『シン・ウルトラマン』 「大ヒット上映中」 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『シン・ウルトラマン』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2022年/日本映画/112分
監督:樋口真嗣/総監修:庵野秀明
出演:斎藤工/長澤まさみ/有岡大貴/早見あかり/田中哲司/西島秀俊/山本耕史/岩松了/嶋田久作/益岡徹/長塚圭史/山崎一/和田聰宏/高橋一生/山寺宏一/津田健次郎


[ネタバレ注意!]※見終わった人が読んで下さい。



やりすぎ限界女優賞:長澤まさみ


やりすぎ限界男優賞:斎藤工


やりすぎ限界男優賞:西島秀俊


やりすぎ限界女優賞:早見あかり


やりすぎ限界男優賞:有岡大貴


やりすぎ限界男優賞:田中哲司


[「ゴジラ」を「完全無意識スルー」]




今まで「ゴジラ」のことを「苦手」と書いてきたが、『シン・ウルトラマン』を見て「一番」思い知った「自覚」「甦った記憶」は、「鶏そのもの時代」「幼少期」「少年鶏」にとって「ゴジラ」は、「苦手」じゃなくて「完全無意識スルー」だったこと。「自分が知らない自分」を「また」思い知る。

子供の頃から「超仲悪かった兄」が、「ゴジラ」と「仮面ライダー」が大好きだった「せい」で、「少年鶏」は「ゴジラ」「仮面ライダー」を見なくなった。「子供全員大好き」な「ゴジラ」「仮面ライダー」を見なくなったら、「残り」は「ウルトラマン」しかない。「超仲悪かった兄」が特に「仮面ライダー」ヲタだったせいで、「対抗」して「ウルトラマン」ヲタを目指した。「少年鶏」が「決定的」な「ウルトラマン」ヲタと化した「原因」「真実」だった。

冷静に振り返ると、そもそも「鶏」が映画監督となる「妄想」「幻覚」「白昼夢」を「間違って」見てしまった、「原因」「きっかけ」は、「幼少期」に見まくった『ウルトラマン』シリーズにある。「映像」という「芸術」「表現」に魅力を感じた。

[『ウルトラセブン』]




『ウルトラマン』本放送「1966年」。『ウルトラセブン』本放送「1967年」。「少年鶏」は『帰ってきたウルトラマン』本放送「1971年」の時「1歳」。なので『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』…………………… の記憶は全部「再放送」の記憶。

だが1980年代前期、「実相寺昭雄監督」の『ウルトラセブン』はすでに「伝説」だった。『エイリアン』『スター・ウォーズ』シリーズまでは行かないが、「8話」『狙われた街』「12話」『遊星より愛をこめて』「43話」『第四惑星の悪夢』「44話」『円盤が来た』は、「子供番組」なのに「子供番組」「らしくない」。「ピンク映画」を「劇映画」に豹変させる極限のくそリアリズムが、「子供番組」を「らしくない」に豹変させる「真実」「教え」を思い知らされた。「特に」「44話」『円盤が来た』に「少年鶏」は「泣きながら」「大きい方垂れ流し」。さらに「実相寺昭雄監督」が『ウルトラマン』「23話」『故郷は地球』「ジャミラ」の監督だったと思い知るようになる。

『ウルトラセブン』の「最終回」『史上最大の侵略』「前編」「後編」などの「ショック」「衝撃」から『ウルトラマン』シリーズに興味を持つようになり、当時「愛読書」『ウルトラマン大百科』から『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』………… 「全話見たい」と「完全制覇」を目指すようになった。「少年鶏」は『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』(※の途中まで)の、各「1話」から「最終回」までの「全タイトル」丸暗記するほど「重症」「病気」だった。

[「β」「VHS」「ビデオデッキ」]




父が「β」「ビデオデッキ」を買ったのは「1984年」「中学2年生」の時。現代と違って『ウルトラマン』シリーズが全話「DVD」で軽く「当り前」に発売される時代ではなかった。まだ「再生」「録画」ができるようになったこと自体が「初めて」で、「レンタルビデオ」が初めて登場したばかり、市販の「映像ソフト」の発売も始まったばかり。『ウルトラマン』シリーズをレンタルで見るなど「絶対ありえない」時代だった。

現実に「完全制覇」を成し遂げる当時の方法は「再放送」を待つしかない。不定期な再放送を「必死」でタイマー録画したが、当時は特別番組なんかやると時間がズレて録画できなくて「怒りが爆発」、「悔しさ」で「泣く」日々との戦いだった。結局「完全制覇」できないまま高校生となり、『ウルトラマン』シリーズを見なくなっていった。

結果『ウルトラマン大百科』で各作品の「1話」から「最終回」まで「全タイトル」丸暗記しても、見れない話の方が多かった。『ウルトラマン』の「原点」『ウルトラQ』など殆ど見れず、『ウルトラマン大百科』の「写真」「知識」しかないまま「今日まで」きてしまった。

[「約40年前」の記憶が甦り「痺れて」「タマランチ会長」]




