朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -154ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

「書くことは考えること」

 

難しい言葉を平易にしてわかりやすくかみ砕く。

分からないカタカナや横文字を極力使わない。……など。

ジャーナリストの池上彰さんが言われるように、中学生がわかるような文書を心掛けたいものです。

 

13歳の中学生だけではなく、文章を書くときの留意点がわかるので、日ごろから文章を書く大人が手に取って読んでもよい本でした。

 

 

 

 

これは、小説の上のはなしだけでなく、物事を考えるうえで気に留めておきたいことです。

32P 芥川賞作家の辻原昇氏が著書『東大で文学を学ぶ』でこう書いています。

「作家は常にラストから小説を考えているということ。ラストなんか考えないで、書いてゆくうちに自ずと……、という作家もいますが、そんなことは絶対にありません。

ものごとが継起する時系列に沿った流れと、結末とからの逆流です。その動きが交錯し、絡み合い、渦を巻いているのです」

 

 

 

あらためて文章を書くためのヒントをいただけて有難い。

186P 本書で僕は次のような点にとくに留意して書き進めました。

・作文は物事をどうとらえるかが大切

・「独自の内容」プラス「伝わる表現」を心掛ける。

・「独自の内容」とは体験して気づいたことなど。

・「現在―過去―未来」の時系列と「体験―気づき―普遍性」の順で書き進める内容が作文の両輪

・説明より描写。描写のポイントは人・物・自然との関係性

・五感の記憶を呼び起こそう。

・頭の理解、心の納得が得られるまで自分と向き合う。

 

その他-客観視、例え・比喩、他の言い方、細部の描写、辞書を引くなど。

 

 

 

 <目次>

「書く力」=「考える力」

話の核心を考えてから書く

頭の整理はペンを持ってする

現在・過去・未来―時系列に書く

直接その表現を使わずにその内面を伝えてみよう

例え上手になろう

細部を描写する

読点はどう打てばいいのか

正しい言葉を使う

自分との対話をする

これで社会人としての基礎ができる

愛子さまの作文

 

 

コラムニスト。毎日新聞客員編集委員。早稲田大学政治経済学部卒業後の1969年毎日新聞社に入社。論説委員、「サンデー毎日」編集長、専門編集委員などを歴任。夕刊の人気コラム「しあわせのトンボ」は連載10年を超える。早稲田大学大学院政治学研究科のジャーナリズムコースで「文章表現」を出講中には、親交のあった故高倉健氏も聴講。わかりやすく端正な文章には定評があり、コラムや著書の一部が灘中学校をはじめ中高一貫校の国語の入試問題としてよく使用されている。

5P「笑いは悪魔だ。どんなに緊張した場面にも登場のチャンスを狙って見逃さない」

 

いくつもの話のつながりをもたせ小説を完成するために必要な山下や髙木、悟との間でのジョークや下ネタ話。

 

落ち込んいる仲間を勇気づけようと、馬鹿なやり取りができる仲間たちの友情がよくわかる。

 

至る所に散らばめられていた彼らの話は、会場の空気を潤してくれるようでぼくは嫌いじゃなかった。

 

また寄席や漫才の記述から、たけしさんならではの実績や知識、教養などがすごく肌で感じられた。

 

それらを垣間見ることができてぼくはとても愉しかった。

 

デジタル化された時代に主人公の悟とみゆきが交わした約束。

 

「木曜日に喫茶店『ピアノ』に来て会うこと」

 

お互い相手の素性も連絡先も知らないままに。

強烈に惹かれあうアナログ的な二人の関係。

 

デジタルがこれからどれだけ驚異的に進歩しても、昔から変わらないものがある。

直接、顔と顔を会わせることの大切さと必要性。

話し言葉の意味を表情を観ながらこころで感じあえる意味は大きいものだと思う。

 

 

小説には、その人の生き方や考え方が現れてくるもの。

ぼくは、たけしさんの恋愛に対するピュアな想いがいじらしく感じられて仕方がなかった。

 

 

 

1947年東京都生まれ。芸人、映画監督。テレビやラジオの出演、映画や出版の世界などで活躍する。

著書に「新しい道徳」など多数。

 

 

 

 

171P

再会から二か月後、みゆきとの暮らしが始まった。

みゆきが、悟のデスクの隣で窓外の海を見ている。彼女の横顔がほころんだように見えた。

その笑顔を、楽しいとか可笑しいとか、言葉で表すのは難しい。まるで仏のような、もっと大きな愛を感じさせる。子供の頃いつもアパートで一人、時間を持て余し泣いていた自分を、帰って来た母が隣に座り、じっと見守ってくれている―あたかも、そんな気がした。

心から安心して彼女の隣で仕事をしている自分、あれだけ現代的電子機器を使って仕事をするのを嫌がっていた自分が、今それらのおかげで愛する人と生活できるようになったのは皮肉な話だった。

しかし、AIやコンピューター技術がいくら進歩しても、時折みせるみゆきの微笑み以上の笑顔が作れるのだろうか?

