こんにちは～
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日もお忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
今も日本には、
「行ってはいけない」とか、
「見てはいけない」ような
場所やモノがありますよね
その中でも、
タブー中のタブーとも
言うべきなのが、
沖縄県八重山諸島に位置する
新城島（あらぐすくじま）です
新城島は、
北東側の「上地島」と
南西側の「下地島」の
２島に分かれていて、
「離れ」を意味する
「パナリ島」の別称があります
この島へのアクセスは便利ではなく、
沖縄本土からの
定期便はなく、
近くの島（石垣島、西表島）とを結ぶ船が
経由するものの
島民以外は、
乗車出来ないそうです
ここを訪れるには、
ツアーを予約するか
送迎舟を手配してもらう必要が
あるそうです。
島内には、
集落や御獄（神社）といった
立ち入り禁止のエリアが多くあります
新城島には、
今も
ジュゴンが生息しているとされ、
かっての新城島は、
ジュゴンを捕獲し、
肉や皮を
琉球王府に献上していました
その捕獲したジュゴンを
祀っているのが、
上地島にある東御獄、
通称人魚神社です
人魚神社も、
お参りが
禁じられていて、
鳥居の前に
立ち入り禁止の看板が
設置されています。
島民以外は、
立ち入り禁止で、
島民であっても、
普段は鳥居の先に
立ち入ることは出来ないのです
このタブーを破った者が、
後に体調不良に苦しみ、
不慮の亡くなり方をしたという
怖い噂があります
さらに、
この島には
島民以外には、
口外を禁じている秘祭と
そこに登場する
アカマタ・クロマタという
神が存在します
その祭りは、
旧暦６月に行われる「豊年祭」で、
原則として、
島民以外の参加は不可で
祭の撮影、録音、スケッチも、
いっさい禁止になっています
アカマタ・クロマタは、
祭のクライマックスに登場するとされる
八重山地方に伝わる神です。
この神は、
いつもは
ニライカナイ（海の彼方の理想郷）に
住んでいて、
年に一度の豊年祭のときだけ
やって来るつがいの来訪神と
されています。
あるいは、
立ち入り禁止の御獄が
異界に繋がっていて、
そこから登場するという
言い伝えがあります。
（祭の期間は、
ジュゴンを祀った人魚神社に
限られた人のみが入ることが
許可されるので
この神は人魚神社に
関わっているとも考えられています）
アカマタ・クロマタの姿が
分かる写真やイラストはありませんし、
文字の記述も少ないのですが、
泥で固めた草木の葉を全身にまとい、
顔には、
アカマタは赤の
クロマタは黒の
不気味な面をかぶっていると
伝えられています
この祭りは
内容はもちろん、
開催日時や場所も
明らかにされていません
通常は
新城島の人口は１０数人で、
他の住民は、
石垣島などの
周囲の島に移り住んでいるのですが、
この祭りのときには
３００人以上もの住民が
集まるそうです
アカマタ・クロマタは
繁栄を祈願するために、
島のあちこちを
回るとも、
人々を引き連れて、
町を歩き、
五穀豊穣を祈るとも
されていますが、
「他言無用」の祭りなので、
今の時代にも、
祭に参加した人の体験談などの
書き込みはほとんどありませんし
祭のときには、
カメラやスマホの所持は禁止されていて、
見付かると
没収されてしまうそうです
過去には、
こっそり撮影したことがばれて
謎の変死を遂げた者も
いるそうです
このアカマタ・クロマタが、
ここまでタブーになったのは、
古代琉球王朝において、
「異様ないでたちで、
神の真似をするのは良くない
」と、
お上からお達しを受けた
禁断の神だったからですが
実は、
琉球王朝は、
宗教を統制しょうとして、
沖縄の様々な島の神事を制限し、
豊年祭も中止になったのです
しかし、
中止して三年後に、
「昭和大津波」による大きな被害が出たので
新城島の島民は、
密かに
この秘祭を執り行うようになったそうです。
琉球王朝は、
神事を解禁したものの、
豊年祭は
禁を破って
脈々と
受け継がれてきた
祭りだからこそ、
「他言無用」「撮影禁止」が徹底した
秘祭になってしまったのかも
しれないのです
参考記事
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神社の参拝法についての記事です。
いわゆる「ニ拝・ニ拍手・一拝」のやり方と「拝」と「礼」の違い
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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