Live At The Fabulous Forum! 1972/Albert King | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 Albert KingといえばFlying V、"Lucy" という名が付けられたFlying VはDan ErlewineBradley Prokopowによって2代目、3代目と引き継がれたが、やっぱり1958 Gibson Flying Vですなあ。映画『Wattstax』で愛機"Lucy"を弾きながら歌う巨漢の左利きギタリストAlbert Kingは強い印象を残してくれた。Stax時代のBooker T & The MG'sをバックにFunkyなBlues路線も後にMuscle Shoalsに出向いた『Lovejoy』のSwampyなBlues Rockも、Stax倒産後のUtopia時代の『Truckload Of Lovin'』、『Albert』、そしてAllen Toussaintを迎えた『New Orleans Heat』あたりの試行錯誤で路線を拡げていったけれど独自の個性を失って今一つな時代もずっと聴き続けているわけだけど、以前ご紹介した『Live Wire/Blues Power』や『Albert Live』、後に発掘された『Wednesday Night in San Francisco』や『Live in the '70s』、『Rainin' in California』などの未発表の発掘Live音源なんかを聴いていると、やっぱりLiveでのAlbert Kingは格別だなあと、素直に思うのであった。さて、本日ご紹介するのは、そんな中でも特にお気に入りのLive AlabumStaxに所属していた時代にCalifornia州InglewoodにあるForumで行われた演奏の模様を収録した未発表のLive Albumが2015年に発掘されたのである。OrganにJames Washington、ベースにBill Rennie、ドラムスにSam King、そしてギターにDonald Kinsey、Tenor SaxにRick Watson、TrumpetにNorville HodgesWilbur Thompsonというメンツ。72年といえば上述の8月20日に Los Angeles Memorial Coliseumで行われた『Wattstax』に出演した頃。正に全盛期で脂がのりきっていた頃歌と演奏が楽しめる。Booker T & The MG'sやThe Memphis HornsThe Bar-KaysThe Movementに比べればKinsey以外は知名度こそ高くないが、バックの演奏もここではAlbertを盛り立てるべく熱演である。

 

 『Live At The Fabulous Forum! 1972』は72年California州InglewoodにあるForumで行われた演奏を収録したAlbert King のLive Album

アルバム1曲目は62年にBobbinから7", 45 RPM, Singleでリリースした“Got To Be Changes Made”。コレだよ、コレの痺れるギターの音から始まりHammondをバックにしたAlbertのVocalも貫禄十分。独特のEmotionalなチョーキングが炸裂して魂入りまくった演奏が最高。

72年リリースの代表曲のひとつとなるMinor BluesI'll Play The Blues For You”。冒頭や曲の途中のAlbertの語りも雰囲気タップリで沁みますなあ、コレは。Hammodも含め淡々としながらも盛り立てていくバックの演奏も含め、やっぱりこの曲のLiveはグッとくるものがありますなあ。

Howlin' Wolf64年のChessからのSingleKilling Floor”。69年リリースのアルバム『Years Gone By』でのBooker T & The MG'sのタメのきいた演奏もご機嫌だったが、こちらはTempoを上げて勢い勝負

72年のアルバム『I'll Play The Blues For You』の最後を飾った“Angel Of Mercy”。このMinor BluesもAlbertのVocalが沁みますなあ。勿論、抑え気味に入って待ってましたとばかりにソロで炸裂するギター・ソロは最高。

Blind Lemon Jeffersonの“Matchbox Blues”はご機嫌なギターのRiffで始まり軽快に盛り上げていく

Herbie Hancockの“Watermelon Man”は上述の『Live Wire/Blues Power』の冒頭を飾った曲。こちらはハネた16beatのよりFunkyな仕上がり

I'll Play The Blues For You』収録のAnn Peebles71年のSingle“Breakin' Up Somebody's Home”はSoulfulなAlbertのVocalが素晴らしい。けっして派手ではないがHorn隊もイイ味を出している。

最後を飾るのは11分越えのギター泣きまくりの熱演Stormy Monday”。

I'll Play The Blues For You/Albert King

(Hit-C Fiore)