俺にとって、一番美しく幸せな景色とは、微笑むみゆきの横顔である。いつか犬でも飼って新しい車を買い、みゆきと犬を乗せてどこかへ遊びに行こう。

悟はそんな未来に思いを馳せると、またコンピューターに向かった。

ベストセラーは読む価値があるのか?

この本は、いわゆるベストセラー。

丹羽さんは、芥川賞受賞作品以外のベストセラーをそれほど読まないと言う。

ベストセラーを通して「その時代の特徴を知る」ことができるとも彼は言う。

ベストセラーは、多く本の中からチョイスする際の参考となるべき指標の一つだと思う。

 

例えば、

・読書とは「自分の頭で考えること」。

・「何も知らない」ことを知る。人が成長する上でこれほど大事なことはない。

・楽しいから読む。わくわくするから読む。心が潤うから読む。そういう気持ちで読むから本はいい。読書は無償の行為ゆえに無上の値打ちを持っている。

・読書は自分の内面に降りていき、自分自身と対話しているかのように見えるが、同時に著者とも対話している……等々。

 

丹羽さんが書かれていることは、いちいちごもっともだ。

 

例えば、

・本を買う決め手は「目次」。目次が重要。

・教養の条件は、「自分が知らないということを知っている」ことと「相手の立場に立ってものごとが考えられる」ことの2つ。

・教養を磨くものは何か?それは仕事と読書と人。

・古典は、何百年も前から人々の心の渇きを潤してきた書物。長い時間にわたって膨大な数の人に受け入れられた古典は、それゆえに非常に広い間口と奥行きを持っている。

・読書は人を見る目を養ってくれる……等々。

 

なるほどそのとおりだと納得できる箇所があって嬉しい。

 

そもそも読書量のレベルや質が違う雲の上のような方であるけれども、読書に向かう姿勢は、方向性が似ていると言っても過言じゃない。

 

「死ぬほど読書」は、「死ぬまで読書」でも「死ぬ気で読書」ではない。

 

 

素晴らしい著者と出会えてよかった。

丹羽さんと直接お会いできたら幸せだろうな。

お話することができたら楽しいだろう。

いっしょにその空間にいるだけでも、有意義な時間を過ごせることは間違いないはずだ。

 

 

 

 

 

 <目次>

はじめに

第1章 本に代わるものはない

第2章 どんな本を読めばいいのか

第3章 頭を使う読書の効用

第4章 本を読まない日はない

第5章 読書の真価は生き方に表れる

第6章 本の底力

おわりに

 

 

 

 

公益社団法人日本中国友好協会会長。1939年愛知県生まれ。元・中華人民共和国駐箚特命全権大使。名古屋大学法学部卒業後、伊藤忠商事(株)に入社。98年に社長に就任すると、翌99年には約四〇〇〇億円の不良債権を一括処理しながらも、翌年度の決算で同社の史上最高益を計上し、世間を瞠目させた。2004年会長就任。内閣府経済財政諮問会議議員、地方分権改革推進委員会委員長、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任ののち、10年に民間出身では初の駐中国大使に就任。現在、早稲田大学特命教授、伊東忠商事名誉理事

上野正彦氏。

この方こそ、道を極めたプロフェッショナルというべきか。

 

彼は、死体鑑定医として、いままで検死2万体、解剖5千体を行ってきました。

 

「死体は語る」

 

圧倒的な実績から導く真実。

彼の実直な説明に共感を覚えます。

 

 

31P

私の仕事は、あくまで声なき声を発する死体の声に耳を澄ませ、そこで聞き取った真実を生きている人たちに責任をもって語って聞かせることだ。

 

90-91P

生きている人の言葉には嘘がある。

しかし死体は決して嘘をつかない。

 

 

解剖をした結果に疑義をとなえて、警察や保険会社、遺族などから再鑑定の依頼が上野さんのところにきます。

引き受けると、数々の資料を詳細に検討しながら最初の鑑定が間違っていたかをわかりやすく紐解いていきます。

その過程を紙面で見ているだけで、気持ちがなにか高揚してきます。

 

「自死ではない、事故死なのだ」

「事故死ではない、病死なのだ」

「病死ではない、殺されたのだ」

 

