今ならわかるよシリーズ 19


カッコつけてた、実は読んでなかった、理解してなかった。今ならわかるかも、やり直しシリーズ。その19

折口信夫「死者の書」

奈良時代を舞台にした、死者と生者の心が交錯する、一人の女性の祈りが死者の魂を救済する物語。大津皇子の霊が藤原南家の娘 郎女との心の深部で触れ合う不思議な結びつき。
ここまではわかる。大学の哲学ゼミの課題本だったから。
折口は古代の巫女を、芸能・文学の源と考えていたようだ。古代の神は、まれに訪れる客人(まれびと)。文学の起源が死者を慰めるための言葉、どこかで聞いたことがあるぞ。

マラン・マレの伝記映画「めぐり逢う朝」より
まず聴く心が大切だ
世俗の匂いなき音に耳を傾けるのだ
言葉で語れぬものを語るのが音楽
だから俗世のものではない
音楽が王の物ではないことがお分かりかな

音楽とは
この世とあの世の間にかけられた微かな橋である
音楽とは
失われらものを呼び戻すための祈りである
音楽とは
沈黙の奥にある真実を聴くための行為である


死者の書は、まさに文学の原点そのもの
サント・コロンブ、マラン・マレは、音楽の原点そのもの

すべての音は、死にゆくように終わらねばならない。音は生まれ消える生命の運動そのものを体現すべきである。


今ならわかるよ→ 偶然結び付いた折口とサント・コロンブ。探求は始まったばかり