Ma Raineyの歌声はなんて力強く生命感に満ち溢れているのだろう。"Mother Of The Blues"と呼ばれたMa RaineyことGertrude "Ma" Rainey(旧姓Pridgett)はGeorgia州中央西部に位置するColumbusでMinstrel Performerの娘として生まれ、Gertrude Pridgettとして10代の頃からSinger、Dancerとしての活動を開始している。14歳の時にBlack Vaudeville芸人たちと共演するようになって、彼女の人気は急上昇した。1904年にWill "Pa" Raineyと結婚した後は、"Ma" Raineyとして知られるようになったが、その時、既に彼女は南部で最も人気のあるVaudeville Starの一人となっていた.のだった。彼らはThe Rabbit Foot MinstrelsとTourを行い、南部でBluesに出会ったMaは、それを自分のRepertoireに取り入れるようになり、Tolliver’s Circus and Musical Extravaganzaに所属した1914~16年ごろには、自分たちのGroup Rainey and Rainey, Assassinators of the Bluesを結成した。こうしてMaは伝統的なVaudeville ActからBlues Singerへ見事に転身を遂げていく。Energyに満ち、力強さとAfro- Americanとしての誇りが感じられる、そのVocalの、彼女独特の“Moaning” Singing TechniqueとStageでの魅力的な立ち振る舞いは観客を魅了した。1916年に結婚生活は終わりを遂げてしまったが、Maは自身のバンドMadam Gertrude Ma Rainey and her Georgia Smart Setsを率いてTourを開始し、それは大成功を収めるのだった。その結果、MaのSolo公演は人種の垣根を取り払い、Afro-Americanであることの誇りや彼らの家族生活、人種差別を、その歌を通じて伝えていく事になる。何より素晴らしいのは、彼女の自作曲では、古典的なBluesの題材のみならず逆境にあっても屈しないことや、当時Taboo視されていたQueernessなどについても、さりげなく歌っていることであろう。
『Ma Rainey's Black Bottom』は85年にYazooからリリースされたMa RaineyのCompilation Album。
アルバム1発目の“"Ma" Rainey's Black Bottom”は82年に August Wilsonによって戯曲化され、2020年にGeorge C. Wolfe監督で公開された映画のタイトルにもなったMa Rainey And Her Georgia Band名義で28年リリースのナンバー。
“Dont Fish In My Sea”も27年に同バンド名義でリリースされたナンバーでJimmy BlytheのピアノをバックにMaの生命感に満ち溢れたVocalがイイ感じ。
24年にParamountに録音された“Booze And Blues”は、Fletcher HendersonのピアノやドラムスにCornetやTromboneもまじえて、包容力のあるMaのVocalが良き。
“Farewell Blues”はMaはさりげなく歌いつつ滲み出るせつなさが良い。
“Stack O' Lee Blues”はMaがHorn隊をバックに伸びやかに歌う。
“Black Eye Blues (Take 1)”は、ようやくギターが加わりMaの気怠いげなVocalも生き生きと伝わる。
歌詞が怖い“Oh Papa Blues”はバンドを従えマッタリした中にMaらしい感情表現豊かなVocalが素晴らしい。
“Blues Oh Blues”もTromboneやTrumpetを始めHorn隊とMaのVocalのCombinationもバッチリ。
“Shave 'Em Dry Blues”はイントロのギターのRiffからMaのEnergyに満ちたVocalまで最高。
“Lucky Rock Blues”は大らかで目の前に綿畑が広がるようなBlues。
“Screech Owl Blues”も和みますなあ。Maはマッタリしつつ力強く歌い上げていくのが良い。
“Georgia Cake Walk”は上述の“"Ma" Rainey's Black Bottom”のB面曲。
Tampa Redのギターがご機嫌な“Sleep Talking Blues (Take 1)”。
最後をシメるのは貫禄の“Yonder Came The Blues (Take 1)”。
◎Shave 'Em Dry Blues/Ma Rainey
(Hit-C Fiore)









