2022年10月7日(金)、渋谷・SEABIRD第一金曜(一金)ライブ。欠場の岩渕さん(ds)のトラ(代役)に蓮井さん、ファンキーな十河さん(pf)に変幻自在の御子柴さん(ts)に本多バンマス(tp)、そして今月も曲目によってエレベに持ち替える萬造寺さんという達者揃いで我々ヴォーカル陣は心強い。
清水さんは往年のTVショウのテーマ曲「This Could Be The Start of Something Big」(上段左)、柳田(やなだ)さんはバッハが原曲の「Lover’s Concerto」(上段右)、マッキーはエリントンの「Sophisticated Lady」(下段右)、中村さんはガーシュインの「Love Is Here to Stay」(下段左)
そして、この日の私はヤクルト・村上の三冠王にあやかって“歌の三冠王”である「Volare」(*1)をイタリア語で歌った。ドラムの分まで譜面がなかったのにエンディングのカットアウトもバッチリ決まった!蓮井さんの若さではこの曲のオリジナルは知らないだろうが流石バンマスの後輩だ。
♪Volare…2022年10月7日、渋谷・SEABIRDにて♪
先月コロナ禍のために、まさかの欠場となった本多バンマスも髪を短くサッパリして元気に復活!そして、やはりコロナ絡みでここ2ヶ月ほど歌を休んでいたマッキーこと牧かおるさんも今日から復活!ということで、お二人にとってまさにこの日の一金ライブは「復活の日」となった。
因みに「復活の日」というと小松左京氏の同名SF小説を想い出す人も多いだろう。同氏は「日本沈没」で地震大国の衝撃的な未来を描いた後、自身も阪神淡路大震災で罹災してショックを受けたというが、氏の没後に起きた現在のコロナ禍こそ「復活の日」が予言していた世界かも知れない。
私は映画で観たのだが、生物兵器の致死ウィルスが争奪戦の末に誤って拡散し南極以外の地域に住む全人類を絶滅させ、南極にいた各国の基地隊員のみが生き残って新しい人類の歴史を創造するという壮大なSF大作だ。40年以上前の若い草刈正雄とジャニス・イアンが歌うテーマ曲が印象的だった。
但し新型コロナウィルスはこの小説ほどの致死性はないし、世に言う「予言」の類はそれほど当たってはいない。ノストラダムスしかり、120年前の新聞に掲載された「二十世紀の予言」も百年後に検証すると下表のようにウ~ンという結果だし、鉄腕アトムも2003年には誕生しなかった(*2)。
【日本総研のWeb「過去の未来予測の検証」より】
まあ鉄腕アトムはともかく、ディストピア(ユートピアの逆で反理想郷)を描いた予言書は当たらないに越したことは無く、あくまでも現在の我々の社会に警鐘を鳴らすだけの存在であって欲しい。因みにパロディ好きの私は筒井康隆の「日本以外全部沈没」(*3)も大好きである。
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*1:この楽曲に関しては下記をご参照下さい。
・実はヴォラーレではなかった! | Saigottimoのブログ
*2:1952年に発表された手塚治虫の漫画「鉄腕アトム」ではアトムは約半世紀後の2003年に誕生する設定。
*3:小松左京「日本沈没」のパロディー短編小説(1973年9月「オール読物」で発表)。
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脚本を読んでビックリ!ナレーションも主人公のモノローグ(独白)だし、イタコ(*1)として様々な死者に語らせるから、年配女性から幼児、動物まで1人で5役!こんな芸当は素人の私には無茶振りだが、そこは熟練の共演陣と素晴らしい音楽&SE(音響効果)でマトモな作品になっちゃうから驚く。

●「イタコ探偵の旅」【約20分間】←クリック!
■スタッフ
脚本/音楽/制作:石貫慎太郎
エンディングテーマ「一緒に朝を待ちましょう」
作詞:Cozue/作曲:石貫慎太郎/歌:Manami
■キャスト
(イタコ探偵):Saigottimo (冒頭から登場)
(女子高校生):南春奈
(バーのママ):能登洋宇
(焼鳥屋さん):中田真由美
(ピアノ教師):山木梨花
9月25日(日)正午~フジテレビ地上波「なりゆき街道旅」で、能登さんがご実家の雑貨店主として出演され、ダンディーな姿と声で新井恵理那との軽妙な絡みも楽しませてくれた。このダンディーガイが上記ドラマではオネエママになるのだから、まー、やはりプロは凄いわ!

