【No.406】dele 本多孝好 角川書店(2017/06) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

deleとは、校正用語で「削除」の意味。

「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する。それがうちの仕事だ」。

データは消えても人には記憶が残る。

忘れたくない素敵な思い出は誰にもデリートなんてできない。

 

誰かが死ぬと、ここの事務所の仕事が始まる。

この世を去った者の記録と、遺された者の記憶。

そこに秘められた謎と真相。込められた切なる想い。

点と点が線になるのにはちゃんとした理由がある。

伏線が回収しきれていないくらいがちょうどよい。

 

「ドールズドリーム」が印象に残った。

やばいことなのかと思ったけどそうではなかった。

落としどころがうまい。

そこに出てくる「人形と夢と目覚め」(テオドール・エステン作曲)はぼくの想い出の曲だ。

 

 

 <目次>

ファースト・ハグ  

シークレット・ガーデン   63

ストーカー・ブルーズ   123

ドールズ・ドリーム   177

ロスト・メモリーズ   237

 

 

 

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。94年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。99年同作を収録した『MISSING』で単行本デビュー。「このミステリーがすごい!2000年版」でトップ10入りするなど高い評価を得て一躍脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説などジャンルを超えた新しいエンターテインメント作品を発表

ほかの著書に「WILL」「Good old boys」など