シワ改善美容液【リンクルショット】がリニューアル 成分の変更点などを新旧比較!注意点も…? | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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昨年からPOLAさんが大々的に宣伝をしているので皆さんもよくご存知だと思いますが、

 

この2021年1月1日より

 

シワ改善美容液のパイオニアである

 

【リンクルショット メディカルセラム】リニューアルしました!

 

 

新しいリンクルショットはこちらのオレンジ色のデザインで、

 

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ネイビー主体の旧型のリンクルショットと比較すると、オレンジとネイビーの色合いを反転させたようなデザインになっています。

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その他デザイン面の変更は、キャップが光沢感の強いものになり、形状も若干変わった程度です。

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箱の記載内容なども基本的には変更なしです。

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プレスリリースの情報によると、

 

  • 新型リンクルショットは従来型と同量(20g)で14,850円(税込)→価格はほぼ変更なし
  • 公式によると一ヶ月の使用によるシワ改善率が2倍に引き上がった(らしい)


ということがわかっている程度でしょうか。

 



ただ、実際に現品を購入してみた感じ、他にも色々変更点や注意したいところがあったので

 

詳しく解説していきたいと思います!




◎そもそも【リンクルショット】って何?おさらい

 

 

リンクルショットについてはかずのすけの過去ブログでも多数取り上げているとても有名な化粧品です。

 

 

シワ改善化粧品まとめ ~各製品の特徴と用途・肌質別お勧めアイテム~

 

POLA リンクルショット メディカルセラム 成分解析 

 

 

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こちらの動画で

 

 

かずのすけ的に「その価値アリ」と評価する【高級化粧品神7】の一角として紹介しています。

 

 

 

数多の化粧品メーカーが長年研究をし続けて一向に認可されていなかった

 

【シワ改善】

 

という効能を、2016年に初めて厚生労働省に認可させた

 

とても歴史的価値のある化粧品なんです。

 

 

 

 

有効成分は通称『ニールワン』という成分で、

 

正式名称が

 

「三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na」

 

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というあまりに長すぎる名前の成分で有名ですね(笑)

 

 

複数のアミノ酸をつなげたPOLAが独自に開発した有効成分で、

 

これは真皮に存在する「エラスチン」という弾力繊維を破壊してしまう【好中球エラスターゼ】という酵素の活性を妨害する成分で、

 

エラスチンが破壊されると肌の弾力が低下するため、これを抑制することでシワの改善効果を認可されました。

 

ただメカニズム的に分かるように、これだけだとシワを能動的に改善するのではなく、「シワの発生を抑制する」という効果のため基本的には予防効果が主であり、「改善」を実感するには時間がかかりました。

 

 

例えば資生堂のレチノールなどは、真皮の深いシワにはあまり効果がない一方で浅い皮膚のシワを比較的短期間で改善するため、短期間での効果実感は遅れを取りがちでした。

 

 

 

また、有効成分を肌の深層である『真皮』まで届けなければならないため

 

水溶性のニールワンをシリコーンを主体とした非常に油性の高い基剤に無理やり練り込む構成となっています。

 

肌の深部は親水性が高いため、相反する性質の油性基剤に水性成分を練り込むことで、

 

有効成分がより親水性の高い肌内部に浸透しようとする働きを応用しています。

 

 

 

しかしこのため、クリーム基剤が非常に硬く、使用感面にデメリットがありました。

 

 

 

スピード勝負でシワ改善効能の認可を取得したため、

 

これらの点を改善する前に商品化したのが従来品のリンクルショットだったと考えられます。

 

 

 

◎リニューアル後のリンクルショットでは価格はほぼ据え置きで、シワ改善実感値が2倍&使用感のデメリットも改善!

 

 

 

そこで、リニューアル版のリンクルショットでは、

 

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  • 油溶性アルニカエキス
  • 油溶性カモミラエキス
  • 油溶性桃葉エキス
  • ローヤルゼリーエキス
  • タイムエキス-1
  • スギナエキス
 
などのいくつかのエキス類を追加。
 
 
POLAのプレスリリースによると、
 
シワ改善は肌の傷を治す力との関連性が大きいことが明らかになったらしく、
 
 
簡単に言うとニールワンのシワ改善効果+肌の細胞修復効果の相乗効果

 

よりシワ改善が促進されることが期待されるそうです。

 

 

その相乗効果を期待できるエキス類を複合的に配合しています。

 

 

細胞の産生を促進したり炎症を抑制するようなデータが得られているエキスが多いようですね。

 

 

 

これらの相乗効果で、

 

一ヶ月での効果実感が従来品と比較して2倍に伸びたということです。

 

 

 

さらに使用感面の改善も目をみはるものがあります。

 

 

手の甲に少量を伸ばしてみます。

 

左が従来品で、右がリニューアル品です。

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最初に出したときや、伸ばしているときの感触は結構似ているという印象なのですが、

 

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途中くらいからよりリニューアル品の方がお肌への馴染みが早いように感じてきます

 

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塗布後の肌の感触も、リニューアル後の方がしっとり感が持続する印象があります。

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かなり使いやすくなった気がしますね!



