■『テルマエ・ロマエⅡ』
やりすぎ限界映画：☆☆☆☆★★★［95］
2014年／日本映画／112分
監督：武内英樹
出演：阿部寛／上戸彩／北村一輝／竹内力／宍戸開／笹野高史／市村正親／キムラ緑子／勝矢／曙／琴欧洲／菅登未男／いか八朗／松島トモ子／白木みのる
■2014年 劇場公開作品 9本目
■第2稿 2020年 9月26日 版
「誰も見たことがない」「新しいもの」だった「1作目」の「ショック」「衝撃」を、「2作目」が超えることは難しい。だが「絶対ありえない」「超バカバカしい」「超ご都合主義」の「とんでも話」を、「ドリフのコント」級「マンネリ」で「2回目」なのに、「また」「かなり」「泣かし」に追い込まれた。
「1作目」と変わらず極限のくそリアリズムの「ある部分」で、普段「当り前」と思ってるものは絶対「当り前」ではないこと、「古代ローマ」の人間が見て、「これほど素晴らしいものはない」と「涙」流して「確信」、「完全真似」するまで、どれほど「現代文化」、人間の「想像力」「文明」が「偉大」であるかを、「さらに」思い知らされたからもあった。
だが完全に「1作目」と同じだけでは印象は弱くなる。僕は「2作目」も「かなり」面白かった。「古代ローマ」で思い出すのは「コロッセオ」『グラディエーター』。「コロッセオ」と「グラディエーター」を「風呂」の話にしてしまった「とんでも映画」に「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」、ビビッて大きい方を漏らしてしまった。
「血」と「殺戮」で残虐なイメージが強い「古代ローマ」で、「絶対戦争反対」の「信念」「価値観」「倫理観」を貫き、「風呂」で「世界平和」を叫ぶ「目茶苦茶」な話が「凄かった」。『テルマエ・ロマエⅡ』が「反戦映画」に見えてしまった。
人間が持って生まれた「闘争本能」を、「殺人」「戦争」で発散しない。「グラディエーター」を廃止し「相撲」に変えようとした、「絶対ありえない」「超バカバカしい」「とんでも話」は、「目茶苦茶」に見えるが、逆に「スポーツ」がなぜ偉大なのかを思い知らせた。「スポーツ」こそが、人間の「想像力」の「偉大」さを示す、「闘争本能」の発散方法に見えた。「風呂」に入って癒されることこそ、本来人間にとって一番の幸せなのかもしれない。「戦争」の何たる「超バカバカしい」ことかが、『テルマエ・ロマエⅡ』の「教え」に見えた。
また「阿部寛」が「子供用テルマエ」「ウォータースライダー」を「初めて」て体験するシーンで涙が出た。『ビルとテッドの大冒険』を思い出してしまった。タイムスリップした「ナポレオン」が「水の滑り台」に「大興奮」「大喜び」するシーンと重なった。「ウォータースライダー」が「どれほど」、人間の「想像力」が生み出した「偉大」な発明であるか、大きい方漏らすまで思い知らされた。
「男は絶対見たくなかった」僕が、「阿部寛」「ルシウス・モデストゥス」、「市村正親」「ローマ皇帝ハドリアヌス」、「北村一輝」「ケイオニウス」「ジェイオニオス」、と「竹内力」「笹野高史」「曙」「いか八朗」に見入ってしまった。
特に「1作目」で「悪い奴」だった「北村一輝」「ケイオニウス」が、「良い奴」になってしまった話が「凄かった」。「女好き」の性格は、僕自身「常に」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” の話しかしてないので「人のこと言えない」。人間誰でも「良いとこ」「悪いとこ」があるのだと思い知るしかない。だが最期の「兄」「弟」の駆け引きはなかなか「泣かし」で「凄かった」。
そして恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「上戸彩」と「阿部寛」が、結ばれない「悲恋もの」な話にも「ガン見」。「絶対ありえない」「超バカバカしい」「超ご都合主義」な「とんでも話」で、「タイムスリップもの」の暗黙のルールは「完全無視」のはずが、最期「ちょっと」、極限のくそリアリズムを見せた。「過去」と「未来」の人間が結ばれることはなかった。その「別れ」のシーン、「夕日」「海」 “本気” の「極限の美」に「ガン見」になってしまった。
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