山陽姫路駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県姫路市の中心市街地に位置する山陽電気鉄道本線(山陽電車)の終着駅で、山陽百貨店が併設されており姫路市のメインストリートである大手前通りに面していて、JR線(在来線・新幹線)と乗換可能な、
山陽姫路駅 (さんようひめじえき。Sanyo-Himeji Station) です。
 
尚、接続するJR線・姫路駅の記事につきましては過去にUPしております。
⇒在来線・姫路駅の記事はこちら
⇒新幹線・姫路駅の記事はこちら
   
 
駅名  
山陽姫路駅 (SY 43)  
 
所在地  
兵庫県姫路市  
 
乗車可能路線  
山陽電気鉄道:本線  
 
隣の駅  
西代方……手柄駅   
  
乗換可能駅  
JR西日本:山陽本線(加古川方面【JR神戸線】岡山方面)、播但線姫新線  

……姫路駅まで徒歩8分  
JR西日本:山陽新幹線……姫路駅まで徒歩10分  
 
訪問・撮影時  
2018年1月、2019年6月,7月  
 
 

 

山陽姫路駅は高架駅で、東側の終端部、JR姫路駅と姫路城を結ぶ大手前通り沿いに駅ビルがあります。
駅ビルには山陽電鉄系のデパート「山陽百貨店」が入居しています。
1階と2階には山陽姫路駅のコンコースがあり、2階に改札口があります。
また、1階と2階改札口の間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
そして、上写真左奥、下写真左奥には山陽百貨店西館が入居する商業施設「キャスパ」があります。
山陽姫路駅独自の駅前広場はありませんが、以前は「キャスパ」1階に神姫バスの姫路駅前バスターミナルがありました。現在は「キャスパ」とJR姫路駅の間にロータリー状のバスターミナルが設置されており、その西端には「姫路ターミナルスクエア」というビルがあります。
上写真は北西を、下写真は西を望む。南側にJR姫路駅が、北側に姫路城があります。
 
 

駅前です。姫路駅前交差点より東を望む。後方に山陽姫路駅・山陽百貨店があります。
左右方向に延びる道路は大手前通り(姫路市道)です。右手がJR姫路駅方面、左手が姫路城方面です。
前方にはにはアーケード商店街「駅前フラワーロード」が延びています。50mほど進むと姫路駅と姫路城前の大手前公園を結ぶアーケード商店街「みゆき通り」と交差します。姫路城へは「みゆき通り」経由でもアクセス可能です。
写真右前方には以前、姫路市営バスのバスターミナルがありましたが、姫路市バスの路線が神姫バスに譲渡されたことにより閉鎖され、跡地はJR姫路駅北口の駅前広場などに転用されています。
 
また、山陽姫路駅前およびJR姫路駅北側は姫路市の中心市街地で商店も多いのですが、現在は郊外店相手に苦戦しています。駅前には今でも複数の商業施設がありますが、「ダイエー」「フォーラス(旧・ジャスコ)」「ヤマトヤシキ(百貨店)」は閉店してしまいました…。
 
 

駅前です。姫路駅前交差点より南を望む。右手に山陽姫路駅・山陽百貨店があります。
前後方向に延びる道路は大手前通りです。後方が姫路城方面です。
前方にはJR線の姫路駅があり、徒歩連絡が可能です。姫路駅の駅機能はホームの高架下にあり、左奥には商業施設「ピオレ姫路」が入居する駅ビルが見えます。
JRとの乗換は地上を歩くルートのほか、「キャスパ」から出ているバスターミナル経由のペデストリアンデッキ経由(写真右奥)、地下街を経由するルートがあります。いずれもバリアフリー対応です。
また、大手前通りから東側にかけての地下には、山陽姫路駅と姫路駅を直結する地下街「グランフェスタ」があります。大都市の地下街と比較すると規模は小さいものの、地方都市の地下街にしては十分な規模を備えています。
 
 

駅前です。姫路駅前交差点より北を望む。左手に山陽姫路駅・山陽百貨店があります。
前後方向に延びる道路は姫路市の目抜き通りである大手前通りです。後方がJR姫路駅方面です。
大手前通り沿いはビル街で、オフィスや商店が立ち並んでいます。約350m前方の右側に写っている(見づらいですが…)百貨店「ヤマトヤシキ姫路店」は売上減少に伴い2018年に閉店となりました。
写真奥、山陽姫路駅から約1.2km北には姫路のシンボル・ランドマークである世界遺産・姫路城があります(入場有料)。徒歩でもバスでもアクセス可能ですが、城だけあり入場門から天守閣まで結構歩きますので、姫路城をご訪問の際は体力も必要です。
 
