「霖雨」とは、幾日も降り続く雨とのこと。
次々と襲い掛かる艱難辛苦を例えているように。
長い雨が続いても、いつかは上がる時が来る。
大塩平八郎の乱が起きるような背景。
この時代の大きなうねりの中で、権力の横暴に耐えて清冽な生き方を貫こうとする人がいる。
雨に象徴されるように、しっとりと味わい深い作品。
<目次>
底霧
雨、蕭々
銀の雨
小夜時雨
春驟雨
降りしきる
朝霧
恵み雨
雨、上がる
天が泣く
特別対談 広瀬淡窓・久兵衛兄弟と天領・日田の魅力 広瀬勝貞 葉室麟
1951年、福岡県北九州市生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞し、デビュー。07年、『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞し、注目を集める。09年に『いのちなりけり』と『秋月記』、10年に『花や散るらん』、11年に『恋しぐれ』が直木賞候補となり、12年1月に、『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞
