美しい子宮⑪ 前世の私が教えてくれた | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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【未来が視える!奇跡リーディング】で、立ち止まったあなたのハートを開きます。女性の健やかな幸せのためにポラリスは輝きます。人響三九楽ヒビキサクラ

 

美しい子宮① 愛と呪い

美しい子宮② こうして私達は、セックスレスの夫婦になりました

美しい子宮③ 私が私に、悦びと快感を与える

美しい子宮④ 浮気ではない夫の本気と妻の嫉妬

美しい子宮⑤ 戦国妻の教える夫の浮気対処法

美しい子宮⑥ 夫の子どもを産んでくれる女を、夫に与えます

美しい子宮⑦ 底なし沼のような深いご縁

美しい子宮⑧ 夫婦は鏡・・・夫の闇、妻の闇

美しい子宮⑨ 蓮は泥より出でて、泥に染まらず 

美しい子宮⑩ 夫婦でも口に出してはいけない言葉がある

 

前世の私が教えてくれた

 

秀吉が帰って来ない部屋で、明け方までうつらうつらしようやく少しだけ眠りにつきました。

ところが目覚めは最悪でした。
身体中は燃えるように熱いのに、体中が寒くゾクゾク震えるのです。

関節の節々もひどく痛みます。

裸のまま眠った身体には、何かに噛まれたようなあとがいくつもありました。

よほどかゆかったのか、知らず知らずかきむしっていました。
かきむしり過ぎたせいか傷が膿み、熱を持っていました。
いつもなら夏の夜は蚊帳に入って眠るのに、昨日はあまりのショックに蚊帳に入ることさえ忘れ、蚊帳の外で裸のままで眠ったようでした。

どうやら、私は病にかかったようです。


身体を起こそうとしましたが、しんどくて起き上がれません。
ひどく喉が渇いたので水を飲もうとしましたが、昨日秀吉に茶碗を投げつけ割ってしまったので水も飲めません。
身体中が熱くて痛くて苦しくて、助けを求めようとしましたが声が出ません。

何とか夜着を身に着け、這うように布団に入りました。

が、このまま死ぬかもしれない、と思うほど苦しいのです。
死んでいいのかもしれない、ここで私が死んでも、誰も悲しむ者はいない。

秀吉には子どもを産んでくれる側室ができるし、うまくいけばお市様も手に入るかもしれません。
私がいる必要などありません。
私もこのまま彼のそばで生きていくには、苦し過ぎます。
かといって彼と離縁し、他の男に嫁ぐことも考えられません。

あきらめと深い絶望にぴっちり心が覆われました。

息もできません。

 

天井がグルグル回っています。

心も身体も、とにかく苦しくてたまりません。
この痛みから解放されるには、死ぬより他にないかもしれません。
愛する彼と一緒にいられないのなら、これ以上生きる価値などありません。