 

こちらは駅南西側にある南口です。東を望む。
いかにも「駅裏」といった感じの光景です。
左側には高架ホームがあり、高架下にはコンビニなどの店舗が入居しています。
写真奥の山陽百貨店手前左側、ホーム沿いには階段とエレベーターの出入口があります。右側は山陽百貨店西館・「キャスパ」です。
南口のエレベーターが山陽姫路駅唯一のエレベーターになります。東側の大手前通りへは奥に延びる駅前通路が山陽百貨店をくぐる形で延びているため、容易にアクセス可能です。
尚、南口には駅前広場がありません。
 
 

南口駅前です。コンコースと山陽百貨店西館および姫路駅前バスターミナル経由JR姫路駅行きペデストリアンデッキとを結ぶ連絡通路より西を望む。
右側にホームがあり、高架下にはコンビニなどの店舗が入居しています。左側は山陽百貨店西館・「キャスパ」です。
山陽姫路駅の「駅裏」に相当する駅西側は下町の雰囲気を残す市街地で、商店や飲食店も多いです。中でも駅北西側に位置する「魚町」は姫路随一、播州随一の歓楽街で、飲食店・居酒屋・スナックなどが密集しています。
そして、駅から西へは以前、姫路モノレールの路線が延びていました。現在も高架橋の橋脚の遺構が残っていて、住宅や商店から突き出ている橋脚には驚きです。約500m西にはモノレールの中間駅・大将軍駅があり、集合住宅の中にホームがあったのですが、近年になって建物は解体され、跡地は更地になっています。

 
 

 

駅ビル2階にある改札口です。上写真は西を、下写真は北を望む。山陽姫路駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
上写真左、下写真右には1階出入口とを結ぶ階段と上下方向エスカレーターがあります。エレベーターは上写真左前方、下写真左手にあります。また、EVは山陽百貨店の営業日の営業時間内であれば店舗の設備を利用可能です。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が西方向3通路、北西方向4通路、計7通路設置されています。西通路の右端が点字ブロック設置の幅広通路で、その右にはウォークイン形式の有人通路があり、中には窓口カウンターがあります。
改札口の北東側には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。1階とを結ぶ階段・ESの南隣には定期券販売所があります。
また、コンコース東側と南側には山陽百貨店本館との連絡口があります。
トイレ・車いす用トイレは改札内コンコースおよび山陽百貨店本館2階フロアにあります(いずれもオストメイト設備の有無は不明)。
そして改札口の先はホームで、段差なく移動できます。
尚、山陽姫路駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは南口のすぐ西側、ホーム高架下にある「ファミリーマート」になります。
各写真左側に写っている売店「フレンズ」は現在、宝くじ売場になっています。
 
 

吊下式駅名標です。電照式(行灯式)です。光源は不明ですが、蛍光灯と思われます。
山陽電鉄の標準デザインです。冠称の「山陽」「さんよう」が極端に小さく書かれています。
駅ナンバリングも併記されています (SY 43)。準大手私鉄にしては結構なインフレナンバーです。
 
 

 

山陽姫路駅は頭端式ホーム(櫛形ホーム)4面4線の高架構造で、東西方向にホームが延びています。奥の西代方はカーブしています。
左端(南)の4番線を除き、各番線(線路)の両側にホームがあります。
 
右端(北)から1番線降車ホーム、1番線、1番線乗車ホーム&2番線降車ホーム、2番線、2番線乗車ホーム&3番線乗降ホーム(普通車)、3番線、3番線乗降ホーム(直通特急・特急)&4番線乗降ホーム、4番線の順です。4番線の左側にはかつて降車専用ホームがありましたが、現在は改札外コンコースに用途変更され、テナント店舗が入居しています。
しかし、現在は降車専用ホームを使用しておらず、その結果、北端の単式ホームは使用停止状態になっていて、中間の島式ホームのみが使用されています。
いずれの番線も上り西代・神戸三宮・大阪梅田方面ですが、特急と直通特急が3・4番線、普通車が1・2番線と使い分けされています(一部例外あり)。
 
