「夢は見るものではなく、叶えるもの」女子サッカーの澤穂希さんの言葉を思い出します。
佃、山崎、中里、貴船、殿村等々、ドラマを見ていたおかげで俳優さんの顔を思い浮かべながら楽しく読むことができました。
佃製作所のような雰囲気で仕事ができたら最高に愉しいって思うのです。
議論が喧喧囂囂であったり、侃侃諤諤な雰囲気っていいですね。
自分らの意見をみんなと堂々と交わしていきたいな。
池井戸さんの描く言葉って、いわゆる名言だと思うのです。
こころを奮い立たせてくれます。
元気を出させてくれます。
明日からもまた頑張ろうと思わせてくれます。
夢が叶うことを信じさせてくれます。
勧善懲悪で気持ちをスカッとさせてくれます。
池井戸さんの作品っていいなあ。
これからも継続して読んでいきたい!
<目次>
ナゾの依頼
ガウディ計画
ライバルの流儀
権力の構造
錯綜
自己か事件か
誰のために
臨戦態勢
完璧なデータ
スキャンダル
夢と挫折
最終章 挑戦の終わり 夢の始まり
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。1998年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞
119P
「わかった」
ぽんと、佃は両膝を叩いた。「であれば、もう止めない。だけどな、中里、一つだけ聞いてくれ。どこに行っても楽なことばかりじゃない。苦しいときが必ずある。そんな時には、拗ねるな。そして逃げるな。さらに人のせいにするな。それから―夢を持て。オレがお前に贈ってやれる言葉はこんなことぐらいしかない」
心に届いたのかどうか。中里は、じっと佃を見たまま動かない。
「新天地では、何がなんでも成功してくれ。ウチではできなかった分までな」
そういうと、佃は悔しさに唇を噛んだ。
328P
帝国重工のロケットエンジンのキーデバイスである佃製作所バルブは、下町工場の技術、経験、知恵、そして努力の結晶だ。
そしてそれは、ここにいる全員のプライドそのものである。
