クイーン「ウィ・ウィル・ロック・ユー」、サーティー・セカンズ・トゥ・マース「ドゥ・オア・ダイ」、ベット・ミドラー「愛は翼にのって」、ドリス・デイ「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、大谷翔平選手、ビッグフライ・オオタニさん、ベーブ・ルースの来日、映画「フィールド・オブ・ドリームス」、映画「フォーエバー・フレンズ」、二刀流、オールスターゲーム、ホームランダービー、ロック・洋楽。


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音路(40)ビッグフライの瞬間 ~ オオタニさん、ベーブ、You Rock!

 


今回のコラムは、野球や大谷選手のお話しですが、野球に興味のない方々も、どうぞ読んでみてください。
本当に書いているのは、「ドリーム(夢)」のお話しです。


◇まさにドリームが…

米国野球のメジャーリーグの球団「ロサンゼルス・エンゼルス」での大谷翔平選手の活躍は、もはやご紹介するまでもありませんね。
あの偉大な野球選手ベーブ・ルース以来約100年ぶりの、ピッチャー兼主力バッターでのフル出場に挑戦する野球選手です。
日本でも「二刀流」で活躍しましたが、今現代のメジャーリーグで本当に実現・通用するのかどうか、大いなる挑戦が行われていますね。

大谷選手は、渡米してから、実績という意味では、投手部門単独、打者部門単独では、これまであまり結果は出ていません。
それぞれ単独の分野には、大谷選手に並ぶ選手が山ほどいます。
ですが、今年は、いよいよ打者として「ホームラン王(本塁打王)」のタイトルの可能性が見えてきています。

約80試合が終わり、投手として4勝、ホームラン32本(7月8日現在)です。
このホームランのペースは、残り80試合あまりを考えると、年間60本のペースです。
一般的には、本塁打王になる選手は、後半戦に、猛烈にその数を増やしていきます。

メジャーリーグの年間最高本塁打数は、バリー・ボンズの73本です。
2002年以降、年間60本以上の打者は出ていません。
今年、飛ばないボールにかえたのに、まさかの20年ぶりの「60本越え」か…?

* * *

私は、いくらなんでも、二刀流の片方で、「王(キング)」の称号を手にできる可能性が出てくるとは想像もしていませんでした。
その可能性が、今年、出てきたのです。
そうなると、「二刀流」として、投手と打者のそれぞれの分野で、そこそこの成績ということではなくなってきますね。

今年、投手で10勝以上、ホームラン60本が夢ではなくなってきました。

まさに「ドリーム」が実現するかもしれませんね。

(後日追記:前半終了の7月12日現在で、投手で4勝、ホームラン33本です。)



◇偉大なベーブ・ルース

やはり選手時代の前半時期に「二刀流」であったベーブ・ルースの、打者と投手それぞれの年間最高記録は、
1927年のヤンキース時代のホームラン60本(151試合出場・本塁打王・この記録は現在歴代8位)、
1917年のレッドソックス時代の投手24勝(その年の最多勝は30勝のピート・アレクサンダー)、

さらに、ベーブ・ルースの年間最高盗塁数は、1921年と1923年の「17」です。
えッ!17!
大谷選手の背番号…。
今年2021年の大谷選手の盗塁数は、ここまで「12」…こりゃ、いける!
あと80試合近く残っています。

* * *

ベーブ・ルースの打者としての生涯成績は、プロ22年間で、首位打者1回(3割7分8厘)、本塁打王12回、打点王6回。
通算714本塁打(メジャーリーグ歴代8位 / 歴代1位はバリー・ボンズの762本)。
生涯で、2873安打、123盗塁、打率3割4分2厘です。

ベーブ・ルースの投手成績は、約10年間の実働で、94勝46敗、セーブ4、防御率2.28、最優秀防御率1回(1.75)。
被本塁打は10年間で、なんと10本しかありません。

ベーブ・ルースのボールの最速スピードはわかりません。
大谷投手の最速は、ここまで165キロ。
ちなみに現役投手の最速は、ヤンキースのチャップマンの170キロです。
最速競争も楽しみです。
大谷投手なら、越えられるかも…。

ベーブ・ルースは、1918年、投手で13勝、11本塁打。
1919年、投手で9勝、29本塁打。
1920年からは野手に専念します。
ですが10年後に、10年ぶりに投手マウンドにあがり、完投勝利します。
ワールドシリーズで、バックスクリーンを指差し、ホームランを予告し、そのとおりホームランを打ちます。
いつか、大谷選手にも、絶対に同じことをしてほしい…。
実現しなかったとしても、挑戦してほしい…。

