日記「今日見た映画 2020」1『パラサイト 半地下の家族』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■『パラサイト 半地下の家族』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2019年/韓国映画/132分
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ/イ・ソンギュン/チョ・ヨジョン/チェ・ウシク/パク・ソダム/イ・ジョンウン/チョン・ジソ/チョン・ヒョンジュン/チャン・ヘジン/パク・ソジュン

■2020年 劇場公開作品 1本目

「今頃」「2018年」の映画を見てるような「ボンクラ」で、「現代」「時代」のリアルタイムに追いついてない「鶏」だが、珍しく「最新作」の映画を見てみた。

「超話題作」「超大ヒット」だったので、気になってはいたが、「超てきとう」「超不真面目」だったので、「2019年第92回アカデミー賞」で初めて「韓国映画」が「作品賞」を受賞したことは知ってたが、「2019年第72回カンヌ国際映画祭パルムドール」を「同時受賞」し、「アカデミー作品賞」と「カンヌ国際映画祭パルムドール」を「同時受賞」したのは、「1955年」『マーティ』以来「65年ぶり」などとは全く「知らなかった」。あまりの「超いい加減」さに「反省」「懺悔」「償い」。大きい方を漏らし「今頃」ビビって震え上がった。

「ポン・ジュノ監督」自身が「この作品はあまりにも韓国的で、韓国の観客が見てようやく理解できるディテールが散りばめられている」と語るように、日本人の僕に細部の本当の面白さまでは理解できてないだろう。ただ韓国には本当に「半地下で暮らしている人」がいること「知らなかった」のは「おしっこ垂れ流し」となった。

「金持ち」の家族の家に、「貧乏」な家族が次々「潜入」して行くが、「こんなうまく行かねぇだろ」、少しは「怪しい」と思って調べないか、「ご都合主義」のように「絶対ありえない」まで「潜入」が成功するが、「潜入」を「どうやって成功させるか」を見せる映画ではないだろう。「もしも」「潜入」が大成功したら「ソン・ガンホ」達はどうなるのか? と、僕は『パラサイト 半地下の家族』を見た。

「貧乏」と「金持ち」に別れてしまった人間の「哀しさ」に見えた。「格差社会」の「現実」。誰が好きで「貧乏」になったのか? 僕も「心から」「本音」で、本当は「金持ち」になりたい。「奥さん」が「極限の美」の恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「チョ・ヨジョン」な社長「イ・ソンギュン」に、「もの凄く」「うらやましい」、「俺もこうなりたい」と「死ぬほど」、「心から憧れた」。

「半地下」ではないが僕自身の「今」の現実が、どうしても「ソン・ガンホ」「側」の生活なので、「ソン・ガンホ」の家族に「感情移入」してしまう。だが「最期の事件」には、僕自身なら「絶対ならない」「絶対ありえない」と思った。

「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」。「人様のものを勝手に盗んだり使ったりしては絶対いけない」。

「小心者」の僕は「潜入」に「大成功」したら、「波風立てず」「静かに」、「潜伏」して、「それ以上の欲は出さず平和に生きる」。だが「真実」は、この世の全ての人間が僕のような「小心者」ではない。ここに僕は、『パラサイト 半地下の家族』の恐るべき極限のくそリアリズムな人間の「哀しみ」を見た。

何で「旅行」に行った途端はめ外すんだよ! 「勝手に飲んだり食ったりするなよ!」 「ホラー映画」より「怖ぇ」。「家族が飯食ってるだけ」のシーンなのに、恐るべき「怖さ」にビビッて震え上がり「泣きながら」大きい方を漏らした。「金持ち」の生活に憧れたのか、「ちょっとした気のゆるみ」、この「怖さ」の極限のくそリアリズムが「正視」できないほど怖くて、「震撼」「驚愕」「圧倒」「絶句」に追い込まれた。「はめ外さなかったら」、「誰も死なずに済んだ」。

「ポン・ジュノ監督」が「道化師のいないコメディ」「悪役のいない悲劇」と言うように、「悲喜劇」なのだろう。僕にも『パラサイト 半地下の家族』は、「ブラック」で “荒” 手のギャグな「大スペクタクル・コント」に見えた。

最期「ソン・ガンホ」には「殺してほしくなかった」。また恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「パク・ソダム」が刺し殺されてしまったのは「絶対納得できない」。だが「貧乏」だからか、「ずっと虐げられて生きてきた人間」だからか、「ポン・ジュノ監督」が見せた「ちょっとした気のゆるみ」の、「哀しみ」「苦しみ」が「凄かった」。




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画像 2020年 1月