美しい子宮㉓ 幸せも不幸も伝染する | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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【未来が視える!奇跡リーディング】で、立ち止まったあなたのハートを開きます。女性の健やかな幸せのためにポラリスは輝きます。人響三九楽ヒビキサクラ

 

美しい子宮① 愛と呪い

美しい子宮② こうして私達は、セックスレスの夫婦になりました

美しい子宮③ 私が私に、悦びと快感を与える

美しい子宮④ 浮気ではない夫の本気と妻の嫉妬

美しい子宮⑤ 戦国妻の教える夫の浮気対処法

美しい子宮⑥ 夫の子どもを産んでくれる女を、夫に与えます

美しい子宮⑦ 底なし沼のような深いご縁

美しい子宮⑧ 夫婦は鏡・・・夫の闇、妻の闇

美しい子宮⑨ 蓮は泥より出でて、泥に染まらず 

美しい子宮⑩ 夫婦でも口に出してはいけない言葉がある

美しい子宮⑪ 前世の私が教えてくれた

美しい子宮⑫ 菩薩のような女

美しい子宮⑬ 女王への道の始まり

美しい子宮⑭ 嫌な女

美しい子宮⑮ 子宮からの声

美しい子宮⑯ 女の下剋上!女はいつもどこかで、人生をリセットしたい

美しい子宮⑰ 愛人の逆襲

美しい子宮⑱ 処女受胎、そして心のよりどころ

美しい子宮⑲ 生母と聖母、そして憐れな男

美しい子宮⑳ たかが、子どもを産んだくらいで偉そうにするな!

美しい子宮㉑ あきらめない女は計算で勝負する

美しい子宮㉒ 受け取った呪い

 

幸せも不幸も伝染する

 

震えが止まりませんでした。

高熱が出た時に身体中に寒気が走るように、震えました。

背中から冷汗が流れるのを感じました。
こんなはずでは、なかった。

何度もそう叫ぶ声が自分の中から聞こえます。
人生は、いくつもの「こんなはずでは、なかったのに」が積み重なり、今になっています。

こんなはずではなかった・・・・・・苦さを噛みしめ、まだ震えの止まらない手で筆を取りました。

そして、秀吉に手紙を書きました。
「淀殿、ご懐妊」


手紙の文字がいつもと違い力のないことを感じ取ったのか、秀吉から手紙が届きました。

そこにはこう書かれていました。

「寧々へ。
返事が遅れた事、かたじけない。
茶々が懐妊したことは、めでたいことです。
われわれ夫婦も年だし、秀次にも関白を継承させた。
茶々は欲しがっていたが、もう子どもはいらないもの、と思っていました。
私の子は鶴丸でしたが、死んでしまいました。
茶々の子は「仮の子」であります」

秀吉の手紙を両手で抱きしめ、泣きました。

きっと秀吉は茶々様の妊娠を知り、顔をクシャクシャにし飛び上がって喜んだことでしょう。
ですが私に申し訳ない、と思い、こういう手紙を書いたのでしょう。

けれど私の手前、秀吉は無理をしてあえてクールにふるまっていることがわかるのです。

目頭が熱くなり、畳にポタポタ涙がこぼれ落ちました。

秀吉が愛おしくて、いとおしくて抱きしめて頭を撫でたくなりました。
 

それにしても私の弱さに比べ、茶々様の強さに驚きます。

これが子宮に子種を植えつけた本物の母親の強さでしょうか。

あるいは、信長様の妹のお市様の血を受け継いだ、したたかさでしょうか。

いえ、たぶんそのどちらもでしょう。

願いを叶えるコツは、どんなことがあってもあきらめないこと。
どうやってでも、どんな方法を使ってでも望みを手にする決意と一途な思い。

そうやって茶々様は願いを叶えたのです。

茶々様の願いが叶った今、私には豊臣の母として茶々様にお願いすることがありました。
子どもが生まれても、その子にいきなり豊臣の後を継がせるのではなく、秀次の次に継げるよう、秀吉に口添えしてほしいと望みました。
豊臣の安泰を一番に考えてほしい。
それが豊臣の母としての私の決意です。

豊臣の土台骨を、揺らすわけには行きません。
ですが茶々様が、どれだけ私の思いを掬い取ってくれるのかわかりません。

 

意を決して、秀吉の手紙を持ち淀城にまいりました。
茶々様はとても不機嫌でした。
私の預かり知らぬことでしたが、秀吉のからの手紙は、茶々様にも届いていたのです。

その手紙にはこう書かれていました。

「おめでとう。子どもは、お前の乳で育てたらよい」
自分でお乳をあげることのない茶々様にとって、屈辱的な手紙でした。
そのような経緯も知らなかった私は茶々様に頭を下げ、お願いしました。
すると茶々様は冷たく言い放ったのです。
「秀吉様は鶴丸が亡くなったから、秀次様をご養子にされたのです。
ですが私は妊娠し子どもができるので、もう養子は必要ありません。
生まれた子が男なら、秀次様との養子縁組を解消したらよいのです」

その言葉は冷たい刃のように胸に突き刺さり、心が凍りつきました。

茶々様は自分の子どものことしか考えていません。
豊臣がしっかりした礎を築き、末長く続くことなど茶々様にはないのでしょうか。

自分のお子が秀吉の後を継ぎ、秀次から豊臣を奪う事だけを考えているのです。

燃え上がった怒りの炎を隠しながら、私は懐から秀吉の手紙を出し、声を出して読み上げました。

「茶々の子は「仮の子」であります」
という最後の一文を読み終えた時、茶々様は叫びました。

「このお腹の子は、鶴丸の生まれ変わりです!

私と秀吉様のお子です」

「そうですね。

そうしておきましょう。

その方があなたにとって都合がいいでしょう。
ですがその子は豊臣に災いをもたらします。

私はそれを阻止せねばなりません」

静かに伝えた後、茶々様の顔をじっと見つめました。
茶々様と私の視線は絡まり、見えない火花が散りました。

 

「いいえ、北政所様、この子が、豊臣に繁栄をもたらします」

私の視線をはねのけ、鋭い矢を射るように言い放った茶々様と私はにらみ合います。
大きな強いまなざしで挑む茶々様は、私の顔から決して視線を外しません。
愛する子どもを失い、また愛する子どもを得た母親がこんなにも強いとは、と心の中で舌を巻きました。
人は獣と同じです。
子どもを守るためなら、相手に鋭い牙を向けます。
子を産んだことのない私はその牙を超える方法を、知りません。
これ以上、茶々様を見つめるのに疲れ、そっと視線を外し大きくため息をつき伝えました。

「どうぞ、ご無事なお子が産まれますように・・・

そして、豊臣に幸ありますように・・・」

返事のない茶々様でしたが「勝った!」という声が、聞こえた気がいたしました。

私が部屋を出てわずかに後ろを振り向くと、茶々様はお腹に手を当て自分の意志を誓うように天を向いておりました。

私を見送ってなどおりませんでした。


これ以降、私の声はずっと茶々様に届きませんでした。

幸せも不幸も伝染します。
翌年の文禄二年八月三日、茶々様は大阪城で男児を出産しました。

豊臣の悲劇の始まりでした。

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あなたのその願い

 

あなただけでなく、あなたの周りの人も幸せにしますか?

 

自分だけの願いを叶えるのは、かんたんです。

 

でも自分だけ独り勝ちすることが、あなたの本当の願いでしょうか?

 

自分だけでなく、周りの人も共に幸せにする願い

 

幸せは伝染します。

 

あなたにとってどんな願いが、あなたも周りの人も幸せにするのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

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