今ならわかるよシリーズ 17


カッコつけてた、実は読んでなかった、理解してなかった。今ならわかるかも、やり直しシリーズ。その17

橋本治「シンデレラボーイ シンデレラガール」

学生時代、友だちの勧めで、夢中になって読んだのを覚えている。しかし、何に夢中になったのか、覚えていない。忘れてしまった。

挫折した自分を取り戻し、人生はやり直せると諭す、人生指南書のようだ。シンデレラ=夢を持った自分、を取り戻すのだ。

15歳の挫折など、なんぼのものかと思いきや、いや60歳越えても夢を取り戻すことはできるのだから、ジュブナイル向け人生哲学と決めつけるのはちと待とう。15歳の人生も、60歳過ぎの人生も、繋がっていて、双方から辿って行けるものなのだから。

今ならわかるよ→ うん、たしかにわかるよ







今ならわかるよシリーズ 16


カッコつけてた、実は読んでなかった、理解してなかった。今ならわかるかも、やり直しシリーズ。その16

カント「純粋理性批判」

人間の理性は、どこまで世界を正しく理解できるのか。カントは、人間が見ている世界と世界そのものは違う、と考えた。

うん、わかる。学問的アプローチでなくとも、この歳になれば、わかる。人は自分がみたいものしかみない。自分こそは正義だと思っている。
地球は一つだが、世界は一つじゃない。
人間が理解できるのは現象だけだ。世界そのものは直接はわからない。(ここまで書いて、ジル・デゥルーズの千の高原を思い出した)人間の基本的思考ルール(因果律など)は、12ある。
人間は思考ルールに縛られている。人が認知できる現象も、人それぞれ、人が変われば変わるに違いない。

理性の限界は、人間やAIの認知の仕組みに通じる。人間は認識の枠組みを通して、現象として世界を理解する。

戦争が絶えないのは、このせいじゃなかろか。ねえ、ドラえもん。

今ならわかるよ→ この本がここまで分厚くならざるを得ない、ということも分かるよ。





カントは、悟性概念が、人間が論理的判断を下すときに用いる判断の形式と完全に一致すると考えた。彼は、判断の形式が「量」「質」「関係」「様相」の4つに分けられ、それぞれが3つの下位形式を持つため、**4 \times 3 = 12**のカテゴリーが導き出されると主張した。これにより、人間の知識の限界と構造を哲学的に基礎づけることに成功したと考えられている。












【現代における 12の主要な思考ルール・原則】
​I. 論理的基礎原則
思考の最も基本的な枠組みを提供する。
​💡 因果律 (Law of Causality)
​すべての現象には、必ずそれを引き起こす原因があるという原則。人間は出来事を理解し予測するために、原因と結果の関係を求めます。
​💡 同一律 (Law of Identity)
​「AはAである」という原則。物事や概念はその定義において不変であり、それ自身であるという考え方です。
​💡 矛盾律 (Law of Non-Contradiction)
​「Aであると同時にAでないことはない」という原則。ある主張とその否定が同時に真であることはありえない、と考えます。
​💡 排中律 (Law of Excluded Middle)
​「Aであるか、あるいはAでないかのどちらかである」という原則。中間的な状態や、第三の可能性はない、と考えます。
​II. 推論・判断の原則
​私たちが知識を拡張し、判断を下す際に用いる方法です。
​🔎 帰納 (Induction)
​いくつかの個別的な事実や観察から、一般的な法則や結論を導き出す思考の動きです。(例:これまでに見た白鳥は全て白い \rightarrow 白鳥は白い)
​🔬 演繹 (Deduction)
​すでに知られている一般的な原理や法則から、個別的な事柄に関する必然的な結論を導き出す思考の動きです。(例:人は皆死ぬ \rightarrow ソクラテスは人である \rightarrow ソクラテスは死ぬ)
​🔄 アブダクション (Abduction / 仮説形成)
​観察された事実を最もよく説明できる仮説を形成する思考の動きです。新しいアイデアや洞察を生み出す上で重要です。(例:窓ガラスが割れている \rightarrow 泥棒が入ったのかもしれない)
​III. 認知・効率性の原則
​情報を処理し、世界を解釈する際に脳が用いる効率的な(しかし時にバイアスを生む)方法です。
​✂️ オッカムの剃刀 (Occam's Razor)
​複数の仮説がある場合、事象を説明するのに最もシンプルで、仮定が少ない説を採用すべきである、という原則。
​🌳 パターン認識 (Pattern Recognition)
​目の前の情報から反復する構造や規則性を見つけ出し、それを既知の知識と結びつける基本的な認知能力。これにより、効率的に情報を処理し、予測を立てます。
​⚖️ 確証バイアス (Confirmation Bias)
​自分の既存の信念や仮説を裏付ける情報ばかりを探したり、重視したりする傾向。これは誤った思考ルールの一種として知られますが、人間が世界を安定的に捉えようとする基本的なメカニズムの一部でもあります。
​💡 類推 (Analogy)
​既知の事柄(A)と、新しい事柄(B)の間に共通の構造や関係性を見出し、Aの知識をBの理解に役立てる思考の動き。(例:水の流れを電気の流れに例える)
​🎯 目的合理性 (Teleological Reasoning)
​物事をその目的や意図に基づいて理解しようとする思考。人間は、出来事や行動に「〜のため」という目的や機能を見いだそうとします。(例:なぜ橋があるのか \rightarrow 川を渡るため)

今ならわかるよシリーズ 15


カッコつけてた、実は読んでなかった、理解してなかった。今ならわかるかも、やり直しシリーズ。その15

ルネ・デカルト「方法序説」

大学時代の哲学のゼミのテキストだった。学生ながら、理解できたような気がしていた。読み返して納得、口語体の話しかけるような文章は、とてもわかりやすい。

正しく考える4つのルール
・理解できるものだけを真とする。
・大きな問題は細かく分ける。
・簡単なことから始める。
・抜け漏れないか全体を見直す。

おー素晴らしい! 問題解決の基本、合理的・科学的思考の根幹ではないか。

確実な知識を得て、正しく考える。全てを疑っても、疑っている自分の存在には疑いがない。

#今ならわかるよ 
我思う故に我あり、おっしゃる通りです。


でも、叙説より序説のほうがしっくりするよ。やっぱり

いま願い事をすると叶う予感がして、見上げると満月でした。今年最後の満月「コールドムーン(寒月)」です。

これまでの成長を完成させ、来年への準備をするエネルギーに満ちているコールドムーン。人間関係の調和や自己成長、一年の締めくくりに関する願い事をするのに最適のようです。

家族の平和・安全・健康を願いました。音楽家としての更なる成長と発展を願いました。

20251205


AI 今のところ

 

(自分よりずっと)優秀な部下が何人もいる感じ。複数使ってるのは、得意分野が異なるから。

部下にいくつも提案してもらい、自分が決定する。なので、今のところうまく行ってる。

これが、決定までしてもらうようになると、かなりヤバいかな。

アメリカではAIに依存しすぎて自らの命を絶つ人が現れ始めている。

私の次の次の世代、AIネイティブの時代になると、逆に自分を強く持ち、自分の心を守る術が重要になると思う。

四書五経とか、宗教とか、心の拠り所が大切になる予感がする。