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BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 20日の日本経済新聞の社説が今回の自己中心的な衆院解散に強い批判を浴びせている。いつも政権寄りの報道をしてきた日経も、さすがに、その経済音痴ぶりに激しく危機感を憶えているのだろう。19日の記事でも選挙目当ての日和見主義だと、過去の発言との矛盾を指摘して痛烈に批判している

首相発言が一転 「即効性ない」→「悲願」と積極姿勢に

日本経済新聞 1月19日

 

11月の代表質問で「事業者のレジシステムの改修などに一定の期間がかかる」などと何度もレジガー連発しており

12月の同紙のインタビューでは

「選択肢としては排除しないが、物価高対策としては即効性がないと判断をした」

それが野党が消費税ゼロを打ち出したら焦りまくりで後追い

発言がブレまくり(笑) 

ところが、それも期間限定で全く意味なし。さらに検討だそうだから、おそらく選挙に勝ったら消費税減税しない可能性が高い。

しかも野党は消費税ゼロの財源を示したにもかかわらず、財源すら示せずに未だに借金増やしまくって積極財政」(笑)だのお花畑ホザイて債券市場から、この売国政権はNO!を突き付けられているのだ。

円安誘導中国人日本の高級住宅地タワマン風光明媚な一等地買い漁り買い占めている現実を、このバラマキ売国政権はどう考えているのだろうか?

 

 Titãs80年代初頭に登場したSão Paulo出身の大所帯のRock Bandで、音楽性も多岐にわたる。彼らの最初の9人のメンバーBranco MelloCiro PessoaArnaldo Antunesという3人のVocalistMarcelo FromerTony Bellottoという2人のギタリスト鍵盤奏者Sérgio BrittoMulti-InstrumentalistPaulo MiklosベースNando ReisドラムスAndré Jungというメンツだった。Punk~New Wave以降英米のRockから強く影響を受けた音楽性を持ったバンドがBrasilから80年代には続々と生まれてきたが、彼らの場合は、それぞれに個性豊かな各メンバー交互にLead VocalBacking Vocalを担当していくところがBrasilらしいというか、劇団風というかアイドル・グループ的なところが興味深い。しかし中身は社会的なMessageを含み歌も演奏もかなりの実力派であり90年代にかけて、彼らはBrasilの代表的なRock Bandになった。Titãsといえば、個人的にはVocalのArnaldo Antunesの存在が自分にとっては大きかった。大好きなMarisa Monteを通してArnaldoが関わっている作品を知ったのだ。Marisa Monteの89年にリリースされたDebut AlbumにしてRecorded Liveの『MM』の冒頭を飾ったのが87年にリリースされたTitãsのアルバム『Jesus Não Tem Dentes No País Dos Banguelas』に収録されていた“Comida”であったり91年のアルバム『Mais』の冒頭を飾るのがArnaldoとArto LindsayとMarisaの共作曲“Beija Eu”であったりArnaldo単独の楽曲も収録されていたし以降のアルバムでもArnaldoとの共作曲があったりしたのだが、なんといってもMarisa MonteがCarlinhos Brown、Arnaldoと組んだTribalistasでその存在を強く意識することになった。さて、本日ご紹介するのは85年にリリースされたTitãsの2nd Albumである。VocalのCiro Pessoaは既に脱退しておりドラムスがAndré JungからCharles Gavin交代している。

 

 『Televisão』はTitãs85年WEAからリリースしたアルバム。

アルバム1発目はタイトル曲“Televisão”。Punk~New Wave以降スピード感のあるタテノリキレキレのナンバー。

ゴリゴリしたギターのRiffで始まるReggae/Ska調の“Insensível”は鍵盤のSérgio Britto作。

Paulo MiklosArnaldo Antunes共作の“Pavimentação”はFunkyでウネるSynthesizerと勢いのある野郎Chorusが印象的。

VocalのBranco Melloと脱退したCiro Pessoa共作の“Dona Nenê”はCathcyで疾走感のあるNew Wave感覚を感じさせるナンバー。

ベースのNando ReisとギターのTony Bellotto共作の“Pra Dizer Adeus”はアコギをジャンジャカかき鳴らし気持ち良さそうに歌うVocalが良い。

Arnaldo作の“Não Vou Me Adaptar”もBeatも含めNew Wave感覚に満ちたナンバーだが、バックのギターなど味わい深い演奏が良い。

Sérgio BrittoとギターのMarcelo Fromerの共作“Tudo Vai Passar”もgターが如何にもこの時代らしいカッティングだがVocalはBrasilらしい歌心が感じられる。

Branco Mello作“Sonho com Você”はOldies風ハチロクの甘く切ないRock A Ballad

イントロのFunkyなギターがご機嫌なNando Reis作の“O Homem Cinza”。

Autonomia”はArnaldoMarcelo、Pauloの共作でVocalはPaulo担当の、これまたNew Waveなノリのナンバー。

アルバム最後をシメるのはSérgioMarcelo共作の“Massacre”。性急なBeatEvilなギターのRiffにのって複数のVocal畳みかけるTitãsらしいナンバー。

Pavimentação/Titãs

(Hit-C Fiore)