現役時のベーブルースの体格は、身長188センチ、体重98キロ。
大谷選手は身長193センチ、体重102キロですから、ベーブルースを、さらに ひとまわり大きくした体格ですね。

ベーブ・ルースは、3球団で実働しましたが、ボストン・レッドソックスで育てられ、ニューヨーク・ヤンキースで大活躍した印象です。
彼の背番号「3」はヤンキースの永久欠番です。
つまり赤色のチームから、「ピンストライプ(ヤンキースのユニフォ―ムの名称)」に行きました。
これはきっと、ヤンキースは「二匹目のどじょう」を狙ってきますね…。


◇ベーブ・ルースの再来

大谷選手がメジャーリーグに行って4年目となりました。
そろそろ伝説が始まってもおかしくありません。

多くの人たちが、今の現代に「二刀流」だけでも、たいへんな挑戦であることは理解しており、両部門でそこそこの成績を出すかもしれないと感じてはいましたが、現実に、ベーブ・ルースに並ぶような結果を出す可能性が出てきました。
普通の選手にはできない、あの破壊力のホームランを次々に見せつけられ、その可能性を感じない人はいないだろうと思います。

投手としては、まだ課題はたくさんあるのでしょうが、いつかは年間20勝を越える可能性も十分に感じますね。
こんなすごい「二刀流」の挑戦が可能なのは、膨大な数のメジャーリーガーの中でも、大谷選手しかいません。

* * *

今現代の野球ファンの大半は、ベーブ・ルースを肉眼では見ていませんね。
1948年に癌により53歳で亡くなってしまったベーブ・ルースですが、もし目の前にいたら、大谷選手のような存在感であったのかもしれません。

前述しましたベーブ・ルースの生涯成績は、野球ファンでないと、そのすごさと偉大さはなかなか実感できないかもしれませんが、まさに「野球の神様」と呼ぶにふさわしい内容ですね。
そのそも「二刀流」のプロ野球選手など、そうそう生まれてきません。

ベーブ・ルースは、童顔であったため、赤ちゃんの「ベイビー」をもじって「ベーブ」と呼ばれましたが、顔のその表情までが、屈託のない大谷選手の表情とよく似ています。
ひょっとしたら、生まれ変わり…?
こんなことアリ…?

日本人は、大谷選手がベーブ・ルースに挑戦していると考えるかもしれませんが、米国の野球ファンたちは、大谷選手が、伝説のベーブ・ルースに見えているのかもしれませんね。
目の前に大谷(ベーブ・ルース)選手がプレーしているだけでも、興奮を止めることができませんね。


◇ベーブ・ルースに恩返し

戦前の1934年(昭和9年)、ベーブ・ルースは、メジャーリーグ極東遠征メンバーとして来日し、本場の米国プロ野球を日本人に見せてくれました。
そして、その後の1936年に、日本では、日本職業野球連盟(今のプロ野球リーグ)が誕生します。

39歳のベーブ・ルースは、率先して、プロ野球選手とは何かを示してくれました。
そして、日本に「プロ野球」という夢を残していってくれましたね。

下記に関連映像をご紹介します。

1934年のベーブ・ルース来日と日本プロ野球の誕生

 

1934年日米野球の映像

 

* * *

今年のメジャーリーグのオールスターゲーム(日本時間7月14日午前)では、大谷選手のためにルール変更し、投手と打者の両方で出場させるそうです。
もちろん、前日のホームラン競争「ホームラン・ダービー(日本時間7月13日午前)」の大本命は、大谷選手です。

私は、過去の偉大な選手ベーブ・ルースの来日を思う時、今回の大谷選手の「オールスターゲーム」と「ホームラン・ダービー」への出場は、何か感慨深いものがあります。


◇大いなる挑戦

大谷選手が、20歳台前半という若い年齢で、日本から米国に渡った時は、まさに前例のない異例の事態で日本中が大騒ぎでしたが、あまりにも頑強な決意と、人並み外れた高い挑戦意識を持った大谷選手でなければ、まず実現しなかった気がします。
こんなスポーツ選手は、日本には、そうそういませんね。
当時、渡米や二刀流を反対した人たちは、今、何を思っているのでしょう…。

