回顧録「いつか見た映画 1992」2『リーサル・ウェポン3』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『リーサル・ウェポン3』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1989年/アメリカ映画/114分
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソン/ダニー・グローヴァー/ジョー・ペシ/レネ・ルッソ/スチュアート・ウィルソン/スティーヴ・カーン/ダーレン・ラヴ/トレイシー・ウルフ/デイモン・ハインズ/エボニー・スミス/グレゴリー・ミラー/ニック・チンランド/アラン・スカーフ/ジョン・セナティエンポ/マーク・ペルグリノ/メアリー・エレン・トレイナー

■1992年 劇場公開作品 2本目

リアルタイムで見た時「3作目」は「正直」☆☆☆☆★[85]。 「2作目」が「かなり」「危険」だったので、当時の「鶏」には極限のくそリアリズムがなさ過ぎ、「コメディ映画」の要素が強過ぎに見えてしまった。「超バカバカしい」「超下らない」話にしか見えなかった。

「男は絶対見たくなかった」僕に、まず「ジョー・ペシ」「レオ・ゲッツ」が「うるさ過ぎ」。冒頭の「ビル全壊」「極限爆発」のギャグも「絶対ありえない」。「ビル全壊」から「お巡りに格下げ」とか、「2作目」の妻を殺した奴の最期、ナイフからコンテナのメル・ギブソン「鬼の形相」を求めてた「鶏」にとって、「軽過ぎ」は「NG」だった。

また恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「レネ・ルッソ」との「出逢い」、「メル・ギブソン」が「幸せ」になってしまったことが、「かなり」「遠い世界」に感じてしまったのかもしれない。リアルタイムで見た時「鶏」には、「3作目」は「正直」☆☆☆☆★[85]だった。

だが「今」の視点で見直し「また」「反省」「懺悔」「償い」。「1作目」「2作目」を超える「泣かし」にビビって震え上がった。「絶対ありえない」「ビル全壊」は「超バカバカしい」が、「ダニー・グローヴァー」が抱える「哀しみ」「苦しみ」の極限のくそリアリズムが全く見えてなかった。所詮「酔っ払ってた」「寝ぼけてた」「体調が悪かった」程度だった。恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「パッツィ・ケンジット」の「水死体」と「鬼の形相」「しか」、視界に入ってなかった。「3作目」の「脚本」も「ジェフリー・ボーム」だったと、「今頃」思い知った。

時には「コメディ」時には「シリアス」な「バディムービー」の「絶妙なバランス」が、「ダニー・グローヴァー」と「息子」のすれ違い、「息子の友達」を射殺してしまった事件で、これほど「真面目」な話となってたの全然「見えてなかった」。約「30年間」の時を超え、「何かしたいなら- 息子に銃を渡した者を 捕まえたまえ」の「泣かし」に追い込まれた。

また「歪んでない」「メル・ギブソン」のファンは、「鬼の形相」からやっと救われ「幸せ」になった、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「レネ・ルッソ」との「恋愛」を見て、「泣かし」に追い込まれたに違いない。だか「女にモテない」「惨め」で「哀れ」だった「鶏」にはこの「幸せ」が共感できなかった。「今」見直して、「メル・ギブソン」の「心の傷」が癒されてく「レネ・ルッソ」との「傷の見せ合い」を見て、「涙」が出てしまった。

そして「CG」がない時代は「本当にやるしかない」。当時☆☆☆☆★[85]にしか見えなかった「地下鉄」「白バイ」アクションの「怖さ」に、「今」見てビビって震え上がり「泣きながら」大きい方を漏らした。「30年前」に「リチャード・ドナー監督」と「メル・ギブソン」の生み出したカーチェイスを見て、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」、「壮絶」「迫力」になす術がなかった。

この時代、『ダイ・ハード』から始まった「爆発競争」の「真っ只中」だった。『リーサル・ウェポン』シリーズも例外ではなかった。人通りの少ない郊外を選んではいるが、「冒頭」「最期」の「ビル全壊」「2回」は、「ジャンボジェット」「極限爆発」への挑戦だったのだろう。これら「アクション映画」の「極限爆発」が、『ダイ・ハード3』を「ニューヨーク5番街」での「極限爆発」まで追い込んだのだろう。

事件から再起した「ダニー・グローヴァー」と「メル・ギブソン」「レネ・ルッソ」が、最期、令状もなしに犯人の本拠地を「お巡りの焼き打ちだ!」と「総攻撃」、「3人共」最初から「逮捕する気がない」「皆殺し」なのは「大問題」。また「1作目」では「メル・ギブソン」に、「殺さなかったこと あるか?」と聞いてた「ダニー・グローヴァー」が、「2作目」から「兆候」はあったが、「3作目」では「完全」「即射殺」。「このクレージー野郎め!」の言葉が、「一緒に喜んでるようにしか見えない」のが「かなり」「ヤバい」。だが「 “警官キラー” だ」と機関銃を投げて「メル・ギブソン」を守る「友情」の「泣かし」に見入ってしまった。

「リチャード・ドナー監督」が見せた、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「レネ・ルッソ」との「幸せ」は、「メル・ギブソン」ほど “女が殺される” “極限の怒り” が似合う “ヤバ男” はいない、では、「いけない」ということだろう。「歪んだ」、間違った「親近感」しかなかったから「3作目」が☆☆☆☆★[85]にしか見えなかった。「今」「間違い」を思い知り、「反省」「懺悔」「償い」の心境となった。




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画像 2020年 9月