回顧録「いつか見た映画 1979」1『エイリアン』 | やりすぎ限界映画入門

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■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『エイリアン』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1979年/アメリカ映画/117分
監督:リドリー・スコット
出演:トム・スケリット/シガニー・ウィーバー/ジョン・ハート/ヤフェット・コットー/ハリー・ディーン・スタントン/ヴェロニカ・カートライト/イアン・ホルム/ヘレン・ホートン/ボラージ・バデージョ

■1979年 劇場公開作品 1本目

「エイリアン」という言葉が「宇宙人」を意味する言葉として、現代社会で「全世界」「共通認識」となる言葉にまで到達させた、「映画史」に残る「不朽の名作」。あまりに有名すぎて、「見てない人」の方がもはや少ない映画かもしれない。

「1979年」『エイリアン』の何が「凄かった」かを振り返ると、まず当時「誰も見たことがない」「新しいもの」だったことを思い出す。

「1968年」『2001年宇宙の旅』で始まった本格的な「SFX」が、「1977年」『スター・ウォーズ』「1977年」『未知との遭遇』「1979年」『エイリアン』を生み出した。映画少年になったばかりの頃、『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』『エイリアン』がなければ、『ターミネーター』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はできなかったのだと夢中になって学んだ。

『エイリアン』公開のリアルタイム、僕は小学生だった。以来「TV放映」される度に何回見たか数え切れないくらい見てきた。小学生なりに、当時「最新」だった「SFX」の極限のくそリアリズムにビビっておしっこ垂れ流してた。今ではチープかもしれない「SFX」だが、約「40年前」、「エイリアン」の「卵」、「チェストバスター」、そして成長した「エイリアン」が、約「40年前」は「CG」も『ジュラシック・パーク』もなかったから、「生きてる」 “本物” にしか見えなくて、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」で、恐るべき「完成度」にひれ伏した。

「生きてる」 “本物” にしか見えないとは、「どうやって作ったか想像もできない」という意味。さすがに小学生でも「エイリアン」が「創作」「フィクション」「SF映画」とは解かるので、ここまで「生きてる」 “本物” にしか見えないまで「丁寧」「繊細」「上品」な作り手の感性の “本気” に、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」したのだ。「今」なら「CG」、パソコンの操作で作ることができるが、当時は「手作り」だった。今思うとどれほど「時間が掛かったか」計り知れない。

『ジュラシック・パーク』の「生きてる」 “本物” にしか見えない「CG」技術は、『エイリアン』から始まったのだと言って大袈裟ではないかもしれない。「大の大人」が、「絶対ありえない」「大嘘」、「創作」「フィクション」でしかなかった「SF映画」を、“本気” で、「大真面目」「真剣」に恐るべき極限のくそリアリズムで「本当にそう見える」映画に作り始めたのが、『2001年宇宙の旅』、『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』『エイリアン』からだった。

この2年後「1981年」、「アメリカ航空宇宙局」「NASA」が、「初めて」「スペースシャトル」を打ち上げた時代だった。小学生の僕が自分一人で映画館に行くことはできなかったので、『エイリアン』も「TV放映」でしか見てない訳だが、そのせいで小学生の僕には、「スペースシャトル」と『エイリアン』は殆ど「同時」だった。

「科学」は、とても現代の『ゼロ・グラビティ』と比較できる状態ではなかった。だが「現実」の「スペースシャトル」のデザインをも、「宇宙貨物船ノストロモ号」が超えてたのは、当時「全世界」が見て「確か」だった。小学生が、「スペースシャトル」のデザインをも超えた「宇宙貨物船ノストロモ号」を見て、「リドリー・スコット監督」を中心とした「全スタッフ達」の “本気” に、大きい方を漏らして「泣きながら」、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」した「記憶」が、「今」も消えない。




「いつか見た映画 1979」1『エイリアン』
「いつか見た映画 1986」2『エイリアン2』
「いつか見た映画 1992」1『エイリアン³』
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日記「今日見た映画 2017」44『エイリアン コヴェナント』

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画像 2020年 6月