遅くなりましたが、大分に行ってきたのでご報告です。
今回大分に行ったのは、大分県自治人材育成センターで「『創生人材』交流・学習会」という研修の講師を務めるため。
大分のような遠方からお声がけいただけるなんて、大変嬉しいことです。
私が2017年にガバナンスに書いた『2枚目の名刺を持とう!~職場外の活動でキャリアの自律を~』という記事をご覧になった担当者の方が連絡をしてくださり、あれよあれよと講師を務めることに。
(掲載報告)2枚目の名刺を持とう!──職場外の活動でキャリアの自律を(月刊ガバナンス)
研修の講座名は「創生人材」交流・学習会となっていますが、業務外の自主活動に取り組んでいる人、これから取り組みたいと思っている人が集まって学び、そして交流をするという趣旨の研修でした。
そこで私に任されたのは
午前中に基調講演(110分間)
午後にパネルディスカッションのコーディネーター(90分間)
あとは、要所要所で総括コメントをするという不慣れだし、どうしたらいいのか分からなくなるようなコメントの指令もいただきました。
今回、この基調講演とコーディネーターのそれぞれで、私にとっては大きな学びを得ることができました。
まず、基調講演。
基調講演では、結論から言えば、これまではたくさん話し過ぎていたということに気が付きました。
今回、基調講演としてお預かりしたのは110分間。
これまでの私の実績では、60分間~90分間くらいが持ちネタとしている講演で慣れている長さです。
なので、これまでと同じ感覚で準備をすると時間が余ってしまいます。
そこで今回は今までやってこなかった形式に挑戦しました。
それが、講演の中に「ワーク」を挿むという形式。
よく考えたら私自身が聴いてきた講演の中にはワークを挿むものも多くあり、研修プログラムとしては比較的オーソドックスな形式なのですが、これまであまり積極的に取り入れてきませんでした。
せいぜいが問いを用意して隣の人と話してもらうくらい。
今回は、予め会場のレイアウトを“島形式”にしてもらい、5~6人で一つのグループとして着席してもらいました。
こんな感じ。
110分間の中で、
私が話すパート→ワーク→話す→ワーク→ ……
とパートを区切りながら進めることにしました。
やってみるまでは不安でしたが、この形式は受講生の“参加の度合い”も高まりますし、参加者同士の交流も促進されるので、非常にやりやすかったです。
ちなみに実施したワークは、
「色を使って4分割自己紹介」(アイスブレイク)
「自分のキャリア、不安? 安心?」
「いくつの顔を持ってますか?」
「心がピクッと動く音に耳を澄ます」
の4つを一つあたり10~15分間程度でやろうと思いましたが、最終的に4つ目のワークは時間の関係でホンの触りをご紹介するだけになってしまいました(反省)。
ワークを挿みながらお話した内容は、これまで使ってきたものから話す内容も話す順番も半分以上は見直して、臨みました。
一番大きな変化は、話す量を大きく減らしたこと。
与えられた時間が今までより長かったので、新たにワークを追加しましたが、話す量は維持するのではなく減らしました。
よくよく考えれば分かることですが、私自身は専門家として貴重な知識を皆さんにお伝えする立場ではありません。
なので、話した分だけ受講生に価値を届けられるわけではないんですね。
それよりも受講生にとっての学びの大きさは、私が話したことを聴いて彼ら自身が如何に自分の中で考えられるかにかかってきます。
だから私がたくさん話し、たくさん伝えるのではなく、話す量は減らしながら、話す言葉の中には問いかけをできるだけ増やし、その場で問いかけを受け止めて考えてもらう“間”を取ることを大切にしました。
イメージは
聴く→考える→対話する→気付く・変化する
という大人の学びのステップ。(中原先生の著書『働く大人のための「学び」の教科書』)
受講生がこのステップを辿れるように、基調講演の中でワークと話すことの内容・順序を組み立てました。
考え方としては、ワークショップデザイナーとして、ワークショップのプログラムデザインの作業をするのと、ほとんど一緒です。
また、こちらの本で読んだいくつかの工夫を本当に小さな実践ですが取り入れたりもしています。(私が自主活動・パラレルキャリアをやるようになるまでの心の動きを追体験していただいたり)
1秒でつかむ 「見たことないおもしろさ」で最後まで飽きさせない32の技術
今回の基調講演でのワークを含めた様々な仕掛けが、受講生にとってどのように作用したのかは、実際のところ客観的には分からないのですが、
自主活動の実践に向けて背中を押してもらえた
自主活動のハードルが下がった
モチベーションがさらに上がった