このまま息絶えてもかまわない、と思った時、意識が遠のいていきました。

雨の降った翌朝早くのような真っ白い霧が、目の前を覆っています。
それなのに、自分がどこに向かうか知っているように軽い足取りで、歩いています。

後ろから誰かが「おーい!おーい!」と呼ぶ声が聞こえます。
その声に後ろ髪を引かれる気持ちもありましたが、もっと先に進みたくて声を聞き流し、前に進みました。

やがて目の前に、蓮池が現れました。
泥の中にいくつもの白い蓮の花が咲いています。
蓮の花びらにとまった雫は黄金色に輝き、神々しいほどの美しさでした。
 

その時

「お前は、この蓮の花のように生きるのだ」

どこからか声が聞こえてきました。

もう一度、凛と咲く美しい白い蓮に目をやりました。

そして誰ともわからない声に向かって、言いました。

「無理です。
私は泥の中で美しく咲く蓮のように、生きられません」

その時また声が降ってきました。

その声は私に問うています。

「お前が一番大切にしているものは、なんだ?」
決まっております。

「秀吉です。
私は誰よりも、何よりも彼を大切に思っています。
彼を愛しています」

「求めることが、愛なのか?」

「・・・・・」

「親は子どもに、見返りを求めるのか?
お前は見返りを求める愛などいらない、と言って、もう一度生まれたのではないのか?」

その時、すべて思い出しました。


遠い昔、今の私になる前の私はひどい女でした。

自分の身体を武器に、権力者の近くまでのし上がった女でした。
何人もの男に抱かれ、男を意のままに操りました。
身体の悦びも恍惚感も、存分に味わい尽くしました。
そしてこの身体で、何人もの男たちを破滅させました。
その対価とし、贅沢な生活を堪能しました。
けれど年を重ね私に魅力がなくなると、男達はごみを捨てるように私を捨てました。
私は誰も愛していなくて、私も誰にも愛されていませんでした。
権力とお金が欲しかった私に、愛は邪魔なだけでした。
私は男達を恨みながら、死んでいきました。
だから望んだのです。
女の悦びはいらないけれど、純粋な愛が欲しい。
見返りなど求めない愛が欲しい。
そんな愛を手にするために生まれてきたことを、思い出したのです。

 

「そうだ。
今回お前は、泥の中に咲く蓮のように生きるために、生まれてきた。
その設定を選んだ。
すべてお前が選んだ、望み通りの設定だ。
お前が大切に思うものを、大切にしたらいい。
誰に何を言われようとも」

「はい、私は自分が選んだ道を歩いて行きます」
蓮池に別れを告げくるりと背を向けた時、背中からまた声が聞こえました。

「寧々、お前なら大丈夫だ」

その声は慈悲のようなあたたかさが、にじんでおりました。

その声に励まされ、来た道を戻りました。
私を待つ愛おしい場所に帰るのです。

 

目が覚めると、秀吉が私の手を取り泣いていました。
「お前様・・・・・・」

途切れ途切れの声で、秀吉に呼びかけました。

秀吉の目は涙で濡れていました。

「おおっ、寧々!
気がついたか!
お前は三日間も、こんこんと眠っておったんじゃぞ」

三日も眠り続けていた記憶がなかったので、驚きました。

「豪が、倒れているお前を見つけたんじゃ!
泣きながら、わしに伝えに来た。
お前はひどい高熱で倒れていた。
たぶん蚊にかまれ、そこで毒をもらったようじゃ。
無事に戻ってきてくれて、本当によかった」

私の手を取った秀吉は、涙をポタポタ流しました。
横から豪も顔をのぞかせ、心配そうに私を見ています。
秀勝もいます。

お母様も泣いています。

みな私を見て泣いています。


その時、悟りました。

私にはこうやって本当に私を愛し、心配してくれる家族がいる。
これが前世の私が欲しくてほしくてたまらなかったけど得られなかったものです。
大切な人達です。

彼らを向かって微笑み、秀吉の手を握り返して伝えました。

「お前様が、私を呼び戻してくれたんです」

「えっ?!」

「おーい、おーい、と呼ぶ声がしたのです。
その声があったから、私はここに戻って来れました」

「寧々、お前はそんな遠い場所まで行ってたんか・・・
そこは極楽浄土だったんじゃないんか?」

「そうかもしれません。
おかげで、私は自分が生まれた意味を思い出しました。
お前様、私ともう一度やり直しましょう。
今のまま、お前様と一緒にいられるだけで幸せです。
それが、ようやくわかりました。
私がお前様を、天下人に押し上げます。
共に天下を目指しましょう」

秀吉の目が輝きました。

私の手を強く握り返し、彼は叫びました。

「寧々、よう言った!
やっぱり、わしの寧々じゃ!
お前の代わりなど、誰もおらん!
寧々はわしにとって、唯一無二の存在じゃ。
ありがとう!
ありがとう、寧々」

私達はお互いの手をしっかり握り合いました。
自分が望んだ通り身体のつながりより、もっと深いつながりを手に入れたのです。
それはわたしが心の底から望んで望んで、手に入れたかった唯一無二の愛でした。

 

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あなたが今いる環境、立場、すべてあなたが望んだ設定通りの舞台です。

 

どうしてあなたは、それを選んだのと思いますか?

 

あなたにはどんなドラマがあるのでしょう?

 

あなたは欲しいものを得るために生まれてきました。

 

あなたが心から望む一番欲しいもの・・・

 

なんでしょうね?

 

 

 

 

 

 

 

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