最初の鑑定の嘘を暴いていく様子は、まるで上質なミステリーを読んでいるようで、

まさにドラマチックでワクワクドキドキしています。

 

 

 

まえがき

.母親からの切なる手紙

.自殺か他殺かのボーダーライン

.「目からウロコです」

.お寺はなぜ燃えたか

.ふたつの死因はない

.父の無念さを晴らしたい

.二転、三転……

.温泉の湯船に浮かんだ死体

.涙の遺骨鑑定

あとがき

 

 

 

 

元東京都監察医務院長・医学博士。1929年茨城県生まれ。東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。59年東京都監察医務院監察医となり、84年同院長になる。30年にわたって変死体の死因解明に努め、浅沼稲次郎事件、三河島列車二重衝突事故、ホテルニュージャパン火災、日航機羽田沖墜落事件などを担当。2万件以上の検死と解剖を行ってきた。89年東京都監察医務院退官後に出版した『死体は語る』(時事通信社)は65万部を超える大ベストセラーになった。

著書に「監察医の涙」「監察医が泣いた死体の再鑑定」など

「金は人のために貸せ」

深く響く金言がぼくのこころに刻み込まれる。

 

700頁を超える大作。

2006年から2009年にかけて連載された長編小説

だが古さをまったく感じさせない。

文庫本2冊にもわたる文量も感じさせない。

内容の飽きも感じさせない。

ワクワクドキドキしながら、次から次へと引き込まれて一気に当日で読み終える。

 

自らの宿命と真摯に向き合う誠実さ

他者を思いやる感受性、正義感、嗅覚の良さ。

理想と正論と機知で戦う主人公。

読んでいる自分も体が熱くなる。

主人公の決断の勇気が十二分に堪能できる。

 

零細工場の息子と大手海運会社の御曹司。

育った環境が違うこの瑛と彬のふたりの人生が交差するところに火花が散る。

 

 

 <目次>

工場と海

マドンナ

父と叔父たち

進路

就職戦線

バンカーの誕生

BUBBLE

ロザリオ

父の遺言

叔父たちの策略

後悔と疑惑

挑戦、そして挫折

内憂外患

お荷物ホテル

最終章 最終稟議

解説 村上貴史

 

 

 

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞、作家デビュー。『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞を、『下町ロケット』で直木賞を受賞。他の作品に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『ルーズヴェルト・ゲーム』『民王』『七つの会議』『ようこそ、わが家へ』『陸王』などがある。

 

 

 

313-314P

会場から起きた笑いに、羽根田は真顔のまま続けた。

「銀行は社会の縮図だ。ここにはありとあらゆる人間たちが関わってくる。ここに来る全ての人間たちには、彼らなりの人生があり、のっぴきならない事情がある。それを忘れるな、諸君。儲かるとなればなりふり構わず貸すのが金貸しなら、相手を見て生きた金を貸すのがバンカーだ。金貸しとバンカーとの間には、埋め尽くせないほどの距離がある。同じ金を貸していても、バンカーの貸す金は輝いていなければならない。金に色がついていないと世間ではいうが、色をつけなくなったバンカーは金貸しと同じだ。相手のことを考え、社会のために金を貸して欲しい。金は人のために貸せ。金のために金を貸したとき、バンカーはタダの金貸しになる。だが今日のところは私の説教などどうでもいい。いまは素直に、我らが誇れるバンカーが誕生したことを称えたいと思う。すばらしい粉飾だった」

笑いが起きた。「そして、すばらしい分析だった。君たちのような新人を当行に迎えることが出来て、私は誇りに思う。ようこそ、産業中央銀行へ。君らは私たちの新しい仲間だ。一緒に戦う仲間だ」

プレゼンした経験から知っていました。

自分のことばだけではなく、絵や図を使ったパワーポイントで内容を説明すると相手に伝わりやすい!

 

39P

図で自分の伝えたいことがわかりやすく見える化される。

図解には、ものごとをすっきりまとめて、本質を見つけやすくするという機能があるのです。

図解は、夢や目標も現実のものとして、ぐっと身近に引き寄せる機能です。

 

また、図解することで自分の頭の中もスッキリ整理されます。

 

13P ただの夢を現実のものにする「PPTの法則」

STEP1 Purpose(目的) 目的を明確にする

STEP2 Process(過程) 夢までの道のりを分析する

STEP3 Teamwork(チームワーク) 相手に協力してもらえる自分になる

 

この「PPTの法則」を使った書き込める図解がついています。

 

 

 

夢を叶えるためにこの図解を活用していきたいものです!

