日記「今日見た映画 2015」64『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』
☆☆☆☆★[85]

2014年/アメリカ映画/125分
監督:J・C・チャンダー
出演:オスカー・アイザック/ジェシカ・チャステイン/デヴィッド・オイェロウォ/アレッサンドロ・ニヴォラ/アルバート・ブルックス/エリス・ガベル/クリストファー・アボット/マシュー・マー/グレン・フレシュラー/ジミー・パルンボ/デイジー・ターハン/アシュレイ・ウィリアムズ

■2015年 劇場公開作品 64本目

■第2稿 2021年 4月2日 版

「3年前」、「かなり」「重症」の “本物” の「アル中」+「超てきとう」「超不真面目」「超いい加減」で、「酔っ払ってた」「寝ぼけてた」「体調が悪かった」程度じゃなかったと思い見直したが、「やっぱり」「解からない」。あまりに解からないから『カフェ・ド・フロール』のように「かなり」調べた。

「実話」に見えるあまりに「重厚」な極限のくそリアリズム。だが調べたら実話じゃない。「オスカー・アイザック」も実在の人物ではない。「実話を基にした話」でもなかった。

「1981年」、アメリカで石油が頻繁に強奪される事件があったのか調べたら全くなかった。だが石油ではなく、衣類が強奪される「カージャック事件」は実際にあったらしい。何で「J・C・チャンダー監督」が全く「大嘘」の創作を撮りたかったのか調べたら、「J・C・チャンダー監督」の「両親や祖父母の友人に、その街で小さな事業を立ち上げ、大きく成長させていった人たちが何人かいた」らしく、自分の人生の生立ちでも探りたかったのかもしれない映画化だったことを感じた。

全ての映画が「実話」ならいい訳ではない。「フィクション」「大嘘」でも「これでもか」まで「泣かし」を見せ、人間の「信念」「価値観」「倫理観」に影響を与え、人生を変えてしまう映画もある。『ロッキー』シリーズ、『ダークナイト』シリーズ、『バースデーカード』、…………、は、「完全」「フィクション」「大嘘」だが、僕はこれらの映画によって「信念」「価値観」「倫理観」を変えられ、人生に強い影響を受けてきた。

「完全」「フィクション」「大嘘」の映画でもリアリズムがあれば、涙が出る映画にもなるはずが、何で「遠い世界」に感じるのか、「自分で自分が解からない」。『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』は、違法ギリギリ、ギャングと紙一重の、「危ない賭け」に勝って巨額の富を手に入れた男の話。あまりに映像が極限のくそリアリズム過ぎて、「完全」「実話」にしか見えないまでの演出が、実は「大嘘」だったことが、僕には「ショック」「衝撃」過ぎたのかもしれない。

「完全」「フィクション」「大嘘」の話を、ここまで「完全」「実話」にしか見えないまで観客を「だました」から、「J・C・チャンダー監督」が世界で「賞賛」「評価」されたことは理解した。恐るべき「演出」に「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」、「J・C・チャンダー監督」にビビッて大きい方を漏らすしかなかった。

恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「ジェシカ・チャステイン」の、恐るべき「極限の美」だけは、「完全」「フィクション」「大嘘」ではない、“本物” だと思い知らされるしか「選択肢」はなかった。

■初稿 2018年 6月25日


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画像 2018年 6月