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*1:東北地方(特に恐山等)で死者に憑依させて語らせる巫女のこと。
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16日のSEABIRD第三金曜(三金)セッションは、以前このお店のランチタイムでよくお会いした近くの高校の先生と一緒に参加した。この先生はイラストレーターでもある多彩な方で、軽音楽部の顧問をされているギタリストだが、ジャズは専門ではないので、と私の曲に伴奏で参加して下さった。
ま、私も決してジャズミュージシャンではないのだが、私との出会いによってランチのお客さんがお店のジャズセッションにも参加して下さるというのは嬉しいことだ。先生とは「(セッションとは別に)今度はこのお店でギターとヴォーカルでDuoをしましょう!」ということになった。
【上段左:ハーモニカでの反則攻撃中inSEABIRD三金】

【下段左:ホストバンドは私の左から長嶋圭子(pf)、松原健司(b)、増井健一郎(ds)の各氏、下段右:皆川トオルプロ(ts)も参戦in目黒東京倶楽部】
そして17日のセッションは目黒の東京倶楽部。水道橋の東京倶楽部は2003年に私が唯一ライブ(西川慶子さんとのジョイントライブ)をした場所だがこの目黒のお店は初めてだ。今回、“横浜のレジェンド”といわれているプロ・テナーサックス奏者の皆川トオル氏が遊びに来てくれた。
私は先ず“名刺代わりの1曲”としている「What A Wonderful World」(*2)を歌わせてもらうことにしたが、曲名をマイクで告げた途端、皆川さんがステージに上がってオブリガード(助奏)と2コーラス目でソロを吹いてくれた。いやぁ、これはお得な経験である。
♪What A Wonderful World with 皆川トオル(ts)…2022年9月17日、目黒・東京倶楽部にて♪
セッションはこのような新しい出会いの場でもある一方、懐かしい再会の場でもある。10年以上前に一緒にバンド(エスニック・スパイシーズ)を組んでいたカエンペッパー浅野氏(b)主宰のセッションが7月からSEABIRDで始まり、彼と10数年ぶりの再会を果たした話は以前に記事化した。
そして先月(8/21)は同バンドのターメリック吉田氏(ds)が、そして今月(9/18)はサフラン牧野氏(g)が参戦し旧交を温めた。ターメリックは「あの、吉田です」と言われるまで私は気付かなかったが「オレガノ(私)の『ルックフォーアスター』(*3)を聴きたいなあ」と嬉しい事を言ってくれた。
【ターメリック吉田氏(ds)&サフラン牧野氏(g)】

そして今回、台風の中をギターを担いで来てくれたサフランには、彼に教えてもらった「黄昏のビギン」(*4)を伴奏してもらって感無量の想いだった。そしてきっと彼が気に入るだろうと思って「雨のつぶやき」(*5)を歌ったら、思った通り興味を示してくれた。次は彼の伴奏で歌ってみたいものだ。
♪黄昏のビギン with サフラン牧野氏(g)…2022年9月18日、渋谷・SEABIRD三金セッションにて♪
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*1:ライブとセッション等については下記ご参照。
・ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ
*2:この楽曲については下記ご参照。
・名刺代わりの一曲、というなら | Saigottimoのブログ
*3:この楽曲については下記ご参照。
・歌わない訳詞と歌える創作詞 | Saigottimoのブログ
*4:この楽曲については下記ご参照。
・ビギンではない、黄昏のビギン | Saigottimoのブログ
↑この記事内で「以前一緒にバンド活動をしていたベテランのジャズ・ギタリスト」とはサフラン牧野氏のこと。
*5:この楽曲については下記ご参照。
・昨日貴方の名を囁く雨を聴いた | Saigottimoのブログ
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PROGRAM(各曲名⇒なおちゃん限定公開動画にリンク)
1st.set
1 No Moon At All
2 Moon Alley

歌3 Moon Ray (出雲井)
歌4 I wished On The Moon (出雲井)
歌5 Maybe September (出雲井)