メジャーリーグに行ってからも、さまざまな野球のルール変更などを行い、彼の大いなる「二刀流」挑戦に、みなが賛辞を贈り、後押しを行っています。
今現代では、相当に難しい「二刀流」挑戦ですが、彼をはじめ数名にしか与えらていない特別な挑戦権に、皆が共通の夢を抱いていますね。

私たちの目の前で、夢の実現を見せてくれ…
歴史の瞬間を見せてくれ…
ベーブ・ルースを見せてくれ…
彼に託された、多くの人たちの夢は、あまりにも大きく、高いものです。

彼は明らかに、単に記録を狙うのではなく、偉大な挑戦にこそ価値を感じるタイプの選手ですね。

さらに、日本のプロ野球界、米国のメジャーリーグ界においても、努力を怠ることなく、自分流を貫き通すタイプであることがよくわかります。
彼の言動、表情を見ていると、彼なら、夢の実現ができるのではと信じたくなってきます。

野茂投手に託した夢…、イチロー選手に託した夢…、それらとはまた違う壮大な夢に、毎日、酔っている私たちがいます。
今、彼の存在や結果は、単に野球界の出来事を越え、社会現象となってきています。

挑戦の結果がどうなるかは、誰にもわからないかもしれませんが、大いなる挑戦の価値は、計り知れないものを私たちに残してくれるだろうと感じます。


◇You Rock!

さて、この音楽コラム「音路」では、今回、大谷選手に関連した音楽をご紹介したいと思います。

今の日本では主に、NHKの衛星放送BSー1で、米国メジャーリーグの野球の試合を生中継を行っていますね。
ほぼ大谷選手が出場する試合は中継しています。

米国のメジャーリーグの球場で、野球観戦を体験した方は、日本の野球の試合とはかなり雰囲気が違うのを感じると思います。
試合の面白さとは別に、観客席にいる一般の方々の、それぞれのあまりにも自由で感情豊かな応援行動は、それを見ているだけでも面白いですね。
後方席に行くと、何だか妙に踊っている人もいますし、大量に何かを食べている人もいます。
とにかく、やたらに自由に叫んでいますね。
結構な年齢の女性たちの集団も多いですし、ホームランやファウルボールを待つためにグローブを手にしている人もやたらにいます。
野球場が、野球観戦だけではない、エンターテイメントとはまた違う、スポーツを…人間を…楽しめる空間であることを強く実感できます。

駐車場はやたらに広いし、一時滞在の私にも、知り合いから、一緒に野球観戦に行かないかとやたらに言葉をかけられました。

* * *

テレビで大谷選手の出場試合を見ていますと、観客席に、自由な応援プラカードがたくさん見られますね。
最近は、「私と一度デートしてください」という日本語のプラカードを持つ、特定の米国女性が有名になっていますね。
幼稚園か小学校低学年くらいの子供たちによる、熱狂的に大谷選手を応援する姿も、よく映し出されています。

そんな中、ある日、テレビ中継を見ていましたら、あるプラカードに目が止まりました。
そのプラカードには、「You Rock(ユー・ロック)」と書かれていました。
ロック音楽が大好きな方でしたら、その文字に目が止まるに違いありません。

「You Rock(ユー・ロック)」という言葉表現を、もし日本語に当てはめるとしたら、どんな表現がいいでしょう…?

お前、やるじゃねえか!
お前は最高さ、グレートだぜ!
お前、本当にすごいぜ!

あたりでしょうか。

「Rock(ロック)」の使い方は、
You rock!(お前、やるじゃねえか)。
She rocks!(彼女って最高)。
daddy rocks!(パパって最高)。
Japan rocks!(日本って、やるじゃねえか)。
などなど。

大谷選手の出場する試合での観客席での「You Rock(ユー・ロック)」は、明らかに、他でもない大谷選手に向けたものに違いありません。
「オオタニさ~ん、お前、やるじゃねえか。最高だぜ!」という意味ですね。


◇We will rock you

ロックバンドであるクイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」の近年の大ヒットや、昔からサッカーの試合での応援歌であった影響もあり、野球などの他のプロスポーツの試合会場でも、クイーンの楽曲「ウィ・ウィル・ロック・ユー(We will rock you)」が流される機会が相当に増えましたね。

この楽曲の歌詞は、その辺でたむろしてる若者たちに、「お前らも、自分の場所でしっかり戦え」と歌う内容です。
この楽曲の歌詞の一部「ウィ・ウィル・ウィ・ウィル・ロック・ユー(We will We will rock you)」という言葉も、「俺たちは、やってやるぜ!」、「俺たちは、ひと旗あげるぜ!」という意味です。
もちろん、クイーン自身たちだけでなく、この楽曲を一緒に合唱する全員による強い主張の言葉ですね。

