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朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

deleとは、校正用語で「削除」の意味。

「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する。それがうちの仕事だ」。

データは消えても人には記憶が残る。

忘れたくない素敵な思い出は誰にもデリートなんてできない。

 

誰かが死ぬと、ここの事務所の仕事が始まる。

この世を去った者の記録と、遺された者の記憶。

そこに秘められた謎と真相。込められた切なる想い。

点と点が線になるのにはちゃんとした理由がある。

伏線が回収しきれていないくらいがちょうどよい。

 

「ドールズドリーム」が印象に残った。

やばいことなのかと思ったけどそうではなかった。

落としどころがうまい。

そこに出てくる「人形と夢と目覚め」(テオドール・エステン作曲)はぼくの想い出の曲だ。

 

 

 <目次>

ファースト・ハグ  

シークレット・ガーデン   63

ストーカー・ブルーズ   123

ドールズ・ドリーム   177

ロスト・メモリーズ   237

 

 

 

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。94年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。99年同作を収録した『MISSING』で単行本デビュー。「このミステリーがすごい!2000年版」でトップ10入りするなど高い評価を得て一躍脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説などジャンルを超えた新しいエンターテインメント作品を発表

ほかの著書に「WILL」「Good old boys」など

手に取ってみると変な予感。

この本は何か不思議で面白そう!

 

夫婦間のセックスは近親相姦に?

人工授精が普通の世の中って?

人間の本能(感情)はどうなるの?

 

初めての本に出会うときには、人と同様にどのような本なのかと思いながら、

ドキドキ、ワクワクしてしまいます。

村田沙耶香さんの本との出会いに際してもそのように感じました。

 

例えば、性欲がある人、ない人、不要だと思っている人、あこがれている人、そもそも嫌いな人など、知りたいすべての人にも読んでもらって、いろんな形でなんらかの意味がアピールされていることを感じてもらえたら。

 

 

 

1979年千葉県生まれ。2003年「授乳」で第四六回群像新人文学賞優秀作を受賞してデビュー。2009年『ギンイロノウタ』で第三一回野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第二六回三島由紀夫賞受賞

戦後間もないころの子供たちの遊びは、やはり野球だったのか。

日本の発展状況について、野球を通してビートたけしさんが振り返ります。

「北野武・ビートたけし」という人物の厚みが形成されるまで、彼がどのようにして成長してきたのか。

高度成長期を通じて、日本がどのように成り立っていったのか。

 

長嶋茂雄さん。ぼくも魅せる天才だと思います。

ここで一本ヒットを打ってほしい時に結果を出してきたから。

いとも簡単に守備をこなせるように見えました。

事実、陰の人に見えないところで物凄い練習をしてきました。

見た目が華やかなのでそうだとはまったく見えないのです。

 

「舞台裏は見せないのがプロとしての私の信条だ。プロとは夢を売る商売。だったらお客さんにいいものだけをお見せするべきだ。暗い隠された部分は絶対にお見せすべきではない。」(野球は人生そのものだ 長嶋茂雄 日本経済新聞出版社 より)

 

彼のプレーを見たファンに夢と希望を与えてくれたのは間違いありません。

 

堅苦しくないざっくばらんなたけしさんの話は面白いし楽しい。

 

 

 

 <目次>

はじめに 高齢者となった野球小僧が戦後を振り返る

1 原っぱとグローブと 1945‐1958(下町の空き地に集まる子どもたち、戦争と敗戦の記憶 ほか)

2 高度経済成長とプロ野球黄金期 1959‐1973(越境入学した中学で待っていたもの、下町にスタジアムができた ほか)

3 日本野球の鎖国と開国 1974‐2015(除籍された大学から卒業証書をもらった、長嶋さん引退とツービート結成のタイミング ほか)

4 長嶋茂雄さんの天才伝説―名選手列伝(自分の見せ場を知っている、わざとミスをするのが芸 ほか)

5 団塊の世代は光速を超えて生きる 1945‐2015(黒い霧の中に消えた名選手、「空白の一日」に何が起きたのか ほか)

おまけ

 

 

 

