「英雄男色を好む」
例えば、武田信玄、独眼竜政宗、空海、藤原頼長らもそうでありました。
歴史にはあまり語られない別の側があるんですね。
歴史を眺める視野がすこし広くなりました。
こういったことを本で見たり聞くことはなく、
でも、なんとなくおかしいなとうすうす感ずいていました。
なぜ御屋形様の傍に、麗しき小姓がいたのか。
武士が命がけに主君を守ることができたわけは?
戦場で形勢が振りになっても裏切ることなく、敵の中に突き進めたのはなぜなのか?
男色は、日本だけではなかったのです。
「洋の東西を問わず、戦乱の時代に決まって栄えた少年愛。
死を賭して戦う戦士たちのそば近くに控える、あるいは金髪の、あるいはブラウンの、あるいは黒髪の少年たち―。
小姓、稚児、エローメノス、宦官、酒姫(サーキ)。
呼び名はさまざまなれど、それら美しい少年たちに戦士は何を求め、少年は戦士に何を与えたのか。」
歴史を変えた、男と少年の秘密の恋を描く物語
<目次>
はじめに
序章 武田信玄のラブレター
第1章 世界の男色(ガチムチだったソクラテス―哲学の祖に恋した危険な少年、同性愛者ばかりのローマ皇帝たち―神になった少年アンティノウス、皇帝の四割は両性愛者?劉邦にひざ枕をしていた謎の美少年、髭のない少年に用心せよ!!イスラームの少年愛、ホモフォビアの吹き荒れる中世ヨーロッパ青髭ジル・ド・レ)
第2章 日本の男色(日本に男色を持ち込んだのは空海?日本仏教の男色、武士に犯される貴族!?平安貴族の男色の実態、真田丸の血筋を守ったのは政宗の愛人!?独眼竜政宗のキス、お江戸の華は美少年!陰間茶屋案内記、美少年に血と刀はよく似合う!?男色と流血)
第3章 男色はなぜ廃れたのか(男色を互いの国のせいにしあうヨーロッパ諸国―オスカー・ワイルドの愛と悲劇、日本でも衰え行く男色―美少年を集団で襲う白袴隊)
あとがき
1979年宮崎県生まれ。歴史小説家。システムエンジニアの仕事のかたわら、小説教室「玄月の窟」で修業中、エージェントに才能を見出され、古代中国を舞台に宦官の少年が主人公の『劉邦の宦官』(双葉社)でデビュー。著書に「九度山秘録」など
222P
「美少年に血と刀はよく似合う?男色と流血」
貴族:ドライ、情緒を大切にする
情愛は淡白で体だけのつながりの場合が多い
年長者と少年の上下関係がはっきりとしている
政敵を従属させたり自陣営に取り込むために、ビジネス感覚で男色行為を行うことがある
愛人同士かばい合い守り合うという精神は希薄で、状況が悪くなるとすぐ相手を見捨てる
武士:ウエット、現実主義、情熱的
体よりも精神的なつながりが重視される
年長者と少年の関係はあくまでフラット
有力な家臣団を作る目的での男色行為ならある
念者は少年を庇護し少年は念者に尽くさなければならず、状況が悪くなってもお互い死ぬまで庇い合う
