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歴音191. ビッグ・フライ(Fly away.1)



今年2026年(令和8)の米国メジャーリーグの「オールスターゲーム」が迫って来ました!

1933年(昭和8)に第一回が開催されてから、今年で「第96回」となります。
今年は、米国の都市フィラデルフィアで行われます。

今年は、日本時間7月15日・午前9時に試合開始で、NHK-BSテレビでナマ中継の予定です。
米国の現地は、7月14日です。
ゲームの前日には「ホームラン・ダービー」が行われます。

出場選手として選ばれた日本人選手は、大谷選手、山本投手、村上選手の三人です。

 

残念ながら、大谷選手は、その期間に、左ひざの手術だそうで、欠場です。

山本投手は、選出されてはいますが、登板するかどうかはわかりません。

 

菅野投手は、故障がなければ選出されたかもしれませんね。
鈴木選手と岡本選手は、もうちょっとでした。

 

それにしても、渡米一年目の村上選手は、なんと前日のホームランダービーにも出場します。

翌日の試合のほうはわかりません。

そうそう、あるチャンスではありませんので、絶対がんばれ!ムラカミさま!

 

今年は、ジャッジも、ゲレーロjr.も欠場ですので、ちょっと寂しいですが、すごい投手たちが登場しますね。

日本野球とはまた違う、メジャーの野球の世界ですね。

 

* * *

 

メジャーリーグのオールスターゲームは、選出されるだけでも相当に難しいことですが、ずっと出場し続けることが、どれほどの名誉なことか、大谷選手とイチローさんの偉大さをあらためて実感します。

背番号「17」と「51」は、日本全球団の永久欠番にしなければ、日本野球の未来は来ないとさえ思えてきます。
(補足:大谷選手の日本時代の背番号は11ですが、もはや17以外に考えられません。日本野球界は、サッカーのように、もっと世界的な視野で!)

私は、日本サッカー界にも、大谷選手やイチローさんのような人物が登場してくるに違いないと思っています。
そうすれば、悲願のワールドカップ優勝に手が…!


* * *

ということで、今回と次回のコラムは、連載「Fly away(フライ・アウェイ)」として、大谷翔平選手や米国メジャーリーグのお話しを書きたいと思います。

以前に書いたコラムを加筆修正するかたちで掲載させていただきます。


◇Fly away(フライ・アウェイ)!

「Fly away(フライ・アウェイ)」とは、「飛んでいく」「飛び立つ」などの、何かから飛躍して旅立っていくような意味あいの時にも使われる英語表現です。

ロサンゼルス空港(LAX)と、ロサンゼルスのダウンタウン(中心街)を結ぶ、定期運行バスの名称も「Fly away bus(フライ・アウェイ・バス)」といいます。

「Fly away(フライ・アウェイ)」と車体に書かれていたら、ロサンゼルス空港とダウンタウンを往復しているバスなのねと思ってください。

東京で、オレンジ色と白色のカラーリングで、「エアポート・リムジン」などと車体に書かれていたら、羽田や成田の空港と都心を往復するバスだと認識するのと似ています。

今は、日本から、ドジャース・スタジアムに野球観戦をしにいく日本人も相当に増えたでしょうから、この「Fly away bus(フライ・アウェイ・バス)」を利用された方も多いのでは…。

* * *

聞いた話では、近年、「Fly away bus(フライ・アウェイ・バス)」を含む、さまざまなバスや電車の利用システムの方法が、どんどん進化しているようです。

2028年開催のロサンゼルス・オリンピックに向けた、大きなシステム・バージョンアップが起きているようです。
バスも、電車も、トイレも、使い方や安全性などを知っておきたいものですね。

自分のスマホのタイプが、さまざまに対応可能か、現地で慌てないように、知っておいたほうがいいかも…。
「自動翻訳機能があるから、だいじょうぶ」などと、高をくくっていると、痛い目に…?

* * *

日本が いかに安全な国なのかを、海外旅行から感じることはよくありますね。
日本国内の観光地に出かける感覚で、海外の旅行先に出かけるのは危険です。

「大谷見たさ」の一心で、ロサンゼルスに行くのはいいですが、身の安全は、自身でしっかり確保しましょうね。

私は、過去に何度も、ロサンゼルスで、「助けて!」「一緒にいてください!」と、無防備な日本人観光客に声をかけられました。
私も観光客だったのですが、薄汚い格好の、荷物を持たない、地元在住の日本人だと思われていたようです。

特に、女性単独、女性だけのグループ、夜の行動は注意して!護身用の防具を持って!