北野武。

1947(昭和22)年、東京都足立区生まれ。芸人、映画監督、俳優。72年から浅草フランス座で漫才の修業を始め、74年にツービートを結成。絶大な人気を博す。テレビ、映画、CM、著作など多方面で活躍し、89年に『その男、凶暴につき』で映画初監督。97年にはベネチア国際映画祭で『HANA‐BI』が金獅子賞(グランプリ)を獲得し、以後、数多くの映画賞を受賞するほか、2010年にフランスの芸術文化勲章「コマンドール」を叙任するなど世界的に名声を高める。

本は、人生に潤いを与えてくれます。

 

王様のブランチのコーナーで紹介された本を「癒される」、「泣ける」、「恋する」などのジャンル別に紹介しています。

 

10代から30代の各年齢層が軽く読めて好きそうな本を薦めています。

 

自分では手に取らない目からうろこが落ちるような本に出会いたい。

 

 

「はじめに」から

「本」は私たちに涙や笑いといった感動を与えてくれるだけでなく、ある時は考えさせられ、ある時は未知の世界を教えてくれる先生のようなものです。

特に、読み手が頭の中で好きなように場面を空想できる「自由さ」は、実写映像を見せる映画などにはない魅力です。

私たちのようなテレビマンから見ると、“「本」には敵わない”と思わされることが多々あるのです。

 

 

ぼくがかつて読んだ本の内容とあらすじを確認しながら、「スタッフのおすすめトーク!」を楽しんでいました。

 

読みたい本が増えますね。

この選りすぐられたなかから、自分だけのベストな本を選択して読む醍醐味が楽しそう!

 

 

 

 <目次>

はじめに 

1 優しい気持ちになれるほっこり「癒される」本

2 人間ドラマを濃密に描いた感動必至の「泣ける」本

3 キュンとときめく甘酸っぱい恋から熱い恋愛まで「恋する」本

4 皆の“あるある”が凝縮 ためになる「共感する」本

5 夢と挑戦が詰まった冒険劇 パワーみなぎる「元気が出る」本

6 一度読んだら忘れられない誰かに話したくなる「衝撃」本

7 先が読めないスリルが醍醐味 最後まで目が離せない「ドキドキする」本

8 想像を超えたストーリー展開 重厚で濃密な「唸らせられる」本

9 いつもカバンに忍ばせたい すき間時間で「楽しくなる」本

10 読んで楽しい、学んでためになる一冊で二度おいしい「知識欲を刺激する」本

11 深い読後感に包まれる名作じっくり「余韻に浸る」本

12 人の絆と心の機微を丁寧に描くしみじみ「家族を想う」本

心に寄り添う本、10冊(市川真人)

本仮屋ユイカが選んだ「よき出会い」の5冊

作家インタビュー

 

 

 

 

☆『王様のブランチ』が恋した本 人生に潤いを与えるブック・セレクション TBSテレビ「王様のブランチ」編 KKベストセラーズ(2015/11

「むかし僕が死んだ家」

読んでいるとなんだか背中が薄ら寒い感じがしてきます。

最後の最後で、タイトルの意味がわかりました。

自分の記憶の確かさが危ぶまれますね。

 

別れた彼女が失くしてしまった幼い頃の記憶を取り戻すため私はその彼女と、山中にひっそりとたたずむ家を訪れます。

当然に営まれていたであろう生の気配は全くせず、過去の一時だけを留めて眠ってしまった家のよう。

なぜ時が止まってしまったのか。

そもそもなぜその家が存在するのかどうか。

全ての謎が解き明かされたときに、悲しみと痛みに彩られた過去が甦ります。

過去の記憶を失うということは、過去の自分自身を殺してしまうことなのかもしれません。

つまり彼女の過去は死体としてその家に埋まっています。

エピローグで述べられる「私」の考えが薄気味悪さを伴って頭に残ります。

「誰もがそういう、むかし自分が死んだ家を持っているのではないか。

ただそこに横たわっているに違いない。

自分自身の死体に出会いたくなくて、気づかないふりをしているだけで

不気味な不安に駆られてしまいました。

もしかしたら記憶に残したくない過去を殺して、その死体がどこかで私の迎えを待っているのかもしれないな。

本日、平成29年10月15日(日)夜にテレビドラマで陸王が放送されます。

待ちに待っていました。

楽しみにしていました。

文字を読んで頭の中で想像するだけでなく、伝えたい意味を映像を見て確認できるのは嬉しい。

 

