こんにちは~
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
日本には各地に
不思議な神事が数多くありますが、
出雲大社にも、
大規模で独特な神事があります。
古来から、
出雲にある神社と連関しながら
行われてきた神事なのですが、
宮司である国造(こくぞう)が亡くなると、
「火継ぎ式」という代替わりの儀式が行われます
新国造は、
お火所と呼ばれる斎館に籠って、
身を浄めた後、
島根県松江市の熊野大社に赴きます
そして、
熊野大社の
鑚火殿(さんかでん)で、
火鑚臼(ひきりうす)、
火鑚杵(ひきりぎね)を
使って火を起こし
その日で調理した神饌(しんせん)を
神に捧げ、
自分も食べるのです。
その後、
神魂神社で饗宴を行い、
出雲大社に戻ると、
神事は完了します。
このように、
出雲大社では、
火を尊ぶ儀式が
重視されてきて、
きたのです。
火継ぎ式は、
霊(ひ)継ぎ式でありました。
火継ぎ式で、
鑚り出された火は
国造館の斎火殿で保存され、
国造は、
在任中、
この火で調理したものを
食べますが、
国造以外の者は、
家族であっても、
この火を使ったものを
食べてはいけないと
されています
歴代国造の
息吹がかかった食物を口にして、
国造だけなのです。
それなので、
出雲大社では
火を起こすための
火鑚臼や火鑚杵も
神聖な道具として、
特別視されてきました。
出雲大社の
例年の新嘗祭(11月23日)では、
火継ぎ式と似た神事が
行われるのですが、
このときに
火起こしをする道具は、
火継ぎ式の舞台となった
熊野神社で作られます
毎年10月15日に、
熊野神社で行われる
鑚火祭(ちんかさい)に
出雲大社の国造が
赴き、
国造の手に渡るのです。
そのときに、
国造は、
出雲大社から、
長方形の餅を
二枚持っていくことに
昔からなっていて、
これを
受け取るのは、
亀太夫(かめだゆう)という
熊野側の神官です。
そのときに、
国造は、
餅を差し出し、
丁寧に挨拶をしますが、
応対役の亀太夫は
臼と杵を一向に
渡さないのです
それどころか、
「餅の出来が悪い」
「つぶつぶがある」
「角が丸い」
「餅が黒い」など、
口やかましく苦情を並べたて
国造は、
頭を下げたまま
苦言に長く耳を傾けた後、
謹んで申しひらきをし、
ようやく臼と杵を
受け取ることが出来るのです
何だか
嫌がらせのような
神事ですが、
これを「亀太夫神事」といい
出雲では昔は、
口やかましく
文句を付ける人のことを
亀太夫と呼んでいたそうです。
「亀太夫神事」は、
火への畏敬や
火を操る難しさを意味していますし。
亀太夫に最後は、
言い勝って火起こしの道具を
受け取れることで、
神が人間の願いを受け入れてくれる
象意にしているのです
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