で聴く深夜のラジオはミステリアスだろう。
なんて魅力的なのだろう。
ましてや星の話なんて素敵だろう。
星空を見上げたら、ぼくはまたこの本を読みたくなるかもしれない。
あたたかくて切ない話。
終わりまで読んでこれはよかったと思える物語
星空、ホタル、願い、祈り、流星などはかない光に包まれた優しいおはなし。各章で語り手、視点が変わる。
各章の登場人物
第一章:大介、麻里、アキオ、DJ:サトザキ・宇宙
第二章:アキオ、大介、美紀、稲葉、DJ:サトザキ・宇宙
第三章:掌、ミニー、DJ:サトザキ・世界
第四章:美紀、まゆみ、アキオ、セカイ(犬)
<目次>
キャンプの夜
約束を探して
挿話-intermission
約束の世界
最近の話
解説 角田光代
1969年岐阜県生まれ。02年、「リレキショ」で「文藝賞」を受賞しデビュー。「ぐるぐるまわるすべり台」で「野間文芸新人賞」を受賞。「100回泣くこと」が累計七十七万部のロングセラーに
