姫路駅【兵庫県】(山陽新幹線。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県南西部、世界遺産・姫路城を有する姫路市の中心市街地に位置する山陽新幹線の準主要駅で、ホームからは姫路城を一望できる
姫路駅 (ひめじえき。Himeji Station) です。
 
尚、在来線の姫路駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
そして、当記事では在来線駅の記事で紹介しきれなかった南口についても解説いたします。
 
 
駅名
姫路駅 (駅番号なし)
 
所在地
兵庫県姫路市 
 
乗車可能路線
JR西日本:山陽新幹線  
 
隣の駅
新大阪方……西明石駅  
博多方………相生駅  
 
乗換可能駅
JR西日本:山陽本線 (神戸方面【愛称:JR神戸線】岡山・門司方面) 、播但線姫新線  
……姫路駅まで徒歩5分
山陽電気鉄道:本線……山陽姫路駅まで徒歩8分  
 
訪問・撮影時
2019年3月、2021年3月
 
 

山陽新幹線の姫路駅は3階レベルの高架駅で、北側の2階レベルに在来線の高架駅が並行しています。
高架下に駅舎があり、南北と東に出入口があります。駅舎1階は南北自由通路を兼ねていて、通路に段差はありません。
改札口は1階にあり、新幹線乗換口は新幹線高架下2階になります。駅外から直接新幹線コンコースへは入れず、一旦在来線の改札口を通る必要があります。また、在来線の高架化以前は新幹線2階コンコースに在来線の南口改札がありました。
新幹線の1階高架下ですが、東側はJR西日本系の商業施設「ピオレ姫路おみやげ館」が、西側は同じくJR西日本系の商業施設「ピオレ姫路2」が入居しています。
 
写真は南口です。北を望む。手前に山陽新幹線の高架橋が壁のように立ちはだかっています。
リニューアルされていますが、高架橋の造りや駅名看板などに開業当初の雰囲気が残っています。
1階に出入口があり、そのまま通り抜けると北口(姫路城口)です。
右側(東)へ150mほど進むと後述の東口(南側)です。
また、南口には北口と同様に駅前広場が整備されており、撮影地点から見て左にバス・タクシー用のロータリーが、右に一般車用のロータリーがあります。
 
 

南口駅前です。南を望む。左後方に南口があります。
こちらの南口側は長らく「駅裏」で、民家と水田が混在した地域でしたが、山陽新幹線の駅開設に伴い開発され、今では市街地にまで成長しました。
駅前はオフィス街になっており、商店は少ないです。
チェーン系のホテルが多く見られます。左のビルは「ホテル日航姫路」です。尚、私は加古川に住んでいますので姫路駅前のホテルで宿泊した事がありませんw
また、駅近くにはマンションも多く見られます。
奥へ延びる道路は駅南大路で、姫路バイパスの姫路南ランプを経由して飾磨方面に通じています。
駅南大路沿い、約1.4km南には姫路市役所があります。
 
 

こちらは東口(南側)です。西を望む。奥に前述の南口があります。
新幹線高架下1階、コンビニ「デイリーヤマザキ」の左側に東口の南側出入口が開口しています。段差はありません。
東口も南北自由通路になっていて、高架下を通り抜けると姫路随一のアーケード商店街である「みゆき通り」などへ行けます。
また、在来線高架下には東口改札があり、東口からでも新幹線に乗車できます。
尚、東口改札に『みどりの券売機』はありますが、『みどりの窓口』はありません(南口側の中央改札口へお回り下さい)。
 
 

東口(南側)の駅前です。東を望む。左後方に東口の南側出入口があります。
駅南東側は商店も少なく住宅街になっていますが、国や自治体の出先機関(ハローワーク姫路、姫路労働基準監督署、姫路税務署、神戸地方裁判所姫路支部、兵庫県姫路総合庁舎など)が多く見られます。
 
 

1階、在来線コンコースにて南を望む。
右が中央改札口、左が東改札口、そして後方が播但線と姫新線の乗換改札です。
新幹線に乗るには在来線の改札を通り、こちらの階段・上下方向エスカレーター・エレベーター(右奥)で新幹線高架下2階にある乗換改札口まで行かなければなりません。
駅外・在来線と新幹線を結ぶ通路はここしかありませんが、新幹線の乗降客があまり多くないのでこの1通路でも問題ありません。
また、右手にはコンビニ「セブンイレブン ハートイン」があり、その奥にトイレと多機能トイレがあります。
 
 

そして2階に上がると右手に乗換改札があります。西を望む。右後方に1階在来線コンコースとを結ぶ階段・上下ES・EVがあります。
『エクスプレス予約』『スマートEX』などのICカードに対応した自動改札機が左4通路、右1通路の計5通路あり、左から2通路目が幅広通路です。窓口に面した左端は有人通路です。
尚、新幹線では『ICOCA』など乗車券ICカードを使えませんので(駅構内などの店舗で電子マネーとしては利用可能)、もしICカードで姫路駅まで来て新幹線に乗り継ぐ場合は精算窓口で処理を済ませて下さい。
改札口の左手前には『みどりの窓口(乗換専用窓口。直近の列車のチケットのみ発売)』と『みどりの券売機』がありますが、いずれも姫路駅までの乗車券をお持ちでないと購入できません(無人駅から乗車などでお持ちでない場合は『みどりの窓口』で精算も一緒に済ませて下さい)。
後方には土産物店「アントレマルシェ(コンビニ併設)」と鉄道警察隊の詰所があります。
改札の先、コンコースは待合所になっていて、喫茶店「エスタシオンカフェ姫路」もあります。コンコースにはトイレと多機能トイレもあります。売店と駅弁店は各ホームにありますが、コンビニは改札内にありません。
そして、改札階と3階各ホームの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれています。
 
