『寄生獣』 | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『寄生獣』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2014年/日本映画/109分
監督:山崎貴
出演:染谷将太/深津絵里/阿部サダヲ/橋本愛/東出昌大/池内万作/オクイシュージ/山中崇/岩井秀人/佐伯新/春木みさよ/田島令子/須永慶/螢雪次朗/山谷花純/山中秀樹/望月理恵/桜井ユキ/奥野瑛太/武田一馬/池谷のぶえ/牟田浩二/大森南朋/余貴美子/豊原功補/北村一輝/國村隼/浅野忠信

2014年 第30回 やりすぎ限界映画祭
2014年 ベスト10 第22位:『寄生獣』
やりすぎ限界女優賞/やりすぎ限界男優賞/やりすぎ限界監督賞/やりすぎ限界脚本賞:『寄生獣』


[ネタバレ注意!]※見終わった人が読んで下さい。



やりすぎ限界男優賞:染谷将太


やりすぎ限界女優賞:橋本愛


やりすぎ限界男優賞:阿部サダヲ


やりすぎ限界女優賞:余貴美子


[「恋愛映画」]






ジャンルの分類で『寄生獣』『寄生獣 完結編』2部作は、「SF映画」「アクション映画」「ホラー映画」に見えるが、「SF映画」「アクション映画」「恋愛映画」などの要素で、どの要素を一番強く持つ映画かと問われたら、「恋愛映画」に見える。

[『トワイライト・サーガ』級「恋愛映画」]






「女子」と「超能力男」の「恋愛映画」で、「女子」を主人公にしたのが『トワイライト・サーガ』5部作、「超能力男」を主人公にしたのが『寄生獣』2部作。「女子」と「超能力男」のどちらが主人公かで「視点」が変わる。『トワイライト・サーガ』5部作がベラの「見た」 “誰も知らない闘い” なら、『寄生獣』2部作は新一が「見せた」 “誰も知らない闘い”。






『寄生獣』2部作は、『トワイライト・サーガ』5部作のエドワードが主人公になったような映画。泉新一(染谷将太)にとって村野里美(橋本愛)は、「寄生生物」との闘いを決意する「理由」であり、「心の支え」の原動力。「存在感」は「かなり」「大きい」。まるで「サム・ライミ監督」の『スパイダーマン』3部作、「キルスティン・ダンスト」と「トビー・マグワイア」よう。だが「やりすぎ」に見えた。




新一が「カッコよすぎる」。『トワイライト・サーガ』5部作のエドワードに「負けてない」。そして里美の「極限の美」もベラに「負けてない」。『トワイライト・サーガ』5部作のベラ級に、新一を好きになってしまう里美に「超憧れた」。






「寄生生物」ミギー(阿部サダヲ)の寄生で起きた、「臆病」「弱虫」「泣き虫」だった新一の「変化」は、寄生生物に立ち向かい、里美を「命懸け」で「守る」「強い男」に変えてしまう。「もし」僕が「女子」だったら、どんな男を好きになるだろう? 里美への「守る」「一途」「やさしさ」に大きい方を漏らしながら泣く以外もはやなす術はない。

[「俺もこうなりたい」]




『寄生獣』2部作を見て新一に、「俺もこうなりたい」と、「死ぬほど」「憧れた」。「里美」=「橋本愛」に「ここまで愛された」新一が、「超うらやましかった」。






人間生きてたら、恐るべき「極限の美」の、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「橋本愛」のような女性と、「結婚」を願う男は「圧倒的」に多いはず。「もし」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「橋本愛」が「恋人」で、「恋愛」できたら、「どんなに素晴らしいだろう」。「新一の彼女」に、「妄想」「白昼夢」を見ずにいられなかった。