* * *

クイーンのメンバーの中で、ひとりだけ風呂上りのようなフレディです…ライブ映像の
♪ウィ・ウィル・ロック・ユー

 

この楽曲が生まれた時、まさかこの曲が、ここまでの飛翔・飛躍を遂げるとは思いもしませんでした。
この楽曲は、もはやクイーンの世界を飛び出して、異次元の世界へ…。
1000人のミュージシャンによる…
♪ウィ・ウィル・ロック・ユー

 

* * *

ロック音楽の「ロック(Rock)」の意味は、「(音や心を)ゆさぶる」「驚かせる」「衝撃的な」「頑強な意志」「感動させる」などの意味から来ていると言われています。
ですが、「…やってやるぜ!」とも、同じ匂いがしますね。

大谷選手の大いなる挑戦には、プラカードにあるとおり、「ロック(Rock)」という言葉が、実にふさわしい気がしますね。


◇やるか、やられるか

NHKのメジャーリーグ中継番組でも、よく流される、ある楽曲があります。
中継番組のエンディングでもよく流される曲で、米国のロックバンドである「サーティー・セカンズ・トゥ・マース(Thirty Seconds To Mars)」の楽曲「ドゥ・オア・ダイ(Do Or Die)」です。

NHKのメジャーリーグ中継番組の最後で、「ドゥ・オア・ダ~イ」という言葉に記憶はありませんか。

この楽曲は、ロサンゼルス・エンゼルスの本拠地球場で、大谷選手が投手として登板する際の登場曲として使用される曲です。
ちなみに、バッターとしての登場曲は、その年によって変わります。

この楽曲は、まさに、大谷選手の大いなる挑戦にふさわしい歌詞内容で、そして新時代のロック感覚を持ったイカしたサウンドですね。

ちなみに、この不思議なバンド名「サーティー・セカンズ・トゥ・マース(Thirty Seconds To Mars)」は、「火星まで30秒」という意味ですが、ある学者の科学論文からとられたもので、人類の持つ可能性を意味する言葉です。

歌のタイトルの「ドゥ・オア・ダイ(Do Or Die)」を、日本的に言えば、「死ぬ気でやってやる!」「決死の覚悟だ!」「やるか、やられるかだ!」「生きるか死ぬかだ!」のような表現に近いでしょうか。

今の大谷選手の立場や心境、大いなる挑戦には、バンド名も、楽曲名も、ピッタリですね。

♪ドゥ・オア・ダイ

 

◇ビッグフライ・オオタニさ~ん!

さてさて、大谷選手がホームランを打った際の、エンゼルス側の米国放送のアナウンサーの台詞は、もはや日本の野球ファンの誰もが知る名台詞ですね。

「ビッグフライ(Big Fly)オオタニさ~ん!」です。
「さ~ん」という日本語がついているのは、もちろん敬意のあらわれですね。

もともと、「ビッグ・フライ(Big Fly)」という台詞は、エンゼルスの主力バッターで、メジャーリーグを代表する選手のトラウト選手がホームランを打った際の名台詞でしたが、私の印象では、今は大谷選手の時にしか使っていない気がします。
もちろん、他の球団の選手では使用しません。

ニューヨーク・ヤンキースでは、一部の主力選手がホームランを打つと、アナウンサーが「See ya(シー・ヤ)」と叫びます。
「じゃあ、またね」という意味ですが、親しみのわく言葉ではありますが、打たれた相手投手には、相当にキツイ言葉ですね。
各球団に、オリジナルの名実況言葉があったりします。

* * *

「ビッグ・フライ(Big Fly)」とは、そのまま和訳すれば「でっか~い、飛び」ですね。
もちろん、観客席まで届くホームランの飛距離を表現した言葉です。

大谷選手の下の名前「翔平」の「翔」の意味を、米国人の方はご存じなのでしょうか…。

私は、大谷選手の大いなる挑戦を考える時、この言葉が、ホームランの「でっかい飛び」だけを意味しているとは思えません。
彼の挑戦する姿…、何かの壁を乗り越えいく姿…そしてそこに向かう大きな勇気を意味しているように思えてなりません。

この「ビッグ・フライ(Big Fly)」という言葉…、まさに大谷選手のために用意されていた言葉にも感じてしまいます。

* * *

大谷選手のホームランは、飛距離といい、その速度といい、その角度といい、まさにメジャーリーグのトップクラスという、ビッグな「おまけ付き」です。
単なる普通のホームランと違うことは、誰が見ても明らかですね。