 

下り12番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
JR西日本の標準デザインで、在来線と変わりありません。
下部はJR西日本のコーポレートカラーかつ東海道・山陽新幹線のラインカラーである青に塗られています。
尚、山陽新幹線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

山陽新幹線の姫路駅は島式・相対式ホーム2面5線の高架構造で、新幹線の優等列車通過駅でよく見られる配線ですが、下り線が島式構造になっています。東海道・山陽新幹線の豊橋駅、米原駅、新下関駅が同じような構造です。
3階にホームがあります。概ね東西方向にホームが延びています。
左の相対式ホーム(北)が11番のりばで上り新大阪・東京方面、右の島式ホーム(南)の左側が12番のりばで下り岡山・博多方面です。島式ホーム右側の13番のりばは上下副本線で、当駅始発・終着列車が使用しており、非常用ホームとしても使用されています。
11番のりばと12番のりばの間には上下通過線(上下本線)があり、『のぞみ』『みずほ』『さくら』が高速で通過します(当駅に停車する『のぞみ』『みずほ』『さくら』も設定されています)。『ひかり』『こだま』が『のぞみ』などを待避する場面が日常的に見られます。
ホーム有効長は16両分で、2021年3月現在、ホームドアはありません。ホーム幅は全長にわたり一定の広さが確保されています。
上屋は全16両分に設置されています。各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、喫煙所、空調完備の待合室が設置されていて、売店、駅弁販売店もあります。
写真は下り12番のりばより新大阪方・東京方を望む。
 
 

こちらは下り13番のりばより博多方・鹿児島中央方を望む。
右から11番のりば、上り通過線、下り通過線、12番のりば、13番のりばの順です。
2面5線は過剰設備と思われるかもしれませんが、これは山陽新幹線において建設当時、夜行新幹線計画が検討されていて、保線作業の時間(深夜)、夜行列車を長時間停車させるために短区間に西明石駅、姫路駅、相生駅の3駅を設置して各駅に夜行列車を停車させ、さらに姫路駅には複数の列車を停車させられるように余裕を持たせたと思われます。
また、11番のりばの反対側にもう1線敷設できる構造になっていますが、結局夜行新幹線は実現せず、開業当初より同じ配線のままです。
改札口とを結ぶ階段等は各ホーム中ほどにあります。
 
 

11番のりばの側壁には窓があり、西寄りには姫路城が見える窓があります。
 
 

その窓は姫路の目抜き通りである大手前通りに面していて、通りの先にある世界遺産・姫路城を望めます。
尚、右側の「ヤマト…」の看板は地場の百貨店である「ヤマトヤシキ」の事で、以前は姫路店と加古川店の2店舗を運営していましたが、姫路本店は売上低迷と建物の老朽化により2018年に閉店となりました。現在は加古川のみで営業を続けています。
 
 

上り11番のりばより新大阪方・東京方を望む。左側の一段下には在来線の高架橋が見えます。
この先、在来線(山陽本線【JR神戸線】)と並走して市街地を東へ走り、市川を渡って右へカーブするとひめじ別所駅(姫路貨物駅)の手前で在来線と分かれます。その後は高砂市に入り、住宅地の中を南東へ走ると加古川を渡って加古川市に入ります。その後は山陽電鉄本線とも並走しながら住宅地の中を走り、播磨町、明石市と進んでいきます。そして右前方に播磨灘や淡路島が見えてくると大きく左へカーブして、JR神戸線との乗換駅である西明石駅へと至ります。
 
 

上り11番のりばより博多方・鹿児島中央方を望む。
右側の一段下には在来線の高架橋が見えます。また、すぐ先で山陽電鉄本線が新幹線をくぐります。
この先、在来線(山陽本線)と離れて市街地や住宅地の中を西へ走りますが、すぐに山岳トンネルに入り、しばらくはトンネルと住宅地が交互に現れます。太子町に入ってしばらくすると山地が遠ざかり、田園地帯を走るようになるとたつの市に入ります。そして揖保川を渡ると再び山がちになり、短いトンネルの連続で西へ走りますが、相生市に入ると車窓風景が市街地に変わり、相生駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が山陽新幹線の姫路駅で下車(乗車)したのは何度もあります。ほぼ全てが乗り鉄関係で、中四国・九州へ出かける際は何度も利用しています。また、『青春18きっぷ』使用時に岡山駅との間で「新幹線ワープ」をした際に何度も利用しました。中でも2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車(乗車)しました(2019年全駅制覇)。駅は「こだま」停車駅標準の副本線にのみホームがある高架構造ですが、下り線は副本線が2本ありました。また、上り線ホームからは姫路城を一望できます。しかし、改札は意外と小規模で、以前の『こだま』停車駅と『ひかり』停車駅の中間くらいの規模でした。以前は在来線との乗換が比較的楽でしたが、在来線の高架化以降は一旦1階に下りる必要があり、若干遠回りになりました。…。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線の一部の『のぞみ』、および岡山『ひかり』に乗れば乗換なしで到達できます。『のぞみ』と『こだま』などの乗換でも到達できます。乗換駅は新神戸駅が便利です(同じホームで乗換できるため)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線の『こだま』『ひかり』または『さくら』以上の姫路駅に停車する列車に乗車して当駅下車です。在来線でも新快速に乗れば1時間少々で到達できます。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内と駅前にそれぞれ複数のコンビニがあり、ホームには売店があります。飲食店も気軽に入れるチェーン店を含めて一通り揃っています。駅弁も購入できます。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。山陽新幹線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は姫路駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)