* * *

私が、ロサンゼルスによく行ったのは、1992年(平成4)の「ロサンゼルス暴動」の前後10年くらいの時期です。
あろうことか、自動車で道に迷い、暴動の拠点地域に入り込んでしまったこともありましたが、大急ぎで海の方向にむかって爆走して、その地域から脱出しました。

そんな数十年前に、私は、常にカメラの一脚や三脚など(カメラ用の道具なので不自然には見られません)、棒状のモノを護身用に持って歩いていました。
それを見せつけるように歩くことで、それだけでも かなり違うという印象がありました。
夜の飲み屋さんでは、常に自分の目の前に瓶ビールを置いて、いざという時に立ち向かえる準備はしました。
良いか悪いかは別にして、反撃できる状態を周囲に見せることで、事が起きる前に、自身の身を守れたのも事実でした。
夜の飲み屋で、泥酔したら、生きて帰れないと思ったものです。
送迎の乗り物は、必ず店の前で!
地域によっては、店前から離れたら危ない!

 

今の、ロサンゼルスは、当時よりは、はるかに安全だろうとは思いますが、いざ、何か突発的な事件が起きると治安は一変します。
そうなったら、とにかく周囲と協力して、団結して、身を守ってください。

* * *

米国の大都市には、地元住民が絶対に行かない危険な地域がたいていありますので、興味本位に見に行ってはダメ!
「身の安全」への費用や労力をケチると、そのツケは、あなたに降りかかりますよ!

もちろん、善良な市民のほうが圧倒的に多いですが、危険な人物も少なくありません。

過度に危険ばかりを感じる必要はありませんが、刺激を求めて、防衛意識や手段のないまま、危険との境い目に近づいてはいけません。
アンテナを張ってさえいれば、危険は回避できるはずですよ。

ドジャース・スタジアムでの野球観戦が終わってから、いつまでも、暗く広大な駐車場で遊んでいてはいけませんよ!
海外では、快楽・歓楽の隣に「危険」が潜んでいます!
野球の試合が終わったら、さっさと Fly away!

ロサンゼルスへの旅の安全のために(解説動画)

近年、日本でも、住環境の中に、凶悪犯罪や熊など、さまざまな危険が増えてきました。

「暮らしの安全」を維持することが簡単ではなくなってきました。

日本も、安全に対する意識改革の時代に入ったのかもしれませんね。

 

さて、ここからが、本コラムの本論!


◇「Big Fly」と「Big Fry」

さてさて、ロサンゼルス・エンゼルス時代に、大谷翔平選手がホームランを打った際に、エンゼルス専属の米国放送のアナウンサーが、「ビッグ・フライ(Big Fly)オオタニさ~ん!」と絶叫していましたよね。

今は、大谷選手は、ロサンゼルス・ドジャースに所属していますから、「ビッグ・フライ」という言葉表現を、地元テレビ中継の中で聞くことがなくなりました。

* * *

野球用語には、「センター・フライ(center fly:外野のセンターの野手が捕球しアウトとなる、高く上がった打球)」、「ピッチャー・フライ(投手が捕球しアウトとなる、高く上がった打球)」などの、「フライ」という、打球が高く上がる言葉表現があります。

勢いのあるライナー性の打球ではなく、山型のフラフラと高く上がる打球のことです。
打者にとっては、「アウト」となる打球の意味です。

ですが、この「ビッグ・フライ(Big Fly)」は、「アウト」となる打球の意味ではなく、「アウト」とはならない、特大飛球である「ホームラン」を意味しています。

あまりにも、高く、遠くに、観客席まで飛んだ「フライ打球」は、もはや「アウト」にならない「ビッグ・フライ」なのです。

「オオタニ」に「さ~ん」が付いていたのは、「ミスター・オオタニ」という意味の、敬意を払った表現で、まさに「ミスター・ホームラン」という意味あいが込められているのだろうと思います。