どこかの相手チームの監督が、大谷選手のことを、「同じ星の野球選手だと思えない…」と表現しましたが、まさに今、私たちの多くが、同じ思いでいますね。

今、メジャーリーグの大谷選手の活躍をテレビで見ていると、今の新型コロナの現状を一瞬忘れてしまいます。

今年2021年のオオタニさ~んのホームランの破壊力は、下記の2018年とは比較にならないほど強大になっていますが、その絶叫映像をどうぞ…。


ビッグ・フライ・オオタニさ~ん映像

 

「ビッグ・フライ(Big Fly)」…、日本的に言えば「大いなる飛翔」…。

飛びたい…、跳びたい…、翔びたい…。
自分もいつか翔びたいが、今は、オオタニさ~んが翔ぶのを見たい!
オオタニさ~んが、飛ばすのを見たい!
そんな思いの方も多いはず…。

多くの人の夢を乗せて、さあ、さらに翔べ!
オオタニさ~ん!


◇「Fly」の楽曲

ここで、あやかって、「Fly」の洋楽を少しだけ…。

名歌唱の多い中、ここは、ドリス・デイで…
♪フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

 

ランディ・クロフォード
♪ワンデイ・アイル・フライ・アウェイ

 

スパンダー・バレエ
♪アイル・フライ・フォー・ユー

 

ミスター・ミスター
♪ブロークン・ウィングス

 

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
♪ラーニング・トゥ・フライ


◇ Fly… Fly… Fly away!

私にとって、何と言っても「Fly」の曲のトップは、ベット・ミドラーの「ウィンド・ビニース・マイ・ウィングス(愛は翼にのって)」です。
この楽曲の歌詞の中で、「Fly」が何度も登場します。

私が、この曲を初めて耳にしたのは、実は、ロサンゼルスから東京に戻る飛行機の機内放送です。
窓の外に広大な雲海が広がり、朝日のオレンジ色が遠くに見えていました。
この歌との出会いの感動の記憶は、生涯、忘れられません。

その歌の歌詞…
Fly… Fly… Fly away…
私の翼を、大空へ吹き上げてくれる風…

1988年の映画「フォーエバー・フレンズ」の主題歌です。
下記映像には、映画シーンと和訳があります。

新しいスタートをきる方…、夢を抱く方…、目標に向かう方…、偉大な挑戦に挑む方…
Fly… Fly… Fly away!

♪ウィンド・ビニース・マイ・ウィングス(愛は翼にのって)

 

◇フィールド・オブ・ドリームス

今回のコラムの最後に、もうひとつだけ、大いなる「ドリーム」を…。
昨年2020年に計画され、新型コロナの影響で開催が延期された、米国野球界のプロジェクト「フィールド・オブ・ドリームスの再現」です。

1989年の米国映画「フィールド・オブ・ドリームス」は、野球経験者や野球ファンはもちろん、多くの人が涙した名作中の名作でしたね。
特に男性には、ロマンあふれる、たまらない世界観です。
まさに野球映画の最高峰といっていいと私は感じます。

その映画に登場した畑の中の小さな野球場が再現され、そこに本物のメジャーリーガーが登場するそうです。
予定では、2021年8月12日、シカゴ・ホワイトソックスと、ニューヨーク・ヤンキースが試合をするそうです。
場所は、シカゴ近郊の田舎町です。

それにしても、米国野球界はやることがビッグですね。
時代を越えた、時空を越えた、壮大な演出を期待しています。
現役を退いた、イチロー選手、野茂選手、松井選手も、トウモロコシ畑の中から登場してほしいですが…。

映画のように、はたして私の目に、選手たちの姿が見えるのかどうか…。

ベースボールも…、野球も…、なんと夢のあるスポーツなのでしょう。
きっと元野球選手たち…、生まれ変わっても、野球の夢を追うのでしょうね…。

プロ野球選手は、野球に生涯をかけ、ずっと夢を追っているのですから…。

* * *

ヘイ、ルーキー…You Rock!
映画「フィールド・オブ・ドリームス」より

 

時空を越えた、父と息子の対面シーン…
涙のキャッチボール…
映画「フィールド・オブ・ドリームス」より

 

* * *

コラム「音路(41)愛の迷走【1】愛に生きる女 ~ 灯台の灯り」につづく

 

2021.7.9 天乃みそ汁

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