 

池井戸さんの作品には、銀行の内幕のものや銀行や大企業を相手に零細企業が奮闘するものとがあります。

今回は後者。

文章力があり次々から次へと読みたくなるような推進力があります。

さすが池井戸潤だ。

 

 

伝統的な「足袋」と革新的な「ランニングシューズ」との出会い。

このふたつの相容れない課題を解決しようとしているこはぜ屋の宮沢社長。

読者としてではなく実際に彼のそばにいたら?と仮定して、思わず応援したくなります。

その衝動を抑えるのに時間がかかります。

こうあって欲しいという筋書き通りになればよいけれどもそうは簡単にはいかない。

 

ハラハラ、ドキドキする人生のように「失敗」を重ねても、いつか「成功」すればいい。

社員や銀行などの周りの関係者を巻き込んで前向きに行動すれば、さらにチャンスが開けてくるのです。

 

知恵をしぼり、人脈を命綱にして、じわりじわりと現状打破していく宮沢社長にやはり応援したくなります。

重大な決定に一人苦悩する姿があります。

社長業の重圧感がよく伝わってきます。

次々に降りかかる難題を仲間達と一緒に解決していきます。

 

昨年の11月だったかな。

読み終えたときに、

半沢直樹シリーズや下町ロケットのときように、いつかドラマになるはずと信じていました。

 

 

映像に引き込まれてしまうような、終わった後にすぐに動けないような、心が動かされる勧善懲悪的毎度おなじみのパターンを期待しています。

 

今晩から、熱き煮えたぎる雄姿を見ることができるのを楽しみにして。

 

 

 

 <目次>

プロローグ

百年ののれん

タラウマラ族の教え

後発ランナー

決別の夏

ソールを巡る旅

敗者の事情

シルクレイ

試行錯誤

ニュー「陸王」

コペルニクス的展開

ピンチヒッター大地

公式戦デビュー

ニューイヤー決戦

アトランティスの一撃

こはぜ屋の危機

ハリケーンの名は

こはぜ会議

ロードレースの熱狂

エピローグ

 

 

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。「果つる底なき」で江戸川乱歩賞、「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞、「下町ロケット」で直木三十五賞を受賞。他の作品に「空飛ぶタイヤ」など。

 

 

 

336P

宮沢はいった、「ビジネスというのは、ひとりでやるもんじゃないんだな。理解してくれる協力者がいて、技術があって情熱がある。ひとつの製品を作ること自体が、チームでマラソンを走るようなものなんだ」

「生きる意味はつくりだすものではなく、見いだすものである」

アウシュヴィッツ強制収容所での過酷な体験をもとに、人間の生きる意味を問うた作品。

 

フランクルは、生きる意味の追求(意味への意志)が人間本来的な意思である。

なすべき何かや誰かが待っているから、どんなときでも生きる意味があるという。

「人間は問いを発するべきではなくて、むしろ生命によって問われているものなのであり、生命に答えるべきなのである」

彼は、自分自身がなすべきことを自覚することで生命には意味が生まれてくるという。

生きる意味を見失ったときに人は心を病んでしまう。

 

がつーんと脳に衝撃を受けた本にはなかなか出会えない。

だから、出会えてよかった。

言葉で表すよりも、この本を読んでみたらよいのではないかと。

 

「夜と霧』-ナチスによるユダヤ人大虐殺=ホロコーストを象徴する言葉

いろいろな文献に引用されているので、本の名前だけは知っていた。

極限状態に置かれた人間の心理的変化が克明に綴られていた。

 

彼がほとんど絶望的な状態から生き抜けることができたわけは?