ホーム有効長は1番線と2番線(降車)が4両分、2番線(乗車)と3・4番線は6両分ですが、3番線の普通車側はカーブがきついためか、ホーム先端西代方の1両分の線路際に柵が設置されており、3番線に発着する6両編成の列車は北側ホームのドア扱いが不可能です(神戸方の車両にドアカットの機能はないようです。かつて行っていた大塩駅のドアカットは編成の反対側(姫路方)でした)。
2019年7月現在、ホームドアは未設置でした。ホーム幅は全体的に狭く、2~3番線と3~4番線の西代方は特に狭くなっています。一方、線形の関係で1~2番線ホームは手前の終端方より奥の西代方のほうが広くなっています。
上屋は1~2番線が全4両分、2~3番線と3~4番線は終端方の約5両分に設置されています。雨天時に直通特急に乗って当駅で下車される際は前5両にご乗車になって下さい。
各ホームにはベンチが設置されています(1番線降車ホームを除く)。
そして終端方で各ホームが繋がっており、4番線寄りの後方には改札口が、1番線寄りの後方にはトイレ・車いす対応トイレがあります。
3~4番線ホームにはLED式の発車標があります。
 
上写真は2~3番線より、下写真は1番線より、いずれも西代方を望む。
  
 

 

2枚とも2~3番線ホームより終端方を望む。左から1番線~4番線の順です。
ホームの手前側(西代方)はカーブしていて、ホーム幅が狭くなっています。
左前方の1~2番線ホームは普通車専用のため、有効長が4両分と短くなっています。
写真奥の終端方に改札口と山陽百貨店本館があります。
 
 

2~3番線ホームより西代方・神戸三宮方・大阪梅田方を望む。
神戸・大阪方面の電車が西へ発車するのは不思議な感じですが、この後すぐに南へ針路を取り、飾磨駅からは播磨灘沿いを東へ走るようになります。しかし、この線形が仇となり、大阪・神戸~姫路の都市間輸送においては線形とスピードに勝るJRに軍配が上がっています。まぁ、神戸・大阪へは山電の方が運賃が割安になり、『阪神・山陽 シーサイド1dayチケット』ですと2,200円で山陽姫路~阪神大阪梅田間を往復できます。
 
前方に両渡り線がありますが、カーブ地点にあるため配線が特徴的です。
 
この先、少し直進して左へカーブし、地平に下って山陽本線・姫新線と山陽新幹線をアンダークロスしますが、JR在来線が高架化されるまではすぐに左へカーブして在来線をオーバークロスして新幹線をくぐっていました(新幹線は高架だった山陽電鉄本線と当時営業中→休止中だった姫路モノレールを跨ぐため3階相当に高架橋が建設されました)。在来線高架化により山電を地平化する事になり、既に廃止されていた飾磨港線の廃線跡用地を転用する形で山電の線路を移設しました。山電は新幹線をくぐった先で元の用地に戻りますが、入れ替わるように右手には飾磨港線の廃線跡(駐車場などに転用)が並行するようになります。その後も飾磨港線跡と並行する形で住宅街の中を西南西へ走り、右手に姫路市中央卸売市場を見て走ると手柄駅へと至ります。
 
 

 

上写真は2~3番線より、下写真は3~4番線より、いずれも終端方を望む。
各番線の車止めの先で各ホームが繋がっています。3~4番線ホームの前方に改札口と山陽百貨店本館があります。
尚、山陽電鉄本線は当初より神戸・明石と姫路を結ぶ目的で建設され、駅もターミナル構造で建設されたため、これ以上の延伸構想は存在しないと思われます。
 
 
あとがき  
私が山陽姫路駅で下車(乗車)したのは1999年以降何度かありますが、姫路へは基本的にJRで行くため、山陽姫路駅は専ら乗り鉄の際または手柄山中央公園へアクセスする際に利用しています。中でも1999年は山陽電鉄本線の乗りつぶしのため、2018年と2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。駅ビルがデパートかつ頭端式ホームといった、いかにも私鉄のターミナル駅といった構造や雰囲気を持つ駅です。駅前は姫路市の中心市街地で、目抜き通りである大手前通りが南北に延びています。駅を出て右手には姫路駅を、左手には姫路城を、それぞれ見渡せます。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で姫路駅まで行き、北口を出て西側です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速に乗り姫路駅まで行き、北口を出て西側です。新幹線利用でもOKです。あるいは阪神電車の大阪梅田駅から山陽姫路行き直通特急に乗車しても到達できますが、JR線利用の方が早いです。但し、山電経由の方が運賃が割安で、フリーきっぷの「阪神・山陽 シーサイド1dayチケット」を使えば大人2,200円で往復可能です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、コンビニは駅構内にはないものの駅前に複数あり、飲食店も駅やJR駅、駅前にチェーン店を含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、山陽電鉄本線を乗り鉄される際は、山陽姫路駅ですぐに乗り換えたり引き返したりせず、ぜひ一度は駅を観察してみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)