憲法改正について、改憲派、護憲派と分ければ、護憲派に含まれるが、その中でも、僕は、憲法改正そのものが、不要だと思っている。

というのも、今、憲法を改正したとして、おそらく、多くの国民は「憲法は改正しなければ、よかった」と、言うと思うからでいる。

でも、日本は、憲法改正の方向へ進んでいるようだ。

そんな風潮では、「後悔、先に立たず」「覆水盆に返らず」などと言ってみたところで、空しいだけである。


結局、憲法って何のために存在するのか分かってますか!?


(※現行)
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


じゃあ、事実上の軍隊である『自衛隊』の位置付けって、どうなりますか?

「違憲だから廃止」というわけにはいかないでしょう?

じゃあ、憲法上存在しない筈の『戦力』を、どうやって憲法の規定によって縛るのですか?


実態のない『幽霊』のようなものを縛る方法がないように、
自衛隊が憲法上存在しないもののままである以上、その活動範囲や権限に関しても、残念ながら憲法で制限を加える術はありません。

憲法9条!?

片腹痛いですよ(笑)。

第三章 安全保障

第十三条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

第十四条 安全保障上、最小限、必要となる防衛軍は、国が編成し、日本国民によって組織される。
② 前項の規定に基づく防衛軍の最高指揮権は、内閣総理大臣に属する。

第十五条 内閣総理大臣は、国際法および条約に基いて、国会の承認を経たのち、防衛軍を国際平和維持活動のために動員することができる。


結局、自衛隊(※軍隊)を現実に存在するものとして受け入れない限り、
違憲・合憲だのという以前に、我が国における『立憲主義』が最初から機能していないままの状態であることに変わりはありません。

 


Re:無題
>忍(しのび)さん


>そもそも、その程度のものなら遵守する意味ってないですよね?

それ以前に、現憲法が順守されていると思っていますか?

様々にものが違憲状態のまま、それを放置しておいて、憲法改正の意味なんであるのでしょうか。

例えるなら、泥棒が、刑法から窃盗罪を削除しろと言っているようなもの。泥棒には価値はあるかもしれませんが、それ以外の人には、不要と思って当然でしょう?



結局、そのような『敗北主義』は、立憲主義を有名無実化させる『壊憲派』の悪足掻きでしかなく、護憲でもなんでもありません。

憲法改正が達成されてこそ、はじめて憲法が憲法足り得るものになるわけです。


そもそも、この人の場合、前提からして間違っていますよね。

窃盗は言うまでもなく犯罪ですが、自衛権は主権国家にとっての自然権であると同時に、
国連憲章の中でも、加盟国に対して等しく認められている国際法上の権利であります。

それは、第二次世界大戦後の国際社会が、国家間の紛争を解決する手段としての戦争を違法化しようとする潮流のなかであっても今日まで変わりありません。

また、第二次世界大戦後に日本が他国との間で結んだ条約の中にも、日本の再軍備を禁止したり制限を加えるようなものはありません。

そこだけは履き違えないように。



 


【憲法改正案】

 日本国民は、天皇陛下を日本国民統合の象徴として奉戴し、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、我らと我らの子孫のために、この憲法を制定する。

 そもそも国政は、歴代天皇および日本国民の厳粛な信託によるものであり、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。

 この原則は、畏くも明治天皇が、御所の紫宸殿にて御誓文を奉られたことにはじまり、自由と公正を希求した先人達の努力の成果として、我が国において近代的な憲法が制定された歴史的経緯に基くものであり、この憲法もまた、その輝かしい伝統を継承するものである。

 この憲法の原理に反する専制や独裁は、日本国から永久に排除される。我々は、この憲法に反する一切の憲法、法律、政令、規則等が効力を有しないことを再確認し、この憲法が定める我々の自由と権利を破壊せしめようとする不当な暴力に対しては、断固として屈することのない覚悟と信念を示すものである。

 日本国民は、自国のことのみに専念し、この地上の資源を独占しようとしてきた国々によってもたらされた戦争の惨禍に対する緒国民の反省のもと、国際社会が国家間の紛争を平和的に解決すべく努力していることを高く評価し、我々自身も、国家の威信をかけて、平和を愛する緒国民とともに行動し、一日もはやく、敗者なき正しき平和が確立されることを希求し、そのために必要な努力を惜しまないことを宣言する。

 日本国民は、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。


【条文リンク集】