 年末調整で思っていたより多くの金額が戻ってきて喜んだ方は多いだろう。そりゃ、そうだよ、それだけ無駄な税金を沢山払ってきたわけだから。これが増税真理教の手口なのである。姑息にステルス増税をコソコソ増やしてきて今年あたりから、その辺が露骨に国民生活影響を与える。だからボロが出ないうちに解散するのだ。実質賃金が下がり続け物価上昇対策を一日も早く実施すべきなのに、ここで解散して予算先送り実際に国民の生活をまったく考えていないと言われても仕方ない。官僚上がりの大臣様がボケかまして上がりまくった米の値段は下がる兆しもなし

 えっ食品消費税ゼロって!?野党の後追いじゃん。

しかも野党のように恒久的にゼロではなくて2年間って(笑)

選挙で勝ったら、その後増税する気満々だろう。

しかも期間限定でゼロにしたら全く意味ないしかえって逆効果だろうに。裏金議員も壺議員もいつの間にか復活。なんだよ、みそぎが済んだって(苦笑)

「責任ある積極財政」(笑)とホザイてるが、要は円安誘導で大企業の株価を上げ、副作用で円安とそれに伴う物価高を加速させている

それで国民を騙せると思っているのだろうか。日本国民舐めてんじゃねえぞ売国壺政権が。

そもそも「レジガーレジガー」連呼して消費税減税は無理と言い張っていたんじゃないのか。焦りまくってショボい野党の劣化版の時限的(笑)って、どんだけ節操ないんだろうか、増税真理教の壺連中は。

 

 Maggie BellScotlandGlasgowの北西部に位置するMaryhill出身の女性Vocalistで、60年代末から70年代前半に活動していたStone The Crowsで人気を博し、"英国のJanis Joplin"との異名も呼ばれたという。音楽一家に生まれたMaggieは10代の頃から人前で歌うことを始めて15歳で学校を中退し、昼間は働きながら夜は歌手としての活動を続けるようになる。幾つかのバンドを転々としてギタリストLeslie Harveyとバンドを結成してLed ZeppelinのManager Peter GrantからStone The Crowsと命名される。残念ながら73年6月に同バンドが解散するとMaggieはソロ活動を開始して、Atlanticから74年に初のソロ・アルバムとなる『Queen Of The Night』をリリースする。Jerry WexlerのProduceによりNew Yorkで録音され、後にStuffを結成するCornell DupreeRichard TeeSteve GaddらにChuck Rainey、Hugh McCracken、Ralph MacDonaldArthur JenkinsBarry GoldbergLeon Pendarvisといった一流Session Manが演奏し、The Sweet Inspirations がBacking Vocalsを務め、J.J. CaleDonny FrittsDan PennJohn Prineの作品を取り上げているが、SwampというよりBluesやFunk色の強いJazzyなSoul路線のアルバムで、コレはコレでありかな、という感じ。続くSwan Songからの75年作の『Suicide Sal』ではJimmy Pageがギターを弾いているのが話題となったけれど、GonzalezのDeLisle Harperのベース、Pete Wingfieldの鍵盤、Hugh Burnsのギター、Tucky BuzzardのPaul Francisのドラムスがご機嫌なBritish Funky Rockに仕上がっている。さて、本作は74年10月3日LondonRainbow Theatreで行われた公演の模様を収録したLive Albumで、2002年に発掘されてAngel Air Recordsからリリースされている。

 

 『Live At The Rainbow 1974』はMaggie Bellのソロ開始時の74年の公演を収録したLive Album。メンツはギターにPete Brown & Piblokto!のBrian Breeze、ベースに名手Mo Foster、鍵盤にPete Wingfield、ドラムスにPaul Francis

アルバム1曲目は2nd AlbumSuicide Sal』収録のZoot MoneyColin Allenの共作“Coming On Strong”。演奏は勿論、MaggieのVocalも生命感漲るノリノリの勢いでいきなり盛り上がりまくり。

続いても同アルバムからFreeの“Wishing Well”。重心の低いリズム隊にのってMaggieもSoulfulなVocalで魅了するご機嫌なFunky Rock

As The Years Go Passing”ではMaggie渾身のBlues魂が炸裂、バックの演奏も素晴らしい。Wingfieldのピアノ・ソロ、続くBreezeのギター・ソロもEmotionalに盛り上がって文句なし。

2nd Album収録のSutherland Brothersの“I Was In Chains”はScotlandのTraditionalな香りをMaggieがジックリと歌い込んでいる。

イントロのギターのRiffからご機嫌なFunky RockSuicide Sal”。Funkyに低音でウネるベースWahをきかせたギター、跳ねるピアノタメのきいたドラムスが気持ち良すぎ。勿論、Maggieの歌いっぷりも文句なし。

2nd Album収録The Beatlesの“I Saw Him Standing There”。疾走感に満ちたノリノリの仕上がりで、これまた最高。

ギターのBrian Breeze作“The Preacher”。Bluesyなギターのインスト曲。続いてStone The Crowsでもやっていた“Penicillin Blues”。

10分越えの“Soul Medley”ではWingfieldのBoogie-Woogie Pianoから“Hey Paula”まで飛び出す。

続く“Medley”ではDelaney & Bonnieの“The Ghetto”とB.B. Kingの“Rock Me Baby”が登場。Trad“Aileem Mochree”を挟んで最後をシメる“Medley”はThe Isley Brothersの“Shout”で始まりGospelの香りを漂わせて大団円

