いつもブログをご覧になっていただきありがとうございます。

 

昨日のブログのアクセスが非常に良かったと言うことで、ご覧になってくださった皆さん心より感謝申し上げます。

 

 

今日からいよいよ4月になりまして、私も講師生活30周年と言う節目の年を迎えることとなりました。

 

私自身は30年と言う実感は全くなく、ただただ日々歴史を伝える活動に専念していただけでただそれが積み重なっただけのものであると考えております。

 

それ以上に皆さんが私の授業を受けてくださったり私の著書に手を取って頂いたおかげがこの30年なのだと思い、心より感謝申し上げます.

 

 

今日はタイトル通り「私がどうしてずっと東進さんにいるのか」というお話です。

 

予備校の世界は金銭的な理由で様々な予備校を渡り歩かれる先生も多いと聞いております。

 

もちろんギャランティというものは、私たち講師を評価する最もわかりやすい判断基準ですので、そういう行為を否定するつもりはございません。

 

ただ私の場合は、身なりをダイヤで着飾ったりとかすることもありませんし、食事も自炊が大好きなので大きくお金がかかるという事はありません。

 

着物も衣装の時以外はポリエステルで丸洗いできます。


 

そのため私の判断基準は、「いかにストレスのない恵まれた環境の中で、自分のやりたいことが実現できるか」という点に尽きます。

 

 

東進さんで年間に収録させていただく講義数はそんなに多くありません。

 

30周年を迎える今年でも、現状では過去問演習講座の今年度分の収録しか予定入っていません。

 

もちろん、例年、これに加えて新規講座の収録や、今までの講座のリニューアル収録などを行うのですが、それにしても私が20代前半に行っていた年間700コマとかいったものとはかけ離れたものです。

 

これはよその予備校さんでは考えられないようなことだと思います。

 

もしよその予備校さんで、今と同じコマ数で授業をやると、ご飯を食べていけないのでないかと考えます。


 

もちろんこのスケジュールに甘んじて生活を送っているわけではありません。

 

90分たった一コマの収録のために、それこそ何日もかけて準備を行っております。

 

テキスト1冊つくるのにも膨大な資料を取り寄せて、何ヶ月もかけて作成させていただいております。

 

こんなに恵まれた環境の中で収録ができるのは東進さん以外にはないのではと考え、日々感謝しながら毎日の仕事をいたしております。

 

 

また、東進さんは、体系的な講座編成を許していただけます。

 

いくら良い授業があってもそれが体系的なものになっていなければ総合的に学力を伸ばすことはできません。

 

授業には、人気があって多くの受験生が受講してくれる、いわゆる「お金になる授業」と、その授業を開講してもあまり受講生が集まらない「お金にならない授業」があります。

 

生授業が主流の予備校やインターネットなどを使った予備校の場合、このような「お金にならない授業」は開講されない傾向にあります。

 

また仮に開講されたとしても、私が担当させていただける可能性は低いです。

 

しかし、その売上という観点から考えると開講が難しい講座も、全国にある東進さんのネットワークがあるからこそ、開講していただけるのです。

 

そのような講座にも、多くのポイントはあるわけで、その部分がすっぽり抜けてしまった結果、本来受かるべきであった受験生がわからないなんていうようなことも、多く見てまいりました。

 

そのような講座を、体系的な講座構築という観点で開講し、私に任せていただけるので、本当に これ以上ありがたいことはありません。

 

 

授業準備以外の時間についてですが、私は入試問題の傾向分析に当てております。

 

全国のほぼ全ての大学の入試問題についてデータベースを取る作業ができるのも、このような環境で講義をさせていただいてるからに他なりません。

 

入試問題の傾向分析をすればするほど、自分の授業の悪い点や改善点が見えてきて、それを直そうと言う気持ちになり、講義の品質が高められてきます。

 

またそれらの分析を通じて、新しい学習参考書のアイディアなども湧いてくることとなり、多くの学習参考書を世に問うことができたものと考えております。

 

 

テレビ収録や講演会のない時は、それこそ職人のごとく日々、入試問題に向かい合い研鑽に励む毎日です。

 

金谷俊一郎の日常はとことん地味です。


友人から「お前は陶芸家か!」と突っ込まれるほどです。

 

このような環境に自分を置くことができることもこの環境を許してくださる東進さんがあってのことです。

 

 

また私が納得いくコンテンツを作成することができるのも、東進ブックスさんの存在と言うものが大きいです。

 

次回は私がなぜ東進ブックスであれだけ参考書を書くのかと言うお話をさせていただきたいと思います。


金谷俊一郎