回顧録「いつか見た映画 1987」1『リーサル・ウェポン』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『リーサル・ウェポン』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1987年/アメリカ映画/110分
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソン/ダニー・グローバー/ゲイリー・ビジー/ミッチェル・ライアン/トム・アトキンス/ダーレン・ラヴ/トレイシー・ウルフ/エド・オロス/アル・レオン/グランド・L・ブッシュ/スティーヴ・カーン/ドン・ゴードン/ジャッキー・スワンソン/リシア・ナフ/デイモン・ハインズ/エボニー・スミス/ビル・カルメンソン/メアリー・エレン・トレイナー/グスタフ・ヴィンタス

■1987年 劇場公開作品 1本目

『ダイ・ハード』『マッドマックス』『ランボー』シリーズなど、「80年代」を代表する「アクション映画」シリーズの「大道」、「同格」の「最強シリーズ」として、『リーサル・ウェポン』シリーズを忘れることはできない。

「鶏」が「入門」したばかりの時代、「1作目」が「最新作」としてリアルタイムで公開された。『ロッキー』『ランボー』シリーズが「シルベスター・スタローン」の代表作だったように、『マッドマックス』『リーサル・ウェポン』シリーズが「メル・ギブソン」の代表作だった。

「初めて」見た時の感想は、正直☆☆☆☆★[85]。『ランボー』『マッドマックス』シリーズを「崇拝」してた当時の「鶏」には、「ただの」「アクション映画」にしか見えなかった。だが「今」の視点で「CG」がない時代、「80年代」の映画を見直すと、全部「本当にやるしかない」時代だったことに「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」するしかない。

見直して「今頃」、“ダイナマイト・ボンバー・ギャル” だったと気づいた「娘」「トレイシー・ウルフ」が誘拐されたら、警察の対応はこの程度で済まないだろうし、警官を殺して平気なほどの巨大麻薬組織にしては人数が少なかったり、「撃って撃って 撃ちまくろう」と、最初から「逮捕する気がない」とか、極限のくそリズムには遠い「絶対ありえない」ことのオンパレード。だが『リーサル・ウェポン』4部作のファンには、そんなの「全く関係ない」ことだろう。

『リーサル・ウェポン』シリーズの魅力は「コメディ映画」「バディムービー」で、「ど派手」「アクション映画」なこと。

「コメディ映画」「バディムービー」として、「家族を愛する父親の見本」のような黒人「ダニー・グローバ―」と、妻を交通事故で失った「自殺願望」の白人「メル・ギブソン」がコンビを組み、あまりに違い過ぎる互いの「信念」「価値観」「倫理観」から、初めはベトナム戦争の特殊部隊で「リーサル・ウェポン」(人間兵器)と化した「メル・ギブソン」を “ヤバ男” 過ぎると拒絶してた「ダニー・グローバ―」が、「メル・ギブソン」の「正義感」「犠牲心」に、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」で惹かれ、「友情」で結ばれてく話を、時には「コメディ」時には「シリアス」に、「絶妙なバランス」で見せた。

絶対「逮捕」などしない、「即射殺」の「メル・ギブソン」に、「ダニー・グローバー」が「殺さなかったこと あるか?」と質問するほど、「警察官」が「過激」な「暴力」なのは「今」なら「大問題」かもしれない。「家族を愛する父親の見本」と「即射殺」「自殺願望」の価値観の「ズレ」が、「かなり」笑いを生み出した。また「家族を愛する父親の見本」と深い友情で結ばれ、「自殺願望」から救われる話が「かなり」「泣かし」な「コメディ映画」だった。

「アクション映画」として、「話」は極限のくそリズムには遠い「絶対ありえない」ことのオンパレードでも、ロサンゼルスで、ベトナム戦争の特殊部隊同士が銃撃戦となるアクションは「ど派手」。『ダイ・ハード』シリーズが「極限爆発」、「爆発」の「芸術」なら、『リーサル・ウェポン』シリーズは「銃撃戦」の「芸術」だった。

シリーズが進むにつれ「何発撃っても弾がなくならない」ほど、「撃って撃って 撃ちまくろう」という「過激」な「ガンアクション」に、大きい方を漏らしてビビって震え上がるしかなかった。たくさんのアメリカ映画で使われた「拳銃」「ベレッタM92F」は、『リーサル・ウェポン』シリーズの「メル・ギブソン」、『ダイ・ハード』シリーズの「ブルース・ウィリス」が有名にしたと言われてる。「ベレッタM92F」を「撃ちまくる」「メル・ギブソン」が「超カッコいい」「超イケメン」だと「全世界」の女性を「骨抜き」にした。

また「自殺願望」の「理由」、「妻を交通事故で失った」が「超危険」。“ヤバ男” の条件 “女が殺される” とは何か、『ランボー 怒りの脱出』に迫る勢いで、「メル・ギブソン」が “極限の怒り” を見せた。

当時「1作目」が☆☆☆☆★[85]、「ただの」「アクション映画」にしかリアルタイムでは見えなかったが、「1作目を超える」「2作目」を見て、「鶏」の「信念」「価値観」「倫理観」が覆った。「1作目」「ゲイリー・ビジー」との最期の「死闘」、「自殺願望」の “ヤバ男” が「気が狂ってる」「とにかくヤバい」芝居に、「泣きながら」大きい方を漏らすしかなくなった。「2作目」「4作目」が「かなり」「危険」。

『マッド・マックス』シリーズ、『リーサル・ウェポン』シリーズ、『ブレイブハート』……………………、「メル・ギブソン」ほど、“女が殺される” “極限の怒り” が似合う “ヤバ男” はいない。女性には「迷惑」な男かもしれない。




「いつか見た映画 1987」1『リーサル・ウェポン』
「いつか見た映画 1989」2『リーサル・ウェポン2 炎の約束』
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「いつか見た映画 1998」2『リーサル・ウェポン4』

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画像 2020年 8月