無償でも無形資産はしっかり稼ぎたいと思います
などのコメントとともに、「こんな話が印象的だった」というような感想もいただけたので、受講者によって差はあるでしょうが、ある程度言葉が届いて、受講者自身の気づきや変化につなげていただけたのかな? と楽観的に受け止めています。
アンケートの結果を拝見するのが楽しみです。
アンケートを待たずに改善できるポイントは、改善して次の機会に備えたいと思います。
もうこの記事も長くなったので、パネルディスカッションのコーディネーターを務めて学んだことは、本当に少しだけ書き残しておきます。
まず大前提として、パネルディスカッションって、9割方つまらないですよね(笑)
何がパネルディスカッションをつまらなくしているのかは諸説あると思いますが、私が個人的にいつも感じているのは、シナリオが整えられていることで
“ライブ感”が失われてしまう
表面的なやり取りに終始してしまう
この2点が残念だな~と。
なので、今回は登壇者の皆さんのためのシナリオも一応は準備されていたようですが、そして、それに沿って登壇者の皆さんは発言する内容をご用意いただいていたようですが、シナリオは一旦、脇に置いて、ライブ感を重視しつつ、登壇者の考えの本質的な部分まで掘り下げることに挑戦させていただきました。
コーディネーターを任されながら、ただ我がままにシナリオを外れた進行をさせていただくわけにはいかないので、直前の打ち合わせのときに、皆さんにお願いをしました。
それは、
カッコいいことを言おうをするのは辞めましょう
訊ねられたことに素直に手短に答えましょう
分からないときは、分からないと言いましょう
ということ。
あとは、自然体で私の進行に任せていただければ大丈夫ですから、と。
これもまた私にとっては挑戦でしたが、3名の登壇者の皆さんの言葉は、シナリオに沿って事前に用意されたコメントを読み上げるよりも、断然深いところから引き出せたような手応えを感じましたし、何より、登壇者の皆さん自身が、自分の言葉でその都度考えながら話していた姿に聴き手の皆さんも共感したり、勇気をもらったりしていたように感じました。
今回の大分での研修講師の務めでは、基調講演にワークを取り入れるなど様々な仕掛けを施したこと、パネルディスカッションではコーディネーターとしてライブ感を大切にしつつ登壇者の言葉を引き出せたことなど、私にとっては本当に学びの大きな時間を過ごさせていただきました。
次はアンケートを拝見してから、今回の研修全体のふり返りについても書いてみたいと思います。
今日はまずは講師という立場で、自分が実施したプログラムなどについてふり返りました。
センターの職員の方、今回の検収の企画・準備など携わった自主活動グループの皆さん、そして受講生の皆さん、本当にありがとうございました。
ご案内です。
「公務員おしゃべりカフェ」という、現役公務員と公務員志望者がカフェに集まって互いに話したいことを話すというゆるい対話の場を定期的に開いています。
ぜひ、学生さんなど公務員への道について考えている人も、現役公務員でちょっとおしゃべりしたい人も、私たちの公務員おしゃべりカフェに、ぜひ遊びに来てください!
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●公務員おしゃべりカフェのご案内
【日時】2019年2月13日(水)19時~21時
【場所】池袋駅または新宿駅周辺のカフェ
【参加費】飲食費実費
【参加方法】
公務員キャリアデザインスタジオにメール(k.careerdesign☆gmail.com ←☆を@に置き換えてください)で氏名と参加者区分(公務員志望者・内定者 か 現役公務員 か)と「●月●日来店希望」と伝える。
メールで「公務員おしゃべりカフェ」が開店する会場(リアル店舗のカフェ)の情報が届く。(※迷惑メールのフィルター設定にご注意ください)
「公務員おしゃべりカフェ」が開店する会場(リアル店舗のカフェ)に行って参加している公務員と好きなことをしゃべる。
↑来店方法はこれだけ。
皆さんのご来店をお待ちしています!
ここ最近の回の開催報告ブログがこちら
【開催報告】あなたたち、結局最終的にどうなりたいのさ!?(公務員おしゃべりカフェ)
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●公務員おしゃべりカフェ関係のブログ記事
ちなみに、こちらは公務員おしゃべりカフェに関する過去のブログ記事です。
【開催報告】あなたたち、結局最終的にどうなりたいのさ!?(公務員おしゃべりカフェ)
今年もリアルを語りましょ! 公務員おしゃべりカフェ、今年もやりますよ~



