USAフォー・アフリカ「ウィ・アー・ザ・ワールド」、マイケル・ジャクソン「ヒール・ザ・ワールド」「ワン・デイ・イン・ユア・ライフ」、クインシー・ジョーンズ、ライオネル・リッチー、スティービー・ワンダー、プリンス、二つでひとつの曲、世界を支えるもの、ロック・洋楽。


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音路(39)世界は何が支えてる【7 終】
ウィ・アー・ザ・ワールド ~ 君のもとへ



前回コラム「音路(38)世界は何が支えてる【6】ひとつのバナナボートに…」では、米国の巨大音楽プロジェクト「USAフォー・アフリカ」の楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」の収録スタジオに、ミュージシャンたちが集まるところまでを書きました。

今回のコラムでは、「世界は何が支えてる」の連載の最終回として、この楽曲のスタジオ収録などについて書きたいと思います。
この楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」は、決して過去の成功した音楽ではなく、今現在もしっかりと生き続けていることも書きたいと思います。

今回も、ミュージシャンたちのお名前の敬称は、便宜上、略させていただきます。


◇危機の際にやって来る音楽

楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド(We are the world)」は、1985年、アフリカの飢餓救済支援活動の一環で行われた、米国のミュージシャンを中心とした音楽プロジェクト「USA フォー・アフリカ(USA for Africa):United Support of Artists for Africa」により誕生した名曲です。

楽曲の作者は、音楽界のスーパースターである、マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーです。
スーパースター総出演の巨大音楽プロジェクトをまとめ上げたのは、あのクインシー・ジョーンズです。
発起人は、名歌手で社会政治活動家であるハリー・ベラフォンテです。

このプロジェクトに賛同し集結した大スターたちのすごさを考えると、このプロジェクトの後にも先にも、ポピュラー音楽の歴史上、これ以上のものはない気がします。

この楽曲が誕生してから35年あまり経ちますが、この楽曲の発表以来、世界的な危機の際になると、いろいろなアレンジと、多くの有名歌手たちにより、この楽曲が歌われ始めます。
日本の「東日本大震災」の際にも、いろいろかたちで、日本に向けて歌われました。
もちろん今のコロナ禍の中でも歌われています。

何かの危機が起きた時、この楽曲は、どこからともなく、私たちの前にあらわれてきますね。

* * *

この楽曲は、プロのミュージシャンだけでなく、一般の方々も、子供たちも、そして音楽分野以外の方々も、この楽曲の持つパワーに促されるように、歌われたり、演奏されたりします。
少しだけですが、ご紹介します。

♪ウィ・アー・ザ・ワールド(ブロードウェイ)

 

♪ウィ・アー・ザ・ワールド(フォー・ハイチ)2010年

 

♪ウィ・アー・ザ・ワールド(ファイト・コビット19 / 新型コロナ救済支援)2020年

 

♪ウィ・アー・ザ・ワールド(各国のサックス奏者たち)

 

♪ウィ・アー・ザ・ワールド(日本・吹奏楽)

 

こうした世界中の「ウィ・アー・ザ・ワールド」の原点が、1985年のスタジオ収録バージョンなのです。


◇集結したミュージシャンたち

1985年1月28日、米国ロサンゼルスのスタジオ収録には、下記のミュージシャンたちが集結しました。

下記に、ソロパートのあった歌手名を書きます。
(敬称略・公式音楽動画登場順)

ライオネル・リッチー
スティービー・ワンダー
ポール・サイモン
ケニー・ロジャース
ジェームス・イングラム
ティナ・ターナー
ビリー・ジョエル
マイケル・ジャクソン
ダイアナ・ロス
ディオンヌ・ワーウィック
アル・ジャロウ
ブルース・スプリングスティーン
ケニー・ロギンス
スティーブ・ペリー
ダリル・ホール
ヒューイ・ルイス
シンディ・ローパー
キム・カーンズ
ボブ・ディラン
レイ・チャールズ

みな一時代をしっかり築いたミュージシャンばかりですね。

* * *

公式音楽動画の中でソロパートはありませんでしたが、集団の中でコーラスをしている歌手や、楽器演奏で加わったミュージシャンも多数いました。
下記は一部です。

ハリー・ベラフォンテ、ボブ・ゲルドフ、ダン・エイクロイド、シーラ・E、リンジー・バッキンガム、ベット・ミドラー、ジョン・オーツ、ジェフリー・オズボーン、ポインター・シスターズ、スモーキー・ロビンソン、ジャッキー・ジャクソン、ラトーヤ・ジャクソン、マーロン・ジャクソン、ランディ・ジャクソン、ティト・ジャクソン、マリオ・チポリーナ、ジョニー・コーラ、ビル・ギブソン、クリス・ヘイズ、ショーン・ホッパー、ウェイロン・ジェニングス、ジョン・バーンズ、デヴィッド・ペイチ、マイケル・ボディカー、イアン・アンダーウッド、パウリーニョ・ダ・コスタ、ルイス・ジョンソン、マイケル・オマーティアン、グレッグ・フィリンゲインズ、ジョン・ロビンソン 他

人気者だけでなく、分野や世代を越えた実力者たちが集まったのは、まさに奇跡の出来事に感じます。


◇スタジオ収録の模様

今回の楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」は、公式音楽動画の他にも、リハーサル映像など関連映像がたくさん残されています。

前回コラム「音路(38)世界は何が支えてる【6】ひとつのバナナボートに…」でも、ハリー・ベラフォンテの楽曲「バナナボート」、ボブ・ゲルドフのスピーチ、アフリカのエチオピアから招待した女性、スタジオでのさまざまな取り組みなどを書きました。

今回は、前回コラムに引き続き、スタジオ収録での中心人物(いわゆるホスト)である、クインシー・ジョーンズ、ライオネル・リッチー、マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダー、ケニー・ロジャースたちの、素晴らしいリーダーシップをご紹介します。

スタジオ収録では、特に、このホストたちが、各ミュージシャンを上手くアドバイスし、フォローしています。
それぞれのミュージシャンどうしも、話し合いながら上手く進めていますね。

ほんの一部ですが、各ミュージシャンたちのソロパートの収録風景の映像をご紹介します。
下記は、これまでのコラムでも紹介してきました、ジェーン・フォンダのテレビ番組映像の一部です。

* * *

レイ・チャールズのソロパート収録風景も映像には登場しますが、彼は、いつもあのようにレコーディングしていたのかと驚きました。
盲目の彼のために点字譜面が用意されています。
♪ウィ・アー・ザ・ワールド(レイ、スティービーほか)


スティービー・ワンダーとダイアナ・ロス…、ノリノリのこの二人はすご過ぎます。
♪ウィ・アー・ザ・ワールド(スティービー、ダイアナ)

 

ボブ・ディランは、当初から不安そうな表情を浮かべており、スティービーに助言を求めます。
スティービーが、ボブ・ディランのものまね(?)風に歌うのも、非常に貴重ですが、さすがスティービーです。
スティービー、クインシー、ライオネルが、ボブ・ディランをサポートしていきますが、みるみる素晴らしい歌唱になっていき、ボブ・ディランの素晴らしさが見事に表現されていきます。
最後は、自信あふれるボブ・ディランの名歌唱が完成します。


♪ウィ・アー・ザ・ワールド(ボブ・ディラン)

 

どんな歌い方であろうとも、ブルース・スプリングスティーンは、常にあのブルース…。
表情を見ているだけで、こちらもチカラが入ります。


♪ウィ・アー・ザ・ワールド(ブルース)

 

ケニー・ロギンス、スティーブ・ペリー(ジャーニーのボーカル)、ダリル・ホール(ホール&オーツのひとり)は、歌うたびに雰囲気が違いますね。
「引き出し」が山ほどあるボーカリストたちは、いろいろ試しながら、どんどんクオリティが上がっていきます。
この三人の組み合わせは見事ですね。


♪ウィ・アー・ザ・ワールド(ケニー・スティーブ・ダリル)

 

ちょっと笑える映像シーンの三人組(ヒューイ・ルイス、シンディ・ローパー、キム・カーンズ)です。
私が90年代に東京で見かけた時のヒューイは、田舎にいるような親戚のお兄ちゃんの気さくなイメージそのもので、チェック柄のボタンダウンシャツにごく普通のジーンズ、古い歌を鼻歌で歌っていました。
そして、やたら装飾品の音をたててる派手なカナリアみたいな女性がいるなと思ったら、そこにシンディがいました。
この映像のとおりです。

マイケルに、こんなに何度もつき合わせて歌わせられるのは、この三人だけ…?
マイケルには、ホストとしての自覚が十分…。
マイケルはおそらく…「クインシーが納得するには、こりゃ時間かかりそう…」。

この時、ボーカルオタクのスティーブ・ペリーが隣から声をかけてきますね。
このスタジオにいる、どのミュージシャンが、ボーカルのことを語ってきても、それはそれは説得力抜群ですね。

それにしても、親近感のわく、楽しそうな三人組です。
この三人は、今は「アラウンド・セブンティ(70歳前後)」ですが、今でもみんな超元気。
この三人のそれぞれ個性的な声を上手に組み合わせるとは、クインシーも、ライオネルも、やはりスゴ腕ですね。

三人の歌唱は、みるみる素晴らしい仕上がりになっていきます。


♪ウィ・アー・ザ・ワールド(ヒューイ・シンディ・キム)

 

下記は、日本で放送された番組映像です。
映像自体は、前述のジェーン・フォンダの番組映像だと思われます。
♪「ウィ・アー・ザ・ワールド」番組(進行:小林克也)

 


◇プリンスは、どの部分だったの…?

さて、これまでのコラムでも書いてきましたとおり、プリンスもこのスタジオに招待されていましたが、実際には、彼は来ませんでした。
もし彼が、このスタジオに来ていたら、どの部分を歌ったのか…?

一説には、ダリル・ホールのソロパートの後、ヒューイ・ルイスの前、マイケルがひとりで歌っている部分がありますが、その部分ともいわれています。

* * *

この歌の最大の見せ場で最重要な歌詞は、「ウィ・アー・ザ・ワールド、ウィ・アー・ザ・チルドレン…」のサビの部分ですね。
この部分は、何組かの二人のスターの掛け合いか、あるいは全員での合唱になっています。

マイケル・ジャクソンとダイアナ・ロス、スティービー・ワンダーとブルース・スプリングスティーン、そしてもう一組がレイ・チャールスとジェームス・イングラムです。
大物レイ・チャールズと掛け合いをさせるのに、他の大物ミュージシャンをさしおいて、なぜジェ―ムス・イングラムなのか…。
ひょっとしたら、ジェームスではない大物を想定していたのかもしれません。
ひょっとしたら、プリンスではなかっただろうかとも、個人的には感じます。
俳優のエディ・マーフィーも招待されていましたが、スケジュールのため、来れませんでした。
まさか、ここにエディということはないと思いますが…。

ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリンあたりも、レイ・チャールズとは肩を並べられる気がします。
クインシーの友人たち…、フランク・シナトラ、マイルス・デイヴィスのトランペットでも、きっとカッコよかったでしょうね。

ジェームス・イングラムは、クインシーの秘蔵っ子で、素晴らしいミュージシャンですが、緊急用バックアップだったかもしれません。
下手に別の大物を組わせるのも、誰かの代理だとわかったら、後でたいへんですね。
それなら「秘蔵っ子」のほうがいい気もします。

* * *

さらに、私の個人的な想像ではありますが、スティービーとブルースの掛け合いのサビの部分が、二人だけのパート部分としては長い気がします。
後半は、ひょっとしたら、マイケルとプリンスの掛け合いが用意されていたということはないでしょうか…?

神様ボブ・ディランには特別な場所が用意され、もうひとりの神様レイ・チャールズも後半に特別扱いです。
この二人の存在感は、ホストのスーパースターたちとはまた違う、特別な意味を持たせることになりますね。
ライオネル・リッチーは、冒頭初っ端、この楽曲のスタートを飾ります。
もちろん、ハリー・ベラフォンテ、ボブ・ゲルドフ、クインシー・ジョーンズも、絶対に見落としそうにない印象的な映像場面に登場します。

この公式音楽動画は、歌唱シーンだけですが、非常によく考えられた、完成された音楽動画だと感じます。
この音楽動画がなかったら、詳細が世界に伝わらず、ここまで影響力を持つ楽曲にはなっていなかった気もします。


◇マイケルは、特別な存在

マイケルだけが、他のミュージシャンたちと比べて、銀色の手袋と靴下、金の装飾のジャケットなどの派手めの衣装ではありますが、これがなかったら、映像のインパクトがまるで違いますね。
映像の視聴者も、この衣装のマイケルでなかったら納得しないだろうと思います。
マイケルは、この楽曲の作者というだけでなく、この曲にとって、特別な輝く存在だったと思います。

彼の輝く存在感こそが、この曲の歌詞にある精神性を強く表現していたようにも感じます。
この楽曲の精神的な柱は、マイケルの思想と理想そのものだったことは確かですね。
マイケルは、映像の中で、ひとりだけ輝いていていいのだと、私は思います。

♪ウィ・アー・ザ・ワールド(和訳付き)

 

◇クインシーのやり方

実は、このスタジオ収録の際に、スティービーが、アフリカで使われている「スワヒリ語」をどこかに盛り込みたいと言い出します。
ですが、一部のミュージシャンが反対します。
特にカントリー界の大物であるウェイロン・ジェニングスが強硬に反対し、一時スタジオを離れてしまったようです。

あくまで想像ですが、同じカントリー界のケニー・ロジャースとウィリー・ネルソンにソロパートがあるのに、なぜ俺にはないのかという、おさえていた感情が爆発してしまったのでしょうか…?
ウェイロンは、音楽ジャンルの枠を非常に嫌うミュージシャンで、群れを嫌うアウトロー派としてもよく知られていましたね。
彼にはソロバートがありませんでしたが、ある意味、こうしたかたちで自身の存在感をしっかり見せつけたともいえます。
詳細はわかりませんが、ひょっとしたら、ケニー・ロジャースやウィリー・ネルソンが、彼を説得したのかもしれませんね。

アフリカの一部地域で使われているこの言語の使用については、さまざまな考え方があるでしょうが、使用してしまうと、たしかに、特定の宗教色をにじませる気もしないではありません。
前年の「バンドエイド」の教訓が機能したのかもしれません。
日本人による日本国内プロジェクトでは、あまり重要視しない宗教に関わる内容ですね。

結果的に、スワヒリ語は使用されませんでした。
今回のスタジオ収録のスローガンのとおり、やはり個人の「エゴ」は、フロントに預けたままにしておきましょう…。

* * *

今回 このスタジオに集まったミュージシャンの半数以上が、すでにクインシーと一緒に仕事をした経験のある者たちです。
彼の音楽のつくり方も、どうしたら最高指揮官の彼が納得するのかも、よくわかっている者たちだったと思います。
今回のスタジオ収録では、「個人のエゴは許さない」という彼の思想が最優先されるのは当然だとも感じますね。

一方、彼の強めのリーダーシップを和らげるような、ライオネルやスティービーの言動などを見ると、しっかりとした連携プレーが行われていたことを強く感じます。


◇姉妹のような存在

さて、コラム「音路(34)世界は何が支えてる【2】USA フォー・アフリカの始動 ~ エゴは預けて」のところで、「ウィ・アー・ザ・ワールド」には、兄弟姉妹のような楽曲「ヒール・ザ・ワールド」があることを書きました。

マイケルは後に、自身の「ヒール・ザ・ワールド」という楽曲について語ったことがあります。
マイケルが、「人生であと一曲だけ歌えるとしたら…」というインタビューに対して、この楽曲名を真っ先にあげたほど、この楽曲「ヒール・ザ・ワールド」はお気に入りの楽曲だったのです。
何となく「ウィ・アー・ザ・ワールド」との共通性を感じるような世界観の楽曲です。
彼の中には、作詞作曲するにあたって、こうした「世界」や「地球」、「次世代」という思想が、頭の中にしっかり存在していたように思います。

♪ヒール・ザ・ワールド(和訳付き)


下記に、マイケルの死後につくられた「ヒール・ザ・ワールド」の音楽動画をご紹介します。
世界各国の子供たちによる、歌と演奏です。
日本人の少女ドラマーの佐藤 奏(さとう かなで)さんも登場します。
彼女は、18歳以下の世界コンテストで優勝し、世界的に知られた少女です。

♪ヒール・ザ・ワールド(子供たちによる演奏)


◇世界は何が支えてる

本コラムでは、今回、「世界は何が支えてる」をタイトルに7回に渡って連載してきました。

第1回は、 「(1)ふたつのエイド」で、英国・アイルランドを中心とした「バンドエイド」と、世界的な音楽イベント「ライブエイド」のこと…。
第2回は、 「(2)USAフォー・アフリカの始動 ~ エゴは預けて」で、米国の巨大プロジェクト「USAフォー・アフリカ」の始動と、招待状のこと…。
第3回から第5回までは、「(3)~(5)マイケルとクインシー(1~3)」で、「USAフォー・アフリカ」の楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」の支柱となった、マイケル・ジャクソンとクインシー・ジョーンズの関係のこと、マイケルとプリンスのライバル関係のこと…。
第6回は、「ウィ・アー・ザ・ワールド」のスタジオ収録までのお話し…。
などを書いてきました。

実は、「ウィ・アー・ザ・ワールド」のことを書くことは、実は、マイケル・ジャクソンのことを書くことと同じなのかもしれませんね。

* * *

この楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」の歌詞和訳は、非常に多くの種類があり、やはりこの楽曲も、翻訳する人間次第で解釈が異なります。

歌詞の一部である「ウィ・アー・ザ・ワールド、ウィ・アー・ザ・チルドレン」という、非常に重要な歌詞部分についても、これをどのように解釈するか、分かれるところですね。

私たちこそ世界…、私たちこそが地球…、私たちは世界の子供…、私たちは地球の子供…。
世界はひとつの地球…、地球という星に生まれた同じ子供たち…。
私たちは、ひとつの世界(家族)に暮らす子供たち…。
決めるのも、救うのも、行動するのも、未来をつくるのも、私たち自身…。

クインシー・ジョーンズは次のような言葉を残しています。
「私は、人類の向上のために、人々を結びつけることができる音楽の力を知っていますし、信じています。その例として“ウィ・アー・ザ・ワールド(We Are the World)”以上のものはないかもしれません。だからこそ、それが世界中で共鳴しました。今でもそうです」。

* * *

私は、下記の、子供たちによる歌唱の音楽動画を初めて見た時、感動で震えました。

楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」と、楽曲「ヒール・ザ・ワールド」が融合し一曲になり、それを世界の子供たちが歌っているのです。
やはり、この二曲は、兄弟姉妹だったと実感しました。
ひょっとしたら、双子なのかもしれません。
二つでひとつの楽曲かもしれません。

本ブログは、歴史ブログでもありますが、洋の東西を問わず、何千年の人間の歴史を振りかえっても、最終的にこれまで何が世界を支えてきたかは明らかですね。
皆さまも、すでに、よくご存じのはず…。

あまねく、人は、支えるもの、支え合うものの一員であってほしいと思っています。

これからの未来の世界を支える子供たちによる歌声…
♪ウィ・アー・ザ・ワールド + ヒール・ザ・ワールド


◇君のもとへ駆けつける

マイケル・ジャクソンが遺したこの二曲(ウィ・アー・ザ・ワールド / ヒール・ザ・ワールド)は、あまりにも偉大だと感じます。
きっとこれからも、世界の大きな支えのひとつになってくれることだと思います。

マイケルを思い出しながら、下記の曲で、この連載の最後を締めたいと思います。
映像は、1976年のマイケルの姿です。

マイケルは、世界が危機になると、楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」とともに、私たちのもとへ駆けつけてくれているのかもしれませんね。

♪ワン・デイ・イン・ユア・ライフ

 

* * *

次回コラムは、これからの世界の野球界の未来をつくってくれるのかもしれない、あの「ビッグ・フライ」の選手と、 大きく飛翔する「フライ」の音楽のことを書きます。

 

コラム「音路(40)ビッグフライの瞬間~オオタニさん、ベーブ、You Rock!」につづく

2021.7.3 天乃みそ汁

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