Black Uhuruの登場は自分にとっては、かなり衝撃的ではあった。英国でPunkとReggaeが共鳴し、The CrashやStiff Little FingersがReggaeの影響をモロに受け、The SlitsのAri-UpとAdrian Sherwoodを中心としたDub UnitのNew Age Steppersが登場してReggae、そしてDub、Lovers Rockが自分にとって何よりRealityと生命感を持った音楽として魅力的であった時代、そしてPunkドップリ一筋だった自分がWeller兄貴に影響を受けてModな道に入ってSoul/R&B、Funk、Jazz、Blues、Latin Musicに興味を持つようになっていった頃、彼らの音楽が突然現れた。当然のことながら後追いで80年代に突入してから彼らの存在を知った自分にとっては、Black UhuruといえばSandra "Puma" Jonesが加入していた時代なのである。つまり79年の『Showcase』から86年リリースの『Brutal』までの作品である。既に過去の焼き直しをするだけの形骸化したPunkからは心が離れていた当時の自分にとって、Black Musicと第三世界の音楽こそがRealityと生命感を持った音楽となり、中でもReggaeは、そのサウンドの面でも大いに興味を持っていたところだった。ご存知の通りSly & Robbie(Sly Dunbar/Robbie Shakespeare)が全面的に脇を固め、演奏のみならずProduceも担当するようになった彼らは80年代に絶頂期を迎えていく。本作は『Showcase』に続く通算3枚目のアルバム。Island Recordsに移籍し世界へ目を向けた本作は日本盤は2年遅れて82年のリリースだったように思う。ジャケットが印象的だけど、実は大好きなSandra "Puma" JonesのVocalが少々抑え目な本作品は他のアルバムに比べて分が悪い。自分の中では『Red』や『Chill Out』の完成度の高さに比べるべくもない感じではあった。しかし、それでも衝撃的だった。このDarkで地を這うような重く沈み込みウネリを生みだしElectronic Drumsが飛び跳ねるサウンドはReggaeの新しい時代の幕開けを知らせてくれたようだった。
『Sinsemilla』はBlack Uhuruが80年にIsland Recordsからリリースしたアルバム。
Black Uhuru創設者のDerrick "Duckie" SimpsonにLead VocalのMichael Rose、そしてSandra "Puma" Jones、鉄壁のTriangle。演奏陣はSly & RobbieにAcoustic PianoとOrganにAnsel Collins、ギターにBertram "Ranchie" McLean、PercussionにUziah "Sticky" ThompsonというThe Revolutionariesの面々にギターに名手Rad "Duggie" Bryan、HarmonicaにJimmy Beckerというメンツ。
アルバム1発目は“Happiness”。この時期のSly & Robbieの象徴でもあるElectronic drumsの音で幕を開ける。重心の低いRhythmにのってMichael Roseが淡々と、しかし魂を込めたVocalで歌い上げていく。
“World Is Africa”は重くウネリを生みだすリズム隊にのって心地良いフレーズを奏でるギターがご機嫌だ。
Electronic drumsの音で始まるイントロから惹きこまれる“Push Push”はドッシリとタメをきかせたSly Dunbarのドラミングが素晴らしい。
“There Is Fire”も重量感のあるリズム隊にJimmy BeckerのHarmonicaが気持ち良すぎ。Darkな曲が続くのでアルバムのアクセントとしてはバッチリ。
似非チャイナ風のピアノのRiffで始まる“No Loafing (Sit And Wonder)”。これまた生命感に満ち溢れたリズム隊が最高。
タイトル曲“Sinsemilla”。PolyrhythmicalなDunbarのドラミングが炸裂しぶっとく重たくウネるRobbie Shakespeareのベースが最高。
“Endurance”はアルバムで一番好きな曲。裏に入るElectronic drumsの気持ち良いこと。PumaのChorusも良き。
アルバム最後をシメるのは“Vampire”。哀感に満ちたVocalが絶品である。
◎Push Push/Black Uhuru
◎Sinsemilla/Black Uhuru
(Hit-C Fiore)