 

 

 

 

 <目次>

はじめに

第1章 なぜ図解にすると夢が現実になるか

第2章 夢は図にすることでスモールステップに分解できる

第3章 図解の前に覚えておきたいさまざまなコツ

第4章 P(目的)を探すための図を書いてみよう

第5章 P(プロセス)を使った図を書いてみよう

第6章 T(チームワーク)を使った図を書いてみよう

おわりに

 

 

 

株式会社朝6時代表取締役。福島県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て、2009年より企業・官公庁に向け、図解によるビジュアル化、コンセプト化でコミュニケーション改善・情報ギャップ改善を推進する研修講師として活動を開始。幅広い分野で執筆、提言、講演、商品プロデュースを行うようになる。2015年8月、経営戦略としての朝活用を支援する「株式会社朝6時」を創業。企業や自治体に朝型勤務導入コンサルティングも行っている。

 

 

 

189P

あなたの未来は、あなたの過去の積み重ねです。頑張ってもうまくいかない、と悩む人は、積み重ねてきたあなた自身の過去をないがしろにして、一足飛びに「なにか違う自分」になろうとしているのではないでしょうか。

違う自分を探すより、今の自分を武器に換え、物事に取り組んでみましょう。現状を打破する鍵はあなたの過去に眠っています。自分には何もないと思っても、積み重ねてきた経験は、あなただけのものです。

自分の好きなことでお金を稼ぐ副業を指南し、33の具体的な事例を挙げて解説をしています。

 

好きなことでお金を稼げることができれば、人生は楽しく幸せに過ごせるはず。

 

「働くなら好きなことをして収入を得たい」

「自分の趣味を活かしてお金を稼ぎたい」

「将来のお金に漠然とした不安を抱えている」

と思っている人には、この本からヒントが得られるかもしれません。

 

 

ぼくは、この箇所に共感しました。

 

24P これまでの人生で一番お金と時間をかけたことを思い出す。

お金と時間をかけてきた趣味こそ「好き」なこと。それがお金の種となる。

 

ぼくは「読書」。

この辺りにお金を稼いで楽しく幸せに過ごせるヒントがあるはず!

 

 

 

 <目次>

はじめに

第1章 「お金の種」を見つける(あなたの好きなことが「お金の種」になる―好きこそものの上手なれ、好きを極めればお金に変わる;自分の中に「お金の種」を見つける―これまでの人生で一番お金と時間をかけたことを思い出す ほか)

第2章 「お金の種」をまく(まいた「種」が芽を出せる環境をつくる―一心不乱になれる時間と場所をキープする、まく「種」は1種類に絞る―あれもこれもと欲張ると虻蜂取らずになりかねない ほか)

第3章 「お金の木」を育てる(成長のための「水やり」を欠かさない―予行演習をして改善材料と安心感をもらう、一緒に育ててくれる仲間を見つける―「えこひいき」と「おもてなし」でファンを獲得する ほか)

第4章 「お金の実」を収穫する(「お金の実」は完熟していなくてもいい―完璧を求めすぎるとタイミングを逸してしまう、「お金の実」に値札をつける―確実に収益を出すための3つの方法 ほか)

第5章 「お金の実」をブランド化する(「お金の種」を品種改良する―よりよいサービスや品質の向上に努める、あなた自身をブランド化する―「あなたがやるのなら」とお客様に言われるようになる ほか)

おわりに

 

 

 

1972年埼玉県生まれ。投資家。株式会社ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。大学中退後、学習塾の講師となるも、借金が膨らむ。28歳のとき、父親が病に倒れたのを機に父親が経営する保険代理店に入社し、地域ナンバーワン代理店に成長させる。また、徹底した節約と資産運用により、自己破産寸前まで膨らんだ借金をわずか数年で完済。34歳のときに独立する。現在、その経験を活かしてマネー・カウンセリングを行う一方、日本全国でセミナー活動を積極的に行っている。朝活富山で12月講演予定。

 

 

 

 

 

38P 人前に1時間以上語れることが「お金の種」になる。好きなこと(趣味)の魅力について人前で1時間以上語れるか?