これらの新しい成分の追加や使用感の改善があってなお、

 

量は変わらず価格もほぼ据え置きとなっています💡

 



◎追加成分の関係で「使えなくなった肌質の人」もいるかも…?


ただしここからは注意点です。

 

 

リニューアルあるあるの展開なのですが、

 

実は今回のリニューアルで追加された成分の関係で

 

従来品は使えていたが、リニューアル品から使えなくなってしまう肌質の人も出かねない…

 

と個人的には感じています。

 

 

 

というのはどういうことかというと、

 

 

こちらが従来品の全成分。

 

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こちらがリニューアル品の全成分ですが、

 

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だいぶ成分数が異なっていますね。

 

ワセリン、シクロペンタシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、水添ポリブテン、シクロヘキシルグリセリン、スクワラン、油溶性アルニカエキス、油溶性カモミラエキス、油溶性桃葉エキス、ローヤルゼリーエキス、タイムエキス-1、スギナエキス、ヒドロキシアパタイト、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・オクチルドデシル)、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、BG、水、酸化亜鉛、香料


新しく追加された成分は総じてこれだけあります。

 

 

成分を増やすということは、それだけ合わないリスクが増える、ということでもあります。

 

 

例えば先程紹介した植物エキスなども、肌質によっては合わない肌質の方もいるかもしれません。

 

 

 

特に注意したい成分としてはうしろの方に注目して欲しいのですが

 

『酸化亜鉛』

 

が個人的には一番気になっている成分です。

 

 

 

これは紫外線散乱剤の一種で粉体成分なのですが、

 

他にもいくつか粉体成分が入っています。

 

 

これは恐らく粉体によってシワを埋めて目立たなくする効果を狙ったものだと思いますが、

 

 

最近酸化亜鉛が肌に合わない人が増えているなぁと感じています。

(不純物等で含まれている「亜鉛」の金属イオンが溶出して肌荒れが起こる可能性がある?)

 

【酸化亜鉛】と【酸化チタン】 意外と知らない紫外線散乱剤の特徴

 

 

 

僕自身酸化亜鉛はアレルギーが出てしまって使えない成分なので、

 

従来品のリンクルショットなら使えましたが、

 

リニューアル版は使うことは難しいということになってしまいました…。

 

 

 

酸化亜鉛が合わない人は金属アレルギー持ちの人が多く、

 

ごく少量の配合であっても合わないのが一般的です。

 

 

 

もちろん酸化亜鉛自体は一般的に普通にメイク製品や日焼け止めなどによく使われているので使える人の方が多いと思います(←ココ重要)

 

 

 

ただ僕のような少数派も確実にいて

 

リニューアルによって使えなくなる可能性もあるということは念頭において欲しいと思いました。

 

 

他にも「香料」が追加されていますし、その他の成分がきっかけになってしまう可能性は否定できません。

 

 

 

 

まぁ元々ニールワン自体がアレルギーの素因がありますので、

 

注意して使ってねというのは従来品と変わりませんが😅

 

 

 

 

 

◎リニューアルで効果や使用感面は大きく改良!しかし敏感肌適正などは若干低下という結果に

 

 

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というわけで、全般的に効果や使用感面は大きく改良されたのは間違いありません!

 

深いシワが気になる方はぜひお試しになってみて欲しいと思います😉✨

 

 

 

 

 

ただし、酸化亜鉛や複数のエキス類、香料等の追加が敏感肌の方にとっては好ましいリニューアルとはならなかったのでないか?とも感じます。

 

特に酸化亜鉛で肌荒れしたことがある方はご注意頂いた方が良いかもしれません。

 

 

 

逆に酸化亜鉛の日焼け止めなどが普通に使える場合は問題なく利用できる可能性が高いと思います。

 

 

 

 

真皮シワの改善が確実に報告されている「ニールワン」は現在このリンクルショットにしか配合されていないので、

 

将来的なシワの予防や深いシワの改善を狙いたい場合

 

こちらを利用するのが最も効果的だと僕は考えています。

 

 

 

 

 

今回のリニューアルで僕自身は完全に使用不可になってしまったのはちょっと悲しいのですが、

 

 

 

まだ深いシワについてはそんなに気にしていないので、

 

しばらくはセラミドとナイアシンアミドでシワ対策をしていくことにして

 

 

今後酸化亜鉛フリーのタイプが出たら良いなぁなんて思いながら

(従来品の再販でも構わないですが…😅)

 

僕は次回作や次のリニューアルを待ちたいと思います。。😉💦

 

 

 

 

 

以上、1月1日にリニューアルした

 

【リンクルショットメディカルセラム】の新旧比較でした!


 

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