もう何年も、日本経済はどうやったら復活できるのだろうかと考えてきましたが、これはもう無理なんだろうな・・・と思い始めた。

 

 僕が会社員になったバブル崩壊の頃、マスコミや経済学者(?)のような人達が、『これからは内需拡大だ!』と、言っていたが、よくよく考えてみれば人口減少が進み、お金を使う世代が減っていく日本で内需拡大なんかあるわけがない。

 

 その頃から人口減少が問題視していた人達もいたのだけれども、結局、みんな目先の事ばかり血走ってしまって、もうあとの祭りになっている。

 

 公共事業を増やせだの、減らせだのやってきたのだけれども、どれも目覚ましい効果を得ることが出来なかった。

 

 今は、生産性を上げて、スタートアップ企業を育てようとか言っているらしいのだが、こういった官製企業がうまくいったためしがない。

 

 僕はアニメをよく見ているのだが、萌え萌えアニメが流行ってクールジャパンとかいって小躍りしていたころ、東京都か政府が金をかけてなんかやっていたのだが、いつの間にか聞こえなくなってしまった。

 国の役割は、国家存亡の国防や治安、教育、福祉なんだけれども、政府があれやこれやと口出し過ぎるのは、国家予算が膨張するばかりで意味がない、むしろ害悪なのではないかと思っている。

 

 特に、業界団体に陳情されるまま、なんでもかんでも補助金をつけるやり方は、間違っていると思う。

 

 菅さんがボロカス言われていたけれども、自助努力は大切である。

 

 結果、補助金がなければ継続できない経営が続いてしまい、中間でマージンだけをかすめ取る人間だけがうまい汁を吸う構造ができあがってしまった。

 

 オリンピックなどは、その最たるものである。

 

 私の職場の周りにも、『うまい汁吸い現象』が蔓延しており、とにかく「自分ではない誰かにやらせよう」という、怠惰な姿勢が溢れ、金銭的、品質的な問題を引き起こしている。

 

 今、ネット界では、貧困女性をターゲットにした貧困モデルが話題になっており、ともかく補助金とマージンの上澄みをすくっていくいくスタイルが流行っているようだ。

 

 

 この問題が、地上波テレビで放映できず、日本テレビ(衛星放送)で特集して、加藤厚生労働大臣に生放送でインタビューしていたところ、放送事故のようにバッサリ中断されたことも、大きな疑念を持たれている。

 

 悪いニュースばかりを見ているからかもしれないが、日本人のモラルが低くなっている以上、政策や政府だけでなんとかなる問題ではあるまい。

 

 人口が増える国と言えば、今はインドくらいしかないのだろう。

 

 インド、インドネシアでビジネスして儲けることも良いのだろうけれども、「だから何?」と問われると、返す言葉もない。

 

 どうやら世界は、じわじわと変わっていくようだ。

 

 直近では、アメリカ経済に恐慌が訪れ、株価が暴落すると言われている。

 

 「いやいや、SP&500が鉄板でしょう。」と言われるかもしれないが、住宅価格の高騰と、コロナ補助金で溜め込んでいたアメリカ人の貯蓄が底をついてしまい、クレジットカードで借金を増やしている状況なのだそうだ。

 

 まさに、リーマンショックと同じ状況が始まっていて、なにかがきっかけで、ズドーンと落ちると言われている。

 そして基軸通貨としてのドルの立ち位置だ。

 

 アメリカ経済が強いのは、結局、世界がこのドルに振り回されているおかげで、アメリカ以外が振り回され不利益を被っているとのことらしい。

 

 よって、これからは、ドルから別の通貨で取引をして、ドルから離れようというわけである。

 

 そうすると、今の日本人は、アメリカ株万能の理屈で、SP&500を買っているわけだが、これから何年もかけて、じわじわと落ちていくことになる。

 

 そうすると、「年率3パーセントくらいの配当が~。」と言っているが、簡単にぽしゃってしまうわけである。

 

 まあ、そんなわけで、これからの日本の将来を考えてみればみるほど、全体的に見てあまり良い事はない。

 

 じゃあ、これからまだ何十年も生きていく人達は、どうすればよいのかというと、やはり海外ベースで物事を考えるか、日本で慎ましく生きていくか、インバウンドに頼った観光業がめぼしいところだろう。

 

 トヨタもユニクロも、日本は営業エリアの一つに過ぎず、買いたたくような日本人に、商品を売りたくないだろう。

 

 人口減少を補うとすれば、やはり外国人の移民を受け入れるしかない。

 

 そして国外で稼いだり、暮らしたい人は日本から離れていく。

 

 もうそれでいいじゃないか。

 

 日本は、ニューヨーク、香港やシンガポールのような、国際都市に変わっていき、折り合い、妥協しながら生きていく。

 防衛費を上げようがなにしたって、もう国力を見せびらかす力も残っていないのだから、それでいいじゃないかと思う。

 

 「負ける力」とでも言えばいいのかな・・・?

 

 それが新しい時代の生き方だろうと思う。

 

 格差を埋めることはできないだろうどね・・・。

 

 あと、ロシアが弱くなって北方領土が戻ってきたら、いいのになぁ・・・と思います。