オレイン酸などの「不飽和脂肪酸」を含む油脂は毛穴に悪い?【油脂をスキンケアに使用するコツ】 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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今日の話題は最近解説を続けている「油脂」について、もう少し詳しい内容です。

 

 

 

先日Twitterでちょっと話題になっていたのですが、

 

「マカデミアナッツ油などの油脂には毛穴の悪化や肌荒れの原因になるオレイン酸・パルミトレイン酸などの【不飽和脂肪酸】が多く含まれているから、このような油脂が含まれている化粧品は肌(毛穴)に良くない!」

 

というようなことを言っている人がいたらしく、

 

これについて今日は詳しく解説していきたいと思います。

 

 

 

 

◎話題の元は資生堂の「毛穴の目立ち」についての研究報告

 

 

この情報の大本がどこから出てきているのか?というと、

 

資生堂さんが結構前にリリースしたこちらの研究報告ですね。

 

 

資生堂、毛穴の皮膚特性を科学的に解明~不飽和遊離脂肪酸が「毛穴の目立ち」に関与していることを発見~

 

こちらの報告の中に以下のような部分がありまして、

 

 

ご覧のように、毛穴が目立つ人の皮脂中には「オレイン酸」や「パルミトレイン酸」などの不飽和遊離脂肪酸が多く含まれていて、

 

さらにこれらの成分を実際に人の顔面皮膚に塗布したところ、キメが荒れて肌荒れを誘引したことが報告されています。

 

 

 

ちなみにこのプレスリリースは

 

2004年のフレグランスジャーナルに投稿されている

 

「毛穴の目立ちに対する不飽和遊離脂肪酸の関与とその抑制剤」

(▶フレグランスジャーナル2004年3月号

 

というタイトルの研究報告を元にしたものです。

 

 

 

こちらは有料の書籍なので、僕の方で購入してみたところ

 

上記のリリースには記載されていない詳しい実験の方法や結果なども書かれていました。

 

重要な部分だけ引用しますと、

 

  • 30%のオレイン酸を連続3日間ヒト額部に塗布したところTEWL値(経表皮水分蒸散量)が上昇し、不全角化が誘発され、毛穴のすり鉢状部に似た環境になっていることが示された。
  • 皮脂成分と同じレベルである3%濃度のオレイン酸を頬部に4週間塗布することで、不全角化の亢進が認められた。
  • 同じ二重結合が1つのパルミトレイン酸によっても同様の結果が認められた。
  • ステアリン酸やパルミチン酸などの飽和脂肪酸、あるいはトリアシルグリセロールであるトリオレインには、TEWL値の上昇や不全角化の誘発は認められなかった。
  • 二重結合が2つのリノール酸でも悪化の程度はかなり弱かった。

 

という感じで、

 

資生堂さんの研究によると、たしかにオレイン酸やパルミトレイン酸などの不飽和脂肪酸は、あまり肌によろしくないようです。

 

 

 

 

 

ところで僕がよく紹介している「油脂」という油分を簡単に調べて頂くと、

 

多くが「脂肪酸を含んでいる」という風に書いてあって

 

 

 

たとえばこちらは横関油脂さんという油脂メーカーさんが公開している資料で、

 

横関油脂 化粧用主要製品一覧(PDF)

 

そのうちの化粧品用精製マカデミアナッツ油について詳細ページです。

 

 

ご覧の通り油脂には「脂肪酸組成」というのが書いてあり、

 

マカデミアナッツ油には件の「オレイン酸」が55.4%、パルミトレイン酸が22.2%と多量に含まれていることが分かります。

 

 

 

 

冒頭で紹介した方は、

 

この「油脂には脂肪酸が含まれている」という内容を半ば知っていたため、

 

恐らく上記の資生堂さんの報告内容を見て

 

「オレイン酸やパルミトレイン酸を含む油脂は毛穴の悪化を招く!」と解釈してしまったのだと推察されます。

 

 

 

これは、非常に紛らわしい話ですので

 

素人さんならそのように解釈してしまっても仕方がないなと僕は思います。

 

 

 

 

実際、この報告を読んだ読者様から何度か似たような質問をされたこともあり、

 