『シン・ウルトラマン』冒頭「エヴァ」の「使徒」のように映る「禍威獣」が、『ウルトラQ』「1話」『ゴメスを倒せ!』の「ゴメス」「4話」『マンモスフラワー』の「ジュラン」「5話」『ペギラが来た!』「14話」『東京氷河期』の「ペギラ」「12話」『鳥を見た』の「ラルゲユウス」…………。「約40年前」「全タイトル」丸暗記しても、『ウルトラマン大百科』の「写真」しか見れなかった「記憶」「思い出」、「約40年間」の時を超えて「思い出した」「覚えてた」「忘れてなかった」「ショック」「衝撃」、「冒頭」「数分」で「これでも泣かないか」な恐るべき「泣かし」に追い込まれ「大きい方垂れ流し」。

「キングギドラ」が「宇宙」からきたの「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」くせに、「ゴメス」「ジュラン」「ペギラ」………… から「さらに」、『ウルトラマン』「18話」『遊星から来た兄弟』の「ザラブ星人」「にせウルトラマン」「33話」『禁じられた言葉』の「メフィラス星人」「巨大化フジ・アキコ隊員」、「39話」『さらばウルトラマン』の「ゼットン」「ゾフィー」まで、「全部知ってた」のは「どんだけ見てたか」、もはや「ゴジラ」を「砂粒ほども見てなかった」「完全無意識スルー」だったと「今」思い知る。

「予備知識皆無」で見に行って、「約40年前」の記憶が甦り「痺れて」「タマランチ会長」。もはや『ニュー・シネマ・パラダイス』の「ジャック・ペラン」状態。「これでも泣かないか」な「泣かし」に追い込まれた。

[恐るべき「極限のくそリアリズム」「CG」]




日本の「特撮」は「1986年」『エイリアン2』に「徹底的」「決定的」に引き離され「差」がついた。「さらに」「1993年」『ジュラシック・パーク』で「絶対追いつけない」まで「再起不能」に追い込まれた。だが「2013年」『パシフィック・リム』「2014年」『GODZILLA ゴジラ』の頃「回復」。「2016年」『シン・ゴジラ』が「全世界」を「怖さ」でビビって震え上がらせ、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」+「敬意」「賞賛」「崇拝」に追い込んだ。

「2016年」『シン・ゴジラ』を経て『シン・ウルトラマン』。恐るべき「極限のくそリアリズム」「CG」に「大きい方垂れ流し」。「幼少期」「少年鶏」にも見えた、「ウルトラマン」の背中の「チャック」が「ない」。

「超ど派手」 “本物” 「スペシウム光線」も「大きい方垂れ流し」だが、「ベーターシステム」とか「禍威獣」が「メフィラス星人」の仕掛けた「生物兵器」とか、恐るべき「極限のくそリアリズム」= “本気” 「超屁理屈」にビビって「泣きながら」「大きい方垂れ流し」。だが「一番」恐るべき「極限のくそリアリズム」= “本気” 「超屁理屈」は「ザラブ星人」「メフィラス星人」の「侵略」に見えた。

[「超ざっくり」「反戦映画」]




そもそも「ウルトラマン」の存在自体「絶対ありえない」「超非現実」「超バカバカしい」「激嘘」。だが「大の大人」が “本気” で撮った現代の「子供番組」に「一部」、恐るべき極限のくそリアリズムを見た。

先日「アメリカ国防総省」「アメリカ軍」が “本気” で「UFO調査」を開始するニュースを「NHK」で見た。「UFO」「宇宙人」は僕も「子供番組」では済まない「怖さ」を感じてる。

『インターステラー』他で、すでに「人間」がやってるように、宇宙に進出する理由って「植民地探し」しかないと思う。

人間の「数万倍」「数億倍」「頭がいい」「UFO」「ベーターシステム」を持つ「宇宙人」が地球にくる理由って、「侵略」「植民地」「だけ」「しか」ないことに、僕は恐るべき極限のくそリアリズム「恐怖」を感じた。「絶対」ニコニコして「対等」な「友達になりましょう」なんて、「絶対ありえない」「クソして寝ろ」な「寝言」「戯言」でしかないだろう。

「戦争」の悲劇が「今」なお「地球」の現実だが、これじゃあ「ザラブ星人」「メフィラス星人」がやってきたら、人類は「一瞬」で「奴隷」「家畜」「だけ」「しか」ないように見えた。「超ざっくり」だが『シン・ウルトラマン』が「反戦映画」に見えた。人間同士で戦争してちゃ「絶対助からない」。

[「時間が止まった」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「長澤まさみ」恐るべき「極限の美」]




「幼少期」「少年鶏」が意識してなかった『ウルトラマン』シリーズの「魅力」が、「ゴジラ」と「同じ」「大自然の驚異」だけじゃなく「宇宙の脅威」と、「2つの脅威」を表現してたことを「今」思い知った。

だが僕が『シン・ウルトラマン』を見て、「一番」「ショック」「衝撃」だったのは、「約40年間」の時を超えて「宇宙の脅威」「巨大化フジ・アキコ隊員」を 「再現」した恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「長澤まさみ」「巨大化浅見弘子」の恐るべき「極限の美」。「時間が止まった」。恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「長澤まさみ」「巨大化浅見弘子」「極限の美」を思い知るだけでも、『シン・ウルトラマン』を見なければならない「理由」は充分だろう。




画像 2022年 6月