Penicillin Blues/Maggie Bell & Midnight Flyer 

(Hit-C Fiore)

 Destructionドイツ南西部に位置しスイス・フランスドイツの三国国境に近いRhein川の東側にある都市Weil am Rhein80年代前半に結成されたThrash Metal Band。Punk Badでドラムを叩いていた自分を誘ってくれたThrash Metal Bandの先輩たちが、当時色々と教えてくれたバンドの中にJudas PriestやAcceptがいて、興味を持った自分に、後になって、実はヨーロッパにもこんな奴らがいるんだよとKreatorSodomといったドイツのバンドのレコードをいろいろ貸してくれてThrash Metal道を叩きこまれたのであった。その中に彼らのこのアルバム」があったのである。当時、MetallicaSlayerAnthraxといった米国のThrash Metal Bandしか知らなかったのでドイツにもこんなバンドがいたんだと驚かされた。Destructionというバンドは82年にKnight of Demonとして結成された当時は4人組であったらしいが、Vocalがバンドを脱退し、ベースのMarcel "Schmier" SchirmerがVocalも兼ねることになってギターのMichael "Mike" Sifringer、ドラムスのThomas SandmannというTrio編成で84年11月に『Sentence Of Death』というDebut EPをリリースしているが、いきなりすごいタイトルである。本作は85年SPV GmbH. 傘下のSteamhammerからリリースされたDebut Album『Infernal Overkill』に続く2作目のアルバムとなる。SchmierのベースとVocalにThomas Sandmannのドラムス、そしてMichael Sifringerのギター、このひたすら攻撃的で凶暴なスタイルでガンガン突き進んでいくTrioの演奏は、いかにもドイツっぽくて面白かった。演奏技術云々ではなく、とにかく若さに任せて怖いもの知らず勢い勝負前のめりになってひたすら暴走していく姿勢は爽快ですらあった。当時テクニック重視でThrashを聴いていた自分にとっては、Punk魂をも再燃させる初期衝動とガムシャラに猪突猛進していく破壊力に思わずヘドバンしながら聴いていたものだ。

 

 『Eternal Devastation』はDestructionが86年Steamhammerからリリースしたアルバム。

アルバム1発目は“Curse The Gods”。ギターの爪弾きから不穏なムードが徐々に高まってドラムのカウントでゴリゴリした彼ら特有のRiffが始まりいきなり突っ走る全開モード。Death声というのだろうか、自分は詳しくないがSchmierのおどろおどろしいVocalがShoutしてホラー映画のごとき雰囲気が最高。

Confound Games”もジャリジャリザクザクした特徴的なギター喉に負担かけまくりのDeath声Vocal、いきなり高音でShoutというSchmierさん、なりきってますなあ。

Life Without Sense”はドラムのカウントで凶暴で攻撃的なサウンドが炸裂する。緩急つけた展開の中でひたすらガリガリ攻めたてるギターが良い。

United By Hatred”もドラムのカウントで始まり、Rhythm Changeをまじえながら明日なき暴走が気持ち良い。サウンドの要ともいえるギターが暴れまくる様が圧巻である。

Eternal Ban”はカウントに続いて高速Tappingが飛び出し、Death声Vocalは一歩間違えるとアレなわけだけど、雰囲気を出している。ギター・ソロもカッコイイ。

Upcoming Devastation”は腰を落としてガッツリとキメるギターのRiffから、お約束の無軌道な暴走に展開、、再びTempoを落として重戦車のごとく重心低く攻めて、再びTempoを上げて突進していくインスト曲。

アルバム最後をシメるのは意表をついて欧州抒情を感じさせるギターのArpeggioで始まる“Confused Mind”。まあ、そこからガリガリの紙やすりギターのRiffで疾走していくわけであるが、爆走ぶりが気持ち良い。

Eternal Ban/Destruction

(Hit-C Fiore)

 Chicago GangstersOhio州Akronで結成され60年代末から70年代前半何枚かのSingleをリリースしているThe Harmonicsを母体としたFunk Group。Creditを見てみると、Mac & MacことドラムスのChris McCantsと鍵盤/ギターのSam McCantsに加えてVocalのJames McCants、TromboneのLeRoy McCantsという、おそらく彼らは兄弟なのだろうか。そのMcCants兄弟を中心とした彼らはバンド名通りChicagoに活動の場を求めた。Ohioからは70年代から80年代にかけて、Ohio Playersを始め、Slave、Sun、Dayton、 Lakeside、Faze-O、Zappといった個性的で強力なFunk Bandがひしめき合って、所謂Ohio Funkなどと呼ばれていたわけであるが、ジャケットが素晴らしい本作で彼らの故郷OhioのFunk魂はそのままに、Chicago Soul甘美で洗練された部分をイイとこ取りしたような作品を期待すると、少々肩透かしをくらうかもしれない。とはいっても70年代Funkの黒光りする数多くの名盤の中に埋もれてしまうにはチョッと惜しいアルバムではある。如何せん、上述のFunk Bandに比較すると圧倒的な個性やOriginalityに乏しく楽曲も演奏も悪くはないが、これといったものがない。残念ながら平均点を手堅く稼ぐFunk Bandといった感じ。75年Gold PlateからギターにPhilip Upchurch、ベースに名手 Richard Evans、鍵盤にTennyson Stephens、ドラムスにBrian Grice、TrumpetにChicago Soulには欠かせないJohn Howell、SaxにClifford Davisを迎えたDebut AlbumBlind Over You』をリリース、こちらはChocago Soul色が強く、Willie Hutchのアルバム『The Mack』収録の高揚感漂う甘美なI Choose You”をCoverするなどMellowでSweetな彼らの良さが出たアルバムで、それはそれで楽しめるものあったが、続く本作ではよりFunk色を強めた作品に仕上がっている。とはいえ、彼らの持ち味ゴッツイFunkよりもBallad系の作品で発揮されているのかもしれない。

