南海トラフ地震に備えて防潮堤?
先日、NHK広島放送だけなのか、中国地方限定番組なのか、わからないのですが、南海トラフ地震が起きた時の影響を特集していた。 主な点は、下記のとおり。 津波は、瀬戸内海の中を行ったり来たりし、複雑な海岸線を乱反射して、12時間くらいは増幅されたり、打ち消し合ったりする。 広島市、倉敷市、岡山市は、河川を遡上してきた津波にのまれる。 山陰地方とて物資不足の影響を受ける。 どれも、えらいことですね・・・ たしかに、倉敷市は干拓地なので、海抜に近い平野がずっと続いているわけです。 津波がきたら、あっという間に飲まれるだろうなぁ・・・ 近年は、戸建て住宅地がかなり増えているので、どこへ逃げるのだろうか・・・ そんなに高い建物があるわけじゃなし・・・ 自分も一年以上倉敷市に住んでいましたので、どんな地形なのか、だいたいは知っています。 倉敷市の皆さん、津波が来た時のことを想定しておきましょう。 それで今回私が疑問に思ったのは、こういった南海トラフの津波被害を受けてしまう地域は、津波を受けた後、東日本大震災のように、恐怖に駆られて巨大防潮堤を作ることになるのか、ということです。 いやいや、それはおかしいし、現実的ではない。 そうなると、日本の沿岸は全て防潮堤で塞がれてしまうことになる。 それは同時に、南海トラフ対策として、巨大防潮堤を作らなければならないのか、という疑問にぶちあたるのです。 確か東日本大震災の時は、津波の高さが12mくらいで、3階に避難していた人が助からなかった地域があった。 と、なると、12m以上の防潮堤を作るか、5階建て以上の高さの避難施設を作る事になってしまう。 巨大防潮堤を作る案を却下すると、5階建ての避難施設が必要となるのだが、そんな建物を用意している地域がどれだけあることやら・・・ 無論、5階の部分は、数日間避難生活が続けられるように設計しておかなければならない。 そこまで考えているのかなぁ・・・ 自治体の皆さん、企業の皆さん、やはりここできちんと考えておかなければならないと思うのですが、今のうちに積極的に動いてみてはいかがでしょうか。