 

「創造価値」-生き方を転換することで、自分の仕事、活動を通して実現される。

「体験価値」-人を愛すること、自然や芸術と触れ合うことによって実現される。

「態度価値」-与えられた状況に対してどのような態度をとるかによって実現される。

 

ぼくなりに解釈すると、未来、ユーモア(ジョーク)、心の余裕、第三者の視点などがあった。

 

そのほかには、運が強かったから。

 

 

 

 

 <目次>

心理学者、強制収容所を体験する(知られざる強制収容所、上からの選抜と下からの選抜 ほか)

第1段階 収容(アウシュヴィッツ駅、最初の選別 ほか)

第2段階 収容所生活(感動の消滅、苦痛 ほか)

第3段階 収容所から解放されて(放免)

『夜と霧』と私 旧版訳者のことば 霜山徳爾

訳者あとがき

 

 

 

Frankl,Viktor Emil

1905年、ウィーンに生まれる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウィーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月没

 

戦国時代最大のミステリーのひとつ「本能寺の変」

それを題材に信長、光秀という当事者だけではない、別々の視点で書かれており色々な黒幕が出てくる、それぞれ書いている作家が違うという歴史好きにはたまらない本だ。

 

時間を忘れてむさぼり読みながら、自分の胸の鼓動が高鳴るのを感じていました。

 

作家の自由な発想で描かれた各話が短編であるがゆえにとても心地よかった。

 

 

葉室麟(斎藤利三)

冲方丁(明智光秀)

伊東潤(織田信房)

宮本昌孝(徳川家康)

天野純希(島井宗室)

矢野隆(森乱丸)

木下昌輝(細川幽斎)

 

 

 

 <目次>

覇王の血 伊東潤  

焰の首級 矢野隆  

宗室の器 天野純希  

水魚の心 宮本昌孝  

幽斎の悪采 木下昌輝  

鷹、翔ける 葉室麟  

純白き鬼札 冲方丁

星新一さんバリのショートショートを久し振りに読みました。

 

31もの商店街を舞台とするショートストーリー。

どれもこれもが短くて読みやすかったし面白かった。

同じような雰囲気の話を繰り返し読ませながら、飽きさせるどころか夢中にさせられました。

 

ぼくは「時を受け継ぐこと―間下時計舗」や「アドバイザー―金岡青果店」などが好き。

 

切なくなるようなお話や心が温まるような人情的なお話、

思わず背中がゾクッとさせられるようなお話、稲荷信仰でつながるどこか奇妙なお話など。とあるレトロな商店街のお話です。

 

 

81年、「星新一ショートショート・コンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。90年、『僕の殺人』を上梓し、専業作家となる。

著書に『奇談蒐集家』「幻影のマイコ」『目白台サイドキック』シリーズ、ショートショート作品に『星町の物語』『星空博物館』等。

アルベール・カミュの「異邦人」と江戸川乱歩の「芋虫」が参考資料として。

生まれながらの「たびの人」で、生まれながらの「よそ者」の人生。

旅行の話ではないけれども、新潟や富山など各地での出来事に対してスポットライトを当てストーリーを展開しているのはうまいな。

 

自堕落なダメ男、乾ケンジロウを通して語られる物語は、軽薄なのに理屈っぽく、現実感に溢れているようで不条理で奇妙な世界感。

読んでいても楽しい物語でなく不愉快を感じるくらいの不快感。

何をどこまで描くか、どういう言葉を選ぶかは、著者の絶妙なさじ加減の為せる技だ。

ちょっと間違えると嫌悪だけで終わってしまうところ、引き込まれてあっという間に読み終えてしまえたのはさすが絲山さん。

 

「小松とうさちゃん」や「沖で待つ」などの他の作品を読んでみたくなる(読了)

 

「ニート」の短編「愛なんかいらね~」の続編。

これも読んでみたい。

 

 

 

 

 <目次>

生まれる

取り立てる

好きになる

盗む

佇む

入る

解説 鹿島田真希

 

 

 

1966(昭和41)年、東京生れ。早稲田大学政治経済学部卒。住宅設備機器メーカーに入社し、2001(平成13)年まで営業職として勤務する。03年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞。04年『袋小路の男』で川端康成文学賞、05年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、06年『沖で待つ』で芥川賞を受賞する。

 

 

※10月のとやま月イチ読学部

芥川賞作家「絲山秋子さん」の講演会&読書会。

レトロ電車内で読書会を開催等

http://www.toyama-tsukiichi-dokugakubu.jp/