回顧録「いつか見た映画 1998」2『リーサル・ウェポン4』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『リーサル・ウェポン4』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1998年/アメリカ映画/114分
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソン/ダニー・グローヴァー/ジョー・ペシ/レネ・ルッソ/クリス・ロック/ジェット・リー/ダーレン・ラヴ/トレイシー・ウルフ/デイモン・ハインズ/エボニー・スミス/スティーヴ・カーン/カルヴィン・ファン/エディ・コー/ジャック・ケーラー/メアリー・エレン・トレイナー

■1998年 劇場公開作品 2本目

『リーサル・ウェポン』4部作で僕の「ベスト1」は『リーサル・ウェポン4』。『リーサル・ウェポン2 炎の約束』と「迷い」があるが、やはり『リーサル・ウェポン4』の方が「ヤバい」。「香港映画」と「アメリカ映画」が混ざり合った不思議な映画。映画館で見た「瞬間」「泣きながら」大きい方を漏らした。

「マーティン・リッグス」「メル・ギブソン」が「凄かった」のは、ベトナム戦争特殊部隊の「リーサル・ウェポン」(人間兵器)だったから。「人間兵器」なんて聞いたら、それ以上「強い男」がいないまでの響き。「アメリカで一番強い男」が、「世界で一番強い男」にまで感じる「響き」だった。

ところが「情報化社会」がきた。「CG」「究極映像」など “本物” こそ「この世で一番重要な価値観」となる時代へ変化。ベトナム戦争特殊部隊「リーサル・ウェポン」(人間兵器)以上「強い男」は、本当にこの世にいないのか?

『リーサル・ウェポン4』の頃、「本当はみんなずっとそう思ってた」が「口に出せなかった」、ハリウッドが本当に恐れた「アジアの脅威」が「爆発」した。『プロジェクトA』の頃から脅威の存在だった「ジャッキー・チェン」、「1992年」『ポリス・ストーリー3』や「1996年」『ファイナル・プロジェクト』 の「怖さ」、「1986年」『男たちの挽歌』「1987年」『男たちの挽歌Ⅱ』で「香港ノワール」「2丁拳銃」を生み出した「ジョン・ウー監督」の「怖さ」は、「全世界」で「ハリウッド映画世界一」の地位を脅かす脅威の存在と化してた。

「1997年」『フェイス/オフ』はもはや「香港映画」「そのもの」。「ジョン・ウー監督」はハリウッドで「香港映画」を撮った。「ニコラス・ケイジ」の「狂ってる」「2丁拳銃」、「鳩」を見た「全世界」が、「瞬間」で大きい方を漏らした。

「1997年」『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』「ボンド・ガール」に恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「ミシェル・ヨー」。「1998年」『ラッシュアワー』「ジャッキー・チェン」「本格的」ハリウッド進出。「1999年」『マトリックス』「キアヌ・リーブス」の「功夫」武術指導「ユエン・ウーピン」。「2000年」『チャーリーズ・エンジェル』の「功夫」と『M:i-2』「2丁拳銃」が、「2002年」『リベリオン』を生み出した。この「真っ只中」、「1998年」『リーサル・ウェポン4』「ジェット・リー」の存在が、どれほどハリウッドを脅かす「アジアの脅威」だったかが「忘れられない」。

『マッドマックス』シリーズ『リーサル・ウェポン』シリーズの「メル・ギブソン」は、「全世界の女子」が、「全員結婚したい」と思う、「アメリカ」を代表する “本物” の「英雄」。ベトナム戦争特殊部隊「人間兵器」「世界で一番強い男」、それ以上「強い男」がないはずの「メル・ギブソン」を、「ジェット・リー」が、「血まみれ」にした。

「中国全国武術大会」「5年連続優勝」「5連覇」の “本物” の前で、ベトナム戦争特殊部隊「人間兵器」、「アメリカの英雄」が「子供だまし」 “偽物” にしか見えない、恐るべき「狂気」極限のくそリアリズム。「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」まで、「アメリカの英雄」を「血まみれ」にした恐るべき「怖さ」、「泣きながら」ビビッて震え上がるしかなかった「恐怖」が、「今」見て “本物”。『エクスペンダブルズ』となるまで、「シルベスター・スタローン」をも脅かした。

時には「コメディ」時には「シリアス」。「2作目」トイレに「爆弾」「クソしたまま死ぬ」から続く「バカバカしい」「コント」のようなネタ「1」「2」「3」。だが「4作目」とうとう最期、「ダニー・グローヴァー」が水中から「メル・ギブソン」の命を救う「1」「2」「3」で、「バカバカしい」「コント」ネタが恐るべき「泣かし」に「豹変」。映画史に刻まれる「バディムービー」の「伝説」まで到達した。

“ヤバ男” の条件、男は “女が殺される” と “極限の怒り” に到達する。「間違った」「歪んだ」親近感しかなかったから、「2作目」「メル・ギブソン」=「絶対女が殺される」に「完全共感」した。だが「3作目」、「リチャード・ドナー監督」が見せた、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「レネ・ルッソ」との「幸せ」は、「自殺願望」では「いけない」という「教え」。「4作目」とうとう、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「レネ・ルッソ」「トレイシー・ウルフ」が、「結婚」「妊娠」したの見て「もの凄く」「うらやましい」、「死ぬほど」、「俺もこうなりたい」と「憧れた」。これが「正しいこと」だと思い知った。

「爆発競争」「真っ只中」だった時代。『リーサル・ウェポン4』を撮った「リチャード・ドナー監督」は「68歳」。「危ない爺さん」は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の「ジョージ・ミラー監督」「70歳」だけじゃなかった。

「鉄棒」「機関銃」がなければ「ジェット・リー」に「勝てなかった」、恐るべき「強さ」「怖さ」。「アメリカの英雄」「メル・ギブソン」「ダニー・グローヴァー」を「血まみれ」に追い込んだ「アジアの脅威」を、「68歳」で、「全世界」に「これでもか」と見せた、「ジェット・リー」への「敬意」「賞賛」「崇拝」に「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。「危ない爺さん」な年のとり方にも「泣きながら」、「俺もこうなりたい」と思い知らされるしかなかった。




「いつか見た映画 1987」1『リーサル・ウェポン』
「いつか見た映画 1989」2『リーサル・ウェポン2 炎の約束』
「いつか見た映画 1992」2『リーサル・ウェポン3』
「いつか見た映画 1998」2『リーサル・ウェポン4』

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「いつか見た映画 1998」1『エイリアン4』
「いつか見た映画 1998」2『リーサル・ウェポン4』
■「いつか見た映画 1998」3
■「いつか見た映画 1998」4
■「いつか見た映画 1998」5
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画像 2021年 1月