日記「今日見た映画 2017」56『ノクターナル・アニマルズ』 | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『ノクターナル・アニマルズ』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2016年/アメリカ映画/116分
監督:トム・フォード
出演:エイミー・アダムス/ジェイク・ギレンホール/マイケル・シャノン/アーロン・テイラー=ジョンソン/アイラ・フィッシャー/エリー・バンバー/カール・グルスマン/アーミー・ハマー/ローラ・リニー/アンドレア・ライズブロー/マイケル・シーン/ゾウイ・アシュトン/インディア・メニューズ/グレアム・ベッケル/ニール・ジャクソン/ジェナ・マローン/クリスティン・バウアー・ヴァン・ストラテン

■2017年 劇場公開作品 56本目

「油断できない男」「ジェイク・ギレンホール」の映画で「かなり」「警戒」して見た。「やっぱり」「ヤバい」映画だった。

『TAKESHIS'』のように、観客を「混乱」させるように作られた映画だと思う。「娘」がいるシーンと「中絶」のシーンで、どちらが「真実」と「嘘」か解らなくなった。「過去」「現在」「小説」の3つの物語で観客を「混乱」させる。

「トム・フォード監督」の映画を初めて見たが、「怖さ」の「天才」に見えた。生きてて何に「怖い」と思うかって、極限のくそリアリズムで『ノクターナル・アニマルズ』のようなことだろう。「かなり」怖くて、大きい方を漏らしながらビビッて震え上がった。『ノクターナル・アニマルズ』の「小説」の物語が見せた「怖さ」が、「創作」に見えなかった。「他人事」ではない、全ての人間が「次は自分の番」になる可能性がある。

「日本」の「約25倍」も広い「アメリカ」では、人間が誰もいない場所で殺人が起きても、生涯誰にも知られないまま終わることが「本当にありそう」に見える。もし「自分がこうなったら」本当に何もできないで泣いて終わりかもしれない。何かの「実話」が基になってるようにしか見えなかった。日本でも「場所」によっては、起こりえる事件に見えた。

また「小説」の物語は、実は「ジェイク・ギレンホール」と「エイミー・アダムス」の「過去」と「現在」、「結婚」「離婚」の物語と関係があるのかもしれない。描かれない部分で実は「過去」に、「小説」の物語が影響を受けた事件を何かを示唆してるかのように見える。見る人間の「想像力」を「混乱」させる。

「大金持ちの男」と再婚したのに「幸せ」を感じない「エイミー・アダムズ」が、「ジェイク・ギレンホール」との「離婚」を「後悔」する話と、恐るべき「小説」の話が、どう関係してるのか僕にはとうとう解からなかったが、見たことのない「怖さ」の「作風」に引き込まれるしかなかった。

また僕は「エイミー・アダムス」を普通に「超美人」だと思うが、そんなに惹かれない自分が何で惹かれないのか、自分で自分自身が解からない。

初めて見た時、「エイミー・アダムス」と「アイラ・フィッシャー」が「同一人物」に見えてしまった。「暗闇」で「アップが少なかった」と「言い訳」したいが、見終わって「アイラ・フィッシャー」を調べると、『華麗なるギャツビー』で恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「キャリー・マリガン」「エリザベス・デビッキ」と共演してた恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” だったことを思い出した。

「エイミー・アダムス」と「同一人物」に見えるのに、なぜ「アイラ・フィッシャー」は恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” なのか? 『ノクターナル・アニマルズ』で自分自身が解からなくなった。

また「メガネ」をしてた恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル”、「ジェナ・マローン」を見逃しそうだったのが危なかった。『高慢と偏見とゾンビ』では恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” に見えなかった「エリー・バンバー」が、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” に見えてしまったのも不思議だった。




[Previous]
日記「今日見た映画 2017」51『ムーンライト』
日記「今日見た映画 2017」52『婚約者の友人』
日記「今日見た映画 2017」53『美しい星』
日記「今日見た映画 2017」54『光』
日記「今日見た映画 2017」55『サーミの血』
日記「今日見た映画 2017」56『ノクターナル・アニマルズ』
日記「今日見た映画 2017」57『獣道』
日記「今日見た映画 2017」58『グレートウォール』
日記「今日見た映画 2017」59『ガーディアンズ・オブ・…』
日記「今日見た映画 2017」60『キングコング 髑髏島の巨神』
[Next]

画像 2020年 4月