 

 『Gangster Love』はChicago Gangsters76年Gold Plateからリリースしたアルバム。メンバーは鍵盤とギターのSam McCants、ドラムスのChris McCants、ベースのAnthony Amos、ギターのDave Yushasz、SaxのSammy Bryant、TromboneのLeRoy McCants、TrumpetのRalph Flemm、VocalのPaul WareRichard EvansはVocalとCongasで参加している。

アルバム1曲目はタイトル曲“Gangster Love”。演奏もVocalも勢いに満ちたFunk Number。派手さはないがHorn隊もイイ感じDiscothequeながら彼らの熱いFunk魂が感じられる。

On The Way”はChicago Soulの影響が出た彼らお得意の甘美なBalladChorusもバッチリで寄り添うStringsも雰囲気タップリ

I'm At Your Mercy”も泣きのハチロク系Ballad

A面最後をシメるのはEugene McDaniels作のRoberta Flack74年のヒット曲“Feel Like Making Love”。この曲は、あえて甘美な路線でまとめずFunky野郎が素朴なノリでかましましたという感じが良い。

Michigan Avenue”はWah Guitar切れ込むHorn隊の緊張感高まるイントロから華麗なStringsが絡み、Funkyに躍動するご機嫌なInstrumental Number

イナタい始まり方で気合の入ったオヤジ声Vocalが飛び出す“Music For The People Pt.1”は腰の入ったドスコイFunk。粘っこいギター・ソロもイイ味出している。

Percussionが鳴り響きギター・ソロが弾き倒すInstrumental Number仕立ての“Music For The People Pt.2

アルバム最後をシメるのはイントロのStringsとScatから泣かせに入る必殺のBalladGot A Little Picture”。泣けと言わんばかりの甘美で切ないナンバーである。

(Hit-C Fiore)

 John McLaughlinを生で初めて観ることが出来たのは、確かPaco de LucíaAl Di Meolaと共にSuper Guitar Troの一員として来日した渋谷文化村のOrchard Hallでのことだった。でも、必死にチケットをとってくれた友人には申し訳ないけれど、当時の自分にとっては、その演奏技巧の高さ音楽自体の創造性可能性の追求に十分に機能しているとは思えなかった。Acoustic Guitarを超絶技巧で弾きこなすギタリストは、ジャンルを問わず、それこそ今では星の数ほど存在する。問題は、その人並み外れた演奏技術によって音楽がどれだけMagicalに輝きを放ち魅力的に聴こえるか、そして可能性を拡げ独創性の高い音楽として心躍らせてくれるかが、自分にとっては一番重要なのであった。とはいえ、彼ら3人の超絶技巧の応酬は、エンターテイメントとしてはそれなりに楽しめるものではあった。McLaughlinが弾くAcoustic Guitarといえば、71年リリースの『My Goal's Beyond』はじめ、それこそ数々の名演が残されている。個人的には79年にリリースしたアルバム『Electric Dreams』の冒頭を飾る“Guardian Angels”でのAcoustic Guitarが一番好きなのであった。さて、本作は80年代、John McLaughlinがFranceThe Labèque Sistersの姉のKatiaと交際していた時期に制作された一連のおフランス地中海路線(と自分は呼んでいる)の作品となる最初の一枚。曲芸大会となってしまう次作の『Music Spoken Here』やMahavishnu OrchestraShaktiよりも断然こちらが好きなのであった。求道者然としたところや宗教っぽいところから少し離れて、当時のPrivateな事情からRomanticな雰囲気も漂ってこなくはない本作品。Franceで生活していたMcLaughlinが技巧を凝らしながらも全曲アコギを弾いて、François JeanneauCouturier-CeleaといったFranceを代表する名手たちが生み出す地中海の香りを漂わせたSoundscapeが実に心地良く響く。やがてMonacoでの生活を始めるMcLaughlinであるが、この時の生命感に満ち高揚感を漂わせた音楽が自分には一番魅力的に感じるのであった。

 

 『Belo Horizonte』はJohn McLaughlin81年にリリースしたアルバム。注目すべきはFranceのCouturier-Celeaの2人、Fender Rhodes Electric PianoとSynthesizerを弾くFrançois CouturierとベースのJean-Paul Celea、さらに大好きなSax奏者François Jeanneauの参加であろう。そして当時、公私のPartnerであったKatia LabèqueがピアノとSynthesizerを弾き、ドラムスにTommy Campbellという布陣。PercussionでJean-Pierre DrouetSteve Sheman、Violin奏者Augustin DumayらFranceのMusicianが参加して欧州の優美な雰囲気が香り立つ。GuestでPaco de Lucíaが参加しているのも嬉しい。

アルバム1発目はタイトル曲“Belo Horizonte”。いきなりTommy Campbellのドラムスが躍動する。McLaughlinのAcoustic Guitarは勿論、エレピとSynthesizerも雰囲気タップリ。

La Baleine”もいきなりMcLaughlinがAcoustic Guitarを弾き倒し、しかしバックの演奏が地中海の香りをふりまき、これが実にイイ感じ。

Very Early (Homage To Bill Evans)”はタイトル通り、前年に永遠の別れを告げたBill Evansに捧げられた美しいナンバー。1分チョイで終わってしまうのが非常に残念

One Melody”もAcoustic Guitarの優美な調べのバックでTommy Campbellがキレキレのドラミングを披露しているのが実に気持ち良い。Jean-Paul CeleaウネるベースPercussionも利いている。

Stardust On Your Sleeve”もFrançois JeanneauのSaxが浮遊感に満ちたサウンドの中で素晴らしい効果を上げている。

Waltz For Katia”、もうデレデレっすなあ。これがAugustin DumayViolinが優雅に歌うご機嫌なJazz Rockに仕上がっているのである。Karitaのピアノも素晴らしい

Zamfir”も南欧的穏やかで眩しい陽光の下、生命感と高揚感に満ち溢れたナンバー。MelodyChordにアコギの響きがバッチリ機能している。これぞ技巧が高い音楽性に機能している好例

アルバム最後をシメるのは“Manitas D'Oro (For Paco De Lucia)”。勿論、タイトル通りPaco de LucíaMcLaughlinDuo。これは最高。

Belo Horizonte/John McLaughlin

(Hit-C Fiore)

 Lonnie BrookことLee Baker Jr.LouisianaSt. Landry ParishにあるDubuisson生まれのギタリストではあるが、50年代初頭Texasに移りGuitar Jr.を名乗って活動し、50年代末Chicagoに拠点を移してLonnie Brooksを名乗る(Luther Johnsonが既にそこでGuitar Juniorの名前で活躍していた)ようになって、そのスタイルを確立して活躍した。そのWildなBaritoneのVocalとギターは基本Chicago Bluesなんだけど、その出自もあってか、Zydecoを取り入れたり、Swampな香りが漂い、型に縛られない独自の個性を発揮している。時々Funkyだったりロッケンローな勢いやオチャラケ感も出したりする、その辺りが所謂大物感がいつまでも出ない感じもしないではないけれど、以前ご紹介したSon Sealsもそうだけど、この手の日本ではイマイチメジャーな存在になれないBlues Guitaristは、やっぱり本場のLiveで、その良さが存分に発揮されるのではないかなという感じ。Studio録音では、今一つ、そのハッチャケぶりが発揮できていないというか、決して悪くはないんだけど、勿体ないという感じ。本日ご紹介する音盤もRelaxしたJam Session風心地良く聴けるし、お気に入りのアルバムなんだけど、Alligator Recordsから88年にリリースされた『Live From Chicago - Bayou Lightning Strikes』なんか聴いちゃうと、ジャケットの、らしくないオスマシさんな感じも含めて一体どうしちゃったんだ?という気もしないではない。Louisianaの農場Banjoを弾くお爺ちゃんにBluesを教わり、Texasに出てClifton Chenierにバンドに誘われ、ソロになってGuitar Jr.として活躍、Sam Cookeにバックバンドのメンバー誘われてChicagoに来て、Lonnie Brooksの名で活動するも、なぜかGuitar Jr. 名義で69年Capitolから初ソロ・アルバム『Broke an' Hungry』をリリース、本作はそれに続く2ndA Albumとなる。

 

 『Sweet Home Chicago』はLonnie Brooks75年Black & Blueからリリースしたアルバム。ギターに名手Hubert SumlinThe AcesからベースのDave Myers、ドラムスはFred Below、そしてピアノにWillie Mabon、ハーモニカにLittle Mac Simmonsという充実の布陣。

アルバム1発目はタイトル曲Robert Johnsonの“Sweet Home Chicago”。LonnieのVocalもギターも実に気持良い。

Two Guitars Shuffle”はSumlinとBrooksのギターがタイトル通り絡むShuffleだけど、激しくBattleするのではなく、あくまでもマッタリRelaxして心地良いノリ

Tommy Mac Clennanの“Crosscut Saw”はLonnieの男気溢れるVocalがイイ感じ。ギターはちと大人しい感じが残念。

Lowell Fulsonの“Reconsider Baby”。この手のSlow BluesでのMabonピアノはご機嫌だ。Lonnieの歌いっぷりも良き。

大好きなGuitar Slimの“Things I Used To Do”。これは最高。前作となるGuitar Jr.名義のアルバム『Broke An' Hungry』でもやっていた曲で、そっちのEmotionalな歌唱とギターの方が個人的には好きではあるけれど。

Brooks自作のインスト曲The Train And The Horse”。これまた心地良くギターが歌う

Little Walterの“Crazy About My Baby”。こちらはLittle Mac SimmonsHarmonicaとBrooksの熱いVocalがイイ感じのSlow Bluesギター・ソロもイイっすなあ。