 

 

 

 

40P 話していてワクワクすることが「お金の種」になる。その話題について誰かと話しているときはワクワクする。

ある特定のテーマについて、よく質問されるか。

「霖雨」とは、幾日も降り続く雨とのこと。

次々と襲い掛かる艱難辛苦を例えているように。

長い雨が続いても、いつかは上がる時が来る。

大塩平八郎の乱が起きるような背景。

この時代の大きなうねりの中で、権力の横暴に耐えて清冽な生き方を貫こうとする人がいる。

雨に象徴されるように、しっとりと味わい深い作品。

 

 

 

 <目次>

底霧 

雨、蕭々 

銀の雨 

小夜時雨 

春驟雨 

降りしきる 

朝霧 

恵み雨 

雨、上がる 

天が泣く 

特別対談 広瀬淡窓・久兵衛兄弟と天領・日田の魅力 広瀬勝貞 葉室麟 

 

 

 

 

1951年、福岡県北九州市生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞し、デビュー。07年、『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞し、注目を集める。09年に『いのちなりけり』と『秋月記』、10年に『花や散るらん』、11年に『恋しぐれ』が直木賞候補となり、12年1月に、『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞

日本人の人生の節目となる60歳。

どのようにしてその後の老後を過ごしていくのか

一生を終えるためになにが必要であるのか。

 

医師が、普段の生活の在り方、病気との付き合い方、家族との関わり方、病気になった時の在宅や介護施設、病院での療養の仕方等を検討して幸せな臨終を迎えるコツを明かしてくれています。

 

253-254P

フランスの芸術家、詩人、劇作家のジャン・コクトーのことば

「私の生まれた時から、死の歩みが始まっている。急ぐわけでもなく、死は自分の方に向かって歩いている」

 

いわゆる第二の人生の送り方について、

自らのために、世の中のために、自分がなにができるのか。

絶えず意識を持って暮らしていくことが必要だと思います。

 

 

 

まえがき 老い急いでも、死に急いでもいけません

第1章 早すぎる臨終の枕元で言っていいこと、悪いこと

第2章 臨終間近のシニア世代をさらに苦しめるもの

第3章 臨終の苦しみを和らげる

第4章 惜別の臨終で苦しむ家族達

第5章 死を達観できる人、できない人

第6章 幸せな臨終・不幸な臨終の分かれ目

第7章 「在宅」で臨終を迎えるとっておきの話

第8章 安らかに一生を終える60歳からの10の知恵

 

 

 

 

北海道出身。医学博士。昭和大学医学部大学院博士課程卒。臨床医として現在も診療の傍ら、著作活動を続け、『医者のないしょ話』シリーズ(角川文庫)を始めとする著作数は260点に及ぶ。また、美空ひばり「美幌峠」「恋港」などの作詞も手掛け、北海道の屈斜路湖畔を望む美幌峠には歌碑が建立されている。

著書に「臨終の七不思議」「臨終医のないしょ話」など

 

 

 

251P 

南光坊天海のことば(江戸時代に108歳まで生きた僧侶)

「気は長く、務めはかたく、色薄く、食細くして、心広かれ」

気持ちはいつも安らかに、短気などをおこさずに人と接し、天職の仕事や与えられた仕事にしっかりと立ち向かい、そしてよく働くこと、また、女性に対しては余計な色目を使わずに、真面目に生き、食事は腹八分目にして、肥満や成人病を避け、心を広く多くの人に慕われるような人間にならなければならない。

兎に角、この方のこころの芯は強いな。

現代よりももっと保守的な時代に生まれて、結婚をなされずに103歳まで生き抜いてきた篠田桃紅さんの考え方。

ベストセラー本「103歳になってわかったこと」よりも、著者の経験がたくさん書かれています。

 

 

36P

「人間の考えることは、九十九里わかったつもりでも、まだ半分ぐらいしかわかっていないと考える。」

 

59P

「人生、やり尽くすことはできない。いつもなにかを残している。」

 

159P

「香りは目に見えないだけに、感覚の記憶が失せない。」

 

 

特別に難しい言葉や目新しい言葉があるのではありません。

 

篠田さんが生き抜いて感じてきたことなのだから心に響くのです。

 

彼女の想いのなかから、ぼくにとって参考にできることを活用していきたいのです。

 

 

 <目次>

第1章 今までになかったことがたくさん、日々新しく生きている(真実に生きるとは、どういう生き方なのか、年寄りと付き合うのは、大変かも ほか)

第2章 昔のことのようでもあり、昨日のことのようでもある(おぼろげな記憶に残った寄席、御用聞きに来た和菓子屋さん ほか)

第3章 世の中はどんどん変わっている、自分も変わっている(年末年始は、筋書き通りに忙しい、節分で自分の内なる鬼を追い払う ほか)

第4章 ほかの生き方があったかというと、これしかなかった(涙が出そうになるのをこらえた、私を立ち返らせたニューヨーク ほか)

 

 

 

 

美術家。1913(大正2)年生まれ。美術家。墨を用いた抽象表現主義者として、世界的に広く知られており、今も第一線で制作している。著書に「一〇三歳になってわかったこと」など。