かつて、長嶋茂雄さんは、「ミスター」とだけで呼ばれていましたが、もちろん「ミスター・日本プロ野球」という敬意が込められた表現でしたね。

「ビッグ・フライ(Big Fly)オオタニさ~ん!」とは、「超特大で偉大なホームラン!ミスター・オオタニ!」という、超インパクトのある言葉表現でしたね。

* * *

大谷選手がドジャースに移籍してからは、「ビッグ・フライ」という言葉表現を聞くことはありませんが、これは、日本でいえば、お笑い芸人さんが、他の芸人さんの人気の「名台詞」を使用するようなことですので、安易に別のチームの中継に使うことはできません。

日本のテレビ局などでは、国が異なりますし、野球とは同業種ではないので、エンゼルスの実況音といっしょに放送に流していましたね。

大谷選手のおかげで、日本人の中に、「ビッグ・フライ(Big Fly)」という言葉の意味が定着しました。

おそらく、それまでの時代であれば、「巨大なエビフライ」や「巨大なアジフライ」だと勘違いされていたことでしょう。

…んなわけ、ないやろ! 魚介のフライは美味いけどな!

 

今度、外国から来たお客様に向かって、それを指さして、叫んでください。
「ノー・フリッター!ノー・テンプラ! It’s  a Big Fry!」

* * *

実は、「ビッグ・フライ(Big Fly)」という台詞は、エンゼルスの主力バッターで、メジャーリーグを代表する大打者のトラウト選手がホームランを打った際の実況用の名台詞でした。
それを、大谷選手にも使ったのです。

大谷選手や、ヤンキースのジャッジ選手は、普通の選手が打たないような、超飛距離・超速度の特大ホームランを連発しますので、エンゼルスの大谷選手に、この特別な言葉を使用しても、誰も文句は言わなかったでしょう。

日本のように、たまにしか 特大ホームランを打たない選手にも、リップサービスで特別な用語を使うことはありません。

ニューヨーク・ヤンキースでは、一部の主力選手がホームランを打つと、アナウンサーが「See ya(シー・ヤ / See youの変形)」と叫びます。
「じゃあ、またね」という意味で、親しみのわく言葉ではありますが、「ボールさんよ、じゃあ、またね」と手を振るというだけでなく、守備についている外野手たちや、打たれて交代させられた相手投手には、相当にキツイ言葉ですね。

ヤンキースや、ヤンキースタジアムは、けっこう相手チームを小馬鹿にするような演出が好き…?


米国メジャーリーグの各球団専属のテレビやラジオの中継では、オリジナルの実況用の名言があったりします。

日本にもないわけではありませんが、日本では、特に権利に関係なく「流行語大賞」の言葉のように、特定企業の独占使用ではなく、誰でも人気の言葉表現として使えるような大らかさがありますね。
権利意識が薄いともいえますが…。
日本では、新しい流行語をみなで自由に使って、愉快に楽しむ文化もあるのかもしれません。

別のコラムで、過去の日本人プロ野球選手たちに付けられていた、人気の言葉を書きたいと思っています。

* * *

2018年(平成30)のエンゼルス時代の「ビッグ・フライ!オオタニさ~ん」の絶叫映像をどうぞ…。

冒頭に、新人選手の初ホームランを、チームメイト全員が無視するシーンもあります。
このシーンを見ても、大谷選手の人柄の良さがわかりますね。

設定で、日本語自動翻訳の字幕を表示できます。

 


◇GOAT

「ビッグ・フライ(Big Fly)」を、そのまま和訳すれば「でっか~い、飛び!」ですね。

日本的にカッコよく意訳するなら、「大いなる飛翔」あたりでしょうか。

大谷選手の下の名前「翔平」の「翔」の意味を、米国人の方々はご存じなのでしょうか…。

* * *

私は、大谷選手が、日本から海を渡り、「二刀流」という、投手と打者の二通りの戦い方で、100年ぶりの「偉大なる挑戦」を行っている姿を考える時、この言葉「ビッグ・フライ(Big Fly)」が、ホームランの「でっかい飛び」だけを意味しているとは、到底 思えません。

彼の挑戦し続ける姿…、何かの壁をひとつずつ乗り越えいく姿…、そして 彼が持つ「偉大な勇気」を、その言葉「ビッグ・フライ(Big Fly)」が象徴しているように思えてなりません。

この「ビッグ・フライ(Big Fly)」という言葉…、まさに大谷選手のために用意されていた言葉にも感じてしまいます。

* * *

大谷選手のホームランは、飛距離といい、その速度といい、その角度といい、打つタイミングといい、まさにメジャーリーグのトップクラスで、あまりにも「ビッグ」なホームランです。

 

まさか、このタイミングで、ホームランを打つのかよ!
歴史に名を残す選手たちは、タイミングをはずしませんね!


彼が残してきたものが、「ビッグ」を超えた「超ビッグ」なのは、誰が見ても明らかですね。

どこかの相手チームの監督が、大谷選手のことを、「同じ星の野球選手だと思えない…」と表現しましたが、まさに今、私たちの多くが、同じ思いでいますね。

十数年も偉大な記録を残してきた、メジャーリーグの多くのベテラン名選手たちも、こんな野球選手をこれまで見たことがない…、彼の言動や思想を理解することがなかなかできない… などとクチにしますね。

テレビなどでは、よく、「ベーブ・ルース以来の…」と表現しますが、実は、100年を超えるメジャーリーグの歴史において、彼は「◎◎以来」などではなく、本当は「前代未聞の◎◎」なのかもしれません。

普段、野球を見ない方は、みんなで 大げさに言っていると思われるかもしれませんが、実は、これでもまだ足りないほどの形容にも感じます。

下記映像に出てきます「GOAT」とは、「Greatest Of All Time」の略で、「史上最高」という意味で使われる言葉です。

下記映像に登場する各選手たちも、スーパースターと呼ばれる選手たちなのですが、彼らも脱帽する存在が、大谷選手なのです。

 

下記は、英語学習用の映像ですが、ベッツ選手が大谷選手のことを語ります(2025年)。

 

下記も、英語学習用の映像ですが、フリーマン選手が大谷選手のことを語ります(2025年)。

 


◇17の刃端(はば)

そんな偉大な大谷選手ですが、なんと背番号が「17(セブンティーン)」!

「16」でもなく、「18」でもなく、「17」です。

 

なにか、ちょっとソワソワする…、ワクワクする…、ドキドキする…17という数字!

 

この番号の持つ、言い知れぬ ”若々しさ”、 ”ひたむきなエネルギー”、”清廉さ”、”純粋さ”のイメージは、日本だけでなく海外でも同じだろうと思います。

 

「17(セブンティーン)」」が似合う選手は、大谷選手以外に想像できません。

 

大谷選手には、運命づけられていた番号なのかもしれませんね。

 

* * *

 

下記映像は、2024年(令和6)に、大谷選手がドジャースの選手となってから、エンゼルスと初めて対戦した試合です。
旧チームのここまでの待遇は見たことがありません。

 

 

エンゼルスが作ったこの映像での使用楽曲は、スティーヴィー・ニックスの楽曲「エッジ・オブ・セブンティーン」です。

エンゼルスから、ドジャースに飛び去っていった大谷選手への「思い」が込められているように感じなくもありません。

楽曲の和訳動画が見つかりませんでしたが、機会がありましたら、歌詞の和訳などをご覧になってみてください。
エンゼルスのなかなかの選曲に、さすが米国の音楽センスの良さを感じます。

エンゼルスの思いを、私が、この歌の歌詞になぞらえて、ちょっと書きます。

メジャーリーグの「17」になったばかりの大谷選手…
移籍なんて関係ないって言ってたのでは…
でも、心が傷ついていたんだね…
海の色は変わっていくけど、海自体は、何も変わらない…
今でも、あなたが大好き!
あなたのことを思い出す!
あなたは、さらに上をめざし続けているんだよね。

つまりは、この歌を通じた、エンゼルスの意思表示か…?
素晴らしい選曲でしたね!
ちょっと、しびれた!
エンゼルスは、相当な未練があるのかも…。

大谷選手のため…、メジャーリーグの人気維持のため…、未来のアメリカ野球のため…。
エンゼルスは、ある段階まで、よくやったけど、我慢して!

いつか天使が微笑むよ!

* * *

2006年のライブ演奏で…
楽曲タイトルは「age of Seneteen(17の歳)」ではなく「edge of seventeen(17の刃端、17の刃先、17歳の心のヒダ…)」です。

スティーヴィー・ニックス
♪エッジ・オブ・セブンティーン(edge of seventeen)

(1981・昭和56)

 

この17歳の楽曲も有名な大ヒット曲ですね!
17歳って、いろいろ悩むもの…、多感すぎのお年ごろ!


ジャニス・イアン
♪17歳の頃(at seventeen)(1975・昭和50)

 


◇赤いユニフォーム時代

もはや、大谷選手は、モハメッド・アリや、マイケル・ジョーダンと肩を並べる存在であることは、明らかですね。
いや、追い越しているのかも…。

私たちは、歴史上の人物の活躍を、この目で見ているということなのだろうと思います。
何か、幸せな気持ちになってきます。

* * *

エンゼルス時代の2023年(令和5)、一日に2試合をこなす「ダブルヘッダー」の一試合目に、大谷選手は、投手として完封勝利(相手を0点に抑え、最後までひとりで投げ切る勝利)し、数十分後の第二試合で、打者としてホームランを2本打ちましたね。
あまりの衝撃に、全米が震えました。
今でも、信じられない出来事です。

 

このホームインのシーンも、エンゼルス時代の忘れられない光景ですね。
エンゼルスは、なぜ、この大谷の寝転がった姿の人形を作らなかったのだ!?

 

今回は、映像を二つだけ ご紹介しましたが、現役中にもかかわらず、すでに これほど多くの種類の名シーンを残したメジャーリーガーを私は知りません。
ドジャース時代の大谷選手のお話しは、次回に…。


◇ベーブ・ルースの記録を超えろ!

さて、やはり選手時代の前半の時期に「二刀流」であったベーブ・ルースの、打者と投手それぞれの年間最高記録について書きます。

1927年(昭和2)のヤンキース時代のホームラン60本(151試合出場)。

1917年(大正6)のレッドソックス時代の投手24勝。

さらに、ベーブ・ルースの年間最高盗塁数は、1921年と1923年の「17」です。
エッ!17!

* * *

ベーブ・ルースの打者としての生涯成績は、プロ22年間で、首位打者1回(3割7分8厘)、本塁打王12回、打点王6回。

通算714本塁打(メジャーリーグ歴代3位 / 歴代1位はバリー・ボンズの762本)。
生涯で、2873安打、打率3割4分2厘です。

ベーブ・ルースの投手成績は、約10年間の実働で、94勝46敗、セーブ4、防御率2.28、最優秀防御率1回(1.75)。
被本塁打は10年間で、なんと10本しかありません。

* * *

大谷選手の、日本での野球の成績は、世界的には、ほぼ意味がありませんが、大谷選手のメジャーリーグでの成績は、在籍9年間で、投手で47勝22敗、防御率約2.83、301本塁打、1145安打です。(2026年7月11日現在)

ですから、普通に考えれば、生涯成績で、ベーブ・ルースを超えるのは、相当に難しい状況です。

とはいえ、投手で10勝を5年ほど、年間本塁打40本を10年間ほどすれば、ベーブ・ルースに並びます。
通算安打数は、相当に難しいかもしれませんが、投手の勝ち星数と、通算本塁打数は、なんとかなるかもしれません。

通算本塁打が586本を超えれば、本塁打10傑に入ることができます。
あと286本…。

年間35本ペースで、あと8年…。

40歳まで現役を続ければ、達成できる…。
大谷選手は、目標をどのあたりに置いているのかな…。

* * *

ベーブ・ルースは、1918年(大正7)、投手で13勝、11本塁打でした。
1919年(大正8)、投手で9勝、29本塁打。
1920年(大正9)からは野手に専念します。

ですが、その10年後に、10年ぶりに投手マウンドにあがり、完投勝利しました。

ワールドシリーズでは、バックスクリーンを指差し、ホームランを予告し、そのとおりホームランを打ちました。

いつか、大谷選手にも、ベーブ・ルースと同じことをしてほしい…。
実現しなかったとしても、挑戦してほしい…。

ベーブ・ルースは、3球団で実働しましたが、ボストン・レッドソックスで育てられ、ニューヨーク・ヤンキースで大活躍した印象です。
彼の背番号「3」はヤンキースの永久欠番です。

1935年(昭和10)、ボストン・ブレーブス(今のアトランタ・ブレーブス)で引退しました。

* * *

現役時のベーブ・ルースの体格は、身長188センチ、体重98キロ。

大谷選手は、2026年時点で、身長193センチ、体重95キロですから、ベーブ・ルースとさほど変わりませんね。

大谷選手の体重は、2024年時に、推定102キロでしたので、投手復活のため、あえて体重を落としたのかもしれません。
今年も、昨年より、少しだけ細く見えます。
打球の飛距離に影響があるのか、ないのか…?

今年で32歳の大谷選手ですが、年齢による衰えは感じさせませんが、テレビを見ていて、やはり疲労の仕方が…。

数年以内には、年齢との戦いも…。

 

でも「永遠のセブンティーン」なら、乗り越えてくれるでしょう!



◇ベーブ・ルースの生まれかわり?

今現代の野球ファンの大半は、ベーブ・ルースを肉眼では見ていませんね。

1948年(昭和23)に癌により53歳で亡くなってしまったベーブ・ルースですが、もし目の前にいたら、大谷選手のような存在感であったのかもしれません。

前述しましたベーブ・ルースの生涯成績は、野球ファンでないと、そのすごさと偉大さはなかなか実感できないかもしれませんが、まさに「野球の神様」と呼ぶにふさわしい内容ですね。
そのそも「二刀流」のプロ野球選手など、そうそう生まれてきません。

 

大谷選手以降も、何人かの選手が挑みましたが、誰も成功していません。

* * *

ベーブ・ルースは、童顔であったため、赤ちゃんの「ベイビー」をもじって「ベーブ」と呼ばれましたが、顔のその表情までが、屈託のない大谷選手の表情とよく似ています。

ひょっとしたら、生まれかわり…?

日本人は、大谷選手がベーブ・ルースに挑戦していると考えるかもしれませんが、米国の野球ファンたちは、大谷選手が、伝説のベーブ・ルースに見えているのかもしれませんね。

目の前に大谷(ベーブ・ルース)選手がプレーしているだけでも、興奮を止めることができませんね。

 



◇ベーブ・ルースと日本

戦前の1934年(昭和9年)、ベーブ・ルースは、メジャーリーグ極東遠征メンバーとして来日し、本場の米国プロ野球を日本人に見せてくれました。

39歳のベーブ・ルースは、率先して、プロ野球とは何か…、プロ野球選手とは何か…を日本に示してくれました。
そして、日本に「プロ野球」という夢を残していってくれましたね。

そして、その後の1936年(昭和11)に、日本では、日本職業野球連盟(今のプロ野球リーグ)が誕生します。
この年は、2月26日に「二・二六事件」が起きた年です。

下記に関連映像をご紹介します。

1934年のベーブ・ルース来日(動画)

1934年日米野球(動画)


◇大いなる挑戦

大谷選手が、20歳台前半という若い年齢で、日本から米国に渡った時は、まさに前例のない異例の事態で日本中が大騒ぎでしたが、あまりにも頑強な決意と、人並み外れた高い挑戦意識を持った大谷選手でなければ、まず実現しなかった気がします。

大谷選手が渡米した当時、渡米自体や二刀流を反対した人たちは、今、何を思っているのでしょう…。

反対をした方々… あなた方は、未来を作ることのできる人間ではない!

日本では、サッカー選手の中に、海外に挑戦する若い選手が昔からいましたね。
野球選手は、1995年(平成7)の野茂投手の渡米以降に急激に増えました。
それでも、まだまだ少ない人数だと感じます。

 

サッカー日本代表チームの選手たちは、ほぼ海外組ですね。

村上選手が渡米する前に、「自分はメジャーに行けば、もっとプレーが上手くなる」という主旨のことを語ってましたね。

私は、日本の「巨人」から「ブルージェイズ」に移籍した岡本選手も、これほどの守備力のポテンシャル(潜在能力)を秘めていたことに驚きました。

日本の野球選手は、サッカー選手のように、一度はメジャーリーグに挑戦してほしい!

小中学生の野球少年の急速な減少は、米国よりも、日本の方が深刻のように感じます。
大谷選手の存在がなかったら、より深刻な状況になっていたことでしょう。

* * *

大谷選手が、メジャーリーグに行ってから、彼の大いなる「二刀流」の挑戦に、みなが賛辞を贈り、後押しをしていますね。

今、メジャーリーグに大谷選手という存在がいなかったら、どのくらい人気低迷が進行したことでしょう。

メジャーリーグでは、彼が二刀流で活躍できるように、次々にルールを変更し、ナショナルリーグでは、彼がチーム移籍できるように「DH制」まで導入しました。
そして、今年も、全30球団すべてが、一年に一度は対戦できるようにしました。
つまり、一年に一度は、「わが町に大谷選手がやって来る」ようにしたのです。

もちろん、大谷グッズは、全グッズの売上げの中でダントツ!
全球場で販売しています。

ベテラン世代の、オールド野球ファンたちは、「きっと、ベーブ・ルースって、こんなだったんだろうね」と言っていることでしょう。

大谷選手は…
私たちの目の前で、「夢」が実現する光景を見せてくれる!
歴史の瞬間を見せてくれる!
ベーブ・ルースを見せてくれる!

彼に託された、多くの人たちの夢は、あまりにも大きく、あまりにも永遠のものですね。

* * *

大谷選手は、明らかに、単に自身の記録を狙うだけでなく、「大いなる挑戦」にこそ喜びや価値を感じるタイプの選手なのでしょう。

彼は、日本のプロ野球時代でもそうであったように、米国のメジャーリーグにおいても、努力を怠ることなく、自分流を貫き通すタイプであることがよくわかります。

彼の言動、表情を見ていると、彼なら、夢を実現することができる…、奇跡を起こすことができる…と感じさせてくれますね。

多くの日本人が、野茂投手に託した夢…、イチロー選手に託した夢…、それらとはまた違う、大谷選手に託す壮大な夢に、毎日、酔っている私たちがいます。

* * *

今、彼の存在は、単に野球界の出来事を超え、社会現象となっていますね。
これほど世界に影響力を持ったスポーツ選手は、これまで わずかの人数しかいません。

彼の「大いなる挑戦」の最終結果がどうなるかは、誰にもわからないかもしれませんが、彼の「挑戦」は、はかり知れないものを私たちに残してくれるだろうと思います。

長生きして、彼の現役時代をしっかり見とどけなくちゃ、あの世で、彼の話を先人たちにできないというもの!
これが、私の「ささやかな挑戦」と「ビッグ・フライ」なのかも…!


◇「Fly」の楽曲

今回のコラムの最後は、「Fly」の洋楽を少しだけ…。

名歌唱の多い中、ここは、ドリス・デイで…
♪フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(1964・昭和39)

 

ランディ・クロフォード
♪ワンデイ・アイル・フライ・アウェイ(1980・昭和55)

 

スパンダー・バレエ
♪アイル・フライ・フォー・ユー(1984・昭和59)

 

ミスター・ミスター
♪ブロークン・ウィングス(1985・昭和60)

 

ジョン・デンバー & オリビア・ニュートン・ジョン
♪フライ・アウェイ(1976・昭和51)

 

クイーン
♪スプレッド・ユア・ウイングス(1977・昭和52)

 

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
♪ラーニング・トゥ・フライ(1991・平成3)

 


◇ Fly… Fly… Fly away!

私にとって、何と言っても「Fly」の曲のトップは、ベッド・ミドラーの「ウィンド・ビニース・マイ・ウィングス(愛は翼にのって)」です。
この楽曲の歌詞の中で、「Fly」が何度も登場します。

* * *

私は、この楽曲を初めて耳にしたときのことを、よく憶えています。

実は、1988年(昭和63)、ロサンゼルスから東京に戻る飛行機の機内放送で、この楽曲を初めて聴いたのです。

飛行機の窓の外に広大な雲海が広がり、朝日のオレンジ色が遠くに見えていました。
この歌との出会いの感動の記憶は、生涯、忘れられません。

その歌の歌詞…
Fly… Fly… Fly away…
私の翼を、大空へ吹き上げてくれる”風”…

1988年(昭和63)の映画「フォーエバー・フレンズ」の主題歌です。
下記映像には、映画シーンと和訳があります。

* * *

大谷選手のように、世界のスーパースターとしての名声を獲得した方々が、どのような感情を抱くのか…私には、彼らの本当の心を知ることはできません。

でも、スーパースターになられた方々にも、きっと子供の頃に、自分なりのヒーローがいたことでしょう。

これから 夢に向かって、新しいスタートをきる方…、夢に向かって突き進んでいる途上の方…、どうか Fly… Fly… Fly away!

そして、「夢を追う人」にあこがれ、応援する方々も…

「夢」には、必ず 翼があります!
翼があれば、飛び立てます!
あなたも、翔平のように、翔ベますね… いつか きっと!

ベッド・ミドラー
♪ウィンド・ビニース・マイ・ウィングス(愛は翼にのって)

 

 

連載の次回コラム「Fly away.2」につづく

2026.7.11 天乃みそ汁

 
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