回顧録「いつか見た映画 1992」1『エイリアン³』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『エイリアン³』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1992年/アメリカ映画/115分
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:シガニー・ウィーバー/チャールズ・S・ダットン/チャールズ・ダンス/ポール・マッギャン/ブライアン・グローヴァー/ラルフ・ブラウン/ダニー・ウェッブ/クリストファー・ジョン・フィールズ/ホルト・マッキャラニー/ランス・ヘンリクセン/カール・チェイス/レオン・ハーバート/ヴィンチェンツォ・ニコリ/ピート・ポスルスウェイト/ポール・ブレネン/ダニエル・エドモンド

■1992年 劇場公開作品 1本目

「全世界」「映画史」を震撼させた『エイリアン2』の「大成功」から、「デヴィッド・ガイラー」と「ウォルター・ヒル」は、「もう絶対外せない」、想像を絶する「プレッシャー」「枷」を背負ってしまったのだろう。「3作目」がどこへ向かうのか、「全世界」が注目した。

「1986年」から「1992年」まで「6年間」掛かった。「続編映画」に「違う監督を起用して全く違うカラーの映画を作る」という製作方法が、「決定的」に「全世界」に「認識」されたことを、『エイリアン³』の成功で「決定的」に感じた。

「3作目」の監督に起用された「デヴィッド・フィンチャー監督」は、『エイリアン³』が長編映画のデビュー作だった。映画を撮るのが初めての「新人監督」だと噂が伝わってきた。

後になってからどれほど「6年間」、「トラブル」の連続だったかが解かった。「脚本」も誰がどれだけ、第何稿まで書いたか、調べると「大変」。「候補者」が「二転三転」する「トラブル」の連続だった。「ジェームズ・キャメロン監督」が「全世界」を「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」させた「大成功」から、「我こそが次のジェームズ・キャメロン」と、もの凄い「野心」が渦巻いたのではと推測する。脚本は最期、「デヴィッド・ガイラー」と「ウォルター・ヒル」が、「候補者」が「二転三転」して書いたものをまとめ、「決定稿」にしたらしい。

そんな中日本にいて、「3作目」の監督が「デヴィッド・フィンチャー監督」に決定したと伝わってきた。「初めて」聞く名前に、「デヴィッド・フィンチャー? 誰それ?」だった。

「今」になって当時を振り返ると、「デヴィッド・フィンチャー監督」がこれほど壮絶な「大巨匠」の映画監督になるとは「想像できなかった」。「今」振り返ると、『セブン』『ゲーム』『ファイト・クラブ』『パニック・ルーム』『ゾディアック』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴン・タトゥーの女』『ゴーン・ガール』、「全作品」「大ヒット」「超話題作」。これほど「大監督」「大巨匠」なるとは、まさか「想像できなかった」。

「デヴィッド・フィンチャー監督」は「MV」「CM」の監督だった。「マドンナ」「ジョージ・マイケル」「エアロスミス」「ローリング・ストーンズ」などの「MV」を撮った監督と聞き、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「マドンナ」を「崇拝」してた「鶏」の「アンテナ」が反応した。

当時「MTV」全盛期時代、「音楽」の知識「皆無」の「鶏」も、まだ「20代」だったので「多少」「MTV」を見てた時期だった。「マイケル・ジャクソン」や「シンディ・ローパー」、「マドンナ」をリアルタイムで見た。何が「極限の美」なのか? 小学生から『ワンダーウーマン』に「ガン見」だった「鶏」は、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「マドンナ」「シンディ・ローパー」を「崇拝」。「横浜アリーナ」に「MADONNA BLOND AMBITION JAPAN TOUR 90」見に行くほど「下僕」と化してた。「デヴィッド・フィンチャー監督」こそ、その恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「マドンナ」の、『エクスプレス・ユアセルフ』『ヴォーグ』の「MV」を撮った監督だったと思い知った。

「今」『ゴーン・ガール』まで貫かれる、「ヴィジュアル」への拘りで有名な作風は、デビュー作『エイリアン³』から「全開」だった。「鶏」は「1992年」リアルタイム、「初めて」『エイリアン³』を映画館で見て、映像の「重圧」な「極限の美」にビビって大きい方を漏らして泣くしかなかった。

「初めて」見た時の感想は「正直」☆☆☆☆★★[90]。「鶏」は「バッドエンド」が「超苦手」。「ニュート」も「ヒックス伍長」も「ビショップ」も「全員死亡」。「映画の作り方の教科書」だと「崇拝」する『エイリアン2』を、正面から「否定」する話に心から「賞賛」できなかった。だが時が経った「今」、「デヴィッド・フィンチャー監督」や「デヴィッド・ガイラー」と「ウォルター・ヒル」達が “本気” で、「誰も見たことがない」「新しいもの」を成し遂げようとした「志」の高さを思い知る。『エイリアン4』まで「伝説」を繋げた「偉業」を、称賛せずにいられない心境に変化した。

また『ターミネーター2』で始まった「CG」が、とうとう『エイリアン』シリーズにも初めて使用された。「SFX」から「CG」の「変革期」を『エイリアン³』で確認できる。巨額の製作費を注ぎ込んだ超大作でも、まだ「境」が見えた。まだ「境」が見えたこの頃、「ジェームズ・キャメロン監督」と特殊効果の「スタン・ウィンストン」の「SFX」の方が、「鶏」には凄く見えた印象が消えてない。だが「今」見直すと、「CG」の「変革期」に最大限の努力で挑んだ “本気” 「映像」を見て、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」、これも称賛せずにいられない心境に変化した。

「美術」「セット」の、恐るべき「丁寧」「繊細」「上品」で「重圧」な「デザイン」の「極限の美」。「シガニー・ウィーバー」「丸坊主」の “本気”。「犬」に寄生して生まれた「ドッグエイリアン」の恐るべき極限のくそリアリズムに「泣きながら」大きい方を漏らした。「MV」映像のような、「デヴィッド・フィンチャー監督」の「ヴィジュアル」への拘りが、「1作目」「2作目」とは全く違う「世界観」を生み出した。

「続編映画」に「違う監督を起用して全く違うカラーの映画を作る」という製作方法を、「決定的」に「全世界」に見せた「偉業」、「デヴィッド・フィンチャー監督」や「デヴィッド・ガイラー」と「ウォルター・ヒル」達「全スタッフ」の “本気” の「志」を、「今」称賛せずにはいられない。




「いつか見た映画 1979」1『エイリアン』
「いつか見た映画 1986」2『エイリアン2』
「いつか見た映画 1992」1『エイリアン³』
「いつか見た映画 1998」1『エイリアン4』
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画像 2020年 6月