何回かコメントで詳しく解説したこともありますね(^^;)

 

 

 

 

 

しかし、

 

 

結論を言えば

 

「不飽和脂肪酸を多く含む油脂=肌(毛穴)に悪い」という考えは間違いですし、

 

これらの油脂が数%程度含まれている化粧品であれば、肌に良い影響を与えこそすれ、上記の様なデメリットはほぼ完全に無視できると僕は断言します。

 

 

 

 

 

 

そもそもこの報告の信憑性自体がいかほどか?というと、

 

理論としては恐らく正しいのですが、情報の解釈がとても難しいと言ったところでしょうか。

 

そのまま受け止めると色々誤解を生じてしまう内容だと思います。

 

 

 

ちなみにこの研究報告は最終的に資生堂社の開発したアクアインプールという原料が毛穴改善に効果を示した、という内容に繋げる報告であり、自社製品の販促を兼ねたものであるという側面があります。

 

その辺も加味してこの内容を上手に解釈するべきかなと僕は思います。

 

 

 

 

◎肌荒れの原因は本当に「不飽和脂肪酸」だったのか

 

 

まずこの研究報告の内容なのですが、

 

恐れながら僕が最初に読んだ時の率直な感想を言わせていただくと

 

「う~ん、、当たり前では…?;」

 

という感想を抱いてしまいました。資生堂さん、本当にスイマセン…。

 

 

 

なぜかというと、

 

そもそも毛穴が悪化する原因は「不飽和脂肪酸」そのものではないと僕は考えていまして、

 

では何か?というと、

 

毛穴が悪化する最大要因は、単純な「皮膚刺激」の累積だと僕は考えています。

 

 

 

 

毛穴の悪化や肌荒れは皮脂に含まれるオレイン酸等が原因というのであれば、

 

皮脂を除去する洗顔を超高頻度で行えば毛穴は悪化せず肌荒れもしないのでしょうか?

 

実際にはそんなわけはなく、恐らく多分こっちの方が肌は荒れると思います。

 

 

 

ではなぜオレイン酸などの不飽和脂肪酸を多量に皮膚塗布すると肌が荒れたのか?

 

 

 

これはとても簡単な話で、

 

「オレイン酸」という不飽和脂肪酸そのものが皮膚刺激物質だったからです。

 

 

これは拙著「美肌成分辞典」のp.231に載せている表で、

 

 

この一番下のところに高級脂肪酸の刺激性データを簡単にまとめています。

 

 

 

オレイン酸は塗布による皮膚刺激性試験で「極微刺激」のデータが出ています。

 

この微妙な刺激の蓄積が結果として毛穴や肌荒れの原因になっている可能性が非常に高いと思います。

 

 

(※また、資生堂さんの研究報告にある「ステアリン酸やパルミチン酸などの飽和脂肪酸は大丈夫だった」という内容、こちらのデータ表は元の文献を簡易化して書いているので若干分かりにくいですが、オレイン酸は皮膚刺激性指数が0.5/8(0が無刺激、8に向かうほど高刺激)で、飽和脂肪酸のミリスチン酸、パルミチン酸は0で無刺激、ステアリン酸は同じく極微と書いていますが数値は0~0.33で、オレイン酸より刺激が弱いことが明らかになっています。ここからも刺激の強弱が関係していたことが示唆されます。)

 

 

 

◎「脂肪酸」の増加が肌荒れを招くのは美容の世界では常識

 

 

元々人間の皮脂には「脂肪酸」が15%くらい含まれていて

 

 

 

 

この脂肪酸は皮膚のpHを弱酸性に保ったりして肌バリアに寄与していると考えられています。

 

 

しかし、

 

「脂肪酸が増えすぎると皮膚刺激になる」、というのも古くからよく知られている話で、

 

何らかの要因でこの脂肪酸が増えすぎると皮膚刺激になって脂漏性皮膚炎などの原因になると言われています。

 

 

 

これは美容科学的には常識とも言える話で、

 

30%だかの高濃度の脂肪酸をわざわざ肌に塗りつけるなんてことは普通しません。

 

 

