こんにちは~
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
高野山は、
和歌山県と奈良県の県境近くに、
標高1000メートル級の峰がそびえる一帯の
八つの峰に囲まれた盆地です。
ここは、
空海が創設した
真言密教の聖地ですが
実は、
高野山一帯は、
空海の入山以前から
神聖な地として
畏敬されていました
古くから、
山岳信仰の聖地で、
7世紀頃には、
役小角(えんのおずぬ)が修験道の
修行場を開いていて、
この地には、
独特の信仰が、
すでに根付いていたのです
高野山の中心部には、
真言宗の総本山である
金剛峯寺(こんごうぶじ)がありますが、
高野山には、
ここで、最も重要なのは、
「奥の院」で、
奥の院は、
空海が「入定」した場所です
入定とは、
もともとの意味は、
深い瞑想に入ることなのですが、
僧や行者が、
修行の後に
永遠の瞑想に入った状態で、
入寂することも
「入定」といいます。
空海が
奥の院で「入定」したとは、
空海は、
死んだのではなく、
奥の院で
瞑想状態になったまま
人々を救うために、
「生きている」という意味です
それで、
高野山では、
現在も食事として、
一日に二回の生身供(しょうじんく)が
続けられています。
しかし、
空海が「入定」したのが、
本当なのかは、
実は怪しいのです
空海入定の記録は、
文献や説話で、
空海の死から
130年以上経ないと確認できないですし
それ以前の資料である
「続日本後紀(しょくにほんこうき)」には、
淳奈天皇が空海を弔った勅書に、
「高野山は遠い場所にあるので、
大師(空海)の亡くなった報せが伝わるのが遅く、
火葬の手助けが出来なかった」
と記されています
つまり、
空海が「入定」したのは、
伝説の可能性が強いのですが、
なぜ、
火葬されたはずの空海が、
「即身仏」になったと
話しが変わっていったのかは
そのころの高野山は、
宗派内の主導権争いに敗れて、
荒廃しており、
空海の時代の勢いを失っていたのです
それで、
往年の高野山の
権勢を取り戻そうと
「空海入定」の
伝説を作り出して、
高野山を
神格化しょうとしたのが、
真相のようです
空海のことを
本当に好きな方にとっては、
空海が火葬されていようが、
即身仏となったのであろうが、
奥の院に
良いのかもしれませんが、
宗教の伝説の
裏には、
現実的な実態が隠れていることが
多いです
そして、
空海の「入定伝説」には、
色々な脚色が付き、
最後には
空海が土の中で、
入定した話しと結び付いたようです
「土中入定」の伝説は
後に
湯殿山系などの即身仏を生んだ
大きな要因になったのです。
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