日記「今日見た映画 2020」10『異端の鳥』 | やりすぎ限界映画入門

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■『異端の鳥』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2019年/チェコ=スロバキア=ウクライナ映画/169分
監督:ヴァーツラフ・マルホウル
出演:ペトル・コラール/ニーナ・シュネヴィッチ/アラ・ソコロワ/ウド・キア/ミカエラ・ドレサロバ/ズデニェク・ペチャ/レフ・ディブリク/イトカ・チュヴァンチャロヴァー/ステラン・スカルスガルド/ハーヴェイ・カイテル/ジュリアン・サンズ/ジュリア・バレントバ=ビドルナコバ/アレクサンドル・クラフチェンコ/バリー・ペッパー/ペトル・ヴァネク

■2020年 劇場公開作品 10本目

「また」「予備知識完全皆無」で見て、「何が起きてるのか?」「何一つ殆ど砂粒ほども理解できない」。「また」見てる途中で調べてしまった。



何で「少年」「ペトル・コラール」は、いく先々「全部」「全員」から「壮絶」な「虐待」に遭うのか?



「原作は自身もホロコーストの生き残りである、ポーランドの作家イェジー・コシンスキが1965年に発表した代表作「ペインティッド・バード(初版邦題:異端の鳥)」。ポーランドでは発禁書となり、作家自身も後に謎の自殺を遂げた“いわくつきの傑作”を映画化」

「二次大戦中、ナチスのホロコーストから逃れるために、たった一人で田舎に疎開した少年が差別と迫害に抗い、想像を絶する大自然と格闘しながら強く生き抜く姿と、異物である少年を徹底的に攻撃する“普通の人々”を赤裸々に描いた」映画だと「初めて」「やっと」思い知った。



だが調べると、「ヴァーツラフ・マルホウル監督」は「「暴力が特殊なものではなく普遍的なものである」という世界観を体験させることに尽きる」ということを見せたかったようで、「『異端の鳥』は戦争映画でもホロコースト映画でもなく、時代を超越した普遍的な物語だ」と、「ナチス」の「ユダヤ人虐殺」を訴えたかった訳じゃないと思い知って「震撼」「驚愕」「圧倒」「絶句」の「怖さ」「ショック」「衝撃」にビビって震え上がり「大きい方垂れ流し」。



そのため、「実在するどこか特定の国の言語を使えば、余計な情報が加わることになり、さまざまな憶測や見当違いの関連付けや解釈を呼び込むかもしれない」と、「徹底的」な拘りで、「スラヴィック・エスペラント語という、実際に使用している人のほとんどいない人工言語を採用」、映像「白黒」、「セリフやナレーションはもちろん、音楽すら一切使われていない」、「「これは実話に基づいている」と主張すること」など、「過剰な演出や余計な情報は「真実味を失わせる」として徹底的に排除する」ことで、「ヴァーツラフ・マルホウル監督」「自身」の「信念」「価値観」「倫理観」である「真実味」を、“棲息速度域” まで「追究」した。

この「真実味」=「恐るべき極限のくそリアリズム」の追究方法こそが、「ヴァーツラフ・マルホウル監督」『異端の鳥』が生み出した「誰も見たことがない」「新しいもの」であること、「やっと」「今頃」思い知って「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」で「大きい方垂れ流し」に追い込まれた。



だが「また」「やっぱり」、「ここまで」調べなきゃ「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」から、



『異端の鳥』☆☆☆☆★★[90]



にしようとしたが、

「映画の少年は、あらゆる子どもの象徴なんだ。苦しみ、殺され、虐待されている子どもたちの」という、「ヴァーツラフ・マルホウル監督」の「信念」「価値観」「倫理観」を思い知らされ、「この映画を見た人が、それを知って、彼らを救おうと思ってくれれば、この映画を撮った意味がある」の言葉に、「また」、「鶏自身」の「無知」「愚劣」「為体」に「反省」「懺悔」「償い」+「ごめんなさい」「本当に申し訳ありませんでした」「心から謝罪致します」以外「選択肢」などない「極限領域」まで追い込まれる以外なす術はなかった。




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画像 2023年 11月