ほんのちょっとこのバランスが崩れるだけでも肌荒れの原因になるというのに、

 

そんなことをすれば肌が荒れるのは当たり前としか言いようがないです。

 

 

 

化粧品にも高級脂肪酸そのものもを1%以上入れることなんてまずありません。

(稀にクリームの硬さ調整剤としてステアリン酸とかを微量入れることはありますが)

 

 

石鹸の主成分として入っていることはありますが、これはあくまで化学反応によって石鹸になっているので脂肪酸そのものはほとんど入っていないです。

優しい石けん教えます。【低刺激性・泡立ち・コスパ・洗浄力】優秀な石けんを見分ける裏ワザ!

 

 

 

 

 

 

また、「肌荒れしているヒトの皮脂は不飽和脂肪酸の比率が有意に高い」という内容も、

 

 

そもそもヒトの皮脂に含まれる油脂分の脂肪酸組成は以下のようになっていて

 

 

不飽和脂肪酸のオレイン酸が元から一番多いんですよね。

 

 

 

 

肌荒れしていると刺激を受け取って皮脂量が多くなるので、

 

『皮脂分泌』についてのかずのすけ的考察② ~「刺激誘引説」と「平衡状態説」~

 

皮脂量が多くなれば、結果として分解生成されるオレイン酸がどんどん増えていくことになりますね。

 

 

 

 

ですから、皮膚刺激になりうるオレイン酸などの脂肪酸が毛穴や皮膚状態の悪化を招くのは理にはかなっていますので理論としては正しいのですが、

 

「皮脂量多い人はオレイン酸が多い」「脂肪酸塗って肌荒れしました」、っていうのは、

 

知っている人が見れば元から結果が見えていることでですから

 

 

これは何か別のことを言いたいがために作為的に作った研究報告なのかな…と僕には受け取れたわけです。

 

(こういう仮説を立てていた人は多いと思いますが、確証があったわけではないのでそれを実験で示したことにはとても価値があると思います)

 

 

 

 

◎「油脂に脂肪酸が含まれている」とはどういう意味なのか?

 

 

ところで、少し話が逸れました。

 

元はこの不飽和脂肪酸を多く含んでいる「油脂」が良くないのではないか?という話でしたね。

 

 

 

結論を先にいうと、これは化学の素人さんがよく勘違いしてしまうやつでして、

 

実際には化粧品用の油脂には「脂肪酸」はほとんど含まれていないので本当に気にする必要はないです。

 

 

 

 

 

…え??

 

でもさっき見た資料では化粧品用の油脂の「脂肪酸組成」というのが書いてあって、

 

 

オレイン酸が55%とかパルミトレイン酸が22%とか書いてあるじゃないか!

 

こんなに沢山の脂肪酸を肌に塗れば肌荒れするに決まっているってさっき言ったじゃないか!

 

…と、思った方も多いかもしれません。

 

 

 

 

 

これは本当に難しいですよね。

 

実際には油脂の「脂肪酸組成」というのは事実「含まれている」というわけではなく

 

油脂の材料として結合している、という意味なんです。

 

 

 

便宜的に僕もよく「含まれている」という表現をしますが、

 

本来は「含まれている」というよりは「合体している」と言った方が正しいです。

 

 

 

どういうことかというと、

 

【油脂】というのは以下のように、

 

「高級脂肪酸」が3つと、グリセリンが合体して出来上がっている油分なのです。

 

 

「油脂の含有脂肪酸(脂肪酸組成)」

 

というのは、

 

この材料になっている脂肪酸の種類と比率を表しているものなんですね。

 

 

(より詳しくは オイルの酸化安定性を見破るには 【不飽和脂肪酸】と【二重結合】について 参照)

 

 

 

そしてこのように、3つの脂肪酸が合体した「油脂」というオイルは、その時点で既に元の脂肪酸の性質を失っています。

 

 

 

 

ここで、先程の資生堂さんの研究の最後に書いてあった

 

「トリアシルグリセロールであるトリオレインには、TEWL値の上昇や不全角化の誘発は認められなかった。」

 

という一文に繋がります。

 

「トリオレイン」というのはオレイン酸が3つくっついた「油脂」のことです。

 