Johnny Templeの“Big Leg Woman”はイントロのギターのRiffからイイ感じ。マッタリしてるけれど、このLaib Back感が実に心地良い

アルバム最後をシメるのは勢いのあるノリが抜群の自作曲“Mama Talk To Your Daughter”。

Sweet Home Chicago/Lonnie Brooks

(Hit-C Fiore)

 The Oppressed!はWalesのCardiffで80年代前半に結成されたOi! Punk Band。バンドのメンバーの殆どがSkinheadsである。以前も何度か書いてきたようにOi!/Skinheads系のバンドというのは非常に誤解を受けやすい。特に日本ではOi!というとSkinheadでHooliganで人種差別主義的な右翼のイメージが未だに固定観念として根強く残っているから何度でも書くけれど、Skinheadsは元々Modsから分裂した労働階級出身の短髪でやんちゃな"Hard Mods" ( "Gang Mods")から発展したものでWork BootsBracesSuspenders)をキメてJamaicaRude Boyに憧れSkaRocksteadyを聴いていた連中で、極右と極左に分断が進んだ80年代初頭に多くのSkinheadsは自分たちは非政治的だと称していたにもかかわらず、National Frontなどの極右組織と関係する連中や、白人至上主義であったりHooligan行為を繰り返す愚か者も生んだのも事実である。しかし、その一方で彼らを批判するAnti-FascistでありAnti-Fascist Actionを支持するAngelic UpstartsThe Busines、The Burial、そしてこのThe Oppressed!といったOi Bandが反差別主義を強く打ち出し、Skinheads Against Racial PrejudiceSHARP)を掲げていくOi Bandも出てきた。本来のSkinheadsが持っていた多文化的Identityを取り戻そうとしたOi Bandが存在したということも忘れてはならない事実である。さて、The Oppressed!は、VocalとギターのRoddy Morenoを中心に徹底した人種差別やFascismへの反対を表明してきたバンドで、84年Debut AlbumOi! Oi! Music!』をリリースしている。NYでSkinheadsによるSHARPに出会い、それを英国に持ち帰ってSkinheadsにSHARPの理念を広めたMorenoは今も現役解散と再結成を繰り返しながらThe Oppressed!も活動中である。

 

 『Totally Oppressed/The Oppressed!』は99年にリリースされたThe Oppressed!のCompilation Album。前述の1st Album『Oi! Oi! Music!』や83年リリースのDebut EP『Never Say Die E.P.』に加え85年の『1981/4 - Fatal Blow』から3曲、そして250本しか作られなかったDemo Tape『Oi! The Tape』まで83~84年に録音された彼らの初期音源を収録した全29曲、必聴盤である。VocalとギターのRoddy Moreno、ギターのRussell 'Ducky' Payne、ベースのDom Moreno、ドラムスのLee Jenkinsという4人組。

今回はCassetteでリリースされた『Oi! The Tape』と『Never Say Die E.P.』をご紹介。

1発目“Riot”はがなり立てるVocalに野郎Chorusがご機嫌なナンバー。

Rudeなベースから始まりRoddy Morenoのがなり声Shoutが最高な“Leave Me Alone”。Debut Albumにも収録された。

イントロから血沸き肉躍るJoe Hawkins”は野郎Chorusもバッチリでサビを思わず口ずさんでしまう。

Government”も武骨で荒々しい演奏とVocalに野郎Chorusも最高。

It Ain't Right”はイントロの動き回るベースがイイ感じ。

Debut Albumの冒頭を飾ったWe're The Oppressed”。Liveでも盛り上がりまくる名曲。以上が『Oi! The Tape』から。この曲のみドラムスはJuan Garciaが叩いている。

Never Say Die E.P.』から“Urban Soldiers”は勢いのある野郎Chorusとの掛け合いが熱い。こちらも1st Albumに収録された。

Run From You”は無軌道に突っ走るご機嫌なナンバー。Debut Albumに収録されたVersionに比べるとショボイ音だが、そのあたりも逆に曲の良さがよくわかって味わい深い。

Ultra Violence”も野郎Chorusがド迫力

Riot/The Oppressed! 

(Hit-C Fiore)

 Arielという名の80年代半ば米国Chicagoから登場したTrio唯一残したアルバム。メンバーはギターのMarc ChristiansenMarchristiansenとCredit)、鍵盤のTony Kampick、ドラムスはBob Sheldonという、この3人がllinois州はChicagoでこのアルバムを制作したらしいということ以外、何も情報がなく正体不明のバンドである。当時、ChicagoのLittle MistersなるLabelから自主制作盤としてリリースされた本作が、その筋の方には名を知られるドイツのPaisley PressからCD化されたというので、早速手に入れてみた。Paisley Pressは2010年代半ばくらいから目にした、実にマニアックだけど、痒いところに手が届く、中々魅力的な作品をReisueしているLabelで、最近ではItalyのFurio Chiricoが在籍していたバンドとして知られるTripの最初期に参加していたScotland出身のギタリストBilly Grayの72年作の唯一のソロ・アルバム『Falling Off The Edge』なんてのをReisueしてくれたりしている。ホント、このLabelには結構お世話になっていたりするのであった。さて、本作は全曲Instrumentalで一聴すると、それほど派手さもなく、機材や録音についても残念ながら、お金をかけられていない、時代に埋もれてしまった、よくある自主制作盤といわれれば、確かにそうなのかもしれないけれど、楽曲や演奏自体は決してQualityが低いわけではない。むしろこの時代らしい部分もあるけれど、よく頑張ったなという感じさえする作品に仕上がっている。80年代半ばというのは、Soundのせいもあるかもしれないが、Rock、Funk、Jazzには魅力のある作品がMajorでもMinorでも、ごくごく限られたものになってしまった時代なのであった。そんな不遇の時代に、少々時代を感じさせる部分があるにせよ、ベースレスのTrioで、RockJazzFunkを取り込んで躍動しながら絶妙のEnsembleを奏で、ありがちなFusionに陥っていないところが良い。弾き倒すギター引き締まったドラムスは中々のモノだ。