『寄生獣』2部作は「もうこれ以上美しく橋本愛を撮れない限界点に到達してる映画」の「2本」。『バースデーカード』『リトル・フォレスト』2部作に「負けてない」「極限の美」を、「今頃」「再確認」。「もっと速く気づかなかっとこと」に、「反省」「懺悔」「償い」まで追い込まれた。「何が凄いのか?」「僕がどうなりたいのか?」 「新一の彼女」=「橋本愛」を「徹底的」に見つめたい。

[「橋本愛」『寄生獣』「極限の美」]




■「あ! 2日も休んでるから
  どうしてるかなあって…
  新一君?」





■「おはよう
  大変だったんだね…
  早く見つかるといいね お母さん
  ねえ ごはんとか どうしてんの?」
 「別に」
 「なんなら 作りにいってあげても
  いいけど」





■「お!」
 「おう」
 「ねえ ホントにさぁ
  ごはんとか どうしてんの?」
 「別に テキトー」
 「しょうがないなー
  何か作ってあげよう 行くよ」
 「えっ」


恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「橋本愛」に「心配」され「想われ」、家まできてくれたの見て「超うらやましかった」。「なんなら 作りに行ってあげても いいけど」なんて言われたら、僕はあまりの幸せに「死んでしまうかもしれない」。男に生まれて、もはや「これ以上の幸せはこの世にない」。ビールを飲んでベロンベロンに酔っ払い「泣きながら」、「俺もこうなりたい」と憧れるしか、もはやなす術はなかった。




■「新一君 ここんところ
  ちょっと怖かったよね」
 「え?」
 「あんなことがあったから分かるけどさ
  なんか変わっちゃったなって
  思ってたんだよ
  ほら 前はもっとオドオド
  してたじゃん 臆病な感じで
  でもそこがカワイイっていうかさ」
 「なんだよ それ」
 「でも安心した
  やっぱり新一君は伸一君だ」





■「は? そんなこと
  言ってんじゃないよ!
  かわいそうだよ」
 「え だって死んでんだよ
  死んだ犬は犬じゃない
  犬の形をした肉だ」
 「君-
  泉新一君だよね?」
 「どうしたんだよ?」
 「ごめんなさい
  人違いだったみたい」





「好きな人」に見せる「橋本愛」の「心を許した仕草」。また「寄生生物」の寄生で精神状態がアンバランスになった新一との「すれ違い」。「良いこと」「悪いこと」で感情が揺れる「恋愛」に「ガン見」。この事件が、『寄生獣 完結編』の「やりすぎ」「泣かし」の伏線だと思い知っておしっこ垂れ流し。






■「一瞬で済む
  動くと余計痛いからさ
  お願いだから じっとしていて」
 「逃げるよ! 早く!
  早く! 裕子 立って!」




「橋本愛」が友達を助けようと島田秀雄に「剥離剤」を投げた「勇気」に「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。「かなり」「泣かし」に追い込まれた。友達を殺された時の「橋本愛」の「哀しみ」が「壮絶」。恐るべき極限のくそリアリズムで見る者を、『寄生獣』の世界に「ガン見」「感情移入」させる。






■「ダ… ダメ ダメだ…
  もう もうダメだ…」
 「呼吸を整えろ」
 「こ 心が…
  心が壊れる」
 「大丈夫だ シンイチ!
  君の心臓は壊れない
  大丈夫なはずだ」







「正体がバレる」「生き返る」など映画の大道の「泣かし」で、この「バレ方」は「やりすぎ」。『トワイライト 初恋』の「車を止めたわ 素手で押し止めた」に負けてない。もう「女性向け」「恋愛映画」にしか見えない。




■「シンイチ 逃げろ!」
 「飛ぶぞ!」
 「え?」







「橋本愛」を命懸けで「守り」、「飛ぶぞ!」「え?」なんてことが、「もし」本当に、「真実」「現実」だったら、本当に体験した「女子」はどうなってしまうのだろう? 「もし」「僕が」「女子」だったら? と「想像」してみた。…………もう「キュン死」しかないだろう。




『寄生獣』
『寄生獣 完結編』

画像 2021年 12月