 

 

これはつまり、脂肪酸なら刺激になるが、油脂なら問題なかった、ということなんです。

 

 

 

 

◎化粧品用の油脂に含まれる「遊離脂肪酸」の量について

 

 

 

しかし「油脂」には「遊離脂肪酸」というものがありまして、

 

色々な要素によってこの油脂分から多少の「脂肪酸」が遊離してしまいます

 

 

 

遊離脂肪酸が多い油脂は、「酸敗」といって、油脂における腐敗に近しいものであり

 

品質の悪い油脂として考えられています。

 

あと、植物から採りたての油脂だと脂肪酸も実際に結構含まれていたりします。

 

 

 

 

化粧品用の油脂にはこの遊離脂肪酸がどのくらい含まれているか?も気になるところです。

 

3%も入っていたら、文献によると良くないようですが…。

 

 

 

 

しかし、化粧品グレードの油脂というのは「精製」という不純物の除去をかなりしっかりしています。

 

こういった遊離脂肪酸ももちろんかなりの割合で除去しています。

 

 

実際どのくらい入っているのか…確認したいですよね?

 

 

 

 

というわけで、またこちらの資料の赤枠部分を見てください。

 

 

「製品規格」というのが書いてあって、

 

その一番上の「酸価」という指標に注目です。

 

「0.1以下」

 

と書いてあります。

 

 

 

 

これはどういう意味なのか?というと、

 

詳細はこちらのページに難しいことがかいてありますが、「酸価」とは、

 

「油脂中の遊離脂肪酸の量を測定するもので、油脂1g中に含まれる遊離脂肪酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数を表します。」

 

つまり、水酸化Kと脂肪酸は1:1の割合で反応するので、

 

「油脂1g中に含まれる遊離脂肪酸のミリグラム数」と言い換えることもできます。

 

ただし水酸化カリウムと脂肪酸には重さの比が5倍くらいありますので、

 

この「酸価」を5倍すると大体油脂1g中の脂肪酸のミリグラム数と等しくなります。

 

 

1g=1000mgですので、酸価が0.1以下だったとすると

 

油脂1000mg中の遊離脂肪酸の量は0.5mg以下ということで…

 

酸価0.1以下=0.05%以下の遊離脂肪酸量

 

ということになります。

 

 

 

この他の油脂もカタログ資料を見ていただけば分かりますが、

 

酸価はだいたい0.1以下なので遊離脂肪酸は無いに等しいくらいしか含まれていません。

 

 

 

というわけで、化粧品用の油脂において、遊離脂肪酸の量を懸念する必要は基本的にありません。

 

 

※ただし、「食用油脂」の場合は酸価が3~5くらいのものとかもあるので、このことからもスキンケアには推奨しにくいです。

 

 

 

 

ですので、

 

実際にオレイン酸を多く含む(材料として結合している)マカデミアナッツ油やオリーブ油は

 

スキンケア用の油脂としてよく用いられていますし、

 

化粧品にもよく配合されています。


他にも美容に良いとされるコメヌカ油もアボカド油も、アルガンオイルも

 

オレイン酸高含有の油脂だったりします。

 

(なぜオレイン酸高含有の方が美容に重用されるのか?というと、不飽和脂肪酸の方が構造が流動的なため、肌なじみの良い油脂になるからです。飽和脂肪酸が多いと固く馴染みにくく、浸透性も低いです。)

 

 

油脂そのものは皮脂にも40%以上含まれていて、肌の保湿成分としてとても有用なのです。

 

 

 

このことから、

 

そもそも油脂にはほとんど脂肪酸は含まれていないし、

 

このような脂肪酸を含む(材料として結合している)油脂を肌に塗っても、別に問題はないです。

 

と僕は断言しているわけですね。

 

 

実際にスキンケアで植物オイルを直に塗っている人は多いですが、

 

肌質によるとはいえ、肌荒れする人はそこまで多くはないはずです。

 

 

化粧品に数%含まれる程度であればなおのことです。

 

 

 

◎肌上の油脂から「遊離脂肪酸」はどのくらい発生するのか

 

 