6 Old Devil Moon
7 Moon Rays
2nd.set
1 Serenity (なお&けい)

2 How High The Moon
歌3 Blue Moon (Saigottimo)
私の記録によれば「Blue Moon」(*2)をこの二金ライブで歌うのは6年ぶり3回目となるが、出雲井さんから「定番曲ばかりやってないで、たまにはチャレンジしなさいよ」と言われているので、今回はナンチャッテ和訳詞の朗読から歌に入るという自分なりのチャレンジをしてみた。
歌4 Bridge Over Troubled Water (Saigottimo)
「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」は1970年に大ヒットしたS&G(サイモンとガーファンクル)の“友情の歌”だが、二金ライブで歌うのは初めてなので、こういう事も起きるのだ。何が起きたかって?それは聴いてのお楽しみ~。勿論、チャレンジだから失敗じゃないよ!(*3)

歌5 September In The Rain (出雲井)
6 Desert Moonlight
7 Sonny Moon For Two

最後の曲はいつものように全管楽器が集合!今回は湯浅さん(tp)、瀧澤さん(b)、小西さん(ds)らもシットインで参加され、車座の様になって迫力の大団円に向うのでありました、メデタシメデタシ…あ、最後にビブラスラップ(*4)を持ち出して、カッシャーン!とやるの忘れた・・・。
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*1:これらの楽曲に関しては下記をご参照されたい。
・6月はムーンライトセレナーデ | Saigottimoのブログ
・「月光値千金」も6月の歌です | Saigottimoのブログ
*2:この楽曲に関しては下記をご参照されたい。
・ブルームーンが黄金色に輝く時 | Saigottimoのブログ
*3:本件に関しては下記をご参照されたい。
・チャレンジには失敗なんか無い | Saigottimoのブログ
*4:「水戸黄門」など時代劇のテーマよく使われるあの打楽器です。
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まず回文家の竹笛太郎こと横地さん(ts)が登場し開演前から回文パワーが炸裂。「いまやめよう嫁病」「練馬風豆腐マリネ」「どんな納戸」「海水浴良いスイカ」「よい感じ婦人会よ」Rumikoさん向けの作品「ルミしみじみ沁みる」も。あぁ~音楽で右脳使う前に、さ、左脳がぁぁぁぁ…。
さらに初代一金メンバーのレジェンド橋本さん(g)も久しぶりに参戦!お、見ると萬造寺さんがウッドベースではなくエレベ(エレキベース)を抱えている。そしてバンマスに代わってライブを仕切る御子柴さん(ts)もテナー・サックスは回文王に任せて、1オクターブ高いソプラノ・サックスで参戦。

最初の曲はロバータ・フラッグの「Feel Like Makin' Love」!その後もチャック・マンジョーネの「Feel So Good」など、jazzというよりpops、フュージョン、R&B、ロックといったノリの良いインスト曲が続いてゴキゲンな感じ。このラインナップならエレベもギターもバえるわ。
ヴォーカルも、男性飛入氏がビリー・ジョエルの「ニューヨークの想い」、高橋さんがプレスリーの「好きにならずにいられない」(私がバックコーラスに入って写真撮れずご免!)、柳田さんはラテン曲「Sway(キエンセラ)」(*1)、Rumikoさんがベット・ミドラーの「ローズ」と非jazz曲が続く。

私も非jazz曲「アイル・リメンバー・ユー」(*2)を歌わせてもらい、行く夏を惜しんだ。この日はイントロとソロを橋本さん(g)のギターでお願いしたが、エンディングは、作曲者であるハワイ出身のクイ・リーに敬意を表してかスティール・ギター風にハワイアンテイスト満載で盛り上げてくれた。
♩I'll Remember You…2022年9月2日、渋谷SEABIRD一金ライブにて♪(*2)
益田伸子さんのトリ代行、中村美津子さんは「ダットデア」をリッキー・リー・ジョーンズ風にR&Bっぽく歌い、そしてこの日聴きに来ていたSEABIRD別日のセッションリーダー日高まり子さんを引っ張り出しシットインで最後は「ルート66」。メンバー全員で大いに盛り上がりライブ終了!
バンマス欠場で「すわライブ中止?」益田さん目当ての外国人含むお客様3名様もご来店。でも彼らは益田さんと同じ企業グループの中村美津子さんと知己があって彼女の歌で喜んでくれたし、ゲストや飛入りもあってとても賑やかなライブでした。本多バンマス、次回こそ復活して下さいね!
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*1:歌詞の翻訳に関しては下記ブログをご参照下さい。
・「ラ・メール」は“母なる海”か | Saigottimoのブログ
*2:この楽曲に関しては下記ブログをご参照下さい。
・エンドレスサマー・イズ・ゴーン | Saigottimoのブログ
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@高砂放送局【美遊空間四国】第14話(9/1公開)
・朗読後にNYの岡田光代さんからメッセージあり
●朗読「グラウンドゼロの警備員」…開始12分頃から約5分間←クリック!
ナレーション:大幡かおり
警備員:Saigottimo
中年男性:前尾津也子
若い女性:Michie
白人の青年:久木崎なお江
音楽(作曲・演奏):ななえ
制作:朗読グループ 5Thanks
※下記は動画付きでご視聴戴けます。
●朗読動画「グラウンドゼロの警備員」←クリック!

