【No.401】陸王 池井戸 潤 集英社(2016/07) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

本日、平成29年10月15日(日)夜にテレビドラマで陸王が放送されます。

待ちに待っていました。

楽しみにしていました。

文字を読んで頭の中で想像するだけでなく、伝えたい意味を映像を見て確認できるのは嬉しい。

 

 

池井戸さんの作品には、銀行の内幕のものや銀行や大企業を相手に零細企業が奮闘するものとがあります。

今回は後者。

文章力があり次々から次へと読みたくなるような推進力があります。

さすが池井戸潤だ。

 

 

伝統的な「足袋」と革新的な「ランニングシューズ」との出会い。

このふたつの相容れない課題を解決しようとしているこはぜ屋の宮沢社長。

読者としてではなく実際に彼のそばにいたら?と仮定して、思わず応援したくなります。

その衝動を抑えるのに時間がかかります。

こうあって欲しいという筋書き通りになればよいけれどもそうは簡単にはいかない。

 

ハラハラ、ドキドキする人生のように「失敗」を重ねても、いつか「成功」すればいい。

社員や銀行などの周りの関係者を巻き込んで前向きに行動すれば、さらにチャンスが開けてくるのです。

 

知恵をしぼり、人脈を命綱にして、じわりじわりと現状打破していく宮沢社長にやはり応援したくなります。

重大な決定に一人苦悩する姿があります。

社長業の重圧感がよく伝わってきます。

次々に降りかかる難題を仲間達と一緒に解決していきます。

 

昨年の11月だったかな。

読み終えたときに、

半沢直樹シリーズや下町ロケットのときように、いつかドラマになるはずと信じていました。

 

 

映像に引き込まれてしまうような、終わった後にすぐに動けないような、心が動かされる勧善懲悪的毎度おなじみのパターンを期待しています。

 

今晩から、熱き煮えたぎる雄姿を見ることができるのを楽しみにして。

 

 

 

 <目次>

プロローグ

百年ののれん

タラウマラ族の教え

後発ランナー

決別の夏

ソールを巡る旅

敗者の事情

シルクレイ

試行錯誤

ニュー「陸王」

コペルニクス的展開

ピンチヒッター大地

公式戦デビュー

ニューイヤー決戦

アトランティスの一撃

こはぜ屋の危機

ハリケーンの名は

こはぜ会議

ロードレースの熱狂

エピローグ

 

 

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。「果つる底なき」で江戸川乱歩賞、「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞、「下町ロケット」で直木三十五賞を受賞。他の作品に「空飛ぶタイヤ」など。

 

 

 

336P

宮沢はいった、「ビジネスというのは、ひとりでやるもんじゃないんだな。理解してくれる協力者がいて、技術があって情熱がある。ひとつの製品を作ること自体が、チームでマラソンを走るようなものなんだ」