しかし、ご存知の方はご存知の通り、

 

「油脂」は肌の上で常在菌や紫外線などの影響により「分解」を受け、

 

徐々に脂肪酸を発生してしまう…という特徴があります。

 

 

まぁこのおかげで肌が弱酸性に保たれているのですが、

 

先程も言ったように、この脂肪酸が多量に発生してしまうと肌荒れの原因になってしまいます。

 

 

 

肌に塗った油脂がどんどん分解されて、脂肪酸を発生したとすれば、

 

やはりオレイン酸やパルミトレイン酸が多い油脂は肌にとって良くない…ということになるかもしれません…。

 

 

 

 

ここで、ポーラさんが1991年に出しているこちらの文献がとても参考になります。

 

角層中における過酸化脂質及び皮表脂質の分布と洗浄による除去

 

 

こちらの研究では、不飽和脂肪酸が酸化される際に発生するマロンジアルデヒドという成分を定量することで過酸化脂質の量を測定する「TBA法」を用いて肌上の過酸化脂質の増加量を計測しています。

 

「過酸化脂質」とはありますが、この方法で測れる過酸化脂質は不飽和脂肪酸(遊離脂肪酸)が酸化されたものなので「遊離脂肪酸」とほぼ同義と捉えてOKだと思います。

 

 

この研究によると、

 

屋内生活で1日過ごしたあとの遊離脂肪酸の増加量は以下の通りでした。

 

 

白枠は初期値の過酸化脂質(遊離脂肪酸)量で、斜線枠が1日後の量

(縦軸が過酸化脂質量、横軸がテープストリッピングの回数)

 

 

ご覧の通り、わずかに増加した程度だったのです。

 

 

 

確かに皮脂は常在菌などによって徐々に分解されて遊離脂肪酸を発生するのですが、

 

屋内生活の場合1日程度では大した量にならないのです。

 

 

 

もしこれで刺激が発生するほどの脂肪酸を発生させるためにはかなり多量の油脂を塗る必要があります。

 

 

 

 

しかし一方で、こういうデータも示されています。

 

こちらは「屋外生活」つまり紫外線直下での条件を想定した実験結果です。

(6時間自然光照射)

 

 

 

ご覧の通り、いきなり極端に過酸化脂質量が増えていますね。

 

 

そのものは安全な油脂ですが、

 

紫外線に積極的に当たる場合は数時間でもかなりの量の遊離脂肪酸や過酸化脂質が生じてしまうのです。

 

 

 

 

つまり「油脂」やこれが多く配合されている化粧品は紫外線に当たる場合はできるだけスキンケアに用いるべきではない、ということです。

 

 

 

 

◎「油脂」をスキンケアに用いるポイント まとめ

 

 

というわけで不飽和脂肪酸などを含む「油脂」をスキンケアに使用する際の、かずのすけの考えをまとめます。

 

  • オレイン酸などの「不飽和脂肪酸」は肌に刺激になるのは確かである。(そのため化粧品ではほぼ使われない)
  • しかし、それを骨格とする「油脂」自体は肌に対して悪影響は生じにくいのでスキンケアに使っても基本はOK。(化粧品の油脂に含まれる脂肪酸は0.05%以下)
  • 油脂が数%程度化粧品に含まれているのは量も少ないので全く問題なし。
  • ただし油脂そのものを多量に塗りすぎると肌荒れを起こす可能性は多少ある。
  • 屋内生活では大丈夫だが、紫外線に当たる場合は油脂の積極的なスキンケア使用は避ける。
  • クレンジングオイルなどの場合は、流してしまうので基本的に問題なし。

 

という感じですね!

 

 

今回は結構難しい話になりましたが、

 

油脂はとても奥が深く、上手く使えばお肌にとても良いオイルです。

 

脂肪酸自体も肌には元々存在している物質で、確かに増えすぎると悪さをしますが、

 

全くないとそれはそれで問題です。

 

適当量の脂肪酸は肌に存在する必要があります。

 

 

ただし、油脂自体扱いが少し難しいのは確かですので、

 

その特性をよく理解してスキンケアに上手に活用して欲しいと思います!

 

 

 

 

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