過日の放送分は下記ブログ記事からもお聴き戴けます。
・朗読「作者はシェルター住まい」 | Saigottimoのブログ
【5Thanksと「ニューヨークの魔法」シリーズ】

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「エコルとごし」は今年5月に出来たばかりの品川区立環境学習交流施設。明るくて綺麗!今回お借りした多目的ルームには150インチの大型スクリーンにプロジェクターで投影でき多人数に絵本の読み聞かせが出来るのでPCとUSBカメラさえあれば大型絵本などを持って来なくてもいいから便利だ!


第1部「えほんでまなぶSDGs!」では、先ず主催者の前尾津也子さんが「ほうれんそうカレーききいっぱつ」という絵本を読み、「フードバンクという挑戦」の著者、大原悦子氏からフードロスのお話を伺った。さらに同氏の作品「チリンでんしゃ」を紹介し、絵本制作の貴重なお話も聴けた。

【元新聞記者で絵本作家、大学教員でもある大原氏】
第2部「えほんのよみきかせリレー」は、私を含め読み手が持ち込んだ絵本を次々に読む企画。様々な絵本に手遊び歌やクイズもあり、聴き手は眼も耳も頭も身体も総動員。休憩を挟んであっという間の1時間で2巡したが、小さなお子さんも全く飽きさせないのはさすがだネ、ベテラン読み手陣!
【私、福田さん、ようこさん、とっぽさん、前尾さん、朝比奈さんの読み手陣と持ち込んだ絵本】


私が1巡目に読んだのはエリック・リトウィンの「ねこのピート」第1作目「だいすきなしろいくつ」。これはもう私の十八番で子供にも大人にもウケること間違い無しテッパンの1冊だ。とにかく“ノリが勝負”の作品なので、サクサクとテンポ良く歌いまくって、約2分半で読み終えた。

そして2巡目は、これまた私のお気に入りでオリヴァ―・ジェファーズの「あ、ひっかかった」。樹に引っかかった凧を落とそうとして次々とあり得ないモノを投げるが、これらがことごとく樹に引っかかるという超ナンセンス絵本。これも子供から大人まで大喜び!こっちは3分弱くらいかかったか。

少しでも絵本にご興味ある方は毎週土曜に開催のイベント「絵本の旅@カフェ」(*1)にご参加下さい。大人だけお一人でも参加可です。大人になってから他人に絵本を読んでもらう体験は格別です。座・高円寺までちょっと足を運んで下されば、貴方の世界は確実に今以上に広がると思いますよ。
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*1:このイベントについては下記ブログをご参照。
・絵本の旅@カフェ再開しました | Saigottimoのブログ
・歌は語れ、セリフは歌え | Saigottimoのブログ
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いずれ電気自動車が主流になれば変わるだろうが、現時点で「GS」と書いてあれば「ガソリンスタンド」だろう。しかし1960年代後半は「GS=グループサウンズ」だった。1964年のビートルズ旋風で音楽界は一変し、リズムはロックが、アーチストはソロよりグループ(バンド)が主流になった。
日本の音楽界でも1960年代後半はブルーコメッツ、タイガース、スパイダース、テンプターズ、ヴィレッジシンガース、ワイルドワンズ、カーナビーズ、ゴールデンカップス、ジャガーズ、モッズなどが続々と登場し、一大GS(グループサウンズ)ブームが巻き起こったのである。
何故こんな話を今するかと言えば、前回一金ライブにてアン・ルイスでABBAに敗れたので(*1)、昭和歌謡の王道であるGSの中で最も好きな曲であるヴィレッジシンガースの「亜麻色の髪の乙女」とワイルドワンズの「想い出の渚」を1コーラスずつメドレーで繋いで歌おうと企てたからだ。