 

 『Perspective』はAriel85年Little MistersなるLabelからリリースしたアルバム。

アルバム1曲目は“Another Time, Another Place”。ギターのArpeggioから始まるRushを思わせるイントロからHardに弾き倒すギター叩きまくるドラムスはRock魂に満ちた気合を感じさせる。鍵盤も若干手癖気味ではあるものの、速弾きで応酬するが4分足らずで終わってしまって、コレは少々残念。

Banana Blues”は幻想的なギターのHarmonics奏法から小気味良いカッティングShuffleに展開、ピアノ・ソロが始まる。リズムは躍動するが、Reggae的な雰囲気も時折感じるのはギターのカッティングのせいかもしれない。

Moment Of Weakness”はSynthesizerで始まり、Orientalな香りを放つピアノ・ソロが始まる。そしてCoolなバッキングにHardにEmotionalにRock魂を注入するギター・ソロ

Folk Dance”は12/16拍子でPolice/Rush以降の空間系ギターのArpeggio80年代を思わせ懐かしくも案外気持ち良い。Synthesizerも良いアクセントになっている。

Ugh Huh”はUp Tempoで畳み込むJazz RockFunkyでMinimalなギターのRiffウニョウニョSynthesizerFunkyなSynthe Bassがイイ感じ。

Jupiter Whale”は何かが起こりそうな、思わせぶりだが、決して大仰ではないイントロからSuffle、そしてJazzyなWaktzに展開して心地良いピアノ・ソロが飛び出す。

アルバム最後をシメるのは8分越えのアルバム一番の長尺曲“The Ballad Of Kid Rock”。幻想的だが少々大仰なオープニングからギターを合図にHardで6/8拍子に展開、唸りを上げ弾き倒すギターが良い。

(Hit-C Fiore)

 Moneyは英国はWest MidlandsのBirminghamから70年代後半に登場したRock Bandで、残念ながら例によってアルバム1枚とEPを残して消滅してしまったようだ。地元の中古レコード店で偶然に本作を手にした時、ジャケットもどこかパッとしないし、裏ジャケットのメンバーの表情も、なんとなく冴えない感じではあったのだが、その『誘惑の掟』なる邦題がつけられた日本盤の帯のタタキが中々面白くて、つい手に入れてしまったのであった。"全てのブリティッシュ・ハード・ロック・フリークの欲求を満足させるグループ"、そして"ブリティッシュ・ハード。ロックの復権"とある。確かにこのアルバムがリリースされた79年というのは、Punk~New Waveの嵐が席巻した後、所謂British Hard Rockをやっていた連中はかつての勢いを失い、すっかり鳴りを潜めていた時代ではあった。Led Zeppelinは問題作『In Through The Out Door』をリリースし3ヶ月後に解散してしまうし、Black Sabbath78年に、これまた問題作『Never Say Die!』をリリースしたが、翌79年Ozzy Osbourne解雇されてしまう。Uriah HeepDavid Byron後任のVocalist John Lawton解雇され、Ritchie BlackmoreRainbowは、より商業的な方向に進み、VocalistのRonnie James Dio脱退している。Judas Priestだけは気を吐き、日本で人気を博して待望の初来日公演の模様を収録したLive AlbumPriest In The East (Live In Japan)』をリリースしている。そんなわけで、実際は全く期待しないうちに、この音盤を聴いてみたが、これが結構ご機嫌な内容なのであった。メンバー全員がVocalがとれるのでChorsがバッチリで、時にQueen風になったりするのはご愛嬌としてJohn Overton多彩なギターTony Boden引き締まったドラミングLarry Phillips重心の低いベースDavid West-Mullenののびやかで男っぽいVocal、この時期にしては中々の出来である。しかし、残念ながらNWOBHMUndergroundからMajorなMovementとなる前に彼らは消滅してしまった

 

 『First Investment』はMoneyがGullから79年にリリースした唯一のアルバム。

アルバム1発目は勢いのあるギターのRiffがご機嫌な“Mari-Anna”。カッティングArpeggioを絡めながらAggressiveにガンガン攻めるギターがカッコイイ。男気感じるVocalもイイ感じ。

Leo The Jester”もイントロのギターのRiffから盛り上がるナンバー。動と静のContrastの付け方も前曲同様に素晴らしく、Vocalの歌いっぷりも良し。

