歯周病があると、歯周病菌が血液中に入り込み、血栓がつくられ、冠状動脈の動脈硬化の原因になります。
冠状動脈は、心臓に酸素や栄養を運ぶ血管です。
動脈硬化で、血栓がはがれて、血管が詰まると心筋梗塞や狭心症を発症します。
歯周病に感染すると、血液中のCRP値が上昇します。CRP値とは、C反応性タンパクで、炎症時に上昇します。CRP値が高いと心筋梗塞のリスクも高くなります。
歯磨きや歯石除去などの歯周病治療を受けると、CRP値が減少し、心筋梗塞のリスクが1/3~1/2まで減少します。
歯周病菌が心内膜に感染し炎症を起こすと、感染性心内膜炎という病気を引き起こします。
歯周病は自分では気づかないうちに進行していることがあります。
定期的に検診を受けて、予防しましょう。
お口のケアは、単に歯磨きをして汚れを落とすだけではありません。
歯周病菌は、血管を通して全身をめぐるわけですから、感染症予防のためと思っていただいた方が妥当でしょう。自分の意識を少し変えるだけで、お口の状態がかなり改善できるのです。
一日に一回は丁寧に磨く習慣を身につけましょう。歯間ブラシや、フロスも一日一回はすると、かなりスッキリします。是非やってみてください。