2022年8月27日(土)、東中野・ALT_SPEAKER、ここは所謂ジャズスポットではない。普段はポップスのライブやオープンマイク(誰でも自由に数分間歌ったり演奏したり喋ったり出来る企画)などを展開しているようだ。私は一金でご一緒している中村美津子さんのお誘いで初めて伺った。

この日は某大学の軽音サークルが中心の仲間内の集いで貸切。主催者は先日のサテンドールでご一緒したヴォーカリストのみねこさん(上記写真左上)で、ロックが主体のライブだが、ハンドパン奏者(同写真左下)も参加されていて多彩だ。中村さん(同写真右下)もポップス中心に3曲を歌った。
「折角なので何か1曲」とみねこさんからシットイン(*2)のご提案を頂戴したので中村さんに移調してもらった譜面でGSメドレーを歌う事に。ただ流石にジャズじゃないので“誰でも伴奏OK”とはいかないが、“ロックの傍ら昭和歌謡も演る”というKUMAさん(g)が譜面通り綺麗に伴奏してくれた。
♪亜麻色の髪の乙女~想い出の渚・・・2022年8月27日(土)、東中野・ALT_SPEAKERにて♪
※2曲目に入ったところで戴いた拍手が、どちらの曲へのものか、意味もよく分からなかったが、某ミュージシャンから「曲の切替え(つなぎ)がスムーズに行き、盛り上がりましたね(メドレーの醍醐味)」という所感をもらい「ああ、そういうことか」と納得。キーを揃えた甲斐があった。
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*1:この敗北については下記記事ご参照。
・アンルイスでABBAに敗れる | Saigottimoのブログ
*2:シットインについては下記記事ご参照。
・ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ
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2022年8月20日(土)六本木・サテンドール、今日は三金セッションでお世話になっている西山さん(pf.)のバンドに一金でよくご一緒する中村美津子さん(vo.)が出演するライブに伺った。サテンドールは以前ミッドタウン側にあった時に何度か来店したが、今の場所(芋洗坂)に移ってからは初めてだ。
【六本木交差点と芋洗坂下のサテンドール】

思えば私は六本木との縁は深い。かれこれ50年以上前、参宮橋にあった母の注文婦人服店(*1)が東京五輪向けに建設中の首都高の柱になるので立ち退きとなり、現在のロアビルが建っている場所の中央付近にあった帽子店の2階に移転した。休みの日は母に連れて来られ店内で遊んだりしていた。
1960年代の六本木にはまだ都電が走っていたが、麻布狸穴(まみあな)町方面を見ると東京タワーが正面にそびえる光景は今も変わらない。当時タクシーの初乗り運賃は80円だったが、母の店で働くおネエさんが「あそこのケーキ1個100円もするのよ!」と驚いていた事を、ふと思い出す。

そういえば偉人伝の感想文という夏休みの宿題があり、ベーブ・ルースの伝記を買ってもらったのも六本木交差点角の本屋だった。本屋の親爺さんが「“野球王”ベーブルースね、はいはい!」と名調子で棚から本を持ってきてくれた時、私は“野球王”というルースの枕詞を知った。
そして大人になってからは“六本木ジャズクルージング前夜祭”で旧三河台中学校体育館ステージで歌わせてもらったり、当時あった「ファーストステージ」「Cozy-L」等のお店や移転前の「All Of Me Club」などでも歌った事はあるが、それらは歌い始めた頃だからもう今から20年近く前だ。
【西山さん(pf.)、加藤さん(g.)、中村さん(vo.)】

この日のライブは3バンドの対バンミニライブとセッションの4部構成。中村美津子さんは最初の西山さんのバンドに加藤さんと共に出演し「On The Sunny Side Of The Street (明るい表通りで)」(*2)「Loving You」「What A Difference A Day Made (縁は異なもの)」を快演した。