(Aren't We All) Searching”もガンガン勢いにのって攻めたてる。途中でChorusがいかにもBritishで良き。ギター・ソロもカッコイイ。

(Aren't We All) Searching”もご機嫌なギターのRiffがイントロから炸裂。ここでも抒情的なChorusの使い方が上手く、ギター・ソロもバッチリで、こういうの自分は大好きなんだけど。

Geneva”はQueen風のChorusが飛び出し、例によってAcpustic Guitarをかき鳴らす抒情的なパートも飛び出す、少々凝ったHoard Rockといった感じ。

Cosmic Lullaby”はAcoustic GuitarのインストでTraditionalな香りも感じられて、これまた英国風、最後にタイトルのごときEffectiveな効果が登場する。

B面はいきなり見事なA Cappellaが披露される“Opening Night”。

Finale”もギターのRiffを軸Queen風Chorusが飛び出し、静と動の見事なContrastをつけてBritish Rockらしい捻りのある展開がお見事。

LyricalなギターのArpeggioで始まる哀感漂うBallad風に始まる“Statements Of Demands”。この曲も一筋縄ではいかない

Remembering”もHardなギターとChorusQueen風にキメルるナンバー。

アルバム最後をシメる“Goddess”はBluesyなRiffで始まるが、捻のりあるStrangeな味わいがクセになるナンバー。

(Hit-C Fiore)

 Robin KenyattaことRobert Prince HaynesはSouth Carolina州Moncks Corner出身のAlto Sax奏者New York Cityで育ち、14歳でSaxを演奏するようになった。独学Alto/Tenor/Soprano SaxophoneFluteを学んだというのだから大したものだ。実はKenyattaというと、Atlantic時代の印象が強いのであるが、バリバリの硬派なMusicianなのであった。62年に米国陸軍に入隊し、2年間、軍の楽隊で演奏し、除隊後New Yorkに戻ると、KenyaAnti-Colonial Activist Jomo Kenyattaに敬意を表してKenyattaという名を名乗り、プロの音楽家としてのキャリアをスタートさせた。64年、作曲家/教育者でTrumpet奏者でもあるBill DixonはKenyattaの演奏を聴き、自身がOrganize/ProduceしているOctober Revolution in Jazzに参加するように誘ったのだった。同年12月28日、Kenyattaは負傷したAlto Sax奏者Giuseppi Loganの代役として、Judson Hallで行われていたCconcert Seriesl"Four Days in December"にBill Dixon Quintetの一員として出演した。この間、KenyattaはJohn Coltraneに出会って演奏を賞賛されている。Kenyattaは65年3月19日から20日にかけてContemporary Centerで再びDixonのGroupと共演している。同年4月9日から11日にかけてはCarla BleyMichael Mantle65年に設立したJazz Composer's Orchestraと共演、4月10日に録音されたThe Jazz Composer's Orchestraのアルバム『Communication』に参加した。また、66年にはThe Bill Dixon Orchestraの『Intents And Purposes』 に参加している。そして翌67年にいよいよ初Leader Albumとなる『Until』をリリースしている。69年にParisに渡り『Girl From Martinique』と『Beggars And Stealers』を録音(後者のリリースは77年)し、72年にNew Yorkに戻りAtlanticからジャンル越境のJazz Funk『Gypsy Man』を73年にリリース。本作はそれに続くアルバムである。

 

 『Terra Nova』はRobin Kenyatta73年Atlanticからリリースしたアルバム。8曲中6曲JamaicaKingstonDynamic Sound Studiosで録音したアルバム。PercussionとHornのOverdubはNew YorkのAtlantic Recording StudiosThe Hit Factoryで行っている。演奏陣はThe Upsettersを中心にJamaica勢がピアノにGladstone Anderson、OrganにWinston Wright、ピアノとエレピにNeville Hinds、ベースにBoris GardnerJackie Jackson、ドラムスにWinston Grennan、ギターに Huks BrownRadcliffe "Dougie" Bryan、米国勢はPercussion、CongasにRalph MacDonald 、ピアノ、エレピにPat Rebillot、OrganにSonny Burke、ベースにRon Carter、ドラムスにRay Lucas、さらにHorn隊はTrumpetにEnrico Rava、Tenor SaxにCarlos Garnett、TronboneにJonas Gwangwa、そしてVocalはBetty Davisというメンツである。

アルバム1発目はEric Kazの“Temptation Took Control Of Me (And I Fell)”軽やかに飛び跳ねるご機嫌な演奏である。

Fleetwood Macの歌と演奏で知られるLittle Willie John作“Need Your Love So Bad”。Hammondがイイ味を出しAltoが朗々と歌っている

Kenyatta作のご機嫌なRaggaeTerra Nova”。タイトル曲である。

ご存知Stevie Wonderの“You Are The Sunshine Of My Life”。これは気持ち良し。

Eddie Harrisの“Freedom Jazz Dance”もマッタリして気分は極楽

再びEric Kazの“Mother Earth (Provides For Me)”。KenyattaのFluteがイイ感じ。

The Supremesの“Touch”は祝祭感に満ちた極楽気分

アルバム最後をシメるのはKenyattaとGeorge Pattersonの共作“Island Shakedown”。これまた気持ち良すぎ

(Hit-C Fiore)