第4部のセッションで、私も2曲歌わせてもらった。1巡目は私にとっては“名刺代わりの1曲”であるこの曲(*3)を選び2コーラス目を自作の和訳詞(*4)で歌った。
♪What A Wonderful World (この素晴らしき世界)…2022年8月20日、六本木サテンドールにて♪
そして2巡目は映画「エルヴィス」(*5)の終盤に1曲だけ本人映像で流れるこの曲を選択した。醜く太った最晩年のエルヴィスがピアノを弾きながら声を絞り出す魂の叫び、いま思うとこの映画はこのライブ映像を見せるために作られたのではないかと思うくらい凄絶でインパクトあるシーンだ。
♪Unchained Melody…2022年8月20日、六本木サテンドールにて♪
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*1:この時代の話は下記ブログを参照されたい。
・通じ合える?いえ中央通路まで | Saigottimoのブログ
*2:この楽曲については下記ブログを参照されたい。
・明るい表通りで私が発見した事 | Saigottimoのブログ
*3:この楽曲については下記ブログを参照されたい。
・名刺代わりの一曲、というなら | Saigottimoのブログ
*4:和訳詞については下記ブログを参照されたい。
・洋楽を日本語で歌うことの是非 | Saigottimoのブログ
*5:この映画については下記ブログを参照されたい。
・映画「エルヴィス」観ました| Saigottimoのブログ
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図書館で予約して数か月待ち、堀川惠子「暁の宇品~陸軍船舶司令官たちのヒロシマ~」講談社(2021)を読了した。「人類初の原子爆弾は何故ヒロシマに投下されたのか?」との疑問から広島出身のノンフィクション作家が戦争を支えた輸送基地(宇品港)の司令官達に光を当てた壮大な労作である。

日本を亡国に導いた軍部の失敗の数々については野中幾次郎氏等の共著「失敗の本質~日本軍の組織論的研究~」という名著があり下記のブログでも紹介した。そこには現在にも通じる日本の組織の構造的な問題が見事に検証されている。
・チャレンジには失敗なんか無い | Saigottimoのブログ
今作は上述書でも指摘された“補給や兵站を軽視した日本軍”のアキレス腱ともいうべき船舶輸送という地味な分野の壮絶な話だ。私は知らなかったが、日本では陸軍の将兵や武器や糧秣の船舶輸送は海軍ではなく陸軍自らが担当し、その拠点は広島湾に面した宇品の陸軍船舶輸送司令部だった。
そしてこの分野にも優れた人材は居た。先ず“船舶の神”とまで崇められた田尻中将。彼は世界の軍事船舶輸送をリードする先進的かつ柔軟な思考を持ち、部下思いの誠実な将官として日清、日露、日中戦を通して辣腕を奮った名司令官だったが上層部への意見具申によって日米開戦間際に罷免される。
その半年後から終戦まで司令官を務めた佐伯中将は、田尻が築いた輸送部隊が壊滅するまで死力を尽くし、原爆被災時には迅速な救援救護で獅子奮迅の活躍をして軍人の矜持を示した。一方で大戦中の輸送船団への陸軍上層部の余りの無策ぶりや船員達の悲哀などは読めば読むほど涙を禁じ得ない。
戦後生まれの私だが、終戦記念日が近くなるとこれまでも戦争に関する作品に触れてきた。今作に上記の「失敗の本質」「真珠湾の真実」「そのとき、空母はいなかった」「原爆を投下するまで日本を降伏させるな」「アメリカの鏡・日本」、漫画「紫電改のタカ」、映画「永遠のゼロ」等である。
私にとって歴史を学ぶ事は「過去」を知る事を手段として「現在」や「未来」を考える事が目的である。戦後の日本、特にマスメディアはGHQのWGIPの呪縛から逃れずに東京裁判史観のまま思考停止している。軍国主義の“行き過ぎた忌避“からは将来に向けた“正しい学習”は出来ないと思う。
堀川氏によって光が当たった田尻佐伯両中将、兵站と共に日本が弱いとされた情報部門で将校として日露戦争を勝利に導いた明石元二郎大将、そして杉原千畝と共にユダヤ人を救い、終戦以降に侵攻してきたソ連軍から北海道を守り抜いた樋口季一郎中将等は軍人